仮面ライダーリュウガ ー無限の鏡界線ー   作:人類種の天敵

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どうも、連チャン投稿を示唆しておきながら2日?3日休んだ天敵です。
まさかの熱風邪でした。決め手は親の空気感染とV.I. ヴァリアブル.インフィニティ.シリーズのアンサングを衝動買いしたことではしゃぎすぎてしまった相乗効果だと思われます。アホでごめんなさい。
書くことは一応書けたんですが、瞼が重?すぎて開かない(勝手に閉じてしまう)目が痛い、涙出るもろもろ……あれ、これ単にゲームのしすぎってだけ?………とまぁ、私自身ボケていたので『突然の芳乃VSアギト!』『織斑千冬ごとミラーモンスターを引くアギト!』『君はオンドゥル語が好きなフレンズ達なんだね!すごーい!自分は一体どんなオンドゥル語で喋るのか調べてみよー!』みたいな内容を書いては消してを繰り返していた私は恐らくコジマ汚染患者。

みんなも体調には気をつけようね!


かんざきしろうは こんらんしている!

 

「あれ。アギトってそんなカード持ってたっけ?」

 

朝の7時を少し過ぎた喫茶店花鶏の店内、カウンター席に座っているアギトが数枚のカードを吟味していると、背後から若い男、城戸真司が覗き込むようにして話しかけて来た。

真司の服装はありふれたシャツにパンツと、トレードマークの水色のジャンパーだ。

 

「新しく契約したんだよ」

 

「へぇ……って、契約したぁ!?」

 

未だ脳の巡りが悪いのか、アギトの返答に数秒かけて驚く真司を尻目に、アギトは新しく契約したゲリョスのventカードをざっと見て満足気に顔を綻ばせた。

 

(ventカードはどれもこれも癖の強い特殊カードばかり。トラップや盗み技や目眩し。相手を挑発するなんてカードもあるな)

 

下手をすれば同居人〝秋山蓮〟が運用するトリックベントよりもトリッキーなカードばかりである。

 

(最初の契約モンスターだったらリセマラ必死だけど、俺はドラグブラッガーがメインだから問題無し)

 

単体戦闘力は低い〝怪鳥ゲリョス〟であるが、ゲリョスの真骨頂は単純な戦闘力に反映されない能力にあるとアギトは確信している。

 

(嘴を巧みに操るスリ技に伸縮自在なゴム尻尾。嘴とトサカをぶつければ閃光を発することが出来て毒も吐ける。更には特殊なゴム質の皮は打撃に強く絶縁性で電撃を通さない。あと体力知らずのスタミナだな)

 

もっとあげるならば顔がブサイク(アギト曰くだがそこがいい)とか、笑い声がうざったい(だがそこがry)などなどあるが、それを言うとゲリョスが落ち込んでしまうので言わない。

 

「なぁ、どんなミラーモンスターなんだ?」

 

真司の問いかけに、アギトは一呼吸置いて「色々便利だ」と評した。

ゲリョスと契約したその日の内に何回か狩りをしたが、ゲリョスは空気が読める性格というか、ずる賢いというか……。

周りを見て戦えるタイプなので連携に関しては問題なく機能した。

 

ゲリョスは、強い奴に寄生して弱い奴を袋叩きするのが得意な奴(真性の屑)なのだ。

 

「それより。仕事は?」

 

「この時間なら遅刻しない(キリッ)」

 

ドヤ顔の真司、しかしポケットから自己主張の激しい着信音が鳴って、状況は一変した。

 

『馬鹿野郎っ!真司お前今日はミーティングすっから早く会社に来とけっつったろうが!』

 

「だぁーーー!!今行きまぁぁぁす!?」

 

「行ってらw」

 

暴れ馬の如き速度で会社に直行する真司。

アギトはそれをケラケラ笑いながら見送り、軽い調子で出かけることにした。

準備と服装はいつも通りに、全身黒で統一されたTシャツとパーカー、そしてズボン。

ポケットの中には仮面ライダーリュウガに変身する為のデッキと財布の中に小遣いが幾つか。

それらを確認して部屋を出る。

 

「散歩か。アギト」

 

「ああ。行ってくる、蓮」

 

