時は早朝、場所は永遠亭。襲撃に会った者達が集まってきている。全員神妙な顔つきで2人の人物の話を聞いている。
「・・・まぁ、取り敢えずはこんな所ですかね。」
2人の内1人の女性が話し終える。その横では男性がうんうんと言う様に首を縦に降る。
「要はこういう事かしら? あの5人は元々貴方達の世界の住人で対応があまりにも酷く、
「そうなりますね。そして、影を使って侵略の手伝いを『させていた』という事にも。」
霊夢の復唱に女性・・・・・・カナは付け足した。カナの発言に一同全員首を傾げた。
「『させていた』? させているの間違いじゃないの?」
「はい、『させていた』で合っていますよ。先程連絡が来ました。「芽瑠と呼ばれる女が影を殲滅した」と。あぁ、倒された影は時期に元の姿に戻るでしょう。その時の記憶を忘れて、ね。」
周囲から動揺の顔が見られ、ざわつき始める。カナも狼鬼もこれは想定内とでも言いたげな目をしながら、
「まぁ、普通に考えりゃそうなるわな。あれだけ倒すのに苦戦した影があんな女に地べたに寝かされるとかな。でもな、あれは仕方がねぇんだよな。元々、俺らがここに来たのはあの女や精霊サマの捕獲が一番だ。」
「捕獲? 何よその動物みたいな言い方は。獣か何かなの?」
「獣・・・ねぇ・・・例えるならそうだろうな。彼奴は獣、俺達は狩人。」
狼鬼がケラケラと笑いながら言い、それを横目にカナは溜息をつく。
「この人は元からこんななんでお気になさらず。話を戻させて貰いますけど、彼女は私達の世界では混血ではありますが、最後の月狼です。種族が消え去らない様、彼女を私達の世界に連れ戻して永久保存をするらしいです。他にも、紅魔館を襲撃した人物、彼は元精霊なのですが、悪魔に魂を売ったなんて噂があります。精霊界では彼に裁きを与える為、連れ戻せなんて、言われました。」
「簡単に言えば、其奴等全員訳ありだから連れ戻せってことだ。」
カナの後に続いて狼鬼が言う。2人の話す内容はその場全員の表情をぽかんとさせた。
「1つ訊ねたいんですけど、それって私たちに言っていいことなんですか?」
「んー、いいんじゃねぇの?」
「か、軽いわ・・・・・・。」
早苗の問いに軽い雰囲気を醸し出しながら狼鬼が答え、それを質問者早苗を含む、全員を呆れさせた。
「それで、何時までそこで盗み聞きなさるお積もりですか? 芽瑠さん?」
そんな事を言いながら、カナは襖に近づき、勢いよく開けた。そこには、確かに芽瑠がいた。
「何時までって私が何時からいたか、分かって言ったの?」
呼ばれた本人は、怖気付かず、カナに聞いた。
「えぇ。夜明け前から、姿を隠して。」
「あらら、本当に分かっていたとは。ちゃんと姿は隠せても、気配までは無理だったか。」
「で、どうして態々自ら捕まりに来る様な真似をしたんだァ? 芽瑠さんよォ。」
苦笑しながら言葉を零す芽瑠に近づいて、狼鬼は聞く。芽瑠はケラケラと嗤う。そして、言った。
「何故か、そんなの簡単だヨ。私の身柄って奴を君等にくれてやる為だよ。但し、