約束の魔司   作:蒼炎の猫

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プロローグ 幼き日の約束

「なあ、俺は魔司になるぞ。」
「競争だ。どっちが先か勝負しないか?」
「友情は不滅だぞ!」
「ああ、クローバーに誓おう。」

「いいねぇ。そんじゃ 約束 だ。」
「このクローバーに誓い、」
「友情は不滅そして 俺は魔司になる!」

幼き日の約束。


第1章 約束の魔書

1:教会の魔書

 

王国ドラメイザ。

ウルド大陸の東に位置する大国である。

 

新年の日 少年少女たちは列に並んで教会に急ぐ。

なにもこの国だけではない、

全国共通だ。

なにせ今日は

 

「なんて顔してんだよナギ。」

この人は エミール。孤児院の院長であり、ナギの父親みたいな人だ。

紹介が遅れたが、 この少年はナギ。16歳。 格好は青髪に魔道士団を催したローブ。

この世界では、16歳の男女には教会から魔書が手に入る。

魔書も人を選ぶから1人1人の魔書は違うのだとか。

「いや、ついに魔書がもらえるんだなって。」

「お前もこれで立派な魔導士になれるな!」

「まだもらってもないよ。」

 

「でも院長、」

だが、エミールはほかの子のところに行ってしまったのかいなかった。

いつの間にいなくなったんだよ。まあいつものことか。

 

刹那。目が醒める。この感じは何だ。圧倒されるような感じだ。

その気だけで殺されてしまうのではないかと思った。

 

 

目に1人の人物が映る。理解した。この感じを。

 

「王族か。」

金髪に燃えるような赤い瞳。

スカしたような見た目だがそれでも気品を感じさせる。

思わず見ていると、教会が開いたようだ。

王族をもっと見たかったが魔書の方が興味深いので中に入った。

 

教会は見た目とは違いかなり中は広い。

これも魔法らしい。

すると神父が

「これより、魔書を授ける。」

と発し、大量の魔書が神父の手にある純白の光を放つ穴から出てきた。

魔書は空中に漂っている。人を選んでいるのだろうか。

そして次々と少年少女の手元へ送られる。

魔書は大きかったり、薄かったり様々だ。

ふと隣を見ると 先ほどの王族が魔書を受け取っていた。

その光景は まるで神のようだった。

輝くその魔書は大きくもなく、厚くもないが異彩な存在感を放っていた。

彼は敬礼し、その場に立っている。

その一瞬の出来事がナギには1時間にも感じた。

ふと自分の方を見ると、1冊の魔書が空から手元に落ちてきた。

一目見た感想は 真っ黒他の魔書は青や赤など鮮やかな色なのに対し

ナギの魔書はそれら全てを塗りつぶすかのような黒だった。

異彩を放つ魔書に注目を集めているのがわかる。

そんな自分に一番に話しかけてきたのは見知らぬ男だった。

「すごいね〜その魔書、おじさん毎年これ見てるけどこんな魔書はじめてみたよ〜。」

「そうなんですか。」

「んじゃまたあったらね〜。」

この汚い魔書そんなにいいのか?

面白いというより不思議な人だった。

 

 

 

そうして僕は教会を後にした。

今僕が立っているのは、街の外れの丘。

人も少なく、くつろげる。

「そういや院長来なかったな」

てっきり教会を出たら色々言ってくるのかと思ったが。家に帰るか、と思ったその時

「やあ。」と声をかけてくる人影が見えた。

 

王族の男がそこにいた。

 

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