インフィニット・ストラトスに対するアメリカ合衆国の対応   作:Inbound

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Xen

BlackMesaに来て1ヶ月が経った。

 

この1ヶ月の間にグラビティガンの研究は大きく進展し、現在は改良されたグラビティガンバージョン8の実験を行っている。

ApertureScienceと呼ばれる研究機関から提供された超小型発電装置によって大幅な出力の増強が実現できた、彼らには感謝せねば。

実験で何も問題が無ければガンは政府から認められ量産される。私の初仕事だ、必ず成功させよう。

 

 

重力兵器研究チームのオフィス、チームリーダーのモーズレイ博士がモニターの横に立ち口を開いた。

 

「グラビティガン計画はこれで完了だ、皆本当に良くやってくれた。

 ガンは合衆国軍部隊に装備される、アメリカは歩みを進めたんだ」

 

博士がそう言い終わると、彼の隣のモニターに新たな文字が映った。

 

「早速だが、次の研究の事だ。

 詳細はタブレットに送られた資料に記してあるが、次の計画は別の研究チームが発見した異次元『Xen』で確認された重力異常に関する研究になる」

 

Xen、一週間程前に特異物質に関する実験中に発見された別世界だ。

複数の異常物が確認され、最先端科学で武装した米軍の特別部隊が警備を行っているらしい。

 

そんな場所を研究するという事に少し不安を感じつつ、私はデスクにある個人用タブレットを取り資料を見た。

 

 

Xenの研究を開始してから1ヶ月が過ぎた。

多くの困難を乗り越え研究は着実に進んでいる。

しかし研究を始めてから時々、遠くに立ちこちらを観察しているスーツ姿の男が見えるようになった、幻覚だろうか。

少し休憩した方がいいのかもしれない。

 

Xenでは我々のチーム以外も研究を行っている。

異常物質研究チームが以前Xenに存在するクリスタルを採取しているのを見かけた、抗質量分析器と呼ばれる装置を使用した実験に使用するそうだ。

空間移動に関する研究に役立つと言っていたが、大丈夫なんだろうか。

 

 

「なんだ?」

 

椅子に座り飲み物を飲んでいた博士がそう言った。

 

重力異常の研究を開始してから2ヶ月、異常の制御が思うように進まず、私は気分転換に休憩室に来ていた。

ソファーに座りスマートフォンを見ていると、突然の揺れ。

 

ソファーから立ち休憩室から出て様子を見ようとすると、警告音の後にアナウンスが流れた。

 

『警告 セクターC:実験室C33で異常な生物を検出』

 

「何?」

 

つい声を漏らす。

それほどまでに、私にとって今のアナウンスは衝撃的だった。

 

セクターCで異常な生物を検出?訓練か何かか?

実験室C33は空間移動に関する研究を行う区域にある、確か今日はクリスタルを使用した実験を行なっていたはずだ。

 

不安を感じつつ、私は念の為に、緊急時の避難手段であるモノレールの駅へ向かう事にした。

 

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