背後から振られた言葉にアギトは後ろを振り帰って答えた。

そこにいるのは長身の男で、年齢は城戸真司とそう大差無いだろう。

名前は〝秋山蓮〟真司、アギトと並ぶ同居人であり、2人と〝ある秘密〟を共有する人間でもあった。

 

「……あまり心配させるなよ」

 

寡黙で無愛想、言葉に表現すればそれまでだが、彼もまた真司と同じで義理人情に厚く、とても頼り甲斐のある男だ。

そして蓮の言った言葉は、喫茶店花鶏のオーナーである老婆と、ある意味で彼らを繋ぐ女性〝神崎優衣〟の2人を心配させるな……という意味であることはアギトにも容易く理解出来た。

 

「分かってる……分かってるよ。蓮」

 

「なら良い」

 

フッ、と蓮は微かに笑った。

この笑顔を見た女性を全てメロメロにしてしまえそうな笑みだが、彼には既に恋仲の人物が存在しており、その大切な人を守るために蓮は戦っている。

 

「じゃあ……行ってきます」

 

年相応の顔つきをしたアギトを蓮は無言で見送った。

そしてアギトの姿が見えなくなると、彼もまた放り出していた仕事に戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

実質、アギトは外に出ても大して何かをするようなことはない。

近くの公園に行ってブランコなりベンチなり腰掛けてぼーっとしてるか、ネカフェでミラーモンスターの情報を漁るか、自慢の鼻を鳴らしてブラブラ路地裏を彷徨くか、だ。

そして今回の行き先は公園。

 

ブランコで遊ぶ者、滑り台へ駆ける者、アスレチックフィールドを制覇する者、それぞれがこの公園にいて、アギトはただ1人、外れのベンチに座って空を見上げていた。

 

「………」

 

何か考え事をしたり、不意に空へ手を伸ばしたり、そんな仕草に子供達は彼のことを遠巻きに見ているものの、またすぐに駆け出していく。

そよ風に流れて「ボッチだ!」「違うよニートだよ!」「むしょく!」という声が聞こえたりするが、アギトには全然届かなかった。

彼のベンチ付近の雑草や花がパキパキと石化している(〝彼女〟はキレている)がそれだけだ。

 

「………」

 

「や、リュウくん。探し物は見つかった?」

 

男の声はアギトの右横から聞こえた。

真昼の太陽に照らされて眩しく輝きを放つスキンヘッドの丸い頭部、鈍い黒さを持ったサイバーサングラス、身長は170を超え、その容姿を遊具の近くから盗み見していた子供達は純真無垢な心そのままに「ハゲだ!」「ハゲハゲ!」「違うよーノッポだよー!」「魔王ハゲノッポ!」「マト○ックスのスミ○がハゲたばーじょん!」と連呼していたりするが、もちろんスキンヘッドの男には聞こえていない。

 

「……くっ…ぅぅ」

 

若干震えていたりサングラスの隙間から雫が一つ頰を溢れたりしたが、ただそれだけだ。

 

「なんだよ、芳乃」

 

男の名は高倉芳乃という。

現役のライトノベル小説家、幾つかアニメ化もされていて知名度は高い。

……今の世の中、ブリュンヒルデこと織斑千冬に比べると少し霞んでしまうものの、「外見と描写のギャップが酷い(褒め言葉)」「これマジであの893が書いたんか?」「衝撃のラストよりお前の顔が衝撃的」「サイン会で死ぬかと思った脳が震える」とネットで評されるくらいには不特定多数の読者に好かれている。

 

…………好かれているんだぞ。

 

「ああ、いや。こう呼んだほうがいいか?」

 

しかし、ライトノベル小説家、高倉芳乃には小説家とは別の顔がある。

 

「なあ、仮面ライダーベガ(・・・・・・・・)

 

「最近じゃ餌やり以外であまり返信しないけどね。……本業が、忙し……過ぎて」

 

城戸真司、秋山蓮、龍賀アギトを含む仮面ライダーの1人、高倉芳乃。

それが人気ライトノベル作家のもう一つの姿であった。

毎日が暇で街中をブラブラし、ミラーモンスターを片っ端から殺すマン龍賀アギトとは対照的に、契約しているミラーモンスターに消滅の危機が及ばぬよう慎重に相手を見定める高倉芳乃。

