転生したら悪魔!?〜〜平和に暮らすために頑張ります〜〜   作:転スラ最高

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召喚
第3話


暴風竜ヴェルドラ、転スラの世界において欠かせない超重要キャラ。

ただ存在するだけで環境を変えるほどの魔素量を誇り、リムルと会う前までは暴れ回り邪竜と言われ恐れられた災害。

 

光輝者(カガヤクモノ)で炎の翼を広げ空を飛びながら、薄れつつある原作知識を元に倒し方を考える。現状、速さ、力、魔素量この三つでは手も足も出ない、優っているものといったら技量くらいだろう。リムルとあってからは、異世界の書物(マンガや小説)を参考に技を覚えるが今のヴェルドラならば暴れまわるだけだろう。

 

などと、頭の中で思考を巡らせていたその瞬間、風を切る音とともに巨体が空から迫ってくる。間一髪で避け、物質創造で槍をつくり構える。

 

「ワッハッハハッハッハッ!!!!!東の方で面白そう気配がして待っていたぞ!」

 

その迫力、威圧、力、想定を上回る規格外の存在。魔力を円状に広げ数キロ先まで探知したいのにその範囲外から一瞬で前に現れたその速さ、

 

「大陸を離れ、島国に来たものの、ロクなやつがいなくてな随分退屈してたとこよ!」

 

先ほどまでの自分の考え、原作知識を捨てる。暴れ回るだけなら勝てる?

否!数キロ先からの突撃さえ直前まで気づかないほどの圧倒的な身体能力の差だ、気を抜いたその瞬間に死は待っている。

 

「足掻きもがき、我を楽しませてくれ!」

僅かな予備動作のあと、その巨体が再び迫り、爪を振り下ろす。槍で側面叩き方向を変えることでいなす。しかしすぐさまもう片方の爪が風の斬撃をつくりシルバーを襲う。すぐさま槍を降った勢いのまま一回転し、斬撃を真正面から受け止め、そのまま吹き飛ばされることで距離を置く。

 

しかし、それは悪手だ。距離を置き一旦仕切り直そうとするが、ヴェルドラは竜の代名詞である息吹を放つ、

 

破滅の咆哮(ストームブラスト)!!!!!」

 

死ぬ!迫り来る恐怖に後先考えずに全力で対抗する、

 

梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)!!!!!」

 

風と炎が衝突する。しかし、徐々に炎は押され始め、数秒で均衡は崩れダメージを負う。

 

「くっ………………!!」

 

今までにない強敵。原初の奴らと戦う時は技量の差はあっても身体能力という面ではそれほど差がなく、戦えば長期戦となりシルバーは不倒者(クジケヌモノ)で相手の技を模倣し、最適な行動と底上げされた身体能力で今まで勝ち続けてきた。

 

しかし、今回の相手はヴェルドラだ。身体面では不屈之魂で底上げされても届かず、模倣しようにも模倣する技はなく、常にに全力でなければ防ぎきれない攻撃の数々。

 

「ほう………。我が攻撃を凌ぐか!しかし、既に満身創痍のその体でいつまでもつか、楽しみよな!」

 

立ちはだかる壁。その上限は計り知れず今もなお上がり続けているようにも感じる。考えれば考えるほど、勝ち方がわからない。たったの数分で、周り環境を更地にし、今ので魔力の半分以上が消費された。勝ちの目は絶望的、奇跡起きなければ勝てぬだろう。

 

ならば、奇跡を起こしてみようではないか!今までもそう乗り越えてきた。赤や黒、白、青、緑、紫、黄の奴らやそれ以外の奴らの戦いでも常に最初は耐えて、耐えて、耐えて、耐えたその先で最後には勝利を手にしてきた。(まあ、黒と赤には勝ち越せなかったが……)

 

「今までもそうだった、そしてこれからも……。」

 

決意と共に、穴から再び空へと舞い戻る。

 

「覚悟しろ、邪竜ヴェルドラ!たしかに、今はお前の方が強く、俺ではかなわないだろう。されど闘いにおいて絶対は存在しない!」

 

その目には怯えはなく、常に上を向き続ける。

 

「せいぜい油断していろ、俺が追いつく時までな!」

 

再び、邪竜と悪魔の戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜一日後〜

 

「フハハハハハハハ!!!!!楽しいなあ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜二日後〜

 

「くっ、今のは痛かったぞ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜三日後〜

 

「くっ、なぜだ!なぜ倒れない!そして、なぜ力が上がり続けているのだ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜五日後〜

 

