無冠の英雄 隻腕の長門   作:◯のような赤子

17 / 30
タイトルはこんなですが宴会の話です

そして先に言っときます。全国1億と2千万人の那珂ちゃんファンの皆さま
ごめんなさい

とうとう一万文字越えやがった・・・

最後のほうで少し皆さまにご質問があります
お付き合いください



エピローグ_四 彼女達の「誓い」

「___では、乾杯っ!!」

 

「「「「「「かんぱーい!!!」」」」」

 

 

 

そこら中から一斉に喜声が上がる、本来昨日するはずだったものをお預けになっていたのだ嬉しいに決まっている

その証拠に・・・

 

 

「おい!!大人組!!駆逐艦の子達に酒を飲ますな!!響ッ!!そのウォッカから手を離せ!!てかそんなモンあったか!?」

 

 

「___がはっ、なっなぜ私がこんな目に・・・!?」

 

「わりぃなぁ赤城、こうすれば叢雲から酒を飲んでいいって言われてさ~♪」

 

「風呂場で龍驤さんを止めなかったんでしょ?___あと飛龍さんも同罪ね」

 

「そんなっ!?」ガーン

 

「うぅ、龍驤に汚された・・・」シクシク

 

「なっなぁ加賀?ウチ何したん!?全然覚えて無いんやけど!?」

 

「酷い人ね龍驤さん。長門さん泣かないで?後で私の部屋で慰めてあげる」

 

「加賀ァ!!漁夫の理を得ようとしたってそうはいかないわよ!!」

 

「ふん、貧乳は黙ってなさい。七面鳥にされたいの?」

 

「なぁ!?風呂場でウチ長門に何したん!?」

 

「きっとナニしたんだろうね。私がするハズだったのに!!」ギリギリッ!!

 

「はわわ、響お姉ちゃんが凄い顔してるのです。」←オレンジ

 

「ウォッカで酔ってるだけよ。まったく、全然レディじゃないわね」←ワイン

 

「・・・ねぇ暁姉、やめといた方がいいんじゃない?」

 

「おや?レディだったらそのくらい飲めるよね?よっ!レディのイイトコ見て見たい!!」ヒック

 

「とっ、当然よ!」グィ←グハァ!!「うえ~なにこれ!?渋っ!マズっ!?」ペッペッ

 

 

「むっちゃん!ママのところいきたいっぽい!!」

 

「あらあら、今はだぁめ、久々にこういう場で飲むから少しはっちゃけてるからね~」

 

「むーっ!むーっ!」ポカポカッ

 

「あらあら、そのかわり私といっぱい遊びましょ?」

 

「いえいえ、可愛い姪は私が預かりますので飲んできたらどうでしょうか陸奥さん?」

 

「あらあら、私の姪を取る気?鳳翔?」

 

「うふふ、ここにいるのは私の姪ですよ?陸奥さん?」

 

「あらあら」ゴゴゴゴ

 

「うふふふ」ドドドド

 

「?___?」キョロキョロ

 

 

「ドーモ、舞鶴ノ川内サン。柱島ノ川内デス」

 

「ドーモ、柱島ノ川内サン。舞鶴ノ川内デス」

 

「アイサツは大事、そう古事記にも書かれてますもんね!」

 

「そうですね、舞鶴の私。どうでしょう?今から一狩りでも」

 

「那珂ちゃんさんせーい!!柱島の那珂ちゃんは?」

 

「______・・・ふひっ、ふひひっひっひひひ!!」ケタケタケタ

 

 

全員、とてつもなくはしゃいでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___ヂッ、ヂッ、すう___ふぅー

 

「見あたらないと思ったらここにいたのか長門」

 

「提督か、酔い覚ましついでに一服と思ってね」

 

そうか、と言いながら自らも煙草を取り出す

 

「・・・あまり吸い過ぎるなよ?」ヂッヂッ

 

「お前もな、気づいたらしょっちゅう吸ってるじゃねぇか。____すぅ、ふう。オイルマッチか、洒落たモン持ってるな」

 