戦い方は慎重な性格を反映させたのか、遠距離から、又は契約しているミラーモンスターの翼を用いた上空からの狙撃。

 

飛び道具を用いた遠距離型の仮面ライダーはベガの他にも1人いるが、此方は武器本体の威力の代わりに動きが鈍く、接近できればまだ戦いようがあるものの、仮面ライダーベガは軽快な動き、上空への退路に加えて全距離オールラウンダーな武装と、全仮面ライダーの中でも厄介な部類に入っていた。

 

「それで、探し物は見つかったかい」

 

「何のことやら」

 

芳乃の問いかけを敢えてアギトははぐらかす。

芳乃はアギトが何の為に戦うのかをライダーバトル初期の頃から知っている。

一体何の気まぐれだったのか、アギト自身が芳乃に自分の願いを教えたのだ。

しかし、芳乃は知っている。

 

(ただ、それは誰かが君に託した仮初めの願いであって、君の真実ではない。そうだろ?リュウくん)

 

1人の小説家として、登場人物の心情や恋模様と移り変わりなど丁寧な描写を心掛けている芳乃は、アギトがライダーバトルに賭けた願望が彼自身のものでないと感じ取っていた。

彼のソレは、どこか余所余所しく、バカ真司でお馴染みの城戸真司のように、誰かを助けることに満足するのではなく、自分の縄張りに迫る敵を追い払っているだけ……そんな顔をいつもしている。

 

だからこうして会うたびに「自分の願いは見つかったのか」質問しているのだが、アギトはいつものようにニヒルな笑みを浮かべて「これ以上聞くな」とその目で確かに芳乃を威圧していた。

 

(ま、これじゃあ聞いても仕方ないかな)

 

芳乃は大人である。

引き際も心得ているので、これ以上追求したとて目の前の青年が教えてくれるかどうか……それよりも今は単純にこの青年と話をしたい。

何か話題があったかと考え込んで見た。

 

「そういえば」

 

「?」

 

「神崎士郎、何処に行ったか知ってる?」

 

芳乃が出した人物名にアギトは首を振って答える。

別に彼が知っていようが知らまいが良かったのだが、今は神崎士郎の名前に少し感謝すらしている。

 

「彼の妹の、ええと」

 

「優衣?」

 

「そうそう。彼女は何も知らなされてない?」

 

神崎優衣は神崎士郎の実の妹で、士郎の愛情を一身に受ける、ある意味苦労人だ。

元々ライダーバトルというのも少し事情があるものの、優衣の為に始めたと行っても過言ではなく。

神崎士郎は数え切れないほどの過去(・・・・・・・・・・・)、城戸真司を始めとした契約者達の命を優衣に差し出している。

ただ、今回は何故かライダーバトルの途中で神崎士郎が突如失踪し、その後を追うように契約者達の携帯電話(一部の者には手紙)に『ライダーバトル中止。以降続報を待て!(お楽しみに♡)』の文が送られた。

 

ーーーあのシスコンまた何か企んでやがる、とは契約者全員の言であるが、現時点で察しようはない。

 

「さあな。あいつが神出鬼没なのは今に始まったことじゃない。そもそも、シスコンの考えがアレ以外に解るか」

 

「うーん。彼、キャラクターとしては結構魅力的だけどなあ」

 

ただいかんせんシスコンの気が強い。

それが神崎士郎という人間だった。

 

「あー。そういや数日前に『お前のお陰だ。感謝する』的な電話がきたな」

 

「彼にしては珍しいね」

 

「平常運転」

 

アギトからしても芳乃からしても、神崎士郎は変人だった。

そして彼が選定する仮面ライダーも、それぞれが一癖も二癖もある人物揃いだ。

 

類は友を呼ぶ。

その言葉を脳内辞書で引いてみて、思わずアギトを目で追ってしまった芳乃。

 

(リュウくんは。選ばれたのか?それとも?)

