「・・・で、そういう訳なんだけど・・・いいよね?」
「んー・・・まぁ、いいんじゃないかな・・・」
「デスヨネー。まぁ、予想は・・・ゑ?」
「って言うと思ったか馬鹿ポン酢!!」
「ごふっ!?」
夏威と茜、そして狂華は執行者達が生活している家に行き、謎の男と気絶している茜を見て目を丸くしている芽瑠と颯季に軽くではあるが説明をして帰ってきたのは芽瑠からの向う脛へのスライディングキックと颯季からのアッパーカットだった。しかも、完全に油断していた為か受け身を取れずに壁に激突したのだった。案の定、頭を強くぶつけ、夏威は気絶した。
(・・・夏威・・・御愁傷様だな。)
狂華が夏威に心の中でこんなことを言ってると、
「で? ほんとに信じていいの? 茜の能力盗んだ奴信じろとか無理なんだけど。」
「お前の仲間の後1人、狐の奴。何処にいるか知ってるけどそれを教える代わりにちゃんと仲間として認識してもらう、ってのはアリか?」
「狐の奴・・・青華か!? ・・・ちょっと待って。」
爪を噛みながら芽瑠は颯季と話し合う。5分も経たないうちに2人はどうするか決めたようだ。
「青華の方が大事だし、分かった。仲間として迎えよう。」
「そりゃどうも。とりあえず名前、教えてくれ。俺は狂華な?」
「私は芽瑠。で、こっちが」
「楓季だ。よろしく。」
名前を名乗る2人の顔はまだ緊張で強ばっている。狂華はそんな2人を気にもとめず、話を変えた。
「それで、青華? だっけか? そいつは今俺の知り合いが保護している。そろそろ来る頃だと思う。」
「そ、そうなんだ・・・。それじゃあ来るまで今日の成果の報告でも聞くかな。まず博麗の巫女、何とか重症を負わすことに成功した。まぁ、私も結構喰らったけどね・・・青華の式神待ちだよ。」
「俺のとこは順調だったけど・・・お? 来たか。」
楓季が話していると、扉が開く音がした。扉の方を向くと、青華をおぶっている茶髪に蒼眼、青いTシャツに明るい色のジーンズを履いた男がいた。何故か不機嫌そうな顔をしている。
「ここで・・・いいのか? ん? 狂華いたのか。」
「よっ、クリア。後ろの嬢ちゃんはそこのソファにでも寝かしとけ。いいよな?」
「あ、うん・・・。いいよ。」
クリアの方を見ながら、芽瑠は歯切れが悪い答え方をする。そんな芽瑠に狂華と楓季は訝しげに芽瑠を見てるが、クリアはと言うと、ますます不機嫌顔になった。
「あの、クリアさん? なんと言うか・・・その・・・あの・・・」
「言いたいことは分かる。だけど、直に分かるから今は聞くな。」
「あ、はい。」
芽瑠とクリアの中で暗黙の了解らしき物ができた。夏威と狂華の頭の上には「?」がいくつも浮遊している。この2人は気づいていないのか、この言葉が芽瑠とクリアの脳内にあった。
(茜が目を覚ましたら知らない人が2人もいて叫び声を出してその声で夏威と青華も目を覚ましたりするのか。)
こんなことを考えたりする人はいないのだろうか。
「とりあえずクリア、名乗れ。今いない3人は起きたら言えばいい。」
「分かった。俺はクリア。狂華と一緒にここに来た。よろしく。」
「えと、私は芽瑠。こっちが」
「楓季。よろしく。」
芽瑠と楓季はクリアに挨拶をする。
「それじゃあ・・・今日はもう疲れたから寝る。そこの2人は3階の空き部屋使って。それじゃおやすみ。」
「それじゃあ俺も・・・と言いたいところけど、今夜は徹夜かな。明日のこととか色々考えねぇとだし。今夜はここを占拠させて貰うわ。」
そう言って芽瑠は自室に向かい、楓季は何処からか幻想郷の地図を引っ張り出してきた。
「俺も手伝おうか? 狂華はどうする?」
「俺は疲れたから寝る。それじゃあふぁいと。」
クリアは地図を覗き込みながら狂華に聞き、まぁ予想してた、みたいな顔をして階段を上っていく狂華を見ていった。
「それじゃあやるか。」
「おう。」
そう言って楓季は新参者と共に大体の計画を立てていった。
やっとできた第7話。途中グサグサと背中に何かが刺さる中、なんとかできました