「なあ、おい!いつになったら貴様は倒れるのだ!本当に悪魔か!ゾンビとか不死鳥の方が納得するほどの復帰能力だぞ!いや、マジで!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして7日後、永遠に思われた戦いにようやく終わりが訪れようとしていた。

 

 

緑豊かな自然は失われ、山も頂上が削り取られもはや丘となった。

 

シルバーの体には口鼻耳以外にも数カ所穴が空き、両足も無くなり地を這っていた。

 

「よもやここまで来るのにこれほど時間が経つとは思わなかったぞ!足をやってから三日も我が攻撃を凌ぐとはな……。だがそれもここまでだ!この戦いに終止符をうつ。誇るが良い、我とここまで渡り合ったものは姉上たちと兄上を除けば貴様だけよ!」

 

七日経っても尽きぬ膨大なな魔素を集め、トドメを刺しにかかる。

 

破滅の咆哮(ストームブラスト)!!!!!!!!!!」

 

初日のものとは別次元の息吹(ブレス)が襲う。

 

不倒者(クジケヌモノ)の不屈之魂の強化も五日目に限界があることを知り、敵の慢心もあってここまで耐えてきた。しかし、それでもヴェルドラの壁は超えられない。

 

死に直面し、走馬灯の如く思い出すのは遥か昔の、人として生きていた時代。優しかった母、厳しかった父、毎日起こしに来てくれた幼馴染、どんどん蘇ってくる過去の記憶。そして最後に、死んだ時のことを思い出す。

 

工事現場の近くを歩き高校へと登校していた時、鉄骨が落ちてきて、頭は半分潰れ、胸と足も手も動かせない、頭の中では必死になって生きようと痛みに耐えていた。徐々にに失われる熱と光を求め、一度も死を受け入れず諦めなかった。そして、俺は悪魔として転生し生を勝ち取った。

 

(嗚呼、そうだ俺は諦めない!もし、スキルが俺の死に際しての望みを叶えたものならなぜ俺の思いに応えない!!!俺はまだ、終わっていない!!!!!)

 

「死んでたまるか!!!!!」

 

本来、死を恐れず闘い続ける悪魔ならば芽生えない死への恐怖。その心からの叫びが世界に届く、

 

『告。一定以上の意志(おもい)と条件を満たしました。ユニークスキル不倒者(クジケヌモノ)が、究極能力(アルティメットスキル)不屈之王(ヴィシュヌ)へと進化しました。続けて、究極能力(アルティメットスキル)不屈之王の完全適応により、ユニークスキル光輝者(カガヤクモノ)究極能力(アルティメットスキル)日輪之王(スーリヤ)へと進化しました。』

 

『不屈之王の完全適応により上位魔将から悪魔公へ進化しました。』

 

 

溢れるように湧いてくる力を感じながら再生した体で立ち上がり、初日と同じように迎え撃つ、

 

梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)!!!!!」

 

ぶつかる風と炎、しかし今度は押されることなく逆に押し返す。

 

「なんだと!!!!!」

 

暴風竜の体に襲いかかり、その身にはじめてのキズをつける。あまりの熱量にたまらず声を上げる

 

「かはっ!おのれ、一体何があったというのだ!!!!!」

 

暴風竜がこう言うのも無理はない、なんせほんの数秒前までは本当死にかけていた者が急に覚醒したのだから。

 

覚醒したシルバーは、物質創造によって槍を手に持つ。その槍の形状は、金色の持ち手に黒く染まった自身の身体の倍はある光槍。

 

「邪竜、いやヴェルドラ、お前のおかげで俺はまた一つ壁を乗り越えれた。」

 

「たったの一撃で我に勝ったつもりか!」

 

怒りと共に"黒き稲妻"、"死を呼ぶ嵐"を放つ。片方だけでも国が滅ぶ一撃を同時に放つ。

 

最初からやられていたら何もできずに瞬殺されいただろう、と思うと同時に日輪之王の神格化を使用し、言の葉を紡ぐ、

 

「   神々の王の慈悲を知れ、インドラよ刮目しろ!

 

 

 

 

 

      ──絶滅とは是、この一刺し! 

 

 

 

 

 

          焼き尽くせ!」

 

絶対破壊の一撃を放つ、

 

日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)

 

均衡など存在しない、触れたその瞬間に二つの暴風を焼き尽くす。星を穿つかのようにヴェルドラと共に大地をも焼き尽くした。

 

「是非もなし」

 

その言葉を最後にシルバーも緊急進化の眠気も相まって地に倒れる。

 

こうして、召喚されてから初の闘いは、シルバーが究極能力に目覚めたことによるパワーバランスの逆転により、七日と半日ほどで幕をおろした

 

 

 

 

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