「ライターやマッチだとすぐ海の上でシケてしまうからな、前に骨董市で見つけたんだ」

 

そう言い終わりしばしお互い無言になる。微かに聴こえるさざ波が心地いい

 

 

 

 

 

「___長門、金剛の時に言ったが俺はお前しか見えないんだ。だから・・・考えてくれないか?」

 

 

「・・・ふふ、どうした急に?だいぶ酔ってるな?」

 

「頼む、ちゃんと答えてくれ・・・」

 

 

互いに見つめあう、だが、キスをするにはほど遠い。まるで答えを言っているようだ

 

 

「何度も言っているが提督、私にその気はないよ」

 

「・・・そうか」

 

「そもそも何故こんなおばあちゃんなんだ?私なんかよりもイイオンナなんていくらでもいるだろうに」

 

それは何度も繰り返されたやりとり

 

「かもしれない、でも俺はお前以上のオンナを知らない」

 

「それはお前が世間を知らないからさ。金剛は?何度も言ってるがアレは私から見てもイイオンナだぞ?」

 

「そうだな、でもお前はそれ以上だ。」

 

 

「___はぁ、何回繰り返すんだろうな。第一、今の私は子持ちだぞ?」

 

「二人を養うくらいの甲斐性はある」

 

「・・・まさか私が障害者だから助力する為に言っているのか?」

 

「そんな気持ちで8年も恋慕を募らせたりしねーよ」

 

「はっきり言うんだな」

 

「そっちのほうが好きだろ?さらにはっきり言ってやろうか?」

 

 

すっ、と横を通り過ぎ長門の前に跪く

 

 

 

 

「___好きだ、長門。愛してると言っていい・・・俺と結婚してくれ」

 

 

今この場に指輪はない。だが確かに生涯をかけた告白だった。そして___

 

 

 

「____ぷっ、ふふっ、あははは!」

 

「なっ、長門!?」

 

「いやぁすまん。提督を笑ったわけじゃないんだ」

 

涙ぐみながら口だけの動きで状況を教える

 

 

「う・し・ろ」

 

「ん?後ろ?_______ヘア゛ぁ!?」

 

 

 

そこには_______

 

 

 

「あーはっはっは!!てっ、てーとくフラれてやんの!!あはははは!!」ゲラゲラ

 

「だっ、ダメだ!まだ笑うなっ!でっでも・・・!!」

 

「いいかい姉さん?あぁやって振るのが良いレディだよ?」ヒック

 

「そっそうなのね!分かったわ響!!」

 

「テートクー!!ワタシがいるのにー!!」ウワーン!!

 

「姉さま!!しっかりしてください!!」

 

「さっすが男前ね~、提督さんも少しは見習いなさいよ~」

 

「僕に自爆しろというんですか?」

 

 

___飲んでいた全員が見ていた

 

 

「おっ、お前ら!?一体いつから!?」

 

「加賀さん」

 

「えぇ、よくってよ赤城さん」

 

「「俺はお前以上のオンナを知らない」」キリッ!!

 

「かなり前からじゃねーか!!てか笑ってんじゃねえよ!!」

 

「「「「「「だって絶対フラれるって分かってたもん」」」」」」

 

「あははは!!そうだ!よく分かってるじゃないかお前たち!!」

 

「長門!?そういえばお前酒飲めないんじゃ・・・!?」

 

「ん~?なんのことぉ~?」ポヤポヤ

 

「ハイハイみんな!バカが自爆したところで「ひでぇ!!」戻るわよ!」パンパン

 

叢雲の鶴の一声で「「「「はーい」」」」とみなが返す

 

「くそぅ、酔ってたのかよ・・・今度こそいけると思ってたのに」

 

 

 

 

「____あぁそうだ、提督」

 

「あ?なん____!?」

 

「んっ」

 

 

 

提督が長門の方を向いた瞬間、皆がいる前で突然キスをする。しかも____

 

 

「ン゛!?ングゥ____!?」

 

「んっ、ふっ、ちゅ ___ぢゅる、  ぷはっ!」

 

舌を絡ませたかなりディープなほうだ___

 

 

「____もし、私がもう自分の足で、戦いに行けなくなったら・・・私は今度こそ、あなたの気持ちに答えるよ」ボソっ

 

ま、あり得ないだろうけど。そう言い残し、みんなを見る

 

 

「は、はわわわわ///」

 

「はっ、はらしょー///」

 

「ふははは!見たか暁!!これが大人のオンナだ!!」ババーン!!

