転生したら厄介事が付きもの 〜お約束に手を出すとロクな事にはなりません〜   作:ち~やん

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第14話 ステータス強化月間(強制)。そんなお話。

 

「さて、出口はどっちだろう。」

 

 目の前には分かれ道。いつの間にか洞窟の壁が人工物らしきものになっていたので、右も左も同じに見える。今まで迷わなかったのは一本道だったから当たり前だ。

 考えてもわからないので、もう一度【走査(スキャン)】を使う。

 

 

〈スキル【走査(スキャン)】が【走査Lv2(スキャン)】に進化しました。〉

 

 例の声が聞こえた。進化したらしい。

 

 

「【走査(スキャン)】!あれ?」

 

 性能が上がっている。どうやらレベルアップの内容は探知範囲の向上らしい。右の道は行き止まりだ。よって、左に進む。

 

「早く人に会いたいなぁ。」

 

 

 

 

 

 

〜5日目〜

 

 

 人は居ない。歩き、リザードマンを倒し、風呂に入り、食事をする。そんな生活を送っている。

 世界最大のダンジョンなら少しくらい人がいてもいいと思ったけど、この世界でのダンジョンの認識がわからないから真相は謎。とにかく人はいない。

 

 

 

 

〜8日目〜

 

 

 相変わらず人はいない。もしかしたら人に会う前に精神が病むのではないか、というレベルで人がいない。そんなことを思っているとき、視界の隅で何かが動く。ぷよぷよした、丸っこい生物。

 

 それはスライムだった。

 

 

「......スライムか。ハハッ。ようやくクモとトカゲ以外の生物に出会えた。」

 

 スライムは、つぶらな瞳(妄想)でこちらを見つめてくる。そしてゆっくりと近づき、甘えるように手を......溶かした。

 

 

「じゅわぁぁぁぁぁ」

 

「痛!痛い!」

 

 ......この野郎。一瞬、(そうか、お前も孤独だったんだな。)とか思ったじゃないか。こうなったら血祭りにあげてやる。

 次の瞬間、スライムは僕の魔法で吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

〜15日目〜

 

 

 僕は憎きモンスター共を蹴散らしていた。ここ数日散々な目に遭った、その報いだ。ざまあみやがれ。

 

 

「ハハハハハ!モンスター共め!くたばれ!」

 

 蹂躙されるモンスターの中にはここ数日で登場するようになったスライムやゴブリンも多い。

 

 

〈固有名:利上 優 Lv4が、利上 優 Lv5に進化しました。〉

〈称号【魔物殺し】を入手しました。〉

 

 お、レベルアップだ。ステータスの進化した僕の力を見るがいい!誰も敵ではないわ!

 

 

「フハハハハ!もっと魂を捧げろ!バーカ!」

 

 

〈称号【ゴブリンの天敵】を入手しました。〉

〈称号【スライムハンター】を入手しました。〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どれくらい経ったか、もう周りにモンスターはいなかった。

 

 

「やばい......恥ずかしい......」

 

 途中からテンションがおかしくなった。「クリ●ゾンスマッシュ!」とか思い出すだけで死にそうだ。しかも魔法だし。本当に誰もいなくてよかった。

 

 

そして今の僕のステータスはこれ。

 

 

────────────────────

 

 NAME 【利上 優Lv5(りがみすぐる)

 

 RACE 【精神体(人間族)】

 

 SEX  【中性(男性)】

 

 JOB  【魔術師】【(未設定)】

 

 HP   780/780

 MP   1380/1380

 防御  450

 攻撃  670

 筋力  B          技術  S

 敏捷  S          星力  C

 幸運  B          火   A

 水   A          雷   A

 風   A          土   A

 光   A          闇   A

 空間  A          顕現  A

 (詳細)

 

 SKILL

 【第一魔法Lv10(イニシエートマジック)】【鑑定(サーチ)】【走査(スキャン)Lv10】【解放|(ユニーク)】【抑圧】

 【オーディン(ユニーク)】【顕現(ヒム・ディセント)(ユニーク)】【破滅(ラグナロク)(ユニーク)】

 【俊足(ダッシュ)Lv2】【魔力制御】【痛覚無効】【落下耐性Lv10】

【気絶耐性Lv10】【体力自動回復Lv10(オートヒール)】【魔力自動回復Lv10(オートマナヒール)

魔力超回復Lv10(ウルトラマナヒール)】【疲労無効】【毒無効】【精神耐性Lv10】【魔法耐性Lv10】

第二魔法Lv10(セカンダリマジック)】【第三魔法Lv10(アドバンスドマジック)】【第四魔法Lv8(エネジアマジック)】【暗視Lv5】【気配察知Lv4】【魔力感知Lv6】

 (残りスキルポイント1648)

 

 NICKNAME

 【オーディンの使徒】【歩く災害】【災いの元】【暴走者】【人殺し】

 【炎帝】【ダンジョンの探索者】【迷子】【彷徨う者】【スパイダーハンター】【リザードハンター】【怠け者】【ゴブリンハンター】【魔物殺し】【ゴブリンの天敵】【スライムハンター】【厨二病】【黒歴史の体現者】

 

────────────────────

 

 

 そう。あの低かった(?)HPが見事な成長、そしてMPは四ケタ突入!......称号【怠け者】は、湯船から爆撃している最中に突然手に入った。怠けてないから!

 スキルの【暗視】は探索の途中。ダンジョンの中は若干光があるが、それでも目を凝らさないとよく見えない。ので、手に入れてからは重宝している。

 

 それと朗報。進化した【走査(スキャン)】によると、60キロくらい先に出口が見つかった。......遠い。迷宮怖い。戦いながら進むので、普段は体感距離で15キロくらいしか進めない。しかもそれは直線距離での話。ダンジョンは曲がりくねっているので、脱出まであと一週間はかかりそう。でも逆に考えるとあと一週間で脱出。

 

 

「......砂漠じゃないといいけど。」

 

 こればかりは祈るしかない。

 

 

 

 

 





次回、ピンチです。
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