無冠の英雄 隻腕の長門   作:◯のような赤子

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この話から一気に急展開します
(叢雲嫁提督←(赤子も含む)は閲覧注意っぽい?)

あとようやく【神風】達がちゃんと出せれたぞぉぉおお!!
(【春風】が喋るとは誰も言っていない)



そして彼は決意する。共犯者と共に

「すまんのぉ陸奥、儂に付き合ってもらって。この鎮守府内で護衛はいらんといつも言っておるが聞いてくれなくてな」

 

「あらあら、でもそれだけ【金剛】が元帥のことを大切に思っている証拠ですわ♪」

 

只今憲兵所からお帰り中。【金剛】は何処に行くにしても、何をするにしても父親第一だ。

それは「誓い」もあるが___実は誰よりもファザコンなだけだ(大和達のときは元帥に頼まれたため)

 

だから自分や父に近づく者は最大限警戒する。それはたとえ憲兵だろうと同じだ、だからこそ陸奥に任せたのだ

 

「陸奥・・・いいんじゃよ?儂を「父」と呼んでも。むしろ儂としてはそう呼んでほしいんじゃが・・・」

 

「・・・ごめんなさい。私は輪の中じゃなくて外から見ていたいの、ここ(・・)からでしか見えないものもあるし守り方もあるから」

 

「そうか・・・残念じゃが、・・・陸奥、忘れてくれるな、それでも儂はお前のことを娘じゃと思うておるよ」

 

「あらあら、それは光栄ですわ♪さっ、早く戻ってゆうだチウムを接種しないと♪」

 

「うぅむ、なっ何じゃ?そのゆうだチウムとは・・・?」

 

 

「おっ!爺さん!陸奥!こんなとこで何してんだ?」

 

「おぉ、天龍!久しいのぉ、これから遠征か?」

 

「あぁ、でもその前に編成と航路の見直しをな」

 

天龍は『遠征・補給部隊』の総旗艦だ。編成から全てを提督から委託されている。これは提督がメンド臭がっているワケではない、現場をよく知る者に任せなにより天龍を信頼しているからだ

そして天龍自身もよく理解し、誇りに思っている

 

「あらあら、気を付けていくのよ?」

 

「おう!・・・てどうした?そんな目でオレを見て」

 

「う・・・む、お主を見ているとどうしても【天龍】を思い出してのぉ・・・。スマン、失礼じゃとは分かっておるのだが・・・」

 

「爺さん・・・」

 

それは大英雄。彼女がいなかったら17年前に今よりも劣勢になっていたかもしれない

 

「・・・儂は、あの子に何もできなんだ。どうか天龍、無事に帰ってきてくれ、どうか頼む」

 

「・・・へっ!そうだぜ爺さん、オレは【天龍】じゃあねぇ、その証拠にオラ!」

 

__フニョン

 

「へっへー!どうだ?胸を押し付けられた感想は?」

 

「こっこれ!?老人をイジメるでない!嫁入り前のおなごがそのような事するでない!」オロオロ

 

「・・・なぁ爺さん、オレは【天龍】じゃねぇ。だから安心しろ。この天龍様は必ずここに戻ってくるからよ」

 

「__そうじゃな、気を付けていくのじゃぞ?総旗艦殿」

 

「おう!じゃあ今度こそ行ってくるぜ!!」

 

 

 

 

「__元帥・・・大丈夫?」

 

「あぁ、大丈夫じゃ」

(そうじゃ、あの娘は天龍であって儂の【天龍】ではない・・・そんなこと、分かっておるじゃろうに・・・)

 

 

 

【天龍】が轟沈し、【神風】達が帰還した際、誰もが口々に褒め称えた。曰く「良くぞ国の為に沈んだ」「彼女こそ英雄に相応しい」

だが、当時はまだ中将だった元帥には関係ない

 

___最愛の娘が死んだ・・・私がこんなに悲しんでいるのに、娘が、娘達が、私達が家族を亡くしたのに_っ!!何故こいつ等はこんなにも喜んでいるのだ・・・ッ!?

 

もちろん当時の者達がそんなつもりでなかったのは分かっている。だが納得はできなかった

それでも耐えれたのは自らが軍人であるという矜持と__

 

 

__てて様、ちい姉さまは「誓い」を守りました。家族を・・・私達妹を助けてくれたのです、だから・・・ね?ちい姉さまは・・・っ、ちい姉様はっっ!!

 

 

逃がされた・・・残された【神風】と【春風】が必死になって耐えていたからだ。上を向き、歯を食いしばって、自身を押し殺していたからだ

 

だから元帥となった、これ以上家族が傷つかないように

 

だが「大海戦」当時、その家族も再び2人も死んだ。

__悲しかった。苦しかった。ひたすら引きこもりもう全てを投げ出したかった

だが一番傷ついたのは自分ではない、肉体的にも精神的にも最も傷ついたのは長門だ

あの子を置いて自分だけ逃げだすのか?それだけは出来ないっ!!そんなことをしてしまえばもう、父親ですらない__っ!!

