―白雷にもっと力があれば―
その声と共に光り出す白雷。
何が起きてるのか―
第3章です!
今回はハーレムに近づくための1歩です!
よろしくお願いします!
第1章からまだの方は見ていただきたいです。
「我は十二支家、四原神の1つ目の神、寅である。」
寅?ってことは俺の機体自身なのか…?
「寅、お前はGDなのか?なぜ周りの時が止まっている?」
「質問が多い輩やな。我はGDである。だが、ただのDでは無い。時は止まってるのではなく遅くなっているだけだ。」
「ただのD、じゃない。意識があるって事なのか?」
「意識、と言うよりは『魂』があると言った方が正しいのかな?」
「魂…を持つD…」
「そんな事より、あの子を助けなくていいのか?」
あ、ふと我に戻る。兎!
「助けたいのか?あの小娘を。」
俺は頷く。強く。
「もちろんだ!」
「ほぅ。おもしれぇ顔をしてやがるな、虎影。では問おう。お前は、あの小娘を助けたいのか?それとも、自分に強い力が欲しいだけなのか?」
「何を言って……」
ふと、脳裏によぎる。
GDでありながら、評価は全てオールF。
無し寅とまであだ名がついた、幼きあの記憶を。
「力が、欲しい。俺には、俺には…力が要るんだ!!!」
「ほぅ、クククッ、おもしれぇ小僧だ。いいだろう。その顔に免じて力をやろうじゃねぇか。」
全身が黄色に輝く。
「見せてみろ、小僧。お前の欲しかった『力』とやらを!」
時の流れが戻る。
俺は考えもせずに動いていた。兎と1機のPDの間に立つ。
PDのトリガーが引かれる。
俺は叫ぶ。それよりも早く。今までの苦や悲しみ。全てを吹き飛ばすかのように―
「オーバードライブ!!!」
ドォォォォォン…
PDの弾が爆裂する。
先生からの放送が入る。
「虎影!卯東!大丈夫か?!」
「あぁ、大丈夫ですよ。俺と兎ならここに居る!」
土煙が無くなり、2人を囲むように円形の球体が現れる。
1人はGDを展開している卯東 兎。
後、1人、いや1匹だ。
その生き物は4本足で地面をしっかりと掴み、2本の鋭い牙をむき出しにして、PDを鋭い眼光で睨む。
「ガァァァァァァァァ!」
シールドが無くなると同時にPDに向かって咆哮を上げる。
そう。
後1匹は『オーバーモード』を発動した寅東北 虎影だ。
だが、その容姿はない。
十二支家の『オーバーモード』はその十二支の動物に変形するのだ。
すなわち、今の虎影は寅の影を被うものではなく。
その影を取り払い、虎になっているのだ。
「兎!大丈夫か?」
少女はコクリ、と頷く。
「さぁ、ケリを付けてやるよ!行くぞ。《白雷》。」
「「グガァァァァァァァァ!!!!!!!」」
その咆哮でPDは吹き飛ばされ、爆発した────
「う、うぅ…」
ゆっくりと目を開く。
ここは?どこだ?
「てん…じょうー?」
あれ、俺は確か『オーバーモード』を発動して…
「虎影くん?」
声がした。目を声が聞こえた方へやる。
「う、うさぎ…?」
「虎影くん!目、覚ましたんだね!よかった、うん。ほんとによかったよぉぉぉ、」
彼女は幼い子供のように涙を流しながら泣いている。
「俺は何を?何でここに?」
「グスン、グスッ、虎影くん、2日間も眠ったままだったから心配だったんだよ?あの後、虎影くんPDを一瞬で蹴散らして、展開解除した後そのまま倒れちゃったんだよ。」
「そうだったのか、」
全く記憶が無い。確かに寅の声も聞こえない。
「心配、かけちったな、ありがと。卯東さん。」
彼女は首を振る。
「大丈夫だよ。兎をかばってくれてありがとう。」
「大切なGDだからな。兎は。」
「…っ!!!!!」
兎の顔が赤くなった。
「あ、下の名前でよんじゃったね。ごめん。」
「う、ううん!そうじゃないの!そうじゃない…から…だから、さ?下の名前でよゴニョゴニョ……」
ん?卯東さんはどうしたんだろう?
さっきから顔赤くして…もしかして…
「調子悪いの?大丈夫?」
ん?顔色がさらに赤くなったぞ?やっぱりか。そりゃ急に実践なんて行ったら疲れるよね。
「虎影のバカァァァァァァァァ!!!!!!!あんぽんたん!ボケナス!アホ!ドジ!うゎぁぁぁぁん!!」
罵声を浴びせて出て行ったな。
何で俺罵声浴びさせられてるの??
「まぁ、元気ならよかったか。」
でもな…何だったんだ…あれは…。
声が聞こえた。体は光ったら力を増した。
これがあの会長さんが言っていた『目覚める』ということなのだろうか。
『4原神は意識を持つ。GDの能力者に相応しいか否かを。』
寅の目覚めを起こした虎影。
だが、力の反動は大きく、2日眠るほどである。
力とは何のためにあるのか。
力とは何が目的なのか。
そもそも、D自体は何なのか──
第4章 Dの覚醒
最後まで読んでくださりありがとうございます!
まだまだふつつか者ですが、暖かい目でよろしくお願いします!
次回は少しややこしくなります!