雪国のTSぎんぎつね。   作:ARice アリス

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『ばんがいへん』のため、作風変わります


ばんがいへん せんとーちたい
番外編『ふんそーちたい ごこくちほーへのてんい』


 

 

 

竦み足で階段から足を崩し、転げながらも二階に昇り

 

テレビを点けよう、と窓辺へ向かう

 

どうもおかしい、スマホを覗くと現時刻は昼の11時30分を指している

 

 

 

……曇り空ではなく、星が覗く寒空に太陽さえ覗かない。

 

 

思わずへたり込んで腰を降ろした

 

 

雲量ナシ。

 

 

ただ、深々と降り積もる雪だけが静かな世界を描いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スマホの通信は完全に途絶えている

 

暫く、部屋の隅で腰を下ろし、佇んでいた

 

 

腰を下ろしてTVを点ける。

 

砂嵐の様な白黒の電波が無い状態の画面が映し出される

 

「…この画面も懐かしいな。地デジ化してから、アナログ画面に切り替えてみるか」

 

 

 

 

「…―■――な■■―かッ!政府はこの、非人道的なプロジェクトを…!」

 

 

「こッ―ではま■で…ッ―――」

 

雑音に画質が荒くて何が放送されているかは分からない

 

虹色の色調テスト画面が映り、勝手に現在のアナログ放送に切り替わった

 

「現在、此方のプ(ザッ)ントパークは日米両の防衛作戦が実施されています!

 自衛隊は依然として現地生命体■■■(ザザザザーッ)ズを国民と看做し、民間人の自衛出動に呼応されるように自衛隊は午前11時現在、害獣駆除の目的として大規模な派兵を行い、基地地元でも大規模なデモ――――……」

 

 

 

「…―――また、米軍は在日米軍の日米安保条約により沖縄、グアム、各基地からも出動しています。この規模の出動は日中尖閣沖衝突時よりも膨大な派兵であり、また…」

 

 

ボタンが勝手にへこみチャンネルは次々と変わる

 

 

「政府は東京から北へと政治組織の移転を示唆して居り―――…」

 

 

「11月には福島、宮城西部、山形、群馬、新潟北部により形成された

 『第11次東北絶対防衛線』から決着の目途が付くであろうと、政府広報から発表がありました」

 

 

「黒いサンドスターは人体に有害であり、許容量を超えると―――…」

 

 

「対馬沖紛争が起き、そして、今回の『害獣生物』による人類の戦いは経過を見守るとして我々は脅威を目にし、大地のさく裂により、国土として、九州、中国地方を失いました。」

 

 

 

―――誰か。

 

 

 

 

『――――誰か生きていませんか?』

 

 

 

 

 

 

 

家のTV画面から目の前が真っ白になって…どこだ、ここは…

 

 

 

眩しい光だ…

 

 

『ジャパリエアライン・ジャパリレールウェイは全日運転停止です。お客様は日の出港への移動、若しくは最寄りのガイドロボットへとお声かけを願います』

 

 

 

…ここは、空港?

 

新品の床や大型モニター、観葉植物に、開始前なのか誰も居ないようだ

 

 

 

「職員は全員退避済み、よね。貴女は…早く!こちらへ!」

 

 

 

 

座りこんでいた処を逆光で見えないが成人女性に手を引かれている

 

 

勢いが強いものだから思わず転けそうになり走った先はここはロビー二階か

ここにも誰も居ない

 

歩き辛そうにしているのを見かねたのか階段をお姫様抱っこで駆け降りて

思ったより力強い女性だ

 

また、地下への階段を駆け降りる

 

 

 

 

 

 

 

オレ達は地下道を走り続け改札に着いた

 

その先には地下鉄の駅のホームが並んでいた

 

本来、駅職員がいるであろう詰所には、………キタキツネ!?

 

アニメでは気怠そうにしていた彼女は目を爛々と輝かせていた

 

「ミライさん。セッティング終わったよ、ようやく線路に陣構えてるヤツをやれる手段が見つかったよ」

 

「キタキツネさん、何を為さるお積りで…」

 

「まあ、見てて」

 

 

あのホームの線路の間に居るのは一話の青いセルリアンか!

 

まさか……!?