 

事実それは正しかった。意識を取り戻した長門は憔悴し、何度も自殺を図ろうとした。曰く「妹達を殺したのは自分」だと、「長門ですらない今の自分に価値なんてない」と言い、家族の言葉に一切耳を貸さなかった。

何度手足を縛り、舌を噛みちぎらぬように猿轡を噛ませただろうか

日に日に痩せ、生きる活力を失ってき、ただただ涙を流すあの子を見ていることしか自分達はできなかった、何の為の家族だとも思った

 

(全て陸奥のおかげじゃ。そうじゃ、輪の外にいたから、あの子を唯一救えたのじゃ)

 

そしてあの子が正気に戻り、もう引退を決意しようとした時、更に問題が起きた

「戦神」とまで謳われたその苛烈なまでの性格はナリを潜め、今にも折れそうな(たお)やかな性格へと変貌していた。

手足は細く美しくなり、匂うような色香を放ち出した

今思えばそれこそが、長門本来の性格なのだろう。実に10年近く自らを殺し続けていたのだ

それからは誰もが知っている。長門は美しい、美しくなりすぎた。火に誘い込まれる蛾のように、彼女を手に入れようと男が群がってくる

時にはクスリを使おうと、時には誘拐し無理やり手籠めにしようと______だから引退せずに、自分はこの椅子を守り続けている

それは【鳳翔】【金剛】も同じだ。他の同型艦と比べ、年月をかけた美しさが彼女達にはある

なにより自身の娘達は現時点で艦娘の頂点、最上位の強さをもっている。もし、自分以外の者がこの椅子に座れば道具のように使い潰され、最後は性欲の捌け口として扱われてしまうだろう

 

(それだけは何としても阻止せねばならんっ!!___じゃから小僧、儂が軍刀を渡した意味、ちゃんと分かっておるだろうな・・・?)

 

もう一度あの男とサシで話し合う必要がある。そう思い、建物へと足を進める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間が経過し、鎮守府は夜の帳に包まれていた

 

「___あれ?じいじは?」

 

「あぁ夕立、じいじはおじちゃんと話しがあると行ってしまった」

 

「何の話をしてるのでしょうか?」

 

「ンー、大したことじゃないんじゃないカナー。そんな事よりご飯デース!!」

 

「まぁ、男同士の付き合いというものもあるだろうしな。叢雲は何か知らないのか?」

 

「特に聴いてないわねぇ、陸奥さんは?」

 

「あらあら、私もよ」

 

「ぽいい~おなかへった!おなかへった!!ぽい!」

 

「うふふ、じゃあみんないただきましょうか。叢雲ちゃん、号令お願いするわ」

 

「はーい、この世のありとあらゆる食材に感謝して・・・いただきます!」

 

叢雲の言葉に反応して皆一斉に食べ始める

 

 

______ワイワイガヤガヤ

 

 

「「「「「「」」」」」」

 

「・・・なぁ、姉ちゃん、あそこの一角何があったんだ?あの赤城と加賀がメシに一切反応してないぞ?」

 

「クマー、金剛4姉妹もクマ。姉ちゃんもよく分からんクマよ」

 

 

「うーあーあー」

 

「vhhrいあxsrjいあssrfくとぅるふcgじゅっふぇdぐたん」

 

「Oh、ケツが割れたデース・・・」

 

「・・・姉さま、初めから二つです____コンゴーサンコワイ」

 

「・・・もう、二度と金剛様に会いたくないです」

 

「ハルナハダイジョーブデス。ハルナハダイジョーブデス。ハルナハダイジョーブデス」ブツブツ

 

 

「ンー?食べないんデスカー?出されたものはちゃんと食べなきゃイケナイネー!それとも・・・食べさせてほしいデースカ?」ニッコリ

 

「「「「「「すぐ食べます」」」」」」ガバッ!! バクバク!!