 

「なっ、何をしているのですか!?あなたは!?///」

 

「大人のキスだ!!どうする金剛?いま私とキスすれば、提督との関節キスになるぞ?」

 

「ハッ!?その手があったデース!!」

 

「お姉様!?しっかり!!」

 

ふははは!!と高笑いしながら皆をホールへと戻す長門、その場には叢雲と提督がポツーンと突っ立っていた

 

 

 

「・・・よかったわね、長門さんとキスできて。しかも深いほう」

 

 

「___・・・あいつ、酔ってなかったな・・・」

 

「でしょうね。私もアンタの意見に賛成よ?あの人以上のオンナなんて世界中探してもいやしないんだから」

 

「・・・あぁ」

 

「聞いてるの?」

 

「・・・あぁ」

 

「柔らかかった?」

 

「・・・すごく。すごかった」

 

「私もアンタにキスしていいかしら?」

 

「いや、駄目だ」

 

「よし、戻ったわね」

 

「・・・流石に思いもしなかった」

 

「いろんな意味でね、感謝しなさいよ?恥かかせないようにしてくれたんだから」

 

「・・・長門に嫌われてると思ってた」

 

「馬鹿ね。結婚は出来ないって言ってただけで、別にキライなんて一言も言ってないじゃない」

 

「叢雲、・・・長門がな、俺と・・・」

 

「馬鹿、そういうのは自分の胸にしまっておくモンよ。私を含め、誰にも聴こえない、アンタだけに言った告白なんだから」

 

「・・・あぁ、そうだな。____叢雲」

 

なに?_____

 

 

「お前も充分、イイオンナだよ」

 

「____アンタに言われても嬉しくないわよ」フンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぽいぃ・・・ぽいぃ」コクッコクッ

 

「夕立?眠いのか?」

 

「ぽいい・・・」ゴシゴシ

 

「こら、目をこすっちゃダメだ。すまんが私はもうお開きだ、夕立を寝かしてくる」

 

「そうね、そろそろ良い時間だし。」

 

 

辺りを見渡す、存分に飲みカッ食らった後が広がっていた

 

 

「ですね、明日の昼頃に僕達は出立でしたっけ?」

 

「あぁ、明日も護衛をつけようか?」

 

「大丈夫ですよ、流石に悪いですし」

 

「そうか、よし!解散だ!飲みたいやつは「居酒屋鳳翔」に行け、風呂も沸かしておく!じゃあ解散!!」

 

ぞろぞろと出ていく者、鳳翔のもとへと行く者。それぞれが夜を明かしていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「______今日もすまんな、陸奥」

 

「ぽいいー、ぽいいー」すぴーすぴー

 

夕立を寝食を共にする自身の部屋へと連れ帰り、寝付く夕立の頭を撫でる長門

 

 

「いいのよ、ゆうだチウムもたくさん接種できたし♪」

 

「そうか」

 

「ちょっと、ツッコんでよ」

 

「そうか」

 

「もうっ」

 

サラサラと夕立の髪を撫で、見つめる

 

 

 

「なぁ、陸奥_______私、ちゃんとこの子の母親できてるかな・・」

 

「長門・・・」

 

「私が母親なんかでいいのかな、まだ陸奥や鳳翔のほうが・・・」

 

 

_____ふわり、と陸奥が長門に抱き着く

 

 

「私は「むっちゃん」鳳翔は「ほーしょーさん」そしてあなたは「ママ」。___ね?長門、この子にとってのお母さんはあなたなの。夕立ちゃんにとっての「ママ」はあなたしかいないのよ?」