 

神崎士郎は願いを持った者しか選ばない。

願いのスケールは大小違いはあるものの、そのどれもが選ばれたことに何処か納得できるものばかりだった、

 

ーーー困った顔で、「この街を守る」願いを持ったこの青年だけは。

 

「ああー。最近執筆で行けなかったけど、真司くん達、元気?」

 

「お陰様で、毎日騒がしい」

 

「ふふ、それは良かった」

 

「けど、悪くない」

 

当たり障りない会話から芳乃はアギトの触れて欲しくない線を探るーーー何時ものことだ。

これを繰り返すことでアギトとはどんな人間なのかを当てはめていくのだが、いかんせん彼は気紛れが過ぎる。

真司達の関係について聞くのはこれで5回程だが、ウザい、見てて笑える、あの能天気さが羨ましい、聞いてるだけで疲れた、気分最悪ーーとその感想はコロコロ変わっている。

 

アギト自体多感なお年頃なのでそれも当然のことだろうと思うのだが、アギトが喫茶店花鶏の日常を話すとき、いつも決まって遠い過去を回想しているように思えて仕方ない。

 

「今日はひと段落ついたところだし、午後に顔出すよ」

 

「あ、そう」

 

断ち切られた会話を皮切りに、ベンチを立つ。

公園を出ていくアギトに「ケーキを二つ。相棒にな」と声をかけると、「作るか知らん」なんて素っ気ない声。

 

(なんだかんだ言って作ってくれるところが何というか……素直じゃないなぁ)

 

彼の背中に独りごちる芳乃。

腕時計を見てみると、時刻は12時に入ったところ、流石におやつはまだ早いか、木陰に入ったベンチに座り、芳乃もまた原稿の執筆作業に入った。

 

 

 

 

 

 

『IS特集』

『これが日本の代表候補生達だ!』

『月間ヌー 黄金の蟹現る!?』

『敏腕弁護士が語る勝ち組の道のり』

『IS学園今年の一年生』

『月間ザヨ゛ゴオ゛オ゛オ゛! ! 彼にプロポーズされたいオンドゥル語ランキング!』

 

公園を出て少し距離のある本屋、大して興味もないが、3時まで少し時間を潰すことにしたアギト。

彼は店頭の雑誌を眺めては直ぐに視線を切る。

ただ、一つの雑誌が彼の目を釘刺しにした。

 

『かのブリュンヒルデの弟、奇跡の男性操縦者!織斑一夏に迫る』

 

隠し撮りされた荒い画質の青年。

年はちょうど、アギトと同じ高校一年生相当で、プロフィールが間違っていなければ、歳も体重もアギトと瓜二つと言っていい。

 

強いて違いを挙げるとするならば、

 

織斑一夏が未来に希望を持った好青年であるとして、

 

龍賀アギトは死んだ瞳に何れ来る終わりを映している事だろうか。

 

「………」

 

彼の双眸は、果てしない虚無を抱えていた。

 

キィィン キィィン

 

「?」

 

耳に残る不快音、一瞬眉を顰めたアギトが店のガラスウィンドウに目を向けると、いつの間にかロングコートを着た長身の男が映り込んでいた。

 

「神崎士郎……?」

 

「……『おっす、オラ士郎( ´θ`)ノ』」

 

ふざけたプラカードを掲げる世界最凶のシスコン。

彼はロングコートの下から更なるプラカードを引き抜いて見せると、アギトの表情が訝しみのものから驚愕のものへと変わるのだった。

 

「『優衣の命の代替えが見つかった』……??」

 

『それはお前達が狩ったミラーモンスターの魂と、ミラーモンスターとの愛だ!!これを発見したお兄ちゃんやっぱ天才だな(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎』

 

普段の彼からは思い付かぬふざけた文章と随分舐めた顔文字。

アギトの目がバカ真司に対する視線に変わったところで神崎士郎はやっと口を開く。

 

「お前達……ライダーバトルなんてくだらねえ!中止だぁ!野郎どもの魂よりもKENZENで生命力のある………つまり!」

 

「………」

 

「お前らセェッ○ス(毒電波風)しろぉおおおーーー!!!」

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

 

周りの客の奇異の視線に晒されながら、アギトは頭に指を当て、こう返した。

 

お前、頭大丈夫か(一回死ねよマジで)?」

 

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

※神崎士郎の顔は至って真面目である。

………………………。

 

 

 

 

 

 

…………………………………真面目である(頭が大丈夫とは言ってない)




神崎さんは真面目です。頭が大丈夫とは言ってない。
熱の影響は引いたはずですが、オンドゥル語が所々見え隠れしてますねぇ。
芳乃の言葉使い、これで良ければこんな感じで行こうと思います
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