 

「やれやれ、姉さんは相変わらずだなぁ」

 

「だーてぇ、叢雲や陸奥も同じことしたのにヘーキデース!」

 

「私達は例外よ、例外。長門さんのアレ受けてなかったらあぁなってたわ」

 

「そうねぇ、私は昼の光景見てたから覚悟はできてたし」

 

「_?ママ、なんのはなしっぽい?」

 

「腕相撲の話だよ?はい、あーん」(チラッ)フルフル

 

コクっ「みんな【金剛さん】に負けたからショック受けてるのよ?」

 

「ぽむぽむ、そうなの?こんちゃん?」

 

「Ye――s!!夕立―?やってみますか?」

 

「やる!!すごくおもしろそうっぽい!!」

 

(ほっ)「ご飯食べた後にな、夕立?」

 

「ぽい!」ビシイ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___場所は変わり執務室には提督と元帥がサシで飲んでいた

 

「・・・で?話って何だ?」カランっ

 

「まぁ待て、若いのはすぐに急くからイカン。_____ほう、良いものを持っておるのう」

 

「まぁな、一応立場的に安い酒置いとくワケにいかねぇんだ。アンタもそうだろ?てか普段からこれ以上のモン飲んでるだろ?」

 

「・・・最近金剛が血糖値にうるさくて・・・」ズウウン

 

「オウフ・・・天下の元帥も娘には敵わんか」クイっ

 

「そりゃそうじゃ、儂は元帥である前に父親じゃからのう」クイっ

 

「・・・注ごうか?」

 

「あぁ、頼む」

 

 

執務室にトクトクと注がれる音のみが広がる。互いに言いたいことがあるのは分かっていた

 

 

 

「__先に俺から言っていいか?」

 

「うむ、述べよ」カランっ

 

 

「____アイツが・・・長門が俺と結婚してもいいと言ってくれた・・・。・・・戦えなくなって、もう歩くことができなくなれば・・・、___そんな自分で良ければと・・・確かに言ってくれたんだ・・・」

 

「___そうか・・・で、お主の見解は?」

 

「・・・それでも間違いなく、俺は長門のことが好きだ。長門だけじゃない、夕立のことも・・・まぁおこがましいかもしれんが娘だと思っているよ」

 

 

「・・小僧、分かっていよう、それがあり得ぬ話だからそう言ったことを・・・」

 

そう、あり得ない。今よりも弱かった「戦神」時代でさえ右腕のみ(・・・・)しか失わなかった、なのにそう条件を言った意味とは____

 

「あの子がお主と夫婦(めおと)になってもよいというのはまぎれもなく本性じゃ」

 

「・・・じゃあ、何で・・・っ!」

 

「・・・お主は良き漢じゃ、それは儂も認めよう。じゃからこそ、好いた相手に幸せになってほしいのじゃろう」

 

クイっと酒を煽り一端唇を湿らせる

 

「・・・迷惑を掛けたくないのじゃろう。あの子に待つのは間違いなくベッドの上じゃ。自力で歩けず、子を宿すことさえできず、ずっと誰かに世話をしてもらわなければならない。・・・自分のせいでお主の人生を潰したくないのじゃろう」

 

「__っ!!身勝手だっ!夫婦ってのは、支え合うモンだろうに・・・!!」

 

「そのような状態のあの子はお主に迷惑しか掛けん、それが分かっているから別の人を探せという意味じゃろうな」

 

「___・・・なぁ、聞かせてくれ・・・夫婦ってどんなモンだ・・・?」

 

 

そう、元帥は一般女性と結婚している。いや、していた(・・・・)。だからこそ聞かねばならない

 

 

「・・・儂は、あいつに、妻に迷惑ばかり掛けとった。__小僧、お主も知っているように儂に血の繋がった子はおらん。何故だか分かるか?」

 

「・・・いや」

 

「儂には子を授かるための精が無かったのじゃ、妻に子を抱かせられなんだ」

 

「___っ!?」

 

「お主と逆じゃな。別れてくれと言うても決して首を縦に振らなかった、海軍に勤めておるせいで家を空けてばかりじゃった。・・・毎日いつ帰るかも分からん状態で夕餉を作って待っててのう、妻が気の毒じゃった」

 

元帥の声のみが部屋に響く

 

「何もしてやれなんだ。本当に良いおなごじゃった・・・儂にはあまりにも勿体無い・・・良き妻じゃった・・・」

 

「・・・亡くなったのはいつだっけ・・・」

 

「2年前じゃ。最後は儂と金剛で看取った、笑顔のまま逝ってしまった。____・・・小僧、儂とお主はある意味では似た者同士かもしれん。ゆえに・・・問おう、キサマ、儂が軍刀を渡した意味を正しく理解しておるのか・・・?」

 

 

『元帥が軍刀を授ける』これは分かる者には到底信じられない。更にこの二人は公共の、軍人のみの場ではほぼ今のように敬語は使わない。それは暗に_「次の後継者が誰か」を常に言っているようなものだ

