転生したら厄介事が付きもの 〜お約束に手を出すとロクな事にはなりません〜 作:ち~やん
―――〈固有名:
―――〈
―――〈
―――〈
―――〈称号【オーディンの使徒】を入手しました。〉
―――〈スキル【オーディン(ユニーク)】を入手しました。〉
―――〈スキル【
―――〈固有名:フェンリルを使役しました。〉
―――〈スキル【
「......頭痛い。」
気づけば砂漠のど真ん中にいた。どうやら転生には成功したものの、人里離れた秘境か奥地に飛ばされてしまったようだ。
「......」
ふと横を見ると、白いテーブル。その上には煎餅と饅頭が置いてある。あの客間らしき部屋にあったものだ。
「そういえば、このテーブルも転送陣の上にあったっけ。」
とりあえず饅頭を食べながら考える。袋がビニールな上、「も●じまんじゅう」と書かれてあるのは気にしてはいけない。......あの幼女神、広島まで行ったのか。
「この体......精神生命体ではなさそうだな。」
本当に良かった。人がいる世界でも、自分だけゴーストとか最悪だ。せめてまともに話せる相手が欲しい。
「ところで......スキルってどうやって使うんだろう?ていうか早く寝る場所も見つけないとだし。」
そう、たしかあの幼女神はこう言っていた。「
「よし、洞窟でも探すか。」
少し歩き回って見ることにした。
「まさか太陽が北にあるとは。」
......騙された。あのまま洞窟を探していたら、すぐに日が暮れてしまった。この星の地軸の向きが地球と違うのか、それともここが南半球なのかはわからないが、とにかく今は夜だ。
「この世界にどんな生物がいるかわからないし......。とりあえず攻撃くらいはできるようになりたいな。」
モンスターの情報もスキルの使い方?も何も教わらずに来たので、今モンスターに襲われたらひとたまりもないだろう。
「たしか『
突然、頭に大量の情報が流れ込んでくる。どうやら自分のステータスのようだ。さらにそれらは文字としてではなく、全て概念としての情報だった。
「このままじゃわかりづらいな。文章にしてくれると助かるんだけど......?」
......このステータス、というよりかはゲームの「メニュー」のような情報は、自分が望めば画面のように自分の目の前に出現させることができた。しかも触れる。
「えー......。何この謎物質。......ファンタジー......なのかな?」
どうやらこの「メニュー画面」、自分だけしか触れないようだ。他の物質は通り抜けるらしい。あの幼女神は「いろいろファンタジーっぽい」と言っていたが、これじゃあまるでゲームだ。
「いろいろ項目があるな。なになに、『ステータス』、『インベントリ』、『ログ』、『スキル』、『アイテム合成』、『ショップ』、『設定』、『ヘルプ』......?」
え!?「ヘルプ」あるの!?何それ!?ここを押せば大抵の疑問は解決しそうだ。
「ヘルプは後でじっくり見るとして......。」
『スキル』の項目を押す。すると、スキルの一覧と説明が出てきた。だが、最初に手に入れた3つのスキルの下に何やら見たことのないスキルが並んでいる。
「これが
【解放|(ユニーク)】
[真の能力を解き放つ。]
【抑圧|(レア)】
[このスキルを持つ者は、真の能力を引き出すことができない。]
【
[然るべき刻に、世界の■■と■■を行う。]
【
[このスキルを持つ者は、■を体現させることができる。]
【オーディン(ユニーク)】
[【試す者】との契約の証。■■■■■......。]
「......ナニコレ。」
正直、厄介事の匂いしかしない。オーディンってのはあの幼女神の名前だったっけ。それにしてもわからない単語が多い。「真の能力」ってなんだ!「然るべき刻」っていつだ!【試す者】って誰だ!「■■■■■」ってなんだぁぁぁ!!
「はあ、はあ。一旦落ち着こう。」
謎ワードが多すぎて、一ミリも理解できない。とりあえずやばいスキルだというのは分かったが。正当防衛で使っただけで世界がリアル破滅しそうなレベルだ。
「とりあえず戻ってきたし、今日はここで寝るか。」
転生したときの場所にはテーブルや饅頭、煎餅にお茶も置いてあったので、あと一日くらいは持つだろう。とりあえず今日はここで寝ることにした。
「......明日からどうするかな。」
とりあえず当面は人間と会うことが目標だ。言葉が通じるかはわからないが、居るだけで安心感が違う。
「明日は食糧でも探すかな。」
こうして僕の異世界生活一日目は幕を閉じたんだ。
もみじ饅頭はおみやげとしてもらいました。