「なぁ霊夢、お前最近人里に行ったか?」
そう聞いてきたのは「普通の魔法使い」霧雨魔理沙。今日も友人の「楽園の巫女」博麗霊夢と雑談をしている。
「いきなりどうしたのよ。人里?行ってないわ。行ってもすることといったらカツa・・・買い物ぐらいだし。」
「おい待て霊夢。お前カツアゲって言いかけただろ。・・・まぁいい、兎に角行ってないんだな?」
霊夢を睨みつつ魔理沙は言うが、紅魔館にある大図書館からパチュリーの本を借りる(ではなく盗んでいる)魔理沙が人のことを言えないと霊夢は思った。
「それにしてもなんでそんなこと聞くのか謎ね。何かあったの?」
「なんか人里で夜中に外ぶらついてたらお前に殺されかけたとか言う奴がいたんだ。でもってそいつは重傷を負わされた。しかもこれは1回だけじゃなくてココ最近立て続けに起きている。私はその真相を確かめる為に今日来たんだ。」
魔理沙の声は深刻そうだった。この雰囲気に霊夢の表情が険しくなる。そして、少し考えた後、こう言った。
「博麗の巫女は異変を起こす輩以外は決して人を傷つけることはしないわ。そんなことしたら博麗の巫女失格よ。魔理沙、恐らくこれは異変よ。今回は私のt・・・」
「貴女が博麗の巫女?」
霊夢の台詞は1人の女の声により、強制終了させられた。腰まで伸ばした黒に近い茶髪、丈が膝下の水色のジャンパースカートを白のブラウスの上から来ている。何かを隠す様に深く被った帽子から見える青い瞳は暗く、光が灯っていなかった。
「誰だお前?」
答えたのは霊夢ではなく魔理沙だった。すると、女は魔理沙を睨みながら答える。
「貴女には聞いてない・・・だけどこれから関わっていくかもだし一応名乗っておく。我が名は芽瑠。幻想狩り幕開けを貴女達に告げに来た。」
「「幻想狩り?」」
霊夢と魔理沙の声が重なる。その声からは緊張感や僅かではあったが恐怖も感じられた。少しの間の後、霊夢が口を開く。
「・・・アンタ、幻想狩りって言ったわね・・・それってどういう意味よ。」
「この偽りの楽園を消して私達を受け入れる新たな楽園を築き上げる、それだけ。さて、今回私が来たのは・・・私達の楽園創りを妨げるであろう博麗の巫女を消しに来た。だから・・・死んでもらうよ。」
芽瑠の口から放たれた言葉はさっきの物とは違う、強い殺気が感じられた。霊夢と魔理沙が半歩下がる。それを見た芽瑠はニヤリと笑う。そして、懐から黒く禍々しい物を取り出す。
「・・・符・・・壊し」
芽瑠の口元でスペルカードを唱えた。蚊の鳴くような小さな声だ。直後、魔理沙に向けて禍々しい何かを投げる。それは魔理沙に直撃し、その体を包んでいく。
「うぐ・・・あ・・・ああああああああ!!!」
「魔理沙!!」
頭を抑え苦しむ魔理沙に近づこうとする霊夢を芽瑠が止める。
「ダメだよ。これからもっと楽しくなるんだから・・・」
魔理沙に纏った何かが消え始める。そこから姿を現したのは魔理沙ではなかった。いや、魔理沙ではあるにはあるが元の姿ではなく、化物となっていた。その姿に霊夢は怯えを感じ、芽瑠は先程まではなかった瞳の光が灯り高揚していた。
「さぁ、博麗の巫女よ、戦いを始めよう。お前の相手はその魔法使いだ。心置きなく戦え。もし勝てたなら次は私が戦おう。それじゃあ行け!」
「ウグオオアアアアア!!!!」
芽瑠の掛け声と共に魔理沙が霊夢に向かう。
「魔理沙!重傷負っても文句は言わないでよね!」
そう言って霊夢は最初の戦いに出陣した。
1話がぁぁできましたぁぁ\( 'ω')/うぇーい!!
予定より遅くなってしまいました。すいません。
できればいいのですが感想とか貰えると嬉しいです。
それではまた次回会いましょう