学園黙示録 ゲンブンオブザデット   作:ダス・ライヒ

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少しエロ描画が・・・そして百合描画かな・・・?


明かされた真実

寺で夜が明けるのを待つことにした冴子とルリ、蝋燭を見つけて明かりを灯すと、一息つく。

 

「この中には人の気配もゾンビの気配も無いよ、それと刀」

 

「ああ、そうか・・・助けてもらい・・・安全を確認させて・・・重ね重ね申し訳ない・・・」

 

安全を確認してから一息ついたルリに冴子は謝る。

 

「いえ、別にあの毒島さんがゾンビとはいえ、幼い幼児に手を出せずにいたから、私が代わりに」

 

手を振りながら答えるルリ、背負っていた背嚢を床に降ろした後、先程手に入れた日本刀を背嚢の隣に置く、返り血で紅く染まった迷彩服とミニスカを脱ぎ出す。

露わになっていくルリの体付きを見て、冴子は見取れている。

そんな冴子にルリは声を掛けた。

 

「毒島さん」

 

「へ?なんだねルリ君?」

 

「巫女服って、下着も外して着る物なんですか?」

 

「いや、そのまま着て良い」

 

その答えにルリは返事をして、捜査中に見つけたと思われる巫女服を着始める。

少し手間取っていたが、数分後には完璧に着こなす事が出来、達成感に満ちた表情を浮かべていた。

 

「どう、似合う?」

 

「ああ、とても似合ってるよ。黒髪なら完全に大和撫子だな」

 

「へぇ~そうですか?」

 

冴子の言葉にルリははしゃぎ始める。

そして冴子はその間にタンクトップに着替えた、はしゃぎ終えたルリは、背嚢から水が入ったペットボトルを取り出し、冴子に渡した。

 

「ご飯は持ってきてませんけど、水なら」

 

「忝ない・・・」

 

渡されたペットボトルを受け取り、中に入った水を飲み始めた。

その間、ルリの視線は開け口を口に含んでいる冴子の唇に集中しており、小さな口を大きく開け、珍しがっている様子、それに気付いた冴子は、ある程度飲んだ後、自分が飲んでいたペットボトルをルリに渡す。

 

「君も喉が渇いているだろう?」

 

「あ、はい・・・」

 

渡されたペットボトルをそのまま受け取り、開け口を暫く見た後、それを口に含んだ。

普通に飲んでいる様に見えたが、小さな口から舌が見え、冴子が飲んだ開け口を舐め回している。

それが見えた冴子は少し鳥肌が立ったが、その可愛らしい唇で治まる。

 

「(子の娘は・・・百合の方か・・・?)」

 

ルリが行ってきた一連の行動を振り返りながら冴子は推理した。

 

「(私の身体に触れた手つきはどうも純潔な少女にしては手慣れた手つきだった・・・そしてそうとは思えぬ数々の行動・・・もしや同姓と経験済みか・・・?)」

 

推理した後、水を飲み終えたルリが一息ついた後、冴子は「美味しいか」と質問した。

 

「美味しかったですよ」

 

「そうか。所で、開け口を舐め回しながら飲んでいるように見えたが・・・?」

 

「ふぇ!?そ、そんなのしてたっけな・・・?」

 

顔を赤らめて戸惑い始めたルリ、どうやら冴子の読み通りだった。

 

「図星のようだな・・・さらに追い打ちを掛けるようだが、君は同性愛者かね?」

 

「へっ?」

 

赤らめていた顔が元に戻り、鳩が豆鉄砲を喰らったかのような顔をしたルリ、これも図星だったらしい。

 

「・・・・・・気持ち悪いですか?女の子とエッチしてたって」

 

その問いに顔を冴子に見えないように下に向け、口を開くルリ、その行動に冴子は少し戸惑ったが、励ますように言った。

 

「別にそんな意味で聞いた訳じゃない、現に私にも他人を痛め付けて快楽を得る性癖を持っている」

 

