続きです!
よろしくお願いします!
《力》(Tarot)(Power)
物事が変化する原因となるもの。
また、その象徴をしめす。
いや、違う。そうじゃ無い。
パタン、と辞書を閉じる。
「ふぅ、」
さてと、今日はどうするかな。
あの事件から数日が経った。
あれからはなにもなく、ただ普通に過ごしていた。
放課後の図書室からでる。
外では運動部が熱心に取り組んでいる。
俺も、陸上部入りゃ良かったなぁ。
あの力が出て以来、生徒会長に「今すぐ入って!ってかもう入ってるから!」
となにも反論する余地もなく、入会させられていた。
まぁ会長さんも悪い人でも無さそうだし、いっか。
外を見ながら廊下を歩く。
コンコン、
「寅東北です。」
「どうぞ。」
中から綺麗な声が聞こえる。
「失礼しま…」
途中まで言いかけたその時だった。
「虎影くぅーん!」
「うわぁぁ!?」
ドアを開けきる間に目の前に飛んできた「物」によって俺はバランスを崩し後ろに倒れた。
「イテテテテ…先輩?!何してんですか?!」
「今日はもう来ないかと思ったよー!」
生徒会長さんだ。俺のお腹に顔を埋めてうわぁぁぁんと泣きじゃくる。
先輩、可愛いっす。いいっすね!グッジョブです!
「あ、あの、どうしましたか?」
奥から1人の女性が出てきた。
「先程から虎影くんが来ない、来ないと落ち着いて居なかったものですから。」
「あの、どちら様で?」
女性は律儀にお辞儀をして、
「自己紹介が申し遅れました。私副生徒会長を行っている、午南 馬結梨(ごなん ばゆり)と申します。以後お見知りおきを。」
GDだ。
しかも「午」である。十二支家の中でも優れた力を持つ家だと言うことを聞いたことがある。自分達とは異なり、十二支に類した動物を展開するのだが、「午家」はあの幻獣である、『角麒麟(ユニコン)』を展開できる唯一の家柄である。
なぜ午の家柄が力を持つのかは自分にもわからなかった。
あ、自己紹介忘れてた。
「1年の寅東北 虎影です。こちらこそよろしくお願いします。」
凛々しい人だな…
家柄を持つのに相応しい感じだな。
そうこう感心していると、
「とーらーかーげーくーん?」
なんか殺気感じるんですけど。こっわ。背筋がゾクッ、って。わかる?このゾワゾワ〜って来る感じ。あれよ、あれ。
「何でしょう?先輩…。」
「他の人と何で仲良くしてるのー。」
っと、ほっぺをぷくーっと膨らまして上目遣いで見てくる。
やべ、か、可愛い。何この生き物本物?人なの?これで?可愛すぎない?!さっきといいギャップありすぎだろ?!
惚れる。やばい。
「あ、あのー…起き上がりたいのですが…」
「だーめ。めっ!」
そんな頑なにキョヒシナクテモ…。
「まぁ、これはともかく、」
あ、起き上がった。
それとなく表情が頑なった。
「話があるのよ。中に入って。」
「分かりました。」
話か、何かあるのか。
「それで話って何でしょう?」
「あなた、数日前の襲撃戦であの『寅』と話したわね?」
何で、知ってるんだ?
この人が仕組んだのか?
「ご存知の理由を聞いてもいいですか。」
「私と、馬結梨、あなたはGDの中でも特に力を持っていなければいけない、いいえ、持っているのが普通であるGDなのよ。」
え、力を?
GDはそもそもDよりも力があるはずで、特殊なはずじゃ…
「俺にはないって事ですか?」
「まぁそうと言えるかしら。先日までは、ね。」
あの時の戦いを思い出す。
「ん?ちょっと待ってください、先日までは、って事は、あの『寅』と話した事で、力が出たって事ですか?」
「いいえ、少し違うわ。力が出た、のではなく。前に言ったでしょう?『目覚める』と。あなたは心の力に『目覚めた』のよ。」
俺が?この底辺の俺がか?
でもあれ以来何も変わらない。変わったことはない。
すると、静かに会長は口を開いた。
「四原神。これが私達の、いえ、私達だけのGD本来の隠された力の一つなのよ。」
パンドラボックスとも呼ばれ、中身が解明されていない『D』の力。
公にされてるのは唯一、適正がある事だけ。
それ以外はあくまで確率でしか無い。
だが、目の前で確かに開いた口からは確信を持っている言葉の組み合わせが出てきたのだ。
『目覚める』日本のGD、十二の中で四原神である俺らだけの力、そうここにいる3人誰もが確信して理解していた。
「会長、でも俺はまだあれっきり『寅』と会話していません。それどころか力を使った事すらないですよ。」
俺はまだまだ理解して居なかった。
これから先の自分の未来がここで完璧に別れてしまうことが。
GDの力。
それは四原神である、自分達には物凄いものだと知ってゆく事になる。
まだ、知るだけならいいのだが…
次回、第5章 力の有り様
今回も読んでくださりありがとうございます!
少し遅くなってしまいました。
申し訳ありません。今後も遅くなることがあったりすると思いますが、暖かい目で読んでくださると幸いです!
第4章、読んでくださり、ありがとうございます!