GATE 古龍と共に、彼の地で生きる   作:始まりの0

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EP3 龍の会合

 ~???~

 

 幾つ物、巨大な影が神殿の様な場所に集まっていた。

 

 ―再び門が開いたそうですね、金妃?―

 

 白銀の衣で身を覆っている龍が金竜にそう言った。

 

「えぇ……既に主は向こうに居られます」

 

 金竜は龍人と共に居た時と同じ人の姿に変わった。

 

 ―此度は何処と繋がったのだ?―

 

 雷を纏った角の付いた馬の様な生物が、人に変わった金竜にそう尋ねた。

 

「此度は主の記憶に在った地球と言う星です」

 

 ―それで貴様は王を残してきたのか?―

 

 ―王の心が万が一にでもあちらに惹かれればどうするつもりじゃ?―

 

 金竜の言葉に、赤と青の獅子の様な者達がそう言う。

 

「炎王、炎妃。例えそうで在ったとしても我等が王は、我等を残して行かれる訳がなかろう?」

 

 ―ムゥ……―

 

 ―それで………王は何と言っていた?―

 

 この中でも一際大きな存在感を放つ黒い龍がそう言い放つ。

 

「一先ずは門の周囲を見張る様にと……今、【霞龍】と【天彗龍】が見張っています。手出しは無用だと」

 

 ―此度の門が開いた事で世界はどう動くか……―

 

 ―何やら神々も動き出しているらしい………のぅ【冥晶龍】?―

 

 この中で最も大きな龍が黄金の甲殻と鳥の様な翼を持つ竜へと説いた。

 

 ―ウム……ハーディが炎龍を起こし、何かを企んでいる様だ―

 

 ―神々め、また痛い目を見ないと分からぬのか………―

 

 ―グルルル……また我等が討滅してくれる―

 

 ―捨て置け【暴竜】【獄狼竜】。王はそれを望んでは居られない―

 

 ―……やるか?―

 

 ―フン……我は一向に構わんぞ―

 

 竜達の間で火花が散っている。

 

 ―ボンッ!―

 

 竜達の中心に緑色の煙が吹き出し、龍人と銀髪女性が現れた。

 

「ふぅ……アレ、なにこの空気?」

 

「金の……何か在ったのか?」

 

「何が在ったか知らんが、此処で喧嘩をするなよ?」

 

 龍人がそう言うと、竜達は頭を垂れる。

 

「取り敢えず……俺は一眠りするよ。何か在ったら起こしてくれ……ネル、ファニ、久しぶりに一緒に風呂入るぞ~」

 

「「はいニャ!」」

 

 龍人はアイルー達と共に奥へと行ってしまう。

 

「王~、私も御伴を!」

 

「では私も」

 

 銀竜と金竜がその後をついて行ってしまう。竜達はそれを見て、互いに顔を見合わせる………そして竜達が光に包まれ、人の姿に変わった。

 

「では我も」

 

「余も」

 

 人となった竜達は揃いも揃って龍人の元に向かおうとするが入口の前で再び喧嘩を始めた。

 

 ―炎妃……醜い争いだな―

 

 ―そうじゃのぅ………―

 

 残った獅子に似た者達が言い合っていると、この中で最も巨大な龍は欠伸をしながらその場に座り込んだ。

 

 ―どれだけ時が経とうと、この光景は変わらぬのぅ………ククク―

 

 ―翁よ、笑っている場合か……最終的に止めるのは我等ぞ―

 

 ―いいではないですか、炎王………これはこれで楽しい物です―

 

 ―お前まで言うか……はぁ~―

 

 どうやら赤い獅子は此処に居る面々の中では苦労人の様だ。

 

 

 

 

 

 ~アルヌス ゲート周辺~

 

 日本に通じる門の在るアルヌスの丘では現在、自衛隊が駐屯地を建設していた。

 

 エルベ藩王国がアルヌスへ侵攻してきたが龍人の情報が在った為、直ぐに準備を整えた自衛隊が撃退。エルベ藩王国側は凄まじい被害を受けた。

 

 その様子を高い山の上から見ていた存在が居た。

 

 銀色の鱗に包まれた龍が真っ直ぐ、建設されている六芒星型の要塞を見ていた。

 

 ―弱い翼龍とは言え、人間がアレ等を一方的に倒すとは―

 

 自衛隊とエルベ藩王国との戦いを見ていた龍はそう呟く。すると彼の周囲に霧が出てきた。

 

 ―霞か?―

 

 銀色の龍がそう言うと、隣に巨大な紫色のカメレオンの様な龍が現れた。

 

 ―今の……見た?―

 

 ―あぁ……人には過ぎた武器だな。しかし我等が王の武器に比べれば劣る―

 

 ―うん………多分、僕達には効かない―

 

 ―それに空を飛んでいるアレ………古代龍よりは速いが我が速さについては来れん。それにアレの出す騒音と匂いは好きに慣れそうにない。王の命でなければ今すぐにでも落としている所だ―

 

 銀色の龍は空を飛んでいる戦闘機を睨みながらそう言った。それを聞くと、紫色のカメレオンの様な龍は何処かへと歩き出す。

 

 ―何処へ往く?―

 

 ―少し……見てくる―

 

 ―そんな命は聞いてないぞ?―

 

 ―敵の内情視察……王様きっと知りたがる―

 

 ―何故だ?―

 

 ―ジエイタイと言う彼等の持つ武器………王様の部屋……の本やげぇむでも出てた……その度に良いと呟いていた……僕取ってくる―

 

 ―それは盗みだろう?―

 

 ―1つくらい大丈夫だと思う……バレなければ罪じゃない……王様喜ぶ―

 

 ―………王が喜ぶなら……私も行こう―

 

 ―ん……―

 

 こうして銀色の龍と紫色の龍は王が喜ぶ顔を見たいが為に動き出したのである。

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