前半書き終えた後でもう今回は都合のつくオリライダー突っ込んどくか!と開き直ることにしました。
「何故だ、優衣。どうして理解してくれない」
「理解って……あのね、お兄ちゃん」
喫茶店花鶏のカウンター席、そこに2人の兄妹がいた。
1人は16歳の青年にセェ○クス!(毒電波風)を強要した挙句、買春と勘違いしたお巡りさんにしょっ引かれそうになった男、〝神崎士郎〟(顔面が腫れている)
「はぁ。お兄ちゃんっていっつもそうだよね。他の人を巻き込んで自分ばかり……」
「ゆ、優衣……?」
そして神崎士郎の妹、〝神崎優衣〟
彼女は不機嫌面のアギトが引っ張ってきた半石化士郎から今まで何をしていたのか、それに加えてアギトの「性行為を強要された」という証言に、遂に堪忍袋の尾が切れてしまい、笑顔(しかし目は笑ってない)で実の兄の顔面を超速往復ビンタしてやったのだ。
「あのね、お兄ちゃん。誰かを傷付けてまで私は生きたくないよ…」
優衣が見せた悲しい表情、それを受けてなお士郎はカウンター席を強く叩く。
「優衣……優衣…!」
首を振って聞かん坊やを演じる士郎に優衣は根気強く説得をすると、士郎はカウンター席に顔を埋めて震えだした。
小さく体を震わせる士郎は今までのことを振り返り、そしてそれを優衣が望んでいないのだと、やっと受け入れることができたのだろう。
今日、この日まで何度も何度も繰り返して、やっと。
…………ただ、それに至るまでの兄妹の再会の理由が、〝16歳の青年にセ○ックスを強要しボコボコにシバかれて引き合わされた〟事実が無ければ、とても感動するイイハナシダナーとなったことだろう。
現に場に居合わせている城戸真司は泣いている。
それを考えると実に残念である。
「優衣……う、くぅ…ぅ」
士郎の嗚咽を聞き、優衣は優しく微笑んだ。
二十歳を超えて生きられぬ少女が、大好きな兄に自分の気持ちを伝えた瞬間だった。
「そ・れ・で?」
バンッ、カウンター席を叩くのは、今度は妹の番だ。
士郎の退路を封じる形になるよう両手で強く叩き、その音がかなり大きくてびっくりしたのか、士郎は全身をビクつかせた。
「え……あの……あ、優衣?」
兄の威厳は何処へ行ったのか、困惑した表情で優衣と顔を合わせた士郎は、そこに今まで見たことのない妹の素顔を見て戦慄してしまった。
「ねえ、お兄ちゃん。私、いままでずっーとお兄ちゃんに言い聞かせてたよね」
「('ω' ? )( ?'ω')」
優衣の問い詰めに対し、マジで覚えていないのか、周囲に視線を泳がせる兄、ただ、今この時点で、その判断はすごーく間違っていた。
「お兄ちゃん?私、言 っ た よ ね ? 」
女の細腕からは想像もつかない膂力で長身の士郎を持ち上げ、底冷えのする声で再度聞き返す優衣。
既に士郎の身体は本能のままにガタガタ震えだし、近くにあるガラスのコップが一斉に割れた。
(ポルターガイストかよ……)
当事者の1人、アギトは突如起こった超常現象に顔を青くした。
それものそのはず、突然店中の窓ガラスがひび割れ、砕け散ってしまったのだ。
城戸真司に至っては割れたガラス片が頭に突き刺さって「刺さったァ!?」と叫んでいる。
凄く煩い。
「ま、待て優衣」
「お兄ちゃん。私今すごい怒ってるから」
ただならぬ雰囲気、ただの兄妹喧嘩の筈が某地上最強の親子喧嘩並みのとんでもファイトに発展しかけている状況に、3時のケーキを食べにきた芳乃は目にも留まらぬ速さで取材用カメラや録音装置、果てには手書き用のメモを用意して待機していた。
その他真司は何処から用意したのかプロレスで見かけるゴングの前で猪木フェイスを披露し、蓮は付き合ってられんとばかりに外に出て行った。
1人は修羅場期待の1人は審判1人はとっとと逃げ出し、最後のアギトは考え抜いた末に、
「あー……もうどうにでもなーぁれ」
考える事をやめた。
カァーーーン!!
真司の生きの良い合図と共に始まった兄妹喧嘩ーーー先手は優衣、
「お兄ちゃんのばかぁぁぁぁ!!」
ドゴォッ!!!!
思いっきり振りかぶる右ストレートパンチが士郎の頰に激突する。
その際彼女の右拳が炎を纏っていたのは錯覚だろうか?
