「ん、どうした!?」
Dクラスの人達が不思議そうに先生を見る。
「勝者Dクラス!!!」
と遠くから先生の声が聞こえた。どうやら姫路がやってくれたようだ。
「ふう~危なかったな。設備が下がらなくてすんだぜ。」
俺らは胸を撫で下ろしていた。逆にFクラスなんかに負けたDクラスは死んだような目をしていた。
「よし、翔Dクラス代表のところにいくか!」
Dクラス付近に行った。
「凄ぇよ!本当にDクラスに勝てるなんて!」
「これで畳や卓袱台ともおさらばだな!」
「ああ。アレはDクラスの連中の物になるからな」
「坂本雄二サマサマだな!」
「坂本万歳!」
「姫路さん愛しています!」
(最後以外は)雄二を誉めたたえていた。
「あー、まぁ、なんだ。そう手放しで褒められると、なんつーか」
みんなが喜んでいるのをみていると
「姫路さんがFクラスだなんて・・・・・信じられん」
後ろから誰かかの声がした。そにはDクラス代表の平賀がいた。
「あ、その、さっきはすいません・・・・」
俺もすごいうそで騙したし謝ろうか悩んでいると
「いや、謝ることはない。全てはFクラスを甘く見ていた俺たちが悪いんだ」
すごい罪悪感だ・・・・
「ルールに則ってクラスを明け渡そう。ただ、今日はこんな時間だから、作業は明日で良いか?」
敗残の将か。可哀想だ。
「明日でいいよな?」
雄二に確認をとる。
「いや、その必要はない」
意外な答えが返ってきた。
「え、何でだ?」
いくら面倒を嫌う俺でもFクラスの方がいいという変な趣味はもってないぞ。
「Dクラスを奪う気はないからだ。忘れたのか?俺たちの目標はあくまでAクラスのはずだろう?」
「Dクラスを奪っても損は無いだろう」
と俺がいう。当然だ。
「Dクラスは通過点だ。とにかくだな。Dクラスの設備には一切手を出すつもりはない」
「それは俺達にはありがたいが・・・・・。それでいいのか?」
「もちろん、条件がある」
雄二がDクラスの代表に話している。話が終わる前に家に帰っていた。
「回復試験が明日あるなあ・・・Aクラス戦は主戦力だろうから、勉強しておくか」
それで今日は終わった。
次の日は勉強のしすぎで遅刻したがなんとか回復試験には間に合った。
「めずらしいのう、翔が遅刻するとは」
「・・・・・めずらしい」
秀吉とムッツリーニが近寄ってくる。
「俺が遅刻なんて珍しくも無いだろ!去年もそうだったろ?」
「うむ、そうじゃが大事な時は遅刻なぞ、せんかったじゃろう」
秀吉には知られていた。俺は大事な時には絶対遅れなかった。
「昨日勉強しすぎたんだ」
「それは、いい結果が出るといいのう」
笑顔で言ってくる。俺は今顔が赤いだろう。
「あ、あの。皆さん・・・・・・」
明久は学食に行こうとしていたが足を止めた。
「うん?姫路さんも一緒に学食に行く?」
「あ、いえ。え、えっと・・・・お、お昼なんですけど、その、昨日の約束の・・・・・」
もじもじしながら明久をみている。
「おお、もしや弁当かの?」
秀吉が言う。
「弁当?」
俺が聞き覚えの無い事に疑問を抱いていると、
「昨日の昼に姫路が今日弁当を持ってくると言ってのう」
「は、はいっ。迷惑じゃなかったらどうぞっ」
後ろに隠していたバックをだす。一食分浮いたぜ!
「むー・・・・っ。瑞希って、意外と積極的なのね・・・」
親の仇のように明久をにらむ島田。そう思うんだったら作ればいいのに、
「それじゃ、せっかくのご馳走じゃし、こんな教室ではなくて屋上でも行くかのう」
「そうだね」
こんな男臭い腐った畳の上で食ったらうまいもんもまずくなっちまう。
「そうか。それならお前らは先に行っててくれ」
「ん、雄二はどこかにいくの?」
「飲み物でも買ってくる。昨日頑張ってくれた礼も兼ねてな」
「あ、それならウチも行く!一人じゃ持ち切れないでしょ?」
「悪いな、それじゃ頼む」
「きちんと俺の分も取っておけよ」
「大丈夫だ。米一粒ぐらいなら残してやる」
「僕らも行こうか」
「そうですね」
みんなは歩きだした。