 

 

「___うん、ありがとう、陸奥。いつもお前には助けられてばかりだな。」

 

「いいのよ、姉妹でしょ?私達」

 

「ふふ、そうだな!明日はずっとこの子といるよ」

 

「えぇ、そうしてあげて。お休み」

 

「あぁ、お休み」

 

 

部屋を出ようとする陸奥、瞬間

 

 

 

「・・・付き合うのか結婚するのか知らないけど、避妊だけはしっかりしなさいよ?」パタン

 

「・・・付き合いも結婚もまだ当分考えていないんだがな・・・」

 

一本取られたな。そう言いごちりながらも決して撫でる手を止めず、同じ布団に入る長門

 

「んゆ、ままぁ」くーくー

 

「夕立・・・」

 

娘の名を口にし、見つめる。そのまなざしは優しく、知らない者が見れば義理の親子とはとても思えない

 

 

「____ありがとう。私をママにしてくれて、愛してるよ、夕立」

 

そっと額に口づけを落とし、胸に抱く。その様はまさに親子だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「______かぁ!やっぱ酒は居酒屋だねぇ!!」

 

「お前いっつもソレゆうとるな」

 

現在、「居酒屋鳳翔」に軽空母組と重巡組が飲み直していた

 

 

「ぱんぱかぱーん!愛宕、ぬっぎまーす!!」

 

「ちょっと愛宕!私の妹がごめんなさい・・・」

 

「まさか長門があそこまで大胆にいくなんて!!男がっ!!私の提督がぁ!!」

 

「いや足柄、昔から提督は長門のものだったろう?」

 

「せやなぁ、ウチが横須賀からこっちきた時にはもう長門の尻、目で追ってたわ」

 

「長門さんももともと横須賀だったんでしょ?いつこっち来たの?」

 

ガララ「うーす、まだ席空いてる?」

 

「あら、提督さん、叢雲ちゃん。おつかれ」

 

「鳳翔さんもね、朝から動きっぱなだけど大丈夫?」

 

「えぇ、その分明日はゆっくり休みますから」

 

「あれ、瑞鶴さん?舞鶴の提督は一緒じゃないの?」

 

「えぇ、たまにはこういうメンツもいいじゃない?それに提督さんは翔鶴姉と今一緒にいるから」

 

「えー!?何なに?あの二人付き合ってるの?」

 

「違うわ、瑞鳳さん、今からよ。コイツと長門さんのアレで触発されたみたい・・・翔鶴さんが」

 

「かーっ!どこの提督も奥手だねえ、女からいかせるとは」

 

「・・・何も言えねえ。てか俺のあれは無理やりだから違うだろ?」

 

「それが情けないって言ってんのよ。それにイヤじゃなかったんでしょ?」

 

「はっ!!そうだ提督!!私ともキスしましょ!?ほら、ブチューっと!!」

 

「うぇ!?足柄!?」

 

「それともなに?やっぱりこんな行き遅れじゃヤだってえの!?やーだー!?そんなのやーだー!!」ジタバタ

 

「ねぇねぇ提督!長門さんてもともと横須賀でしょ?いつこっちきたの?」

 

「誰から聞いたんだ?・・・あぁ龍驤か」

 

「今日はそこの瑞鶴からも長門についてねだられてなぁ、たまには昔話しもええやろ?」

 

「なにそれ私も気になる!初期艦て叢雲ちゃんでしょ?創設期の話聞きたい!」

 

「て言われてもねぇ。あと瑞鶴さん、コイツの初期艦は私じゃないわよ」

 

「え?じゃあ誰?電ちゃん?」

 

「長門さん。私は3番目」

 

「えぇ!?どういうこと!?」

 

「・・・私も初めて聞いたな。叢雲、提督、よければ話してもらえないだろうか?」

 

那智の言葉を皮切りにその場にいる全員の目が二人に集まる

 

 

「うーん、どうしようか鳳翔さん」

 

