東方影霊異変〜幻想狩り〜   作:黒猫( 'ω')

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~4話~双魂の狐

〜白玉楼〜

数多の魂達が漂い、咲く事のない西行妖がバックに見える此処、白玉楼も今は敵の襲撃に遭っていた。この場にいるのは白玉楼の主、「幽冥楼閣の亡霊少女」西行寺幽々子、その従者「幽人の庭師」魂魄妖夢、「境目に住む妖怪」八雲紫、その式「スキマ妖怪の式」八雲藍。この4人は目の前にいる銀狐を見ている。その狐は踝丈の長くて暗い藍色のフードの着いたコートを着てフードを被っている。フードの奥に見える、光を失った蒼い瞳は怒りと復讐心に燃えたぎり、コートの隙間から見える白銀色に輝く髪と9本の尻尾。そして、その銀狐の右手には何枚ものお札が握られていた。その姿を睨む様に見つつ、紫は口を開いた。

「貴女・・・何処か藍に似てるわね。何か縁でもあるのかしら?」

「・・・・・・。」

銀狐は口を真一文字に噤んだままで何も答えない。フードに隠れたその表情からは怒りのオーラが目に見えんとばかりに出ていた。右手に握られた札を指に挟み、紫達に向けて投げる。札は次第に赤や青、緑、黄色、黒等の様々な光を出して向かっていく。だが、その札達は紫達の元へ辿り着く事もなく、まるで紙が破れる様な音を立てて消え去った。紫がスキマを使って移動させた・・・等ではない。札を投げた張本人である銀狐が鋭利な爪で札を切り裂き、塵と同じ程細かくしたのだ。

「・・・・・え?」

誰もこの状況に理解できていない。ただ、銀狐が行った謎の行動を目を丸くして見ているだけだった。この狐は何がしたいのか・・・それが脳内に留まっている。

「ふふふっ・・・あははっ。ねぇ、知ってるかい。私の札の中にこの世を壊すものが混じっていたことを。私をあるべき姿に戻す術があったことを・・・ね。」

銀狐が笑いながらに言う。その笑い声には僅かではあるが哀しみの色が伺える。

(何故かしら・・・あの狐の姿を・・・見てると・・・気が・・・おかし・・・)

バタッと音を立て、幽々子がいきなり倒れる。

「幽々子さ・・・」

次は妖夢が倒れ、藍も倒れた。残ったのは銀狐と紫だけになった。

「あらら、私までやられちゃったの? だらしないね・・・全く。まぁ、その方がすぐ終わるからいいかな 」

「私? 貴女は何言って・・・それにまさか・・・貴女は・・・!」

「やっと分かってくれましたか・・・本当は貴女と私・・・いえ、藍を残してちゃんと話したかったのですが、気を失ってしまった。もっと鍛錬が必要ですね、貴女の式は。さて・・・合符「全き姿へ」」

銀狐の側へ藍寄っていく。藍は何の抵抗もしない。ただ、吸い寄せられていく。

「させないわ・・・藍は私の大切な家族だもの! 結界「夢と現の呪」!」

「お願い・・・邪魔をしないで! 奪符「奪われた過去の思い出」!」

2人から放たれる弾幕は相殺され、いつの間にか藍は銀狐の傍らへいる。そして、銀狐の手と藍の手が触れ合った時、灰色の閃光が走る。あまりの眩しさに紫は目を閉じる。目を開けるとそこには・・・

 

2匹の狐の姿はなく、1匹の黒い狐が立っていた。




皆様、お久しぶりですね。長い間投稿できずにいてすみませんでした。これからはこんなにも間があかないように務めていきます。
さて、今回も幻想狩り執行者について書きます。今回は銀狐、プロローグで名が出ていた青華についてです。

青華
代々続く妖狐(銀狐)の一族
前にいた世界で唯一の妖狐(銀狐)
それ故に周りの狐から嫌がらせを受けることも多々あった
芽瑠や茜とは同じ獣の血を持ち悪質な嫌がらせを受けているという共通点があり仲が良い

次回は誰が出るでしょうか。それではまた次回、お会いしましょう。
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