東方影霊異変〜幻想狩り〜   作:黒猫( 'ω')

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〜第2話〜2体目の「影」

ここは博麗神社。いつもなら静かで風の音やこの神社の巫女、博麗霊夢とその友人、霧雨魔理沙の会話が聞こえる。だが今日は違った。聞こえるのは霊夢のスペカ発言と・・・化け物の咆哮だった。

「霊符「夢想妙珠」!!」

色鮮やかな弾幕が化け物へ飛ぶ。だが・・・

「ウグアガアアア!!」

弾幕は化け物の咆哮によって掻き消される。

「ふふふっ・・・ねぇ博麗の巫女、これじゃあジリ貧だよ?降参したら?」

「そんなことする訳ないでしょ!私は博麗の巫女、このぐらいのモブに殺られてたら巫女なんて勤まらないわよ!」

そう言うのは化け物を操る女、芽瑠。彼女は博麗神社の屋根の上に座り、ニヤケながらこの戦いを見ている。霊夢の焦る顔を見てまたニヤけが止まらないのだった。だが、次第にそのにやけ顔は段々つまらなそうな顔になっていく。ついにはこんなことを言い出した。

「・・・つまらない。本当はダメって言われてたけど・・・私がさっさと終わらす。眠たくなったしこんな無意味な戦い見てるこっちのがジリ貧な気がしてきたし・・・。No.01を戦闘不能状態にし、ネクストバトル開始を宣言する。」

「はぁ?アンタ一体何言っt・・・」

霊夢の言葉は次の光景で消滅した。まず、化け物が闇の中に消え、その場には八卦炉だけが残った。次に、博麗神社の周りを巨大な結界が囲い、その結界の外は何も見えなくなった。混沌の闇と化し不気味な静けさが辺りに残った。

「この感じ・・・まさか・・・博麗大結界・・・!?」

霊夢の動揺した声が結界の中で響いた。その声音に芽瑠の顔はにやけで歪む。

「そうだよ・・・これは私が貴女の先祖が生み出した博麗大結界を真似て作ったもの。小規模ではあるけどその頑丈さはオリジナルと同等。さて、始めよう・・・私と貴女の最初のバトルだ・・・!」

「上等よ!さっき魔理沙がやってったツケ、アンタがしっかりと払っていきなさい!」

 

同時刻、紅魔館にて・・・

「・・・これが紅魔オールスターズの本気の攻撃?ははっ笑わせてくれる・・・」

そう言って紅魔組の前に立つのは一人の男。笑いながら傷だらけの6人を見下している。黒色と灰色のオッドアイ、黒髪に着けられた黒い髪飾り、灰色のTシャツの上から着た黒いパーカーに膝丈のズボンを履いている。そして、その小柄な体型からは幼さを感じる。

「くそ・・・こんなチb・・・」

「おい、俺チビなの気にしてんだぞ・・・なのにそれを言うなんて・・・許さねぇ・・・」

レミリアの発した二文字の言葉は男の怒りのパラメーターの限界を超えた。そして、ポケットから濃い灰色のボールをレミリアに向けて投げる。重傷を負い、動けないレミリアに当てることは造作もなかった。ボールはレミリアの腕に当たる。すると、そのボールから黒い霧が現れレミリアを包んでいく。

「あ・・・あああああ・・・嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

霧の中、何かと戦うレミリア、それを怯えつつ見るフランや咲夜を始めとする紅魔組、そせてそれを見て笑いに顔を歪ませる男。

「・・・そろそろだな。」

男の声が終わるのと同時にレミリアを纏う霧が晴れる。だが、そこにいたのは元のレミリアではない。前の姿の面影が全くない。その姿に誰もが声を失っていた。数秒間の静かな時は男の声で終了した。

「やっとできたか・・・やっぱプロトタイプは時間かかるな・・・まぁいい。お前は残りの奴等を倒せ。殺すなよ?新たな戦力となる奴等なんだからな。」

「貴方・・・一体何なのよ!見た目は人間っぽいけど・・・絶対違うでしょ・・・」

咲夜の声が途切れ途切れに聞こえる。その目は何かを探るようにも、憎しみを持った目にも見えた。

「俺が何か・・・ねぇ・・・冥土の土産に教えてやるよ。我が名は楓季。元生命の精霊にして堕落により悪魔となった。此処・・・幻想郷を新たな楽園に創り変える為、幻想狩りをする者だ。言うことは言った。次お前達が目覚めし時は新たな姿となり、俺達の駒となる!」

楓季の最後の言葉と共にレミリア(影)が飛び掛って来るのが5人の目に映る最後の光景だった。




〜幻想狩り執行者について〜(1人ずつ書いていきます)

芽瑠
人形族と獣族の血を引く
前に住んでいた世界ではタチの悪い差別にあい、茜、青華、楓季、夏威と共に幻想郷へ逃げた
幻想郷に辿り着いたまではいいものの、その幻想郷に認められず、住人達から嫌がらせを受けることに・・・

次回は楓季についてです。それではまた次回会いましょう。
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