ココア「ラビットパークへ行こうぜ!」 チノ「自分を探しに!」 作:路傍の意思
ラビットハウス・朝
チノ「おい、起きろ家畜」ゲシゲシ
ココア「ん……んあ……チノちゃん、朝から激しいね……」
チノ「Dude! さっさと起きて朝食の準備をしてください。あと、口の端から緑色の泡が出てますよ」
ココア「えへへ、昨日の夜にタカヒロさんがくれた『とっておきの精力剤』を飲んだら体がぽかぽかして……」
チノ「父の作ったものは飲むなと言ったでしょう。胃袋が解け落ちてないだけマシと思ってください」
ティッピー「ワシノモフモフガ…トケテオル…」
チノ「うるさい毛玉ですね。ちょっと溶けたくらいで騒がないでください」
ティッピー「ヒリヒリスルンジャ」
チノ「えい」ズボッ
ティッピー「アーッ! ソコハ! ソコハダメジャ!」
チノ「父の秘薬の残りをティッピーの肛門に注入しました。これで元気になりますね」
ティッピー「キェェェェェェイ!」バイーンバイーン
チノ「よし、今日も元気だ。キックザティッピー!」ドガッ
ティッピー「アベシ」
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カウンター
リゼ「よう、おはよう」
チノ「おはようございますリゼさん。今日は顔色が悪いですね」
リゼ「ああ……昨日の夜、マヤと電話してたら興奮しすぎて脱水症状になっちまってな」
ココア「リゼちゃん、愛が重いよぉー。ヴェア」
リゼ「お前、なんか体が発光してないか?」
ココア「え? そうかな? なんか体の奥底から力がみなぎってくるんだよね」
チノ「ガイガーカウンターが唸ってます。ココアさん、半径5メートル以内の精子を死滅させる放射線が出てますよ」
ココア「やったあ! これで避妊具いらずだね!」
リゼ「Dude! ポジティブすぎるだろ」
チノ「まあいいです。今日のコーヒー豆が入荷しないと店が開けられません。青山さんが持ってくるはずなんですが」
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青山「みなさーん、お待たせしました」
一同「あ、青山さん」
青山「今日は素晴らしい豆が手に入りましたよ。エメラルドちゃん、説明を」パペットソウチャク
エメラルド「ヘイ、みんな元気? この豆は南米の奥地で、現地の部族が儀式のために『死体の腹の中』で発酵させた最高級品さ。風味が違うね」パクパク
チノ「死体?」
青山「ええ。死後硬直が解ける直前のガスが充満した状態で詰め込むのがコツだそうです」
リゼ「……おえっ」
ココア「わあ、すごーい! なんだかフルーティーな香りがするよ!」
チノ「ココアさんの鼻は腐ってるんですか? 死臭しかしません」
青山「さあ、さっそく淹れてみましょう。ココアさん、お湯をお願いします」
ココア「任せて!」ジャー
ココア「あれっ? ポットのお湯がないよ?」
チノ「仕方ありません。ココアさん、口を開けてください」
ココア「えっ?」
チノ「沸騰させてください」
ココア「え、えーっと……うーん……」キバリ
ココア「んんんんんんん!!!!」
ココア「ボオオオオオオオオオオ!」
口から青白いプラズマの炎が噴出し、ヤカンが一瞬で溶解した。
リゼ「Dude! 火力強すぎだろ!」
チノ「調整してくださいと言ったはずです。この無能」
ココア「ご、ごめんね……でも、コーヒーはできたよ!」
一同「……」
溶解した金属と死体豆が混ざり合ったドロドロの液体がカウンターを侵食している。
青山「……ブラボー。これは新しい。コピ・ルアクを超えましたね」
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トラック突入
ガシャアアアアアン!
モカ「あら、妹たち」
一同「こんちゃシェフ」
チノ「壁がなくなりました」
モカ「風通しがよくなったでしょ? ノープロブレムよ」
リゼ「モカさん、今日は何を?」
モカ「パンを焼いてきたの。ちょっと特別な酵母を使ってね」
ココア「お姉ちゃんのパンだー! 食べる食べるー!」
モカ「はい、あーん」
ココア「あーん……もぐもぐ……」
ココア「……」
ココア「……なんか、動いてない?」
モカ「気のせいよ。ただの寄生虫入りパンだもの」
リゼ「ゲロォ」
チノ「寄生虫? 衛生局に通報案件では?」
モカ「大丈夫よチノちゃん。この寄生虫は脳に到達すると宿主に多幸感を与えるの。合法的なハッピーパウダーみたいなものね」
ココア「あはははは! なんかお腹の中で運動会してるみたい! くすぐったいよお!」
チノ「Dude! ココアさんの腹部が波打ってます」
リゼ「エイリアンかよ!」
モカ「さあ、この『ハッピーブレッド』と、さっきの『死体コーヒー』をセットにして売り出すわよ!」
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客席
シャロ「はぁ……今月もお金がないわ……」
チノ「いらっしゃいませシャロさん。金がないなら帰ってください」
シャロ「ひどい挨拶ね! 水くらい出しなさいよ!」
ココア「シャロちゃーん! 新メニューの試食してー!」ドロドロの液体と蠢くパンを運ぶ
