もしかしたら茄子さんってこういう時期があったかも?という感じで読んでいただければ幸いです。
今回が初投稿ということもあり、拙い文章ですが頑張って書かせていただきます。
地の文多いです。
『今日は採れたて新鮮な茄子をお届けです♪
…ナスじゃなくて、カコですからねっ♪』
わーっ!
茄子さーん!かわいいー!
きれいー!
私のライブのコールは、いつもこんな感じ。
みんなが私を求めてくれている。それがとても嬉しい。
自分が存在している意味を感じることができる。
…「幸運」である私を忘れて、自分を見つめてくれている。
確かに私は幸運だ。だけどこのステージに上るまで苦労してこなかったわけじゃない。
ある意味、誰よりも私は苦労したのではないかと言いたい。
…これは私が、今の私になるまでの物語。
誰よりも幸せで、誰よりも不幸だった、そんな矛盾した物語の一片。
プロデューサーに見つけてもらうまでの、"私"の物語。
私が生まれたのはいつだっただろうか。
よく覚えていないけれど、普通の、ごくごく普通の家庭に私は生まれた。
私は昔から幸運だった。おみくじは大吉が当たり前だったし、運が絡むことなら無敵だった。
何をやっても成功した。両親に喜んでもらえるのが嬉しかった。もちろんなんでもやった。
でもそんな私でも一つだけどうにもならない事ぐらいはあった。
私は私自身の存在価値を見出すことはできなかった。
確かに両親には愛されていたと思う。でも、『幸運としての私』に対する愛なら、私自身を何も見てくれないような気持ちがあった。
友達もいなかったわけじゃない。でも、ほとんどが私の幸運目当てというか、私自身には全く関心が無いように感じた。
別にそれが嫌だったわけではない。形はどうであれ、人を喜ばすことができる。幼いときに両親に喜んでもらえたのが嬉しかったように。
でも、そんな考えが壊され、粉々になってしまう瞬間は意外にすぐ来てしまった。
私は大学を卒業した。私はいつものように両親に報告した。しかし、喜んでもらえると思った私の考えとは裏腹に。
『まあそうだろうな。』
そう、たった一言だけで終わってしまった。
この瞬間、私の中で何かが崩れた音がした。
その日の夜、私は何もわからなくなった。自分の価値は幸運にあって、皮肉なことにそれを一番理解して「利用」していたのは自分ではないのか。
自分が何のためにいるのかわからないだかなんだか言っておいて、結局”それ”を遠ざけて来たのは自分ではないかと。
でも今思い返せば、これはまだ軽い出来事だった。
このあとにあったものに比べれば、そんなこと全然軽いと思えるぐらい。
これは私が、アイドルになる前の話。
どうしようもなく不幸だった、そんな話。
こんな感じで進めていきたいと思います。
基本書き溜めをするタイプなので、更新の際は一気に更新したいと思います。