突然の事にルリは、顔を上げて冴子の表情を見ると、彼女の表情が狂気かがっており、やや興奮している様子だった。

続けて冴子は口を動かす。

 

「話は変わるが、あれは4年前のことだ・・・夜道の帰りの途中に男に襲われ掛けた私は震えた振りをして誘い込み、持っていた木刀で男の目を目掛けて振りかざしてやった。それ以来は明確な敵を得ることやそれを斬ることに快楽を感じたよ・・・人殺しが正当と化した世界になると、私はとても喜んだ・・・そしてあの子供の奴らを見て、以下に自分が酷くなっているのに気付いた・・・どうだ、怖いか?君の近くにいる私が恐ろしいだろう?!」

 

ルリの肩を掴みながら冴子は彼女に問う。

 

「そんなこと無いよ・・・」

 

「・・・・・・っ!?」

 

「私の方が・・・もっと人を殺して、化け物だもん・・・」

 

ルリの答えに冴子は黙り込んだ、次にルリが口籠もりながらも自分の過去を語り出す。

 

「私は普通の人間じゃなくて・・・神に近いと言うか・・・今の時代よりずっと前に生まれて・・・しかも異世界から来たんです・・・」

 

その衝撃的な発言に冴子は驚きを隠せないでいる、さらにルリは言葉を続けた。

 

「まだ私がその事に気付いてない頃・・・今から70年も前の頃かな・・・?ナチス・ドイツって知ってるかな?生まれてから12歳の頃に国民突撃隊っていう日本で言う子供とか老人を集めた組織に属してたの。当時のドイツはね、負け続けて本土に連合国とソ連が攻めてきて、国防軍と武装親衛隊、国民擲弾兵、国民突撃隊はそれらの圧倒的な軍勢と戦った。初めての戦闘は確か米軍(アーミー)の戦車隊との交戦だったかな・・・アーミーの戦車が近付くまでパンツァーファウストを握ってずっと待ってたよ、そうしてる間に一緒に参加したおじいちゃんと私より年上な男の子が次々と死んじゃった・・・当たる距離に戦車が来たらさ、発射するボタンを押し込んで戦車を壊したよ・・・最初は怖かったな・・・だって壊れて燃える戦車から兵隊が叫び声を上げて、燃えながら出てくるもん。戦闘が終わった後はいっぱい吐いて、とても気持ち悪かった・・・でも次で人を虫と思ったら、人を銃で殺しても何も感じなくなっておかしくなっちゃった。それと自分が不老不死に気付いたのはあれかな?確か優しくしてくれた婦人補助員のお姉ちゃんがロシアの爆撃機の爆弾で死んじゃって、自分でも分からないくらい起こって一人で敵と戦っちゃった。狙撃銃で敵の兵士を殺してる最中にソ連の戦車の砲撃で吹き飛ばされてさぁ、右腕と両足の感覚が無くなって、このまま死んだって思ったの。でも女神様が私を助けて本の身体に戻して不老不死まで付けてくれたの」

 

声のトーンを落とし、上を向きながら語るルリ、冴子は何を言って良いか分からないでいる。

そしてルリは表情を軟らかくしたが、目から生気が失われていた、それでも彼女は続けた。

 

「その後はとても綺麗で金髪碧眼でスタイル抜群の美人のお姉さんに助けて貰った恩でファーストキスをあげちゃった。あの時のマリの唇は煙草とお酒の味がしてた・・・今でも同じ味だけど・・・その後、戦争が終わって・・・その後、どうしたっけ?そうだ、イギリスに渡ってからマーギズって言うおじさんに死ぬと思うくらい鍛えられて朝鮮に送られて朝鮮人と中国人をいっぱい殺したんだ。それと韓国軍の兵隊もいっぱい殺して・・・」

 

「もういい!」

 

自分の過去を語るルリの状態に危険と判断した冴子は、彼女を抱きしめた。

 

「これ以上言わなくて良い」

 

「え、でも、まだ」

 

「もう君の事は知った、もう嫌なことを喋らなくても良い」

 

その冴子の行動にルリは、戸惑ったが、目に生気が戻っていた。

ただ抱きしめられていたルリは、冴子の手から離れて下がり、口を開く。

 

「どう、私の事、嫌いになった?それとも自分の身を守るために私を殺したい?」

 

「いや、私より凄いと思ってずっと驚いていた。君が不老不死でとても私など足元にも及ばない存在と断定した。でも、そんな綺麗で可愛い君が好きだ」

 

顔を赤らめてルリは、恥ずかしそうに俯いた。

 

「こ、告白されちゃった・・・!マリ、簡単に落とされてごめんなさい・・・!」

 

両手で顔を抑えながら恥ずかしそうに口を動かすルリ、そして抑えていた手を下ろして冴子に視線を向ける。

 

「今すぐセックスしますか?」

 

「はぁ?」

 

その衝撃的な発言に冴子は度肝を抜かれた。

 

「だからセックr」

 

「今はよそう、明日には高城君の家へ。早く小室君達と合流せねば」

 

冴子の言葉にルリは、残念そうな表情をする、数分後にルリが用意した布団に2人で一緒に寝ころび、眠りについた。

そして翌朝、朝日が天に昇る中、ルリは血塗れの迷彩服とミニスカに着替え、UMP45を構えながら寺の外に出る、冴子は既に着替え済みだ。

 

「あ、ゾンビ!」

 

下りから寺に向けて無数の奴らが上がってきた。

今のUMP45の弾数では、頭を撃っても全ては倒せない、予備のP232が在るとはいえ、ゾンビを倒す前に全ての弾薬が尽きるだろう。

この圧倒的な奴らの数に冴子は膝を地面に付けて絶望する。

 

「どうしよう・・・こんなにいっぱい居たら、銃の弾がみんな切れちゃう・・・そうだ!毒島さん、刀!」

 

背中に掛けていた日本刀を取り出し、冴子に渡すが、彼女は取ろうともしない。

ルリは諦めずに柄を冴子に向けるが全く取ろうともしなかった、そこでルリは冴子の胸を鷲掴みにして揉み始めた。

 

「突然何を・・・?」

 

「守って!何でも良いから私を守って!冴子ちゃんの性癖もさらけ出して良いから私を守って!多分その性癖もみんなに認めて貰えるから!」

 

上目遣いに泣き顔で願われた冴子は、笑みを浮かべてルリから日本刀を受け取り、鞘を左手で握ると、柄を右手で握り、刀を抜いた。

そして一番近くに居た巫女服のゾンビの頭を斬り裂き、笑みを浮かべた。

 

「この感覚・・・!」

 

呟いた後に次のゾンビを斬る。

 

「たまらない・・・!」

 

水を得た魚の様に軽やかにゾンビを次々と斬って倒していく冴子、自分が気付かない間に数え切れないゾンビを斬り捨てていた。

最後の一体を一刀両断にした後、抜群の笑みを浮かべて叫んだ。

 

「濡れるぅッ!」

 

叫んだ後に、刀身に付いた血を払った後、刀身を鞘に戻した。

その後ゾンビと遭遇し、交戦しながらも目標の高城の家に到着、その家は普通の家では無く、裕福な人間や資産家、成功者が住みそうな邸宅だった。

裏口に着いたらしく、孝と平野やありす、ハーゲン、ゴロドクが裏門の中側から2人を出迎えた。




次回からは番外編です。

始めはオメガ7の面子に。
次は佐藤と中村のコンビがヤンデレの火付け役と交戦?
黒騎士ことバウアー、死人と軍事結社ワルキューレ相手に奮闘!そして日本帝国の最強整備士、山本伍長登場?
パイパーと戦乙女達、原作のモールへ。
Zbv、交戦。

さて、どれから書こうか・・・

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