「提督?なんで鳳翔さん?」

 

「長門さんについてきたのよね、鳳翔さんが2番目だから私が3番目」

 

 

キュっと水をしめ、静かに作業をしていたその口を開く

 

 

「話してあげればいいじゃないですか、昔話もいいですし。あと普段から呼び捨てでいいと言ってるでしょう?」

 

「いやぁ何だか言いづらくて・・・まぁいいか、長門のことだったな。て言っても俺があいつと初めて会ったのここだしなぁ、あんまり喋ること無いぞ?」

 

「じゃあここに来てからの話してよ!なんで初期艦が長門さんなの?」

 

「あぁ、あれは俺も驚いた。海軍学校の教科書で見た本人があぁやって立ってたんだビックリしたなぁ」

 

「もう少しまともな恰好で行きなさいと私は言ったんですけどねぇ」

 

「でな?更に鳳翔さんもいたんだぞ?俺も新人だったからオドオドしまくってなぁ、今思い出したらキモかったな俺」

 

「新人らしくてかわいかったですよ?」

 

「提督がかわいい・・・?全然想像できない・・・」

 

 

「・・・始めの頃はホントに酷かったよ。運用も全くできない。砲弾をアイツは撃てないのに無駄に受注したり、・・・戦果を出せないことに焦ってアイツに八つ当たりしたりな」

 

「・・・それこそ全然想像できないな」

 

「全部本当ですよ。それに、あのころの長門は今みたいな戦い方してませんでしたし」

 

「えっ!?それ本当!?」

 

「いつも駆逐イ級相手にボロボロに帰ってきてたよ、今思えば自分のスタイルを探してたんだな」

 

 

 

そう提督はしみじみ言うが信じられない、長門がイ級にボロボロにされていた?

 

 

「でもなぁ、俺も馬鹿だからさ、すっげえ怒鳴り散らしたんだ。長門も全部私が悪いって言うもんだから、調子に乗って手を出したりしてさ」

 

「・・・よく、あの元帥が来なかったわね」

 

「私が全部黙ってましたから」

 

「鳳翔・・・、なんでや?今聞いとるウチでもド突こう思うとるのに・・・!!」

 

「全部提督が正しいからです。そもそも元戦艦を新人に運用させる事自体が間違いですし、しかも砲弾を撃つことができない戦えない。何の為に来たんだって話ですよ」

 

 

確かになにも間違っていない。間違っていないが・・・

 

 

「・・・いつもボロボロになって謝るアイツを見てて思ったんだ。あぁ・・・俺なにしてんだろうって。そっからだな、勉強しなおして、弾薬の代わりに燃料を多めに受注して、1から全部やりなおした。・・・あの頃だな、俺が長門に惚れたのは」

 

「二人でいつも言ってましたよ?骨のある新人だって、いつも迷惑かけて申し訳ないって」

 

「で、一か月くらいそうして、長門も今のスタイルが完成して・・・」

 

「私が来たのね、懐かしいわ。ねぇ皆?初めて長門さんに会った私がなんて言ったか分かる?」

 

「うふふ、今じゃ考えられないことよね?」

 

 

「『出しゃばらずにさっさと引退しなさい。正直邪魔』ってね、神をも恐れぬ所業だったわ」

 

「うわー叢雲ちゃんスゴイ・・・あの長門さんに?」

 

「あの頃はまだ「隻腕の長門」は引退説が根強かったから、艦隊を組んでも指示を一切無視してたし」

 

「酷かったもんなあ、無線機に耳を傾ければまぁ罵詈雑言が飛んでくる」

 

「大抵みんなそうよね?金剛さんもビスマルクさんも、始めはケンカ売って敵わないと悟って」

 

「へぇ、あのビスマルクが?なんか以外よね。今を知っていると尚更」

 

「まぁ私とビスマルクさんの状況が似てたからかしらね。話を聞かずに戦果を求めて飛び出して、長門さんに助けられて自分の過ちに気づいて謝って。で、私は弟子入りして、ビスマルクさんは親友に」

