たった5文字の中に真司くんのワイルドでセクシーで胸キュンな姿を想像した方は鏡の中の淫夢語録に出演している芝浦ニキとメタルゲラス♂ニキのストライクベント♂でもどうぞ。
「ハイ次ー、名前と年齢を言って下さい」
「龍賀アギト。16」
「はいはい。龍賀アギトくんね(結構いい顔してるわね)……じゃあ説明するからよく聞いてーーー」
「IS起動。これでいいか?」
「…………え?」
16歳無職の男、龍賀アギトが2人目のIS起動者というニュースは瞬く間に世界中に発信された。
日本政府が緊急に彼に付いての情報を隠し込めたにも関わらず、世界は彼をISを起動した男〝セカンド〟と認めた。
『世界2人目の男性起動者!』
『日本、早くも2人目の男性適性者確保』
『2人目はどの管理下に置かれれのか!?』
『アメリカ、日本との会談数激増』
連日連夜アギトの顔写真や特番が組まれ、千差万別の司会者とタレントがアギトの処遇について好き勝手議論する。
やれ日本所属、やれ世界で共有すべきなど。
中◯は龍賀アギトは本国籍の人間であるために我が国で管理すべきだろうと主張し、日本と親交のあるアメリカもここぞとばかりに口を挟む。
他の国も、アギトの人権を為と言いつつ自分たちで管理しよう言葉巧みにアギトへラブコールを送っていた。
まるで本人の意思を決めようせず自国の思惑ばかりを吐露する大人たちを尻目に、アギトは適正値の測定を行い、適正値Dの評価を与えられた。
このD評価はいわばISを動かすだけでかなりの集中力を用い、それでもA適性の者と比べるとISの稼働率に2倍、3倍以上の差があるに等しい。
降された評価値に広告塔として期待していた各国はアギトの確保を幾らか諦める。
彼らの理想は2人しかいない適性者でも強い男であり、B評価を受けている織斑一夏よりも適性の低いアギトは戦わせるまでもなく弱いだろう……とのことだった。
こうして不適合者のレッテルを貼られたアギトは本人の希望もあって織斑一夏と同じくIS学園に編入することに決定。
そしてその日は奇しくもクラス対抗戦で織斑一夏擁する一組と中国の代表候補生擁する2組の試合日であった。
「……ここか」
ホテルから学園まで用意された黒塗りの高級車から降り立ち、IS学園へアギトは到着した。
運転手にここで少し待つように言われ数分後、アギトへ手を振りながら走ってくる少女が。
「はぁはぁ、アギトくんで間違いないですか!?」
「……ああ」
体力がないのか、ぜぇはぁと肩で息をするその少女に、アギトくんも何も俺しか男がいないのだから確認する必要ないだろ……と喉まで出かかった言葉を彼は押し込んだ。
どうせ目的のモノを奪い返すためにここに来ただけなので必要以上に話すこともないだろうというだけだ。
少女はーーーアギトもこれを聞いてギョッとしたが、山田真耶、教師、これでも成人、さらに言えば小柄な体躯に反比例した巨乳が持ち味。
彼女は簡単な自己説明をしてアギトを連れ立って歩き出した。
どうやら今日はクラス対抗戦なる催しがあり、アギトが在籍する一組と二組の試合がもう少しで始まるらしいのでこれから観戦しに行くらしい。
「そういえば、アギト君はISを動かしてみてどうでしたか?」
途中彼との無言の間が堪えたのだろう。
山田は共通の話題とばかりに彼へISを起動した時の感想を聞いた。
しかしアギトはそれに対してニヒルな笑みを口の端に浮かべて、
「D適正の俺には空を飛ぶ楽しさが分からないんで」
その顔は山田摩耶に更なる気まずさと衝撃を与えた。
(そ、そっか……アギト君は男の子でISを起動できた2人目だけど、必ずしも適性が高いわけじゃないですよね)
自身の愚かしさを呪った彼女だったがすでに後の祭り。
それから観客席にたどり着くまでアギトとの空気は更に悪くなり、目的地に着いて再度アギトと顔を合わせた時の表情はまるで捨てられた仔犬のようだった。
「……気にする必要なんてねえ……ですよ…?」
彼女の気の遣い方が城戸真司に似ている気がして思わずタメ口を使おうとして慌てて修正。
しかしそれに気付かぬほど山田真耶の気持ちは沈んでいて、後でまた合流しますの言葉を最後にのろのろと何処かへ行った。
「………さて」
アレは何処だろうか。
アギトの視線は観客席を見渡すように睥睨される。
そして、見ると同時に見られる気配を覚えた。
周りにいる女生徒から関心を寄せられているのだ。
「ねえ、あれって」
「あ!2人目!?」
「か、カッコいい」
「織斑君が爽やか系イケメンとしたらクール系イケメン!?」
「……チッ、面倒だ」
