一応次回で終わり、プロローグが数話続く予定です
____嗚咽が止まらない、泣いている暇があるなら今すぐ追いかければいいのに。何という卑怯者なのだろう
「金剛、私はまだ着任していなかったから事情は知らないけど、あなたが苦しんでいたのは分かってたわ。きっとアナタは認めないでしょうけど、叢雲も提督もずっとあなたを心配していたのよ?」
嘘だ。あの時叢雲からは親の仇を見るような目で見られた、当たり前だ。最愛の師の最も大切なものを壊そうとしたのだから
「金剛、お前の家族は姉妹だけじゃないだろう?俺達も家族だ。だからもう、自分を許してやれ」
・・・嘘だ。最愛の人を私は泣かせたのだ、許せるハズがない。それに提督はとても情が深い、こんな醜い女にも情けをかけてくれているのだろう。だがそれは受け取れない。
「金剛、すまないが俺は行く。あいつをこの手で始末しないとハラワタが収まらないっ!」
「アドミラル?何をするつもり?」
「おそらくあの豚は、元帥の名を使うはずだ。ビスマルク、テレビ電話を持ってきてくれ。これ、直通の電話番号だ」
「あぁ、本当に潰すつもりなのね」
「潰すんじゃない、殺すんだ。あいつは長門に会うためだけに金剛を、俺の家族を傷つけやがった!!軍事裁判にすらかけさせんよ」
「・・・誰もあなたが手を汚すことなんて望んでいないと言っても聞かないでしょうね。
長門も同じことをしようとしてるわ」
_________今、
「だろうな、だから俺なんだ。全てはあの日から一切気づかなかった俺に責任がある」
_________この人はいったい何を言っている?
「・・・・・・私も行くわ。せめてあの子の傍に居てやりたいもの」
「すまんな、こんな男で。金剛、待っててくれ。これで全部終わる」
そういいながら二人とも、応接室を出ていく。残されたのは今だ動くことのできない金剛のみ
________テイトクが責任を取る?それはこの鎮守府からいなくなるということだ。
そんなのはダメだ。この鎮守府には、
________長門があの豚を殺そうとしている?ダメだ、彼女が手を汚すことだけは絶対に駄目だ。彼女は太陽だ、その日差しが曇ることがあってはならないし、なにより
では、いったい誰ならば血に汚れていいのだろうか・・・?
「____テートク、長門」
錆び付いた機械のようにゆっくりと顔を上げる、立ち上がろうとするたび、ギギっと関節が軋みを上げる。
「・・・そんなのはダメデース。それはワタシの役目デース」
そう、そんなのは自分独りで充分だ。罪を背負い、地獄に落ちるのはこの
「あ゛あ゛あぁぁぁぁぁああああああああ!!!!」
艤装を
地獄に落ちよう、もう充分だ。私はこれから全てを敵に回し最愛の人に今度こそ見捨てられ、そして私が傷つけた尊敬する人に国家の反逆人として殺される。その先で三千世界の悪鬼羅刹に犯され、私がかつて辱めようとした英霊たちに永遠に裁かれ続けるのだ
(テートク、愛してます。だからお願いデス。どうかワタシが死んだ後でも姉妹達をお願いしマース。
比叡、霧島、榛名。ソーリーネ・・・お姉ちゃん、最後までアナタ達に嘘ツキのまんまデシタ。
叢雲、アナタは誇り高い武人ネ。これからも皆をよろしく頼むネー)
そして・・・
(長門・・・ごめんなさい。最後まで酷いこと言って、ダイスキです。あなたの全部が、あなたの匂いが、あなたの優しさが、夕立と一緒にいる時の母親としての温もりが。全部、全部______大好き」
今からもっと、あなたを傷つけるから。今からもっと、最低になるから。____________だからちゃんと、・・・ワタシヲ殺シテ、ネ?
「___なぁぁぁぁぁがあぁぁぁ門おおおああああああ゛!!!!!!!!!」
「ッッ!?金剛!?」
血塗れにはなっているがまだ死んでいない。叢雲を見れば槍に血が付いている。おそらく彼女がやったのだろう
(今ならまだ間に合う!!)
「どけえぇぇぇえええええええええええ!!!!!!」
ドドドドドドドドドド!!!!!
