Fate/Grand Order -最凶サーヴァントはマスターである僕の尻をロックオン中- 作:ヘタレ作者
「マスター、大丈夫ですか?」
「…あぁ。」
隣を歩くセイバーリリィが僕を心配してくれるので何とか返事をする
黒い巨人は恍惚とした表情で烏賊臭い液体を残し消滅した
あれ見た瞬間に僕はお尻を思わず押さえて阿部さんと二人きりにはならないと強く思ったよ
今は尻を守る意味も含めて阿部さんを先頭にその後ろを僕とリリィが歩いているって感じ
「それでマスター、私達は何処へ向かってるのですか?」
「取り合えずは休める処を探す。
状況を整理したいし、それに正直疲れた。」
精神的にも肉体的にも主に阿部さんのせいでだけど
その阿部さんは黒い巨人の尻を堪能したのか、何故か肌がツヤツヤしてるし
「うむ? 俺を見つめて、さてはやりたくなったか?」
「ならねぇーよぉ!」
「俺はいつでもウェルカムだぞ。」
「死んでもごめんだぁー。」
「照れてる姿も良い。」
頬を赤く染める阿部さん見て尻がキュンとなって寒気が止まらない
お願い誰か阿部さん引き取って
そんな事考えてたら
「きゃーっ……。」
女性の悲鳴が遠くから響く
「マスター!」
「急ぐぞ、リリィと阿部さん。」
「やれやれ。」
僕達は声の元に向けて走り出す
「何で何で私がこんな目に……。」
頭を抱えてうずくまるオルガマリー・アニスフィア所長
数時間前にアントニオ○木ばりのビンタを私にした人には見えない
「所長、落ち着いて下さい。」
黒い軽鎧姿の大きなマシュマロを持つ、マシュ・キリエライトが所長の心配しながら大きな盾を武器にして迫り来る骸骨達を蹴散らしてく
私、藤丸立香はアルバイトで連れて来られたカルデアでテロ騒ぎに巻き込まれ、気がついたら燃え盛る街中で寝てたんだけど
えっーと、そして起こしてくれたのはカルデアで重傷だったマシュで、何故か元気でデミグラスソースじゃなくてデミサーヴァントとやらになって、私はそのマスターとやらになったらしいですよ、はい
「私が何をしたって言うのよ、助けてよレフ。」
レフと呼んだこの場にいない緑色のシルクハットを被った毛むくじゃらな人物に助けを求めるパニック状態の所長
そんな中、マシュの盾無双を回避して回り込んだ骸骨数体が私達に襲いかかる
「しまっ、先輩!?」
マシュも彼女を行かせまいと次々に骸骨が向かってくるので救援にこれない
「このぉー。」
私には魔術とやらが使えないので足下に落ちていた鉄パイプを拾い、振り回して私達に向かってる骸骨達を牽制する
だけど骸骨達は気にせず私達目掛けて襲いかかってくる
自分なりに奮戦したけど鉄パイプを弾かれ、無防備になってしまい、骸骨の1体が私に剣を降り下ろす
「先ぱぁーい!!」
マシュの声が響くが私は殺される恐怖から思わず目を瞑ってしまう
「あれ?」
痛みを覚悟してたのに全く痛みが来ないのでそっと目を開けてみると
「大丈夫ですか?」
その目に映ったのは金髪ポニーテールの白銀の軽鎧の少女騎士が自分達を守りながら黄金の剣を振るい骸骨を撃退していくところ
「喰らえガンド、ガンド、ガンド……。」
更に少し遠くからは魔術で骸骨を射撃する自分をカルデアの部屋へ運んでくれた少年とその隣に立つ、つなぎ着たイケメンが見える
彼を見て嬉しい気持ちで胸の中が温かくなる
子供の頃、自分はお姫様で困った事があったら王子様が現れて助けてくれるなんて夢見てた事があったけど、私の王子様はイケメンではないけど、どうやら必死な顔して戦ってる彼らしい
「格好いいじゃん、岸波白野くん。」
私は彼の名前を口にし見つめてました
「阿部さん、戦って!
僕とセイバーリリィ、それにあの盾のサーヴァントだけじゃ大変なの分かるでしょ?」
「尻が無い奴らには興味はない。 それに万が一でもマスターの尻が奴らに奪われない様に隣に控えている。」
「僕の命じゃなくて尻の心配かよぉ!」
「俺の勘がいっている、マスターの尻は俺が味わったどんな尻より極上に良いと。
その尻を守るのが俺の役目だ。」
「そんな役目はない!」
「御二人供、漫才してる暇があるなら真面目に戦って下さい!」
戦ってるセイバーリリィに叱られる僕と阿部さん
別に漫才してた訳じゃないのに……orz
それから十数分後、骸骨の群れを倒した僕らは藤丸さん達と無事合流したのだった