魔法の世界へようこそ   作:兎詐偽

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参加者さんに規約違反の可能性を指摘され、第1話を大急ぎで書きました兎詐欺です。
まだまだ拙く、ミスをしてしまうかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。



本編第1章『魔術学園へようこそ!』
第1話 ようこそ、学園都市へ


ー東歴 1027年 07:30ー

 

『お乗りの飛行機に、お忘れ物のなきようお願いもうしあげますー』

 

乗り物系の魔法具サービスに特有のアナウンスを傍目に真っ白な髪の少女、ジル=レイドルフは鞄と長いケースを職員から受け取り、一目散に走り出す。

 

「まさか飛行機が嵐で2時間も遅れるだなんて・・・!」

 

魔術の発達したこの時代に天気で飛行機が遅れるのは珍しい。

普段冷静沈着な彼女もさすがに入学式ギリギリで降ろされてしまうと、焦るものがあるのだろう。

だが待ってほしい。不運な彼女がこうまで急いでいると危ない目に遭うのは間違いない。予想を裏切ることなく、空港出口付近にある氷のはった小さな池に足を滑らせこけたりはしなかったものの、おもいっきりその身体を前を歩く背の高い金髪の少年にぶつけてしまう。

季節外れの氷に内心大きな舌打ちをしながら、ジルはその少年に謝る。

 

「ぶつかってしまい申し訳ありません。怪我してませんか?」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

 

起き上がろうとする少年に手を貸そうと手を伸ばすが、少年は彼女の手には触れず

「私に触れると霜焼けになってしまいますよ?」

とだけ言うと軽く起き上がった。

 

「見たところ貴女も魔術師のようだ、学園へ向かうのでしょう?」

「はい、そうです。私はジル=レイドルフです。これからよろしくお願いします」

「私はヨハン。こちらこそどうぞよろしくお願いします」

 

丁寧に挨拶を交わす二人だった。

ヨハンという名前を聞いて、ジルはようやく思い出した。ヨハン・ヴァインベルク、かの固有属性『氷』を扱う名家『ヴァインベルク』の跡取りだ。

一瞬だけジルがそのことに、少しだけ表情を変えるとヨハンは察し、小声で囁いた。

 

「ヴァインベルク家の跡継ぎなどと大層なモノを背負ってはいますが、ただの学生ですのでそのように接していただけると幸いです」

 

小さく苦笑を浮かべながらそう囁いた彼に、どことなく苦労をしている人間特有の気配を感じさせられる。真っ黒なコートを叩くヨハン。

ジルは時計をチラリと見た。彼女の時計は彼女に先程から10分ほど経った8時10分を伝える。

それでは、と軽く会釈してまた彼女は走り出した。

 

ーーー

 

いくら運動神経のいい彼女とて、4キロはある坂道を荷物を持ちながら走るのはかなり厳しいものがある。

魔術がつかっていいならこんなもの一瞬で、と思いつつ学外での魔法具使用禁止の校則を思い出し、ケースに伸ばしかけていた手を止めた。

途中何度かとまりながら、『マーリン魔術学園』の巨大な門にやっとのことたどり着くと、開いた校門の片隅にこう書いてあった。

 

〜本日、空港の大幅な遅延により入学式を1時間ほどずらします〜

 

安心してからかつい力が抜け、肩にかけている魔法具の入った長いケースを落としそうになる彼女。

さっさと公務員さんに学生証を見せ、少しばかりのお金と衣類のはいった方の鞄を寮の部屋、101号室へと運んでもらいながら、学園の敷地内を中心のドームに向けて歩く。

桜など様々な木が華を満開にしている大通り、ランスレイ通りからは様々な建物が見えた。

初代マーリンが建てたとされるラプラスの書庫は、その教会を思わせるステンドグラスを日に輝かせている。

周囲に他の学生も教師も忙しそうに歩いている中、彼女は間違いなく学園に来ることが出来たことに小さく笑みを浮かべた。

 

 




出演したキャラクター紹介のコーナー

提供者:駄ピン・レクイエムさん
名前:ヨハン・ヴァインベルク
所属:マーリン魔術学園Aクラス
容姿:金髪琥珀目の色白青年。
身長:185~6cm
性格:物腰穏やかな好青年。
得意魔術属性:氷
魔法具:杖型魔法具『氷帝』
見た目は金の装飾がところどころに付いた、黒のステッキ。『ヴァインベルク』家に伝わる宝具の一つ。
使用魔術:
『氷纏述式・リオート』
氷帝に氷属性を付与する。ヨハンは、その氷を大剣状に纏わせて武器として使用する。また、自身が触れているモノであれば何にでも纏わせることが可能。敵に触れた状態で放てば、その敵を氷漬けにもできる。
『周撃零度・ダインスレイブ』
氷帝を振り回すと同時に、周囲に絶対零度に近い冷気を噴出する、言わば広範囲殲滅攻撃。
『遠撃氷記・ミストルティン』
氷帝を突くと同時に荒ぶる氷気を直線上に放つ。凍てつくビーム。放ち方は某型月の騎士王のストライクエア。
『連撃凍結・ティルフィング』
氷帝を横に薙ぐと同時に、氷が枝分かれして連続で対象を貫く。
『最冷解放・カラドボルグ』
持てる氷気を最大まで放出しながらの振り上げ。某型月作品のプーサーのエクスカリバーに似た感じ。
(5つまで)
概要:代々固有属性である『氷属性』を排出し続けている名門『ヴァインベルク』家の次期当主。稀有な属性であるため、幼い頃から身柄を狙われている。それ故に、表面上は友好的でも誰一人として信用していない。
三男だが、兄弟姉妹は皆『氷属性』ではないので当主の座に着くのが確定している。そのせいで兄弟姉妹からはよく嫌がらせを受けていた。
膨大過ぎる魔力の影響で、常に体の表面とその周囲が氷点下状態。修羅の如き努力により、今はこの状態に落ち着いているが、昔は感情を露わにするだけで半径100メートルが凍てつく程であった。左上半身が、幼い頃の魔力の暴走により凍り付いている(問題なく動くが)ために、夏場でも黒いコートを欠かさない。

セリフサンプル:(感情が昂ると一人称が『私』から『俺』になる)
「私はヨハン。どうぞよろしくお願いします。」
「ヴァインベルク家の跡継ぎなどと大層なモノを背負ってはいますが、ただの学生ですのでそのように接していただけると幸いです。」
「私に触れると霜焼けになってしまいますよ?」
「⋯この左半身ですか⋯酷いものでしょう?⋯俺の弱さが招いたんだ。」
戦闘時
「私がお相手いたします。」
「さて、どうしたことでしょうか…貴方を殺したくてたまらない。」
「俺に触れるな!」
「⋯ふふふ⋯ふはははは!!」
「俺はこれを待っていた!」
友好
「私は信じることが苦手です。⋯今でもお前を疑っている自分がいる。嫌になるな。」
「私が貴方の背を守りましょう。私の背は私が守りますが。」
「さあ、あと少しです。共に行こう⋯!」

おお何ということ、小説本文と同じくらいの長さに⁉︎
驚く反面こうしてしっかり考えていただいたものだと考えるとやる気が起きます。

後書き雑談こーなー
ジル「作者さん、一話目すごい文字数すくないですけど、大丈夫なんですか?」
ヨハン「たしかに、小説というにはいささか短すぎますね」
じとーっ
作「・・・逃げるっ!」

兎詐欺 は 逃亡した。
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