烏森の魔女ゲーム〈第3ゲーム〉   作:海神アクアマリン

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第6話

「バアル。魔女である私に勝てると本気で思ってるのかな?私は屈辱の魔女よ。屈辱的な負けになっても知らないよ。」

「承知の上です。『私は薫様の彼女です』彼氏がボロボロにされて黙っていられると思いますか?」

その時、リアボリスはニヤリと笑った。

「どうせ残りはほっといても死ぬんだし、それなら最終戦にふさわしい戦いをしようよ。あなたが負けたら屈辱的に消えてもらうよ。」

「私が勝ったら第3ゲームは終了でもうあなたは手を出さないでください。」

「約束するよ。屈辱の魔女は勝とうと負けようと関係ない。どうなろうと相手に屈辱を与えればそれでいいんだよ。」

僕はイポスとアイムによって対局席を降ろされて部屋の端の椅子に座らされた。空いた対局席にはバアルが座った。

「それでは参ります!ゲストハウスとお屋敷をつなぐ秘密の地下通路がある。」

「『ゲストハウスとお屋敷をつなぐ秘密の地下通路は存在しない』次はどうくるの?」

「秘密の地下通路は存在する。」

「うっ。『森の中に秘密の地下通路は存在する』」

「改ざんされています!森の中ではなく。敷地内ならどうですか?」

「きしし、薫さんよりやるね。楽しいよ。でも、時間切れが近いよ。きしし。」

時計を見ると10時を回っていた。このゲームは制限時間8日の24時までだ。時間切れまでにかたをつけないといけない。

 

「薫様。耳を塞いでください。それと目も閉じてください。リアボリス卿はあなたのいとこです。その最後が醜い姿だと可哀想です。」

「何をする気なの!まさか私を消す気なの!そんなこと許さない!」

リアボリスは慌てて席を立った。その瞬間イポスとアイムがリアボリスを押さえつけて座らせた。

「リアボリス卿。まだ退席なさるには早いですよ。」

「リアボリス卿。最後までお付き合いください。」

リアボリスは必死に抵抗した。

「離せ!私はまだ終わりたくない!屈辱の魔女がこんな屈辱的な負け方をしてたまるか!」

リアボリスが暴れてる中、バアルは僕に言った。

「悪魔は赤を使えます。その赤でリアボリス卿のトリックを全て潰します。そうすればリアボリス卿はその姿を保てなくなるかもしれません。だから、耳を塞いで目を閉じてあげてください。お願いします。」

僕はバアルの言う通りに耳を塞いで目を閉じた。それを確認してからバアルはリアボリスの方を向いて赤で何かを言った。

 

僕が目を開けると対局席にリアボリスの姿はなかった。しかし、バアルは驚いた顔をしていた。もしかしたらリアボリスに逃げられたのかもしれない。

「おやおや、リアボリス卿を退けるとは。薫さんとバアルは最高のコンビですね。」

僕は席を立ち上がった。突然姿を現したクロノエルは不敵な笑みを浮かべていた。

「きゃははは!それにしてもリアボリス卿の最後は無様であった。自分が消される危険を察知して半分以上の魔力を消費して脱出するとは。まぁ、リアボリス卿が逃げたのならまだ戦えるということだ。」

確かに、逃げたのなら再び姿を現して僕達と戦えるということだ。あんな屈辱的な負け方をしたのなら復習しにくるかもしれない。用心しないと。

「しかし、第3ゲームを終えてもまだ私は完成していない。だから次のゲームマスターも別の者に任せるつもりだ。」

「次は誰が相手なんだ。」

「祝福の魔女メルヘリア卿だ。ついでに屈辱の魔女リアボリス卿も仲直りしてくるらしい。絶望の魔女ヘルケイズ卿が無理矢理にでも仲直りさせるらしい。」

さっきバアルが倒したばかりなのに、もう奴が姿をあらわすのか。絶対に復讐しにくるに決まってる。

「言っておくが、メルヘリア卿は私とリアボリス卿とは比べ物にならないくらいの大魔女だ。第3ゲーム中にどこかの魔女4人を倒したらしい。そして、その4人はメルヘリア卿の友となったらしいぞ。」

なんということだ。クロノエルよりも厄介な相手なんてタチが悪い。それに加えて他の魔女まで味方につけているとは。

「そういえば、メルヘリア卿がウィッチガーデンという場所と組織を作られたらしい。これほどの才能があるなら私の元を離れても仕方ないな。」

「なぁ、クロノエル。もしも、あんたのこのゲーム盤をメルヘリアが奪うと言ったらどうする?」

「その時はちゃんと考えるさ。まぁ、そなたは覚悟することだな!メルヘリア卿が本気を出せば私でも太刀打ちできないぞ!さぁ、どう戦う!きゃははは!」

クロノエルが大笑いしてる間に第3ゲームが終了した。今回は対戦相手が途中退場したから引き分けにするらしい。

 

『南野源蔵。魔女の生贄として死亡。』

『南野秋楽。第3の生贄として死亡。』

『南野相馬。第5の生贄として死亡。』

『南野紫音。第9の生贄として死亡。』

『南野優香。第8の生贄として死亡。』

『南野芽亜里。魔女の生贄として死亡。』

『南野優妃。第1の生贄として死亡。』

『南野薫。魔女の生贄として死亡。』

『南野奏太。魔女の生贄として死亡。』

『南野莉亜。第2の生贄として死亡。』

『南野芽琉。魔女の生贄として死亡。』

『南野春香。第4の生贄として死亡。』

『南野彩芽。第6の生贄として死亡。』

『南野蓮司。第9の生贄として死亡。』

『南野城助。第7の生贄として死亡。』

『露御寺隼人。第9の生贄として死亡。』

『桐崎剛座。第9の生贄として死亡。』

『照間清美。第9の生贄として死亡。』

『安藤美代子。第9の生贄として死亡。』

『神威。魔女の生贄として死亡。』

『美紅利。魔女の生贄として死亡。』

『弥勒。魔女の生贄として死亡。』

『業。魔女の生贄として死亡。』

 

屈辱的な死を迎えた者もいただろう。屈辱の魔女は残酷なゲームを作りました。しかし、祝福されるであろう者には無駄に終わるだろう。屈辱は祝福に勝てない。

 

烏森の魔女ゲーム。第3ゲーム。生き残れた者なし。

 

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