 

 

ボスことラッキィビーストがコードに繋がれていて、キタキツネのキーボードにより操作されて居た

 

警告音を放ち始めた

 

『緊急事態、緊急事態、事故発生にヨリ、車両が……』

 

「おっと、ネタバレはNGだよ」

 

警報は鳴っているがキーボードのボタン操作一つで黙ってしまった

 

キィイィィィイイィィィィイイイイイと大きなブレーキ音が遠くから聞こえてくる

 

 

 

周囲のボスも警報を流す

 

 

「ジャスト、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なう」

 

 

 

 

一瞬でトンネルから現れた車両がぶつかったと思ったら

 

 

 

 

 

眩く光ると巨大な爆発が構内を吹きすさぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆風から彼女、多分ミライさんが覆いかぶさって守ってくれたおかげで無事だった

 

 

 

 

「96kmの鉄道爆弾!人類の威力っ!見たかこのボケナスっ!」

 

あたりは崩落し、青い空が見えている

凄惨な状況に対し本人はガッツポーズまで上げている

 

 

 

「雪山頂上の源泉管理施設にでも閉じ込めようかしら?」

 

申し訳ありません

 

その一言と土下座で上下関係が分かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セルリアンと人類の戦争!?」

 

「そうですね。あの地下鉄路線は『ジャパリパーク』、といっても分かりませんねアナタの生まれと密接にかかわっているその島との連絡線の一つだったのですが、今ではあちらの方が天国かもしれません」

 

 

「こんな過激な場所ですしね?」

 

ミライさんはチラリ、とボスを弄るキタキツネを見やる

 

「しかし、まー米軍の置き忘れモノを借りたらこうなったって事は。未使用の戦車とかあるかも…?」

 

はぁ、と溜息を一つ着くと

 

「本当の緊急時だけですよ?」

渋々認めたようだ

 

 

 

「ようこそ、ここは五国地方、ある国の南に出来た新島のひとつ」

ぱちぱちと点滅する電灯の中、手を差し出した彼女は

 

「私はミライ、彼女はキタキツネ、のフレンズ」

 

ども、とキタキツネはボスのモニター面から目を放さず胡坐をかき軽く会釈で答える

 

「キタキツネさん、ここから脱出の手段は得られたんですか?」

 

 

「ご機嫌な音を奏でて鉄の騎兵隊がやってきますよ」

 

地上へ上がりましょう

 

嫌な予感がひしひしと……

 

地下道は所々崩れていたが無事通れるルートは計算していたらしい

 

地上から見る景色は変わって見えた、そこら中から遠くから立ち上る煙・硝煙・火薬の匂いと空港出入り口付近には青色の液体が撒かれていた

 

 

「キタキツネさん!セルリアンが来ますよ!」

空港出入り口のタクシー乗り場に出ると近くの立体駐車場や遠くの高層ビルから装甲車や人の服を齧っていた近くのセルリアンが殺到してきた

 

あと数分で地下鉄に陥没した下に落ちたループ状のタクシー乗り場の道路は埋め尽くされそうだ

 

「キタキツネさん!大丈夫なんですか!?」

 

 

「もうちょい」

 

 

数で階段を造っている!

 

 

 

 

「なう」

 

 

 

空の彼方からキーーーーンと甲高い音が鳴るアレは…?

 

ミライさんは私の耳を庇い頭を持ち地面に伏せさせた

 

身体が2m位浮いた、鼓膜は破れていないだろうか…

 

じゃりじゃりして口の中が血の味がする

 

「沖に監視しているどっかの空母から無理やり発進シークエンスを仕掛けて無人爆撃機に突撃させたのさ、空母本体の電磁発進装置(リニアカタパルト)が発動するかは賭けだったけどね」

 

これが天才流の賢いやり方…さ!

 

 

親指を立ててニヤリ、その目の前には修羅が居た

 

思わず冷や汗をかいているようだがもう遅い

 

「ごめんなさい」

 

笑って済ますミライさんハ偉大ダナア…

 

 

茫然としているオレを見て、目を合わせ

 

二人は一頻り笑いこう言った

 

 

「Welcome to

ようこそ ジャパリパークへ!」

 

 




パトレイバー劇場版2とシンゴジラ見ながら書いてたら
こんなことに、このお話はお蔵入りで番外編として出します
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