 

 

「何の為にその若さで今の地位に着いておる、何のために儂との関連を持たせておる、キサマの為に・・・あの子達の為にっ!何のために儂がこの椅子を守り続けておるのか本当に分かっていような・・・ッ!?」

 

 

現に大本営の一席『元帥補佐』は常に空いている。今は【金剛】がそれに近い所にいるが軍人は誰一人としていない。まるで座る者はとうに決まっているかのように

 

 

「長門から言われ浮かれたかっ!?ならば父としてキサマに答えようッッ!!」

 

その言葉に今まで静かに聞いていた背筋を伸ばす

 

「認めんっ!!絶対に認めんぞッッ!!今のキサマに何ができる!?『元帥の地位まで昇れ』__儂はそういう意味で!!アレを渡し、娘達をキサマに預けておるのじゃぞ!?」

 

「・・・分かっています。わかって・・・いたんだ」

 

 

 

その言葉にしだいに___覇気が縮まっていく

 

 

「___ならよい。小僧、後はお主の行動しだいじゃ」

 

「・・・はい」

 

「席は常に空いておる。なにもここを捨てろとは言っておらん。儂も元帥になってしばらくは横須賀におったでな」

 

「・・・」

 

「お主とここの者達ならば何も問題はない。なんなら全員大本営に連れていけばよい」

 

「・・・できんのか?そんなこと?」

 

「ふぉっふぉ、儂がどれだけ好き勝手しとるか、まさか分からぬお主ではあるまいな?」

 

「・・・ふ、確かにな」

 

 

互いに顔を合わせ、目を覗きこむ

 

誓え(・・)。必ず昇り詰めると、娘達を・・・長門を不幸にしても・・・必ず幸せにすると・・・!!」

 

 

うむを言わせぬ言葉であった。この人は軍人としてではなく、一人の父親としてひたすらに長門達のことを心配しているのだと分かった

 

 

(__答えなければならない)

 

 

あの日、軍刀を承ってからほぼ人目に晒していない。今までは特に理由なんてないと思っていた。だが今にして思えば___

 

(覚悟が足りていなかったんだな・・・)

 

ずっと・・・このままでいいと思っていた。ずっとここで、みんなで楽しい毎日が暮らせると・・・

 

(すまない・・・俺の身勝手な理由で、平和な日常を壊してしまうかもしれない。それでも・・・俺の一番はたった一人だけなんだ)

 

目を瞑れば鎮守府の日常が・・・長門の顔がまっ先に思い浮かぶ。そして目を空ければ・・・

 

 

 

 

 

執務室の机の後ろに常に飾られた__1本の軍刀が____

 

 

 

 

 

カチャリ、と握ればこれを受け取った重みが確かに感じられる。__もう一度元帥に渡す。互いに言葉は不要、目でのみしっかりと、すでに会話は終わらせていた。そして元帥の前に跪き、それに呼応するように元帥が立つ

 

スラリ、と刀を抜けば何と美しいことか、零艶に輝くその刀身を__トン、トン、と提督の肩に当て再び鞘に戻す

 

 

 

「___覚悟はいいか?」

 

 

「__語るに及ばず」

 

 

厳かに受け取ると立ち上がり、自らの腰に差す。・・・もう、引き返すわけにいかない

 

「・・・1週間後に大本営に顔を出すよ」

 

「うむ、妥当じゃな。・・・小僧、味方を見つけよ。そして友を見つけよ。・・・独りでは限界がある」

 

「・・・あぁ、一応アテはある。それに俺のカンが正しければ半年以内にコトが起こる(・・・・・・・・・・・)

 

「ふぉっふぉ!カンとな?面白い、流石は『最優』を冠する者じゃ」

 

「・・・元帥を顎で使って悪いが・・・叢雲を連れて来てくれないか・・・?」

 

「よかろう。未来への先行投資とさせてもらおう」ガチャ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ「アンタ?一体どうしたの?」

 

 

叢雲が入るとまず違和感を覚えた。電気がついておらず、この男はずっとソファーに腰かけたまま__そして壁に飾っていた軍刀が見当たらない

 

 

 

提督は動かない。とにかく近づいたその__瞬間

 

「____っ!?」

 

 

いきなり抱き寄せられ、キスされた。・・・だが叢雲は動かない。___そうしていると口内にしょっぱい何かが入ってきた。語るまでもない

____この男はずっと震えていた(・・・・・)のだから・・・

 

 