 

「叢雲ちゃんはなんで弟子入りしたの?てか、よくなれたね。どこの鎮守府も艦娘も、ここにいるみんなの弟子入りを長門さん断ってるじゃん。」

 

「えぇ、私が正真正銘最初で最後の弟子よ。あの頃は兎に角戦力がほしかったの。だから戦力が整った今は誰にも教える気がないみたい」

 

「それだけじゃありませんよ?弟子入りを許さないのはあんな修行法、今度こそ死人が出ますし、叢雲ちゃんと二人だけの絆にしたいからだそうです。」

 

「・・・まぁそういうことよ。ちなみに私も誰にも教える気はないわ、まだそんな領域にいってないし」

 

「・・・え?まだ成長するの?正直もう勘弁してほしいんだけど・・・」ダラダラ

 

 

叢雲は練度だけなら改二のうえに155、カンスト勢だ。だがそこに隻腕の長門の弟子を

考慮した値はもはや計測不能となっている

 

 

「・・・参考に聞きたいんだけど修行方法って?」

 

「あぁ、どうせ誰もできないからじゃんじゃん吹聴していいわよ?」

 

「・・・それってどういう」

 

「簡単よ。長門さんと組手しまくって、身体中の骨が折れてない所がないくらい折れられまくる。ただそれだけよ?いやぁ、あの時は死にかけたわー」

 

「実際何度か心臓止まったろ?そのたんびに長門と鳳翔さんが高速修復材ぶっかけて、意識取り戻した瞬間また殺しにかかってたもんなぁ」

 

「何回肋骨を肺に突き刺して血の泡吹いてましたっけ?肉もぐずぐずでしたもんねぇ」

 

 

三人共しみじみと言うが聞いている側は皆顔面蒼白だ。

 

 

「・・・あ~そら確かに無理や、ようアンタもやったなぁ」

 

「そりゃ自分から言い出したし、師匠も更に洗練されていくしねぇ。とん、っと押されただけで後ろに内臓全部出るってどういうことよ。てかまだ私、アレできないんだけど」

 

「そっ、それよりも!!肝心の来た理由を聞いてないんだけどっ!?」

 

もう聞きたくないと言わんばかりに瑞鶴が言う。確かに飲みの、食事時に聞く話ではない

 

「それは龍驤さんや鳳翔さん、ここにいないけど加賀さんや赤城さんが知っているでしょう?」

 

そう言われ、龍驤と鳳翔は互いに顔を見合わせ

 

 

 

「____長門はな、新しくできた鎮守府を探しとったんや」

 

「何で?」

 

「アイツは英雄扱いされるの嫌いなのは知ってるやろ?新人やったら自分のこと知らんやろうし、第一コイツと長門は元帥の娘や、ベテランの間では知ってて当たり前やったし相手が委縮してしまうやろ?」

 

「それに以前と同じ戦い方はあの子には不可能でしたから、新しい場所でもう一度自分を磨きたかったんですよ」

 

 

「______ねぇ、鳳翔さん。なんで長門さんはあぁなってまで戦うことを止めないの?

さっさと提督さんと結婚すればいいのに」

 

「・・・瑞鶴、それはできへんのや」

 

「何で?鳳翔さんも引退してるんでしょう?」

 

「瑞鶴さん、今すぐ訂正なさい。鳳翔さんは今も戦い続けてるわ」

 

「そうやで瑞鶴、台所は立派な戦場や。舞鶴のお前には分からんやろうが、この鎮守府を誰が一人で支えとると思うとる?鳳翔の作るご飯にウチ等がどれほど救われとるかアンタに分かるんか!?」

 

周りも頷く様を見て、自らの過ちに気づき謝る

 

「ごっ、ごめんなさい!!私、失礼なこと言っちゃって・・・」

 

「大丈夫ですよ、分かってもらえれば。__戦う理由でしたね?」

 

「はっ、はい。そうです」

 

「簡単な話ですよ。____誓った(・・・)からです」

 

