入学2日目、今日から本格的に授業が始まる。
午前中は必修科目、
全学科共通で学ぶが年次によって扱う科目は変化する。
そして午後はヒーロー基礎学
戦闘訓練、看護訓練、ヒーロー教養など
ヒーローとしての素地を形成していく。
ヒーロー科はほかの学科に比べハードスケジュールで
平日は毎日7限まで授業があり
ほかの学科が土曜は4限なのに対して
ヒーロー科は土曜も6限まである。
しかも週に2回、3.4限が実習と演習に割り当てられる。
大変なのは百も承知、
このカリキュラムを見て初めは空も冷や汗をかいたが
同時にワクワクもしていた。
『1限目は......英語か!
へー、プレゼント・マイクが英語教えるんだぁ』
時間割表を確認していると
前に座っている八百万が振り向いた
「流々水さん一応ここでは先生をつけた方がいいと思いますわ」
『あ、そーだね!ヒーロー名で呼びなれてるから
不思議な感じするね』
テレビ等でもう既にヒーロー名が定着していると
なかなか呼びずらいが
八百万の言う通りここは学校
学校ではそれらしく接するのがいいだろう
そう思い八百万の言葉に頷くと
チャイムが鳴り授業が始まった。
「えー、んじゃ次の英文のうち間違っているのは?」
(((普通だ)))
「おらエヴィバディヘンズアップ盛り上がれー!!」
あまりの普通さに少し身構えてた身体がほぐれる
その後も国、数、理と授業を終えた。
『ん〜〜、午前の授業終わったぁ〜』
大きく伸びをしていると後から脇腹をスゥッと
誰かになぞられた
『ふひゃぁはっ!!?』
「ぷっ、変な声ww」
『もーー、響香ちゃん普通に声かけてよー』
犯人は耳郎、
頬を膨らませながら振り向くと
ごめんごめんと頭を撫でられた
「食堂一緒に行こ」
『うん!!』
お昼を食べに行こうと席を立つと
また別の子たちの声が聞こえた
「あー!2人だけでずるーい!」
「私たちもお昼いっしょにいいかしら?」
「ごっはん!ごっはん!!」
葉隠、蛙吹、芦戸もやってきた
『うん!みんなでたべよーー』
「ランチラッシュの料理が食べられるなんて嘘みたい〜!」
ねーと相槌をしながら芦戸とほっぺを触り合うと
耳郎に肩をつつかれる
「あっ、るる早く行かないと席なくなっちゃう」
『そーだね、いこ!!』
すると後からすくわれるように押される
「いっそげぇー!」
『わわっ透ちゃん押したらあぶないよ』
それに続いて芦戸も走り出す
「みなちゃん廊下を走るのは危ないわ」
「大丈夫だってぇー!はやくはやくー!」
パタパタとみんなで急ぎ足で食堂へ向かった。
ほかの学科もほとんどの人が
同じ時間に同じ場所で昼食をとるため
食堂はたいへん混みあっていた
「うーわぁーー人いっぱい」
「席あいてないっかなぁー?」
「密度が高いわね」
「あれ?るるは??」
まるで満員電車のなかなかのような食堂に入っていくと
空の姿が見えなくなった
「るるー?どこいったーー??」
『き、きょーかちゃん......こ、ここ......』
「うまってる!?」
『くぅしい......』
空の声がする方へ耳郎が目を向けると
空は人混みの中に埋まってしまっていた。
芦戸がたいへんだぁ!!といってるるに手を伸ばし
なんとかるるの救出に成功した。
「無事かな?大丈夫??」
『ぷぁーー。うん。大丈夫、だけど人おおすぎぃ......』
「るるは小さすぎw」
『うるさぁい......』
頬を膨らますと芦戸が面白がってつつく
「あそこの席の人たち、もうすぐ食べ終わりそうよ」
そういう蛙吹が指さす方には確かにあと1口2口で
食べ終わる人がいた。
その姿を捉えた芦戸はすぐさま向かう
「よぉーし!かぁーくほぉー!!」
「イエッサー!」
芦戸と葉隠が次座っていいかと尋ねに行き
なんとか席をとることができた。
そして、みんなで昼食をとった。
「ふーーおなかいっぱぁい」
「満腹じゃぁーー」
膨れた腹を擦りながらグテーと座る芦戸と葉隠
「2人ともこのあと動くのにそんなに食べて大丈夫なの?」
そんな2人に蛙吹が声をかけると
2人はハッとする
「そうだぁ!これからヒーロー基礎学の時間!!」
そう言うとまたぐったりする2人
『吐かないようにね』
そんな2人の背中を空が優しくさする
「ううっ梅雨ちゃんもっとはやく言ってよぉ......」
「すごく美味しそうに食べてたから、
なんだか水差すの気が引けて」
泣きつく芦戸に蛙吹は淡々と喋る
「でも初っ端からそんなハードなのくるかな??」
「いや、来ると思うよぉ?
だって初日からテストやるくらいだからねぇ」
ストローをくわえながら喋る耳郎に葉隠が答える
どうなんだろうねーとみんなで首を傾げあってると
午後の授業開始10分前になっていた
『そろそろ戻ろーか』
トレイを重ね、机を拭き
みんなで席を立ち教室へ帰る
ヒロアカ新刊をやっと買えたので
見てきます✋