GATE 古龍と共に、彼の地で生きる   作:始まりの0

3 / 29
と言う訳で思い付いた物を書いてみました。




本編開始
EP0 少年、酔っ払い神に殺される


 ~???~

 

 1人の少年が真っ白な空間に立っていた。

 

 ーさて、此処は何処だろうか?

 

 俺は確か、子供を庇って看板の下敷きになったはず何だが……なに、この真っ白な空間は?ー

 

【貴方は死にました】

 

 ー……夢かな?翼を生やした女がいるー

 

【えっと私は神です……って、そんなに引かないで下さい。凄く傷付きます】

 

 ーえっ、だって……イタい人かとー

 

【イタい人でもなければ、可愛そうな人でもなく、私は正真正銘の神です!】

 

 いきなり神と名乗られても困るんだけどなぁ等と少年が考えていた。

 

【まぁ、いきなり神ですと言われても信じられないのは分かります】

 

 ー心を読んだ?ー

 

【はい、神なのでこれくらい簡単です】

 

 ー成程……まぁアンタが本当に神だとして、此処は天国?ー

 

【いぇ、此処は転生の間です】

 

 ーと言うことは俺は転生出来ると?ー

 

【はい。実は貴方の死の原因なのですが……】

 

 

 

 

 ーこの女神様によると、人の寿命を管理も神の仕事の内で、俺が死んだのは、他の神が書類を酒まみれにして破いたのが原因だとか……仕事場で酒飲むなよ!ー

 

【えっと実は、その神は神の中でも問題ある者で……女癖が悪く……彼女にフラれてやけ酒していた所】

 

 ー俺の書類に酒ぶちまけて破いたと?ー

 

【正確には酒とげ…吐瀉物をぶちまけました。貴方の物でなく、看板の下敷きになる筈だった幼児の物にです】

 

 ー言い方の問題じゃねぇよ!いや、待てよ。なら何で、俺が死んだんだ?ー

 

【そっそれが……恐らく貴方の助けたいと言う思いが運命を変えた物だと思います。ですが実際に1人しななければ帳尻が合わなくなるために】

 

 ー代わりに俺が死んだと?ー

 

【はい……本当に申し訳ありません!】

 

 ー……はぁ、貴女が悪い訳じゃないんだから頭を上げて下さいー

 

【いぇ、私達が確りとあの神を解雇なり、教育なりしておけば貴方は死なずにすんだんです!謝って済む話では】

 

 ーとは言え、生き返る事は出来ないてしょ?ー

 

【はい、それは】

 

 ーまぁ……あの子が助かって何よりですよー

 

【怒らないのですか?】

 

 ー別にあの時の選択に後悔ないですし……終わった事です。それに俺、神様転生に憧れてたんですよ。

 

 なので、構いませんー

 

【貴方は心の優しい方なのですね……分かりました。私も気を入れ換えて、貴方を転生させることに全霊を込めます】

 

 ーそれじゃ早速……転生先は何処なんですか?ー

 

【えっと、この中から選べます】

 

 女神は少年に紙を渡す。そこにはこう書かれていた。

 

 

 雛◯沢症候群がある世界

 

 猫箱とかの世界

 

 殆どバッドエンディングのホラーゲームの世界

 

 写真で除霊する世界

 

 某ゾンビ世界

 

 もう1人の自分を召喚する世界

 

 鬼の宿った武器で吸血鬼を倒す世界

 

 最後の兵器な彼女

 

 

 ー……ふざけんなぁ!殆ど始まる前から終わり確定の世界ばかりじゃねぇか!ー

 

 あまりの内容に少年は叫んでしまった。

 

【すいません。今、これくらいしか行けなくて。他にも在るには在るのですが……その転生者が一杯で】

 

 ーはぁ……せめて、もう少しマシな所がいいー

 

【なら………………はどうですか?】

 

 ーぁ~まだマシか。そこでいいよ。特典ってもらえるの?ー

 

【はい、でもあまりその世界からかけ離れた物は無理です】

 

 ーじゃあ………………は?ー

 

【えっそれだけでいいんですか?】

 

 ーあまりチート過ぎても困るしな……ー

 

【じゃあ……授けますね。ジッとしてて下さい】

 

 女神が少年に手を翳すと、彼は光に包まれ始めたのだが、思いもよらぬ乱入があった。

 

【それでほk『おらっー!離しやがれー!俺が何したって言うんだよ』】

 

 突如、声ともに酔っ払い神(今回の事故の主犯)と数人の神々が現れ、暴れ始めた。

 

 ーえっちょwー

 

 酔っ払い神が暴れた衝撃で、少年の足元に穴が開き彼は落ちていった。

 

 

 ーうっそー!?ー

 

 こうして少年はこの場から強制退場したのである。

 

 

 

 

 

 ~何処かの森の中~

 

 

「いててて」

 

 少年は森の中で目を覚ました。

 

「何処……此処?森?」

 

 ーグルルルル、ベタッー

 

「ん?何だ……生暖かい……何これ、涎?」

 

 少年が上を見上げると、巨大な何かが此方を見下ろしていた。

 

 少年はその巨大な何かに見覚えがあった。何せ、以前にしていたゲームの中でも最も最悪なモンスターであり、遭遇したくないモンスター1位だったからだ。

 

 その巨大なモンスターを見て、少年の顔から血の気が引いた。

 

「いっ…」

 

【グルルルル】

 

 そのモンスターの名は……恐暴竜・イビルジョー(飢餓)。モンスターハンターに出てくる厄介な竜である。

 

 

『戦闘開始』

 

 野生のイビルジョー(飢餓)が現れた。

 

 転生者(le.1) 装備:私服 武装:素手

 

 ・たたかう ・アイテム

 

 ・魔法    ・逃げる

 

 

 →逃げる ピッ

 

 

「ぎやぁぁぁぁ!」

 

 少年は即決で逃げ出した。

 

 上級者ハンターでもそうそう倒せない相手とても戦うなど無謀である。イビルジョーも逃がすまいと追い掛けてきた。

 

「マジでふざけんなぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 これは少年と古の竜達の、異世界での物語である。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。