「誓った?」

 

「えぇ、ここにいるみんなも覚えているでしょう?艦娘になって、初めて海に着水した時のことを」

 

 

それは誰もが轟沈する最後の瞬間までまぶたに張り付く、絶対に忘れない感動の瞬間だ

 

 

「【鳳翔】【金剛】【長門】【天龍】【神風】【春風】。この魂で繋がれた6姉妹全員で、初めて着水した時。私達は昇る暁の水平線に誓いを立てたのです」

 

ぎゅっと、家族が眠るペンダントを握りしめる

 

「その誓いって?」

 

 

「『戦い、そして戦おう(祈ろう)これから戦う相手に、自分達に続く仲間に、守るべき人達に、守るべき祖国のために、砲弾が尽きようと砲身が曲がろうと、手足がもげようと、首だけになろうと皆を、ここにいる家族を守ろうと。戦いの中で死のうと。』___________そう、誓いあったのです」

 

 

 

 

 

 

誰も言葉を発することが出来ない。それほどまでに壮絶な誓いを、たった6人で、今も3人とも守っているのだから

 

「人によっては呪いのようだと言うでしょう。でも3人共守るのは、もはやこれが変えられない生き方(・・・・・・・・・)だからです。【天龍】も【神風】も【春風】も皆、全てを守り通して逝ったから。

だから私は台所に立った。戦い終え、疲れた戦士を癒す戦いの為に。

だから金剛はお父様の傍についた。なによりも大切な家族を守り、私達が安心して戦えるように。今この瞬間もお父様を守る戦いを続けている。

だから長門は戦い続けるの。・・・総べてを守るために、ずっと、・・・ずっと、私達は戦い続ける。たった一つ残された・・・家族との約束(・・・・・・)の為に。___これが、あなたが知りたかった全てです。瑞鶴さん」

 

 

 

「____野暮なこと何もいうなや。瑞鶴?これは他所モンが気楽に何か言っていいことちゃう、それはウチ等もや。6人で決めた、3人が守り続ける誓いや」

 

「だって、ヒグッ!だってっ!!」ポロっポロっ

 

「私達が誰か一人死ねば、その艤装をペンダントにいれ、そして最後の一人が、私達を連れ海に還るのです」

 

「それじゃあ!提督さんは永遠に長門さんと結ばれないじゃない!?」

 

 

 

「___あぁ、そうだ。全部分かった上で、俺はアイツを愛してるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______話が終わり、皆が自分の寮へ、瑞鶴は空母寮へと帰っていく。「居酒屋鳳翔」には女将と提督のみが残っていた

 

 

「____提督、私は料理を作っていたので何があったか知りません。ですが反対です(・・・・)

 

「・・・そうですか」

 

「あなたの顔を見れば何があったのか大体分かります。お父様はあぁ言いながらも反対はあまりしないでしょう。ですが私たちは、そうあれかしと願い望んでいるのです。お付き会いも結婚も、あの子を逆に不幸にしてしまいます」

 

「・・・わかってます」

 

「あなたの事が嫌いで言ってるんじゃありませんよ?むしろ好ましい殿方です。長門を前にして、決して押し倒そうとはしませんでした、まさに鋼の精神です。・・・ただ、時々イカ臭いですが・・・」

 

「ブハァ!?げほっ!!ぅげほっ!?」

 

「・・・ここからは一人言です。よろしいですね?」

 

「え゛?聞いてる時点で一人言じゃ「よろしいですね?」アッ、ハイ」

 

 

「結婚生活もまた戦いと言います。ならば一緒になったとしても、誓いが破られることはありません。___ま、あの子がそれで納得するかは話が別ですが」

 

「____ホントに、鳳翔さんには勝てる気がしねえ。それに長門と似たようなこといってますよ」

 

「当たり前じゃないですか。姉妹なんですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良かったんですか?本当に一滴もお酒飲まないで?」チャプン

 

「ふふ、そういう加賀さんこそお風呂でこうしてお酒抜いてるじゃないですか」カポーン

 

