学園黙示録 ゲンブンオブザデット   作:ダス・ライヒ

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ジョジョのアニメの第二部が始まるそうだね。
ニコ動でジョセフが出るところだけ見たけど・・・安心して見れそうだ。

前半部は自分でも訳が分からない展開が始まります。


戦闘体勢!

また、新たな仲間と出会ってしまったパイパー達。

しかし、パイパー達の中でこの世界出身どころか、この時代の人間は居ない。

そしてパイパー達の姿を目にした后達は、異世界の人間や歴史上存在した人物に驚きを隠せないでいた。

 

「えっ!?どうしてナチスドイツの兵士が・・・?」

 

鏡子はパイパー、マイヤー、スコルツェニー、ヴェルナー、ハルスの野戦服を見て驚く。

利木も彼等の格好を見て驚いている。

歴史上に存在した人物なのだが、誰もパイパー達の事など一切知らない。

格好からしてただのドイツ軍の兵士と認識しているだけだ。

流石の后ですらWWⅡ時代のドイツの英雄達の事など知らない。

 

「うぉぉぉぉ!あんた等はナチス特務部隊か!それとも暗殺部隊か!?」

 

后はパイパー等の格好を見て変な勘違いをしている。

もちろん日本語で喋っているので、彼の言っている事など一切理解できない。

若干引き気味のパイパー達に、バルクホルンは助けるかのように口を開く。

 

「扶桑の言葉は分かるのだが・・・?」

 

「ああ、通訳してくれ。このやけに興奮している少年の言葉を」

 

パイパーは、早速バルクホルンの救援をありがたく頂戴した。

 

「あんた等はナチス特務部隊か暗殺部隊と聞いていると言ってるが・・・」

 

それを聞いたドイツ軍人達は、同時に溜息をした。

 

「はぁ~、あの精神病気味な少年に伝えてくれ。お前は精神患者だと?」

 

ヴェルナーは、后に指を差しながらバルクホルンに伝える。

 

「分かった。この男はこう言っている、お前は精神病患者だと」

 

「な~に、俺が精神病患者だとッ!?このナチ公がッー!」

 

この通訳を聞いた后はブチ切れ、急にヴェルナーに飛びかかったが、あっさりと返り討ちにされる。

 

「タコス!」

 

「ふっ・・・所詮はただの精神病患者か・・・そいつをさっさっと精神病院に返してやれ」

 

ドイツ語で言った為に后には伝わっていない。

鏡子と利木は直ぐに后の近くに寄り添い、彼の身体を起こす。

 

「な、何をするんだァー!許さんッ!!」

 

友人を傷つけたヴォルナーに対し、拳を構えた利木であったが、今まで避けて通ってきた不良とは違うオーラが見えてきた。

全くアリシア達は口を開けず、ただ黙って突っ立ているだけで、エイリアスに対しては、アクビをしてつまらなそうに見ていた。

そして通訳を担当していたバルクホルンは口を開けてただ唖然していた。

 

「小僧、友人を助ける事は褒めてやろう・・・だが、ただボロ負けするだけだぞ?」

 

ハルスは足を振るわせながらヴォルナーに立ち向かおうとする利木に言う。

もちろんドイツ語で言って通じる訳がないが、雰囲気だけは利木に届いたようだ。

鏡子は彼を静止するかのように止めに入る。

 

「や、止めようよ!この人達は兵隊なんだよ!訓練もしてるから勝てるわけ無いよ!」

 

それでも利木は、勇気を絞り出してヴェルナーに立ち向かう。

この現状を見ていたセルベリアは止めに入ろうとしたが、マイヤーに止められてしまう。

 

「それでも・・・友人を傷つけられて、黙ってるわけにはいかない!」

 

声を震わせながら、鏡子に反論した。

この言葉を耳にしたスコルツェニーは、バルクホルンに聞いた。

 

「今、なんて言った?あの小僧は」

 

「え?ああ、友人を傷つけられ黙ってはいられないと言った」

 

「そうか・・・威勢は良い・・・衛生兵にしたいくらいだ。だが、あの小僧は戦場で早死にするタイプだ」

 

スコルツェニーの言葉に賛同するように、マイヤーも答える。

 

「その通り、ああいうのは倒れた戦友を自分の命も省みず助けに行くタイプだ。俺だったら、後方にまわして補給部隊に勤務させるがね」

 

