学園黙示録 ゲンブンオブザデット   作:ダス・ライヒ

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本日二度目の更新、そして見ていたアニメ版の展開に・・・


遠回り

逸れたパッキー達と再び会えたが、ワイヤーの向こう側へは行けず、迂回するしかなかった。

土地勘の無い冴子とルリは、追ってくる青目ゾンビと遭遇するゾンビを避けながら、ひたすら走り続ける。

 

「毒島さん、私ここに詳しくないよ!」

 

追ってきた青目ゾンビをUMP45の銃撃で片付けながら冴子に言う、その冴子でも、この辺りの地理には詳しくない。

 

「私も同じだ、一旦川まで戻るぞ!」

 

冴子は自分達が元居た方向へと周りに居たゾンビを避けながら走り出した。

UMP45の再装填を終えたルリは、進路に邪魔になるゾンビを撃ちながら冴子の後について行く。

途中に、コータがありすに教えていた無人のバイク店を発見し、冴子を引き止めた。

 

「ちょっと待ってください、ここに何か役に立ちそうな物があるかも!」

 

構えていたUMP45を降ろして、髪に付けていたヘアピンを外し、それでドアの鍵を開けようとした。

 

「毒島さん、開けるまで護衛をお願いします!」

 

「承知した!それと何分掛かる?」

 

「余りやったことないんで10分は掛かるかも」

 

「それでは目から青い閃光を光らせている奴らに食い殺されるぞ?」

 

「そんなの嫌ですぅ!」

 

冗談交じりで冴子が言った後に、ルリは急いで鍵を開けようとする。

そして3分辺りが過ぎると、ドアの鍵が解除され、即刻冴子に知らせた。

 

「開きました!」

 

「良くやった!急いで中へ、奴らの数が多い!」

 

迫ってきたゾンビを倒した後、冴子はバイク店に入った、何体かが入ろうとしたが、ルリの銃撃で入れない。

ルリが入った瞬間、冴子はドアを閉め、直ぐにバリケードになる物をドアの前に置いた。

最後に重い修理道具で塞ぐと、2人は暫し息を整える。

 

「で、ここで何を探すのだ?」

 

「う~ん、ゴムボートありませんか?」

 

そのルリの言葉に冴子は店内を見渡す、そしてバギーがある場所を見てみると、直ぐに見つけた。

 

「これのことか?」

 

「はい、それです!え~と、空気入れはと・・・」

 

空気入れを見つけたルリは、冴子が見つけたゴムボートを広げて、挿入口に口金をセットすると、膨らまし始めた。

 

「それで何をするつもりだ?」

 

「川の小島に上陸しようと思って」

 

「そういうことか・・・」

 

その答えに冴子は、笑みを浮かべ、外の様子を伺った。

外では、青目ゾンビが、普通のゾンビを雄叫びで集めて、ドアをブチ破ろうとしている。

そしてゴムボートの膨らましが十分に成ると、ルリはオールも一緒に載せてそれを持ち上げ、外に出ようとしたが、外にはゾンビが集まりつつある。

 

「わぁ・・・どうしよう・・・」

 

「その大きさではドアからは出られん、ガレージから出よう」

 

直ぐにガレージに移動し、シャッターを開けた。

電動音に気付いた数体が彼女等に向かってきたが、もう遅かったようで、2人は川の方へと向かった。

土手に飛び降りると、直ぐゴムボートを川に投げ込み、浮かばせる。

まずは冴子が乗る、ルリが乗ろうとした瞬間、青目ゾンビが叫び声を上げながらルリに向かってきたが、UMP45の銃撃で、足に命中し、土手から転げ落ちる。

次のゾンビが来たので、ゆっくりと乗っている場合じゃないと判断したルリは、勢いをつけてボートに飛び乗った。

ルリが飛び乗った反動で、水飛沫が起き、冴子の衣服を濡らした、気にしてる暇も無く、オールを渡され、小島まで必死に漕いだ。

 

青目ゾンビは川に入りながら追ってくるが、動きが鈍いゾンビ達は川に入れず、その場に立ったまま。

小島にボートが着くと、ルリは直ぐに川を泳いで追ってくるゾンビ達に銃撃を加えた。

反撃することも出来ず、45ACP弾で死体に戻り、川に浮かんで流されて行く、やがて最後の一体が銃弾に当たって流されて行くと、ルリは空になった弾倉を満タンの弾倉に変える。

 

「ルリ君・・・」

 

「ハァ、ハァ、はい?」

 

「君は私に恨みでも有るのかね?」

 

「へぇ?キャッ!?」

 

冴子に声を掛けられたルリは、彼女の方を見てみると、制服が濡れて下に付けていた下着が露わとなり、豊満で美しい胸の谷間が見えてしまっている。

それを見たルリは赤面し、誤り始める。

 

「ご、ごめんなさい!」

 

「いや、良い。それより着替えになる物を」

 

「あ、はい」

 

ルリが背負っていた背嚢を地面に下ろして着替えを探る中、冴子は濡れた制服を脱ぐ、着替えになるタンクトップを見つけると、直ぐに上半身は下着だけの冴子に渡した。

 

「風邪・・・引いてませんか・・・?」

 

「風邪は引いてない・・・気にしてるのか?」

 

「いえ、ちょっと。寒かったら私に抱き着いても良いですよ」

 

この言葉に冴子は疑問に思う。

そして立ち止まっていたゾンビが河川敷から立ち去ると、彼女達は直ぐにボートに乗り込み、河川敷に到達すると、そのまま高城の家に向かった。

もちろん、冴子の制服は乾いてそれを着ている。

 

少数のゾンビを仕留めながら、この辺の噴水がある公園に到着した。

公園には複数のゾンビが待ち受けており、2人の足音に気付くと、襲い掛かってきた。

直ぐに冴子とルリは迎撃に入る。

少し休憩して体力を回復したが、疲労はまだ癒えていない。

放浪者のゾンビを倒した後に冴子が次のゾンビを倒そうとした瞬間、突然木刀を持っていた手が止まった。

標的のゾンビは幼児であり、生きてる頃からしてまだ幼稚園に入りたてだろう。

冴子がその場に立ち尽くしているのを目撃したルリは、腰に付いているホルスターからP232を引き抜き、幼児ゾンビの頭に向けて撃った。

その銃声で我に帰った冴子はルリを見た。

ルリの顔は普段の怒り顔では無く、まるで恨んでるかのような表情だ。

普段の可愛らしくもない殺意に満ちた表情に呆然としていた冴子は、ルリに手を掴まれて公園から連れ出される。

夕日が落ちて、空が夜に満ちる中、冴子の手を引っ張るルリは山の頂上にある寺へと向かって行った。




次は冴子とルリの過去暴露・・・かな?(変更あり

それとエロい表現入れようかな?例えば寺でルリ×冴子とr(PAM

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