彼の周りには人垣が築かれつつあった、勿論IS学院の女生徒が学年を問わず集まりつつあるのだ。
彼女達は口々に好きな食べ物を聞いたり、はたまた女性のタイプ、はたまた自らの自己紹介に自己アピールなどを繰り出していく。
それを受けてアギトのストレスは次第に溜まっていき、酷く苛ついた顔で一言。
「邪魔だ。退け」
「「「「「はうっ……」」」」」
その一言で時を止めたように動かなくなった女生徒達、アギトはソレをドラグブラッガーの対象を石化される炎を喰らったミラーモンスターのようだと形容した。
いずれにせよもう興味もないとばかりに席を移動する。
どうせなら1人がいい、1人だけの場所がいい。
「あ!待って!」
「逃すかよイケメン!」
「連絡番号交換してええええ」
佐野滿が契約しているゼール軍団並みの勢いで獲物を狙う女達。
しかし角を曲がったアギトを追った先に彼は何処に存在していなかった。
「あれ?」
「え?どこ?」
丹念に磨かれた階段の手すりの表面から、キィィン、キィィン、と音が鳴っていた。
「戻りました、織斑先生」
一方山田摩耶はアギトの案内を終えて部屋の一室に戻っていた。
そこには一組担任の織斑千冬が椅子に座っていて、彼女は摩耶の方を向いて軽く頷いた。
「ご苦労だった。山田先生。彼はどうでしたか」
「そうですね。適性が低いことを気にしてるのか、あまり口数が少なくてあまり社交的ではないように思います」
ですが、と山田真耶は一度言葉を切った。
織斑千冬が怪訝そうに彼女を見るが、その時彼女の脳裏によぎったのはIS学園を淡々と見つめるアギトの冷たい両目。
その目に魅入られた時、山田摩耶の背筋は酷凍りついた。
まるでISで持ってしても対抗し得ない強大な存在と対峙した気分だった。
「ふむ、そうですか。試合の方もそろそろ始まりますね」
「あ、そうですね。織斑君も頑張って欲しいですね」
2人の教師が見つめる先、一組と二組のクラス対抗戦が始まろうとしていた。
「行くぞ、鈴!」
「かかって来なさい!一夏!」
織斑千冬、山田摩耶が担当を務める一組の代表選手は織斑一夏。
織斑千冬の実の弟であり、1人目の男性IS起動者。
現在は研究の一環である男がISを使った場合のデータを取るため、白式という名の専用機を与えられている。
対する二組の代表選手は凰鈴音。
中国の現代表候補生で織斑一夏と幼馴染の経歴を持ち、専用機甲龍を持つなど、確かな実力を持っている。
得意な料理は酢豚。
この2人はどちらも近接主体のISを使用していて、今回も互いの懐で斬り合う試合となっていた。
それを見た観客(学園の女生徒のみだが)は大いに湧き立ち、教師陣も一夏の動きに感嘆の息を漏らす。
(………バカ真司の方がまだ動けるぞ)
もっとも、人のいない部屋でモニターを眺める彼は内心毒ばかり吐いていたが。
「さて、そろそろ仕掛けてくるとは思うが。早く来いよ、いつまで待たせる気だ」
虚空ーーいや、部屋に備え付けられた監視カメラにその目を向けてアギトはニヤリと挑発した。
まるでその向こうにいる誰かへ話しかけるように、まるで自身の存在を見せ付けるかのように。
「今すぐ取り返したっていいんだ。俺は」
制服のポケットから取り出したのは長方形の黒いカードデッキ。
これこそがアギトを仮面ライダーリュウガたらしめる変身アイテムである。
それもまた見せ付けるように手のひらで弄ぶ。
……余談だが、近くに放置された手鏡の向こうでメイド服を着た黒髪の女が弄ばれるカードデッキを見て酷く身悶え喘ぎ声を上げていたとか。(IS学園七不思議 エッチなメイドさん より)
「でも、それじゃあ俺の気が済まない。あの日踏みにじられた俺の想いは。あの日復讐を誓った俺の怒りは。あの日託されたこの願いは……。
彼の血のように赤い瞳がギラギラと輝く。
そしてその時、モニターの中で異変が起きた。
「はっ、やっとかよ。精々俺を本気にさせてみせろ。篠ノ之束」
鏡に翳されたカードデッキ。
それを腰のベルトに装着した彼は。
ニヒルな笑みにポツリと言葉を紡いだ。
「ーーーー変身」
対抗戦が終わったら例のサイドストーリーをぼちぼち進めていこうと思ってますあ。
それと活動報告のオリライダーはそろそろ締め切らせてもらおうかと、これ以上増えたら俺のキャパが……今でも怪しいくらいなのに…!!
ええと、現在メッセや活動報告で送って頂いた方は全て採用させて頂きますのでどうかお待ち下さい。(主人公の容姿とか、ライダー形態とか、ミラーモンスターの容姿とか、擬人化形態とか送ってくれてもいいのよ?チラチラ)