「は、はぁ・・・?(言うなれば宮藤のような奴か・・・)」

 

人間同士が戦う戦場に出たことがないバルクホルンは、何とか理解出来た。

もちろん戦場に出たことがあるヴァルキュリア人にも理解していたが、部隊指揮官の経験があるセルベリアは理解できたが、部隊の指揮経験がない他3名は、バルクホルンの様な見解に辿り着いた。

そして倒れていた后が起き上がり、利木の肩を掴んでいきなり泣き出し始めた。

 

「その俺を思う気持ちに俺は感動したァー!利木ぃ・・・お前は良い奴よぉ~!」

 

「は、はぁ!?」

 

この后の変わりように一同は困惑状態に至った。

その後、后がヴェルナーに土下座して「弟子にしてください」と言ったが、もちろん断られる。

暫くして、一行はゾンビが侵入できないような建造物を見つけ、そこで休息を取ることにした。

黒騎士中隊が戦車戦をやってるなど知らずに。

 

そして翌朝・・・

 

「ん・・・?」

 

利木は、寝惚けて鏡子の胸を鷲掴みしていた。

だが、彼は全く気付いてない。

 

「へっ・・・?」

 

もちろんそ鏡子の拳を喰らった。

勢いよく吹っ飛び、積み上げていた物資に衝突、物音に何事かとパイパー達が駆けつける。

 

「何事だ!?」

 

バルクホルンはドアを開けて部屋に入り、后達の状態を確認する。

 

「一体何があった?」

 

「ただの不要時です・・・」

 

その言葉に部屋に駆けつけた一同は呆れる。

しかし、この騒音が思わぬ敵を呼び寄せてしまった。

近くにワルキューレの部隊が居たのだ。

 

「この音は・・・?」

 

AKS-74を装備した中装備の女兵士が、パイパー達が潜伏する建造物へと足を踏み入れた。

その兵士が入ったのと同時に、何名かが後に続く。

 

「バリケード?誰か中に居る・・・?」

 

バリケードを見つけた兵士はそれを退けて、中に入って行く。

もちろんパイパー達もそれに気付き、警戒態勢に入る。

窓の近くに居た后は、ヴォルナーに頭を掴まれ、床に無理矢理伏せさせられた。

 

「伏せろ、マヌケめ!」

 

ハルスは床に耳を傾けて、入ってきた人数を確認する。

 

「敵は9名・・・一個分隊ほど・・・」

 

「野盗か・・・?お嬢さん方は大丈夫か?」

 

「多分大丈夫でしょう。あの銀髪で赤目の美女、修羅場を潜り抜けてきた目をしている」

 

マイヤーはアリシア達を心配したが、スコルツェニーが「心配する必要はない」と告げた。

一方、侵入してきた敵兵士達は、下手のCQBをしながらアリシア達が居る部屋へと足を進めた。

緊張しきった軍靴の音が聞こえ、アリシア達はドア越しに身構え、待ち伏せ攻撃の準備をする。

スコルツェニーは、鏡の破片を持って窓へ行き、外にいる敵兵の数を調べる。

 

「外には敵兵が複数・・・若い女も居る・・・この時代の兵隊はか弱い女でも志願するのか?」

 

鏡を見ながらスコルツェニーは聞こえないくらいの小声で言う。

それをバルクホルンは直ぐに通訳する。

 

「さぁ、自衛隊とかいますが・・・なんだか自衛隊ぽく見えません・・・映画とかで良く出る銃を持ってるし・・・」

 

「成る程・・・つまりこの国の軍隊ではないと言うことになるな・・・」

 

鏡子が言ったことを直ぐにバルクホルンは通訳し、それを聞いたパイパーが小声で口を動かす。

そして新たにワルキューレの軽歩兵数名がこの建造物に入ってくる足音を耳に入れると、マイヤーは小声で「戦闘態勢!」と、パイパーに告げた。




本格的な戦闘は次回から。
次回で戦車出そうと思ってるけど、この3つの内、どれが良いですか?

1 M3A5リー中戦車

2 M5A1スチュアート軽戦車

3 M24チャフィー軽戦車

どれが良いか感想に書いてください。

断じて構って貰いたい訳じゃないよ!

昨日のチャットで1のM3A5リー中戦車に決まりました。
皆様、ごめんなさい。

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