見事なStrike vent、優衣クローファイヤーAP5000。
「お兄ちゃんだっていっぱい考えたんだぁぁぁ!!」
スカッ!!
負けじと士郎のへなちょこパンチは避けられた。
「私のため私のためっていっつもそればっかり!!」
バギィ!ベキィ!!
避けた動作から流れるように士郎の顎へとニレンダァ!を繰り出す。
AP5000×2+critical(2倍)。
「じゃあ他になんて言えばいい!」
スカッスカッ!!!
よろめくものの兄の意地があるのやら、どすこい張り手を連発するも避けられる。
「もっとみんなで考えれば良いじゃない!」
ボゴォン!!!
反対に伸ばしきった腕を掴まれて見事な一本背負いを喰らう。
AP8000。
「お兄ちゃんが世界で一番頭良いんだからしょうがないだろう!お兄ちゃんから見れば優衣以外の人間は城戸真司並みの知能なんだ!」
スカッスカッスカッ!!?
諦めない気持ち。
床に手を置いて指の力だけで飛び上がり、空中で腕立て伏せの状態の士郎(実はゴルトフェニックスが士郎の体を脚で掴んでる)は両腕を高速でシュバババさせたがそれも避けられた。
「そうやっていつも決めつける!お兄ちゃんが一体何を知ってるっていうの!?」
「いい加減大人になれ!優衣!」
優衣のパンチを危うげなく受け止める士郎だったが、優衣の底力はここからだった。
徐々に押されていく士郎、優衣の何処にそんなパワーがあるのか疑問だが、そんなもん知らねえよが如く優衣の拳が黄金に輝いた。
輝いてしまったのだ。
「お兄ちゃんの分からず屋ぁぁぁ!!」
RYUHA TOHO vent
「ちょ、それはシャレにならないからやめryアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア゛ーーーーーー!!?」
哀れ、神崎士郎は優衣の拳を受けてミラーワールドの何処かへと吹き飛ばされて行った。
「分かってくれた?お兄ちゃん。争いは……何も生まないって」
静かに涙を流す優衣、彼女の横顔は割れた窓から差し込む夕焼けに照らされていた。
Final ventゴットユイフィ○ガー+超級覇王電影弾 AP計測不能。
見よ!花鶏は赤く燃えている!(物理)
……………燃えている。
「一体こりゃどういうことだい」
花鶏のオーナーである老婆は、白く燃え尽きた店の跡地を見て放心したように呟いた。
それもそのはず、町内会の集まりから帰ったと思えば自分の城と言うべき喫茶店があった場所が真っ白に燃え尽きた灰に変わっていたのだ。
あんぐりと口を開けて買い物袋を取り落とした老婆の背後から張本人の優衣が現れる。
「実はお兄ちゃんがはしゃいで」
嘘である。
士郎もへったくれもなく、彼女自身が原理不明なゴッ○フィンガーで喫茶店花鶏を破壊し尽くしたのだ。
その背後では救急活動に混じり、担架で運ばれていく城戸真司、高倉芳乃(なお、蓮とアギトはゴットフィ○ガーを繰り出す前に逃亡していた)。
野次馬のツケが回ったのだ。
真司は病院で頭に突き刺さったガラス片の治療と芳乃は岸○露伴並の実体験主義が災いして優衣の超級覇王電影弾の流れ弾に当たって複雑骨折ーーーをしたわけではないが、流れ弾で吹っ飛ばされた後に花鶏の外に弾き飛ばされ、道路に転がって走っていた車に撥ねられて全身骨折ーーーしたわけでもなかったが、撥ねられた後に平然と立ち上がり、炎上中の花鶏の中にいる(いない)アギトを救助しようと中に突入したものの、既にアギトは逃亡しているため見つからず仕方なく外に出るも衣服が燃え尽き、契約しているミラーモンスターから丸型のトレーを渡され、ヨシノ100%していたら顔を真っ赤にした優衣からビンタされて失神したのだ。
芳乃をBreak downさせたゴットビンタ AP18000。
結局のところ、神崎兄妹(特に妹の方)を敵に回してはいけないという結末だった。
なお、花鶏の弁償代とかその他諸々は士郎の懐から補填されている。
本人的に金は気にならないようだが、その後の老婆の説教が今回最もダメージ高かったらしい。
…………優衣のFinal vent?彼らの業界ではご褒美みたいです。
翌日
「住む場所がねえ」
燃え尽きた花鶏の前でアギトは苛立ち気に溢した。
