まず、姿を確認
思わず全身を弄った
頭の耳、触感はコリコリしているくすぐったい。横にも耳がある。四つ耳…?
顔… 依然と変わっているが何故だか面影は有る気がする
手 厚い手袋、裏起毛でファーも付いてあったかい
胸 服と下着と肌の触感がある。ちょっと、気まずい……触らない
ウエスト 理想的なのではないだろうか、やせ過ぎずかといって太目ではない
腰 ここが一番不思議だ、基本的な生体活動は行われているようだが尻尾が細かくブルブルと揺れている。猫とかが興奮しているような感じで毛並みが逆立っている、実際に驚いているが、スカートや尻尾がある感覚が一番慣れない。
脚 温かいタイツにファーの付いた黒い靴。
そこまでスカートが寒くないのも彼女の毛皮としての機能なのだろうか
暫く経ってこの身長にも立つのにも慣れてきた
そのまま一階リビングへ向かう
リビングには三人掛けのソファー、六人ほど座れそうな長こたつ机。
リビングダイニングキッチンに今朝温めたヤカンのお湯はまだ温かい
収納横の両親の仏間の写真に
『これから、オレ、如何すればいいかな…父さん、母さん』
と呟いた
その瞬間思い出してオレは急いでスマホを取り出した
時刻は夜3時34分
オレとぶつかった車はどうなったのだろうか
市役所に務める親戚の叔父さんに連絡を取ってみる
『現在、電話の通じない場所にいらっしゃるか、電源が…』
使えない…っ
二階に上り自室のノートPCを立ち上げる
が、無線ネットワークも有線も通じない。雪の重みで電柱か電線に異常が?
……
…それは無いな。停電には至っていないわけだし、TVはちゃんと点く
バラエティー番組が放送されているのだが、これって10年近く前の年末放送か…?
今11月だし再放送は有り得る話なんだが唯一映るのが何故かこのアナログ放送だってことだ
…また会ったなアナログマ…
という冗談は置いておいて
一回、市役所に向かおう
リビングの両親に手を拝んで安全を祈ろう
電池式のロウソクを立てて手を拝む
小さい頃不安な時、よく身につけていた母の残したお守りを首に掛け、真っ暗な雪道には心もとない小さな懐中電灯で外に出た
市役所まで9km
凍り付いた道に『原付が使えればなー』と綺麗な声で愚痴った
月の綺麗な夜であった
―――――――――
…しばらく歩いていると軽トラがスリップしたように田んぼに落ちていた
中には誰もおらず、扉も開きっぱなしで中に雪が積もってる。
不気味だ。と感じさせた
『まさか、セルリアン…とか言わないよな…?』
セルリアンの仕業…そう考えても自衛するための手段は限られている。
前に進むしかない
山間、途中の自販機はさび付いていた筈の昭和自販機が新しくなり。設置台数も増えており赤いランプが付いていたため
この怪奇現象にも幸運と平成っ子には見慣れない商品を適当に選ぶと
現代とは違うプルタブ式の缶オレンジ味のジュースだったらしく美味しくいただいた
漸く山と田んぼの平原を越え、市役所が見えてきた
『明かりが灯ってる!』
どこも可笑しい場所は無い
車も現代の物だ、叔父さんの車を認めると裏に回り裏口のチャイムを鳴らし、職員を呼び出した
「姉さん…?」
後ろから沢山の書類の入ったダンボール箱を持った叔父さんが驚いた顔でこちらを見ていた
アナログマ:釣られ…クマーーーー・TVを見たら横綱。ほえー!
数々の伝説を残した八木宇田アンテナの巨熊
主人公の顔は中性的で元々『彼女』と似ていました
イメージとしてはカードでキャプターなやつとかのクラ○プ系の顔と謂えば良いかな?
次回は叔父さんと主人公の核芯の一端へと迫る会話シマス