「たまには龍ちゃんにもゆっくりしてほしいもんねー」

 

「そうそう、みんな明日は休みだし」

 

 

ガララ「よう、やっぱりいたな。ビス子、オレの言ったとおりだろ?」

 

「ワタシのことをビス子と言っていいのは長門だけよ」

 

「あら、お二人もお風呂ですか?」

 

「おめーらと一緒だよ、明日に備えて酒抜きにきたんだ」

 

「明日は全員お休みのハズですが?」

 

「とぼけんなよ、どうせここにいる皆哨戒でもする気なんだろ?」

 

「せっかく休みなんだから、何かあったら嫌ですものね」

 

「すっかりばれちゃってますねえ」

 

「そうだねえ。ねえビスマルクさん、いつから長門さんにビス子呼ばわれされだしたの?」

 

「長門を馬鹿にして、ワタシが謝って友達になってからよ。折角だからあだ名で呼びたいって」

 

「ありましたねそんなこと。金剛さんも叢雲さんもみんな殺気立ちましたねえ」

 

「あの子を化石呼びしたワタシが悪いのよ。・・・まさかそのせいで今もあぁなるとは思いもしなかったけど」

 

「・・・じゃああれか?あいつが自分の魅力に気づかないのってお前のせいなのか!?」

 

「なるほど、戦犯はビス子!あなただったのですね!!」ビシィ!!

 

「ビス子言うな!ていうか赤城!あなたあの場にいたから知ってるでしょう!?」

 

「まぁまぁ、明日も早いんですから。あまりはしゃがないように」

 

 

 

 

 

 

 

 

夜は更けていく。______一方その頃

 

 

 

 

 

「「ハイクを詠め、介錯してやる」」

 

「柱島の私!そっちに行きました!!」

 

「はい!____ズェア!!」

 

「那珂ちゃんドッカーン!」

 

「クカキコケカカカカカアァァァァ!!!」

 

 

 

_______夜戦3姉妹×2 テンション爆アゲ中である

 




なぜうちの那珂ちゃんはこうなってしまったんだ!?←(全てコイツのせいです)

長門の戦闘スタイル1か月って早すぎない!?←床についてから2年間、艦娘相手にリハビリしてました。イ級に負けていたのはそれまで対人経験しか積んでいなかったからです

長門「私がママになるんだよ!!」ババーン!!

基本的にみんな長門に幸せになってほしいと願っています

ちなみにそれぞれの練度ですが

叢雲 練度_155(大本営基準)    (本来)練度_300

陸奥 練度_155(大本営基準)    (本来)練度_230

赤城 練度_99(大本営基準)     (本来)練度_160

加賀 練度_99(大本営基準)     (本来)練度_155

龍驤 練度_99(大本営基準)     (本来)練度_200

金剛 練度_99(大本営基準)     (本来)練度_140

ビスマルク 練度_99(大本営基準)

隻腕の長門 練度_99(大本営基準)  (本来)練度_測定不能

原初の鳳翔 練度_99(大本営基準)  (本来)練度_測定不能

??の【金剛】 練度_99(大本営基準) (本来)練度_???

大和・武蔵 練度_99(大本営基準)  (本来)練度_400

となっています(もうコレ分かんねぇな・・・)
「大海戦」組は他から見れば十分化け物です(てかソレに迫る勢いの金剛もスゲぇな・・・)

そして以前も言ったようにこの世界で一番ヤバいのは【金剛】です
(そしてソレを差し置いて頂点の我等が主人公ェ・・・)

少し質問があるのですが、「パンツが丸見え」はR18扱いになるのでしょうか?
そして完全なR18絵は活動報告等に投稿して大丈夫なのでしょうか?
取りあえず一番知りたいのは「どこからがR18」かということです
教えてもらえれば赤子は描く気満々なのでよろしくお願いします(ペコリm(__)m
(一応描くか分からないですけどリクエストも受け付けてますよ~?)

次回から番外編です!
お楽しみに!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。