アギト達のうち、真司は会社の方に寝泊まりするらしく、蓮は士郎が手配したホテルに寝泊まり、アギトも誘われたのだが、居心地が悪いとそれを拒否、結局花鶏に戻ってみたが新しく建て直しを検討中の花鶏跡地に寝泊まり出来るスペースはなく、所在無さげに立ち尽くす。
「………」
これからどうするかぼんやりと考える。
幸いにも士郎からお金はたんまり貰っているので寝泊まり自体はネカフェで生活すれば良いのだが、あそこはあそこで濃い人物(ネカフェ在住元ブラック企業の社畜※現無職など)が多い。
具体的にいうと前述の出不精ニートを除きSでサドで毒舌な教師、アメリカンのロックでヴォルハートな警備員、シスコンが本業のICPO、銀髪ドイツ人のニート(2人目)etcがネットカフェで会う顔見知りである。
決して出不精ニートのようにネットカフェに住んでるわけではないが、かなりの頻度でエンカウントしているそうだ。
しかも毒舌ドSの女に関しては彼女の個室を通る度に「すぐに殺したらつまらないじゃない、じわじわと甚振るのが楽しいのよ。こんな感じね」(※ゾンビゲームでラスボスを攻撃力クソナイフで滅多刺しにしながら)なんて声が聞こえる度、「浅倉よりも浅倉してる奴がいる」と戦慄しているらしい。
「まあ、とりあえずネカフェ行くか」
他に選択肢があるわけでもなく、独り寂しいホテルの寝泊まりよりも、見知った顔がいるネカフェの方が良い……。
実は寂しがりやな気質のアギトは自分にだけ聞こえる『楽しそうでなにより』との声にハッ、とバツの悪い顔で舌打ちをした。
「そんなんじゃない」
照れ隠し半分、気まずさ半分。
その動揺を隠すための一歩は、馴染み深いネカフェへ続く道のりを強く踏みしめた。
「株でボロ儲KEEEEEEEE!!働かなくて良い日本万歳!ブラック企業を辞めた俺勝ち組!世の中の社畜共ざまぁぁぁw」
「(フロムの赤い⑨と鉄板をレザブレで潰した後で)ふぅ、偶にはこういう遊びも必要ね」
「Oh!わたふぁ○く!?なんだこの契約書、『餌は1日1回、1日5食なら更に好感度アップ』!?『ゴリラモード時は驚異のIカップを実現』そら凄え爆乳……ってアピールポイントちげーーーあ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛ゴリラ顔で思っくそ想像しちまったァァァァァマッザフ○ーーック!!」
「もしもし本部長。妹達に会いたくなったので帰って良いですか?(キリッ)……え?『浅倉捕まえるまで帰ってくんな』?え、ぇぇぇ……」
「おい〝セル〟……。昨日買い置きしてた高級和菓子食ったろ。……お前、そういえば最近。菓子ばっか食い過ぎて太ったんじゃね?(バキッ!)痛っ、デリカシーが無さすぎ?あっはい」
『
いつもは爽やかな店員がマナーの悪い客に対して『オレァクサムヲムッコロス!!』とブチ切れる通称ムッコロフェイスやこの店限定の☆辛味噌☆、あと専用のモズク風呂が大変有名である。
因みにオーナーは謝らない事で有名だぞ。
中を見ると床や天井、壁などにトランプの意匠が見受けられ、滑舌のあまりよろしくない店員達が所狭しと駆け回っている。
アギトは受付でムッコロというあだ名の店員と会話という名の死闘を繰り広げ、目的のブースに歩いて行く。
その過程で上記のネカフェフレンズ達の独り言(?)を聞く羽目なったのだがそれはそれとして、先ずの暇つぶしにネットを開くと『日本政府が全国的な適性検査を開始』という見出しが目に入る。
「ふん。1人いたから、他にもいると考えたんだろうが……アレの関係者が何人もいるかよ」
何かを知っているアギトの口ぶり。
画面に映る〝ブリュンヒルデ〟〝男性操縦者〟とアギトの因縁がもうじき交わって行く定め、そしてそれがアギトの願いを、探し物を巡る戦いになることは、この時点でまだアギトには分からなかった。
寝床なくなり、適性検査開始、つまり……ここから先は分かりますね?
オリ契約者達のノリが芳乃=サンも含めて凄えギャグりましたねー反省してます(だが私は謝らない)特にスキンヘッドの芳乃サンがヨシノ100%って所が個人的に好きです。現実で自分が遭遇したら即通報しますね。
赤い⑨と鉄板の答えがわかる人はもうフロム信者ですね。強化人間度もかなり高いとみました。赤いあいつはすぐわかると思うけど鉄板は難しいかな?
ヒントは胸。彼女、貧乳なんだ。