あまりのことにその場の誰もが動けず、長門もまともに砲弾をくらってしまい海の方へと吹き飛ばされる。豚の姿はすでに無く、ミンチが広がる、が
(
ギチギチと拳を握り、振り下ろす。大戦艦級の膂力をもって更に肉片を細かくする
「__っ!!金剛!!アナタ何をしてるの!?」
「ビスマルク!!これはワタシの獲物デース!!ワタシが嵌めた!!ワタシのデース!!誰にも渡さないッ!!誰にもッ、誰にもォオオ!!!」
「ねっ姉さま!?」
「ひえぇぇいぃぃぃ!!!ワタシをぉおお!!姉とッ、呼ぶなァァァアアアア!!!」
ドドドと再び、今度は仲間達へとその主砲が撃ち出される・・・
_______フォン_______
風を切る音が聞こえたかと思えば弾丸は、全てあらぬ方向へと飛んでいく
「ッッ叢雲ォア゛!!!!」
そこには、意識を取り戻した「
「___これで終わる。」
「アナタもワタシの邪魔をするつもりですかッ!!?」
今の金剛の姿は見るも無残な姿だ。急いで来たのだろう、髪はほつれ、服も木に引っ掛けたのかボロボロになり、泣いた痕跡だろうか目は血走り、身体中返り血を浴び、拳からポタポタと滴り落ちている。砲塔から煙を上げ、地獄もかくやとした状況だ
「金剛」
海のほうからいつものように語り掛ける声がする。仲間に砲口を向けたのだ、これで処刑される準備は整った_____が
「____すまない。金剛」
____________プツン_______
「ふざけるなぁぁぁああああああ!!!!!」
怒号と共に長門へと駆け出していき、再び拳を握りそして
__バギンッ!!!
「何故謝る!?ワタシは仲間に砲身を向け、撃ったんだぞッ!!」
「___すまない」
胸倉を掴み、殴る
「ワタシの獲物を取ろうとしたことかッ!?なら殺した!!艦娘が人を!!艦娘の
意志で殺した!!重大な反逆罪だ!!」
「____すまない」
殴る、殴る、殴り続ける。血が飛び散り悲惨な音が響く、骨が折れる音も聴こえ。もはや拳のていを為していない。それでも殴ることを止めない
「とっ止めないと・・・っ!!」
「いいえ、誰も行かせないわ」
惨劇とそれを見守る仲間達の間に叢雲が仁王立ちになる
「叢雲!!ふざけてる場合じゃ無いでしょう!?何があったか知らないけど止めないとっ!!」
「えぇ、瑞鶴さん。知っているから止めないの、あのまま続けさせてあげて?」
「駄目です!!このままじゃあ姉さまが!!長門さんがっ!!」
「いいや、止めるな。これは提督命令だ」
叢雲の横に並ぶように、柱島の提督が立つ
「これは本来、
煙草に火を付けながら挑発する
「あら、懐かしいわね。アンタが「頭」で私が「手足」
「いいねぇ、8年ぶりのコンビといこうじゃねぇか相棒。」
こうなったら誰にも止められない、この場で「最優」の提督と「最強」の艦娘が立ちはだ
かっているのだ。こうなっては見ることしかできない
「___ねぇ、アドミラル。金剛は何をしたの・・・?」
金剛が長門を怒らせた話はこの場にいる誰もが知っている、知ってはいるが内容までは知らないのだ。そして_______8年間封じられた真実が語られる
「___・・・捨てようとしたんだ、・・・
__長門のペンダント__分かる者は一斉に顔を上げ、他の者は疑問を口にする
(そうか!!だから彼女達は・・・)
「ペンダント・・・?
「___今なんと言ったの?榛名さん、鎮守府の仲間とはいえ・・・殺されたいの?」
もはや呼吸することさえ不可能な、濃密な殺気が漂う
「・・・そうか、知らないのか。叢雲、じゃあしょうがねえよ。長門もあまり言わなかったからな」
提督の言葉に殺気を無くす、瞬間、榛名達数名が崩れ落ちる
「長門と鳳翔が「始まりの6隻」だってことは知ってるな?二人共、
何人かが頷く、二人の話はあまりに有名だし、ペンダントも首からぶら下げているのですぐ
分かる
「____あの中にはな、「始まりの6隻」のうち、轟沈した【天龍】【神風】【春風】の
それを金剛は捨てようとした・・・。聞いていた全員の顔が驚愕に染まり納得する。だがしかし____
「納得はできます・・・、できますが・・・何か過ちがあったのでは?事実、長門さんは許してるのでしょう?」
「霧島さん、確かに長門さんは許した。でもね、じゃあなんで金剛さんは苦しんでいると思う?」
それは・・・、と言い淀んでしまう
「金剛さんがウチで建造されてすぐにこの馬鹿に惚れたわ、猛烈にアタックし続けた。
でもね、その頃からコイツは長門さんに惚れていたのよ」
「おい」 「事実でしょう?」
語られていく衝撃の事実
「っ!?ではまさか姉さまはッ!?」
「そう・・・、嫉妬に駆られて。長門さんの家族の遺灰とも言える物を投げ捨てようとして長門さんが怒った。________これが今まで誰も語らなかった8年前の真実よ」
ネタの数々を分かった人がいるでしょうか?
一応
ー喰霊 零 黄泉のセリフ
ヘルシング 神父様のセリフ
金と銀 金さんのセリフ(作中で一番好きなセリフです)
次回もよろしくお願いします!