それは10秒か、もしくは5分程たったかもしれない。ようやく唇が離れ、両者の間に淫靡な銀糸の架け橋が架かる

 

 

「__・・・叢雲・・・今夜俺の部屋に来てくれ・・・話がある」

 

「嫌よ、・・・本音を言いなさい。大丈夫、全部分かってるから」

 

「・・・お前を抱かせてくれ」

 

「・・・えぇ、構わないわ。・・・とうとう決めた(・・・)のね」

 

「_____ッ!?」

 

 

もはや限界だったのか提督は泣きだした。叢雲は母親のように頭を自身の胸へと抱き寄せる

 

全部分かっていた。元帥が自分を呼び、部屋に入りその腰に軍刀を見つけた時から__

 

 

 

「・・・俺は最低だ・・・慕ってくれる部下達よりも、惚れた女を優先し、・・・お前に逃げて、あまつさえお前を傷つけようとしている」

 

「・・・ねぇ、以前アンタが私を迎えにきてくれたじゃない?あの時の私は酔ってないわ、全部本心よ」

 

その言葉に驚いたのか顔を上げる・・・が、逃がさないとばかりに今度は叢雲が腰に手を回し、しな垂れかかる

 

「・・・言ったわよね?二人で一緒だって、共犯者だって。アンタが決めたことは私が決めたことよ・・・アンタがしたい事は私もしたいの」

 

「・・・叢雲」

 

「今だけは私だけを見なさい。・・・明日の事なんて何も気にしなくていいから、・・・私のカラダ__滅茶苦茶にして・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「叢雲、昨日はどこ行ってたんだ?探したんだぞ?」

 

「ごめんなさい長門さん、アイツと夜遅くまで喋って寝てしまったの」

 

「そうか、あまり夜更かしするなよ?美容の大敵だ」ピコピコ

 

「それ、夜戦3姉妹に言ってあげなさいよ。まぁ聞かないだろうけど」

 

「はっは!そうだな!で、提督はどうした?二人共起きてこないから父上達も帰ってしまわれたし、みんなを呼び出してまだ来ないのか?」

 

 

そう、昼頃に急な召集が全艦娘にかけられた。だがとうの本人はまだ現れない

 

 

「___いいえ、来たわ」

 

そう言い放つと上段へと上がる

 

「_?叢雲?」

 

 

にわかに騒ぎ出すがすぐに収まる。彼がその姿を現したからだ

 

 

「総員!!提督に敬礼!!___後にしかと傾聴せよ!!」

 

叢雲の言葉に一斉に皆が動く。だが・・・長門は動けない

 

 

 

 

 

見えてしまった・・・____彼の腰に差された軍刀が見えてしまったから

 

 

「__てい・・・とく・・・?」

 

 

長門の一言に一瞥し、再び皆を見渡す。誰も動けない、特に腰に差された物の意味を知る者達は

 

 

「______お前等・・・俺は上を目指す。・・・__ついてこい」

 

たった一言、たった一言にとてつもない重みがあった

 

 

誰もが胎に熱く滾る思いを浮かべ、再び軍靴をならし敬礼を捧げる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______ただ一人、茫然とした表情を浮かべる長門以外

 




こっからがショータイムだ!!

「ゆうだチウム」_発見者・陸奥
夕立から常に発せられる謎物質。接種するとロリコンになる(夕立限定)

元帥と憲兵長は一応顔馴染みです
(しょっちゅう来てるので)

神風達に「てて様」って言われてみたい・・・言われてみたくない?

提督が少し可哀想ですが、この男も初めから分かった上で軍刀をもらっています

元帥が最も心配しているのは上の者に命令で娘達が連れ去られることです
その為に一番上の地位に着けと言っています
それさえできれば本当に結婚を許していいと思っています
内心(はよ二人目見せろ)ワクワク

そしてとうとうやってしまった・・・(汗)
(オレの嫁がァァァアアア!!?)
以前も言ったとおり、お互いに恋愛感情なんて微塵もありません
「鎮守府よりも長門を優先する」という共犯者の認識のみです
(この話を書いたことでR18を書く気になりました)

更に叢雲の心情も様変わりします
今までは「長門を隣で支える」から「提督を支え外から長門を守る」という風になってます
ちなみに朝になるまでずっとヤってました。今の提督の私室はかなりヤバイ光景が広がってます(ゴムがそこらじゅうにあったり)
しかし叢雲も提督も全く腰にきていません(スゲェ(‘Д’))

追伸
R18が書けたし描けたぞぉぉぉぉおお!!
今夜投稿します!
向こうでも言うつもりですが
向こうは完全不定期投稿になります
ご了承ください

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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