インフィニット・ストラトスに対するアメリカ合衆国の対応 作:Inbound
モノレールから見える施設は予想以上に巨大だった。
広大な地下空間に広がる自動化された製造ラインや、どこかへ輸送されるロケット、複数のモノレール路線が集まった駅等、改めて政府がどれだけの力をこのプロジェクトに注いでいるかを伺い知れるというものだ。
10分程外の景色を眺めた後、モノレールはトンネルを抜け広い地下空間に出て、駅であろう場所で止まった。
どうやらここが目的地のようだ。アナウンスが流れ、ドアが開く。
モノレールから降りると警備員が近づいてきた。
「ゴードン・フリーマン博士ですね?お手数ですが、セキュリティカードの提示をお願いします」
「分かりました、どうぞ」
先ほどと同様にカードを手渡しながら、あたりを見渡す。案内板には英語とロシア語、さらには中国語の説明書きが書かれていた。随分と多国籍な職場のようだ。そう考えていると、警備員の方から電子音が鳴った。そちらを振り向くと、ちょうど彼がチェックを終え、私にカードを返そうとしているところだった。
「ありがとうございます。ゲートを開けますので、しばらくお待ちください」
そう言うと、警備員はゲートの横に設置された装置に近づき、ボタンを押した。
途端に照明がつき、開きつつある巨大な防爆扉が照らされる。私は警備員に礼をいい、先へと進んだ。
「やあミスター・フリーマン、BlackMesaへようこそ」
通路を進むと、白衣を着た研究者がそう声を掛けてきた。
彼はニコル・ボーデン、セクターCの最高責任者だ。
「始めまして、ボーデン博士」
「これからよろしく頼む、ミスター・フリーマン」
「はい、こちらこそ」
「さて、来て早々悪いが君には重力兵器研究チームのオフィスに向かってもらう。これから共に働く同僚への挨拶だ。
オフィスに着いたら自分のデスクに案内される、その後はチームリーダーから指示がある。では頑張ってくれ、期待しているよ」
彼はそう言って去っていった。
私は受付の人間にチームのオフィスの場所を聞き、そこへ向かった。
数分間歩き、重力兵器研究チームのオフィスへ着いた。
ドアをノックし、部屋に入る。
「始めましてミスター・フリーマン、私はチームリーダーのビリー・モーズレイ。これからよろしく頼む」
部屋に入ると、眼鏡を掛けた男が声を掛けてきた。
私も挨拶を返す。
「始めまして、モーズレイ博士、これからよろしくお願いします」
「さて、君のデスクはそこだ。我々が今研究している物の資料を置いてある、それと君がここでする事に関する説明も」
「分かりました」
そう言って私は指定されたデスクへ向かった。引き出しを開けると、そこには外部持ち出し禁止と書かれた資料が入っている。
私はそれを取り読んだ。どうやらチームは今、『グラビティガン』と呼ばれる重力操作が可能な武器を開発しているらしい。
資料を読んだ私は、早速仕事に取り掛かった。