転生したら悪魔!?〜〜平和に暮らすために頑張ります〜〜   作:転スラ最高

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第4話

シルバーは、進化による眠りから覚め、これからの行動を考える。

 

不倒者(クジケヌモノ)から不屈之王(ヴィシュヌ)に進化したことで強化された完全適応により、受肉してない状態でも悪魔公になれた。そのため、上限がなくなり今まで溜まっていた不屈之魂のバフが暴風竜ヴェルドラを倒せた大きな要因だろう。

 

こうして、振り返っていても今回の戦いは綱渡りの連続だった。相手の慢心、初手の攻撃を回避、前世の死際の記憶、そして究極能力の獲得、どれか一つでも欠けていては勝てない、そんな戦いだった。

 

「まずは、契約の報酬を貰うとするか」

 

いつまでも感傷には浸っていられない、言葉にしてこれからの行動を決め、空を飛んでゆく。行き先は、召喚された場所である王城だ…

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「なんだ、これは……」

 

シルバーが召喚された場所に戻ってくると、その城下町は多くの人であふれていた。召喚されたときに出たときはこんなに人はいなかった。

 

よく見れば、そのほとんどは鎧やら武器などを装備しており、それらの武器は悪魔が苦手とする特別な金属をを使った物だということもわかった。

 

これではまるで悪魔と戦うみたいだな、と考えていたとき横から矢が飛んできた。

 

その矢を難なく手で掴み、撃たれた方へ投げ返す。返された矢は、音を超えた速度で進み、建物を破壊する。

 

その音で、シルバーの下にある多くの者達がさらに騒ぎ出した。そして、上にシルバーがいることに気づきだし、徐々に上を向く者が現れ始めたとき、城の門が開き中から白い鎧を着た数百名の騎士と、その最後尾にシルバーが見た覚えのある顔が現れた。そして手には、マイクの様なマジックアイテムを持っていた。

 

「よくも、やってくれたなこの悪魔風情が!我ら暴風竜と戦っている間に、東の町の民達を虐殺するとはな!だがしかし、その凶行もここまでだ!見よ、この地に集まりし勇士達、悪魔退治に特化した武器、そして暴風竜との戦いを生き残った一騎当千の騎士達を!もう貴様に明日はない!」

 

息を切らさず宣言した言葉に、集められた者たちは声を上げる。

 

困惑したシルバーは、王へと問いただす。

 

「どういうことだ?我は、貴様との契約通りに暴風竜を倒し、その代償をいただきに来たのだが」

 

「暴風竜を倒しただと?暴風竜は、我らが騎士達と魔道士達の尊い犠牲のもとに討伐したのだ、断じて貴様などではない!さらに、我が悪魔などと契約したなど、戯言を!貴様との間に契約など存在せぬは、戯けが!」

 

帰ってきた返事に、シルバーは悟った。相手がこちらとの契約を破棄し、自分を倒すつもりなのだと。

 

実際、王は呼び出した時から契約を守るつもりなどなかった。伝え聞いた話でも、悪魔は契約で多くの場合、召喚者の命、もしくは身体を代価とすると。それは、悪魔の格が高ければ高いほどに、その傾向がある。故に、原初の悪魔の召喚を決めた際に、交渉で動かせる可能性の高いを銀を呼び、暴風竜の撃退を依頼し、帰ってきた消耗した状態の悪魔を滅ぼし、再び平穏を取り戻す。

そのために呼び出してからの8日間、武器や傭兵を集めていたのだ。その数は、数万にものぼる。

 

結局、ギィみたいに国を滅ぼすことになるのか、と思いながら口を開ける、

 

「悪魔との契約は絶対だ。何を言おうと破棄は認めない」

 

「我らのいない間に暴れ回っただけで調子にのるとは、盗人猛々しいとはまさにこのこと!受肉も済ましていない悪魔程度、恐れるに足らず!行け、ゆうかんなる者達よ!」

 

オォォーーーーーーーーーーーー

 

大地を震わせるかの様な声とともに、先程飛んできた矢が一斉に放たれた。

 

シルバーは、人間だった前世の記憶もあり、何億年も呼び出されず悪魔達と戦う日々だった悪魔界から、物質界に呼び出した召喚者に少しばかり感謝の気持ちもあった。そのため、暴風竜を相手にしてくれ、という願いも聞き入れ、代償も受肉するための依代を求めるだけのつもりだった。

 

そんなシルバーの考えなど知らず、契約破棄という決断を下してしまった。それが、この国の滅びる原因にも関わらず。

 

槍を創り飛んできた矢を払うと同時に、シルバーはさらに上へと飛んで行く。もはや、矢など届かぬ場所から己の魔力を操作し、進化によって獲得した究極能力の力を使い、今までにない規模の焔を圧縮する。

 

神格化(スーリヤ)

 

究極能力日輪之王(スーリヤ)になったことで得た、神格化はドラゴンボールでいうスーパーサイヤ人に近い。全体的な能力の強化と、自身の身体が燃え盛る太陽の如く高温となり、髪も逆立つ。

 

そして、収束された焔が下へと放たれた。

 

世界よ、燃え尽きろ(カリ・ユガ)

 

地に触れたか瞬間、収束されていた力は解き放たれ大地を包む。

 

地上にいた者たちも建物も、そして島をも覆った焔は、一切の区別なく消滅させた。

 

シルバーの眼下には、もはや島はない。島があった場所には大きな空洞にがありその形跡は最早、存在しない。しばらくして空洞を埋める様に海が流れ出し大きな渦を作る。

 

これで覚醒条件を満たしたシルバーは、世界の声を聞き己が真の魔王へとなったことを理解する。

 

 

 

 

 

 

 

 

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