シャロ「な、なによこれ……」
リゼ「悪いことは言わん。食うな」
ココア「ひどいよリゼちゃん! 私の愛情たっぷりなんだよ!」
シャロ「……リゼ先輩の手前、断れないわ……」
シャロ「いただきま……」パク
シャロ「……」
シャロ「……!!!」
シャロ「ヴェアアアアアアアア!!!!」
シャロの目玉が飛び出し、背中から蜘蛛のような脚が4本生えてきた。
チノ「おや、適合しましたね」
リゼ「適合!?」
モカ「あらー、素晴らしいわ。パンの中の寄生虫と、コーヒーの死体エキスが化学反応を起こして、優性種に進化したのね」
シャロ「キシャーーーーー!」カサカサカサ
チノ「天井に張り付きました」
ココア「すごいすごい! シャロちゃんスパイダーマンみたい!」
リゼ「笑ってる場合か! 駆除しないと!」
チノ「殺虫剤はありません。ティッピーで代用します」
ティッピー「ナンジャト」
チノ「いっけええええええ!」ブンッ
ティッピーは高速回転しながら天井のシャロへ飛んでいく。
シャロ「キシャー!」バギョ
ティッピー「」グチャ
ティッピーがシャロの新しい脚に捕まり、握りつぶされた。
チノ「チッ、使えない毛玉ですね」
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マヤ「おーっす、遊びに来たぞー」
メグ「こんにちはー」
リゼ「マヤ! 今は入ってくるな! バイオハザードだ!」
マヤ「何言ってんだリゼ。……うわ、すげえ。シャロがモンスターになってる」
メグ「かっこいいー!」
ココア「でしょでしょー! 私が育てたんだよ!」
チノ「違います。餌付けしただけです」
マヤ「よし、リゼ。俺たちも合体しようぜ」
リゼ「は? 何を言って……」
マヤ「愛の合体だよ」ズボンスルリ
リゼ「ゲロォ」
メグ「マヤちゃん、場所をわきまえて。あとリゼさん吐瀉物まみれだよ」
シャロ「キシャアアアアアア!」
シャロが天井から粘液を垂らしながらリゼに襲いかかる。
リゼ「うわあああ! 来るなバケモノ!」バババババ(モデルガン発射)
BB弾はシャロの皮膚で弾かれ、全く効果がない。
モカ「物理攻撃は効かないわ。この子はもう現世の存在じゃないもの」
チノ「除霊が必要ですか。青山さん、お経を」
青山「専門外ですね。エメラルドちゃん、どうぞ」
エメラルド「ファック! なんで俺がそんなことしなきゃなんねーんだ。火だ! 汚物は消毒だ!」パクパク
ココア「火なら任せて!」
チノ「ココアさん、やれ」
ココア「いっくよー! ラブ・ファイヤー!」
ココアが尻を天井に向ける。
ココア「ブリュリュリュリュリュ!!!」
汚い音と共に、ココアの肛門から青白いレーザービームが発射された。
一同「Dude!」
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レーザーはシャロを直撃し、ラビットハウスの天井を貫き、成層圏まで到達した。
シャロ「」スミ
チノ「黒焦げですね」
リゼ「……シャロ……」
モカ「いい焼き加減ね。これならお客様に出せるわ」
ココア「やったあ! 私、役に立ったよ!」
チノ「はいはい。で、天井の修理費は誰が出すんですか?」
一同「……」
マヤ「俺帰るわ」
メグ「私もー」
リゼ「待てマヤ! 置いてくな!」
チノ「逃がしませんよ」カチャ(鍵を閉める音)
チノ「修理費を稼ぐまで、全員ここで臓器を提供してもらいます」
ココア「えー? 私の腎臓ならもう3回売ったよ?」
リゼ「なんで生きてるんだよ」
ココア「愛の力かな?」
チノ「黙れ化け物。まずはその放射能垂れ流しの身体を鉛の棺桶に入れて海に沈めます」
ココア「えへへ、チノちゃんとの船旅だね! 楽しみ!」
ティッピー「ワシヲ……ワシヲヒロッテクレ……」ペラペラ
青山「それでは私はこれで。原稿がありますので」
チノ「あんたが元凶だろ。逃がすか」ガシッ
エメラルド「離せ! このメスガキ! 俺には表現の自由があるんだ!」
チノ「地獄で主張してください」
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夕暮れの港
ココア「冷たいよぉ、暗いよぉ、チノちゃん」
チノ「我慢してください。コンクリートが固まるまでの辛抱です」
リゼ「本当にお前、容赦ないな」
チノ「ラビットハウスの再建のためです。ココアさんも本望でしょう」
ココア「うん! 私、チノちゃんのためなら土台にでもなるよ!」
チノ「物理的になるんですよ。さようなら」
ドボーン。
ココア「ヴェアアアアアアア……」
海面がボコボコと沸騰し、魚が大量に浮いてきた。
モカ「あら、今夜はブイヤベースね」
マヤ「すげえ量だ」
リゼ「……ココア、お前の犠牲は無駄にしないぞ」
シャロ(全身包帯)「キシャ……キシャ……」
チノ「シャロさんも早く食べて元気になってください。次は実験体になってもらいますから」
ティッピー「モウ……オウチカエリタイ……」
チノ「甘えるな極太バイブ。お前は釣りの餌だ」ブスッ
ティッピー「ギャアアアアアア!」
チノ「学校、学校楽しいなー」
一同「あははははは」
おわり