白石さんの許可無く、能力設定を追加してしまった・・・許してくれるだろうか・・・
プレデター風に進みます。
東京上空で核爆発が起きる数時間前・・・
四国の空港に来たアーミット社のコントラクター達。
その一団の中には年若い少女が混じっていた。
「夫妻、お前達はここに座れ。小娘も一緒だ」
カール・ウェザースに似た黒人に、待合室の席に座らされる男女3人。
まず、一番初めに座ったのは、日本人として高身長な男性、彼の名は鷹山勇治、あだ名はタカ。
元陸上自衛隊にフランス外人部隊、実戦経験もそれなりにある現PMCコントラクターだ。
さらに、通常の人間が回避できないとされる高速で飛び出される銃弾を回避するという能力を持っている。
それはスローモー。
この能力は自分から見れば、視界の全てがゆっくりと動いているかの様に見えが、第三者から見れば、勇治が高速で動いているのだ。
しかし、その能力にも欠点あり。
凄まじい体力を必要とする為、一回で三分が限度、また気温に影響がされやすく、負傷している場合は体力減少が倍となる。
その為に栄養ドリンクと糖分多めな物を摂取せねばならない。
そしてチョコバーを多めに所持している。
隣で座るのは蓼光稀(ミキ)、タカと同じく日本人で、女性としては174㎝の高身長。
驚くことにこの美人はタカの妻であり、スタイルは抜群。
元警察官で、元軍事関係者が集まるアーミット社員では珍しい職歴の持ち主。
彼女も同じくタカと同じ能力者。
能力名はシンクロ。
音や空気に同調し、その場の異物と違和感を察知できる能力。
夫であるタカの事となると、通常の三倍以上鋭くなり、その状態で能力を発揮すれば、瞳の色が水色から緑に変化するのが最大の特徴。
そしてこの小動物のようで愛らしい少女の名は風連希。
見た目が美少女なのだが、こう見えてPMCのコントラクター。
しかし、過去の出来事により常にお襁褓が欠かせなくなってしまう。
彼女も能力の持ち主であり、その能力はロードチェンジ。
翻訳すれば進路変更、左右5メートルまで自分の撃った銃弾を自在に進路変更が出来る。
もちろん物体であれば可能、敵の撃った銃弾だけであるが範囲以内なら進路変更可能。
しかし、タカのスローモーより体力をより多く消費する為に、一度に数秒しか使えない。
「20分待て、俺はこれからの予定を立て行く。絶対にそこに居ろ、分かったな?」
タカ達は同時に「はい」と答えた後、黒人は待合室を出て行った。
その後、タカとミキは寝室まで行く。
「あ~、済まない希、これから俺はミキと一緒に向こうで待ってる」
「ごめんね、15分くらいベットで待って、シャワー浴びてくるから」
「あ、はい・・・ここで待ってます」
望はタカとミキがやることを分かっていた。
「またやるよ・・・あの2人・・・」
2人が寝室に入った後、中からミキの小さな喘ぎ声が望の耳に入る。
その間に希は、持ってきた鞄からお襁褓を多めに取り出し、2人の笑い声が聞こえてくる中、彼女はこれからの任務に備えた。
ベットが軋む音と、喘ぎ声が壁を通じて聞こえる間に予備に持ってきたスターリングMk4を持ち物に加えるかどうか迷っていた。
一方の黒人、ジョージはと言うと、空港内に降りた2機のUH-1はから降りてくる男達を出迎えていた。
「この野郎、生きてやがったか!」
物騒なことを言うローレンス・フィッシュバーンに似た黒人、ダッチがジョージと腕を組む。
「残念ながら生きてるよ!何処かの馬鹿が、お前が適任だと推薦したのさ。ハハハハハ」
笑いながらアーミット社の指揮所に移動する一団、ジョージとダッチは他の者を残して指揮所に入り、地図が広げられた机へと案内した。
「そういえば、お前は薬品会社に就職したって聞いたぞ。デクスワークで腕が鈍ってるらしいな?」
「心配するな、お前を絞め殺すくらいの腕力はある」
再び二人が笑った後、ジョージが机の地図に向かう。
「ジョージ・ロメロが生み出したモンスターゾンビを知ってるか?」
「ああ、知ってる。最近では映画から飛び出してきたのか世界中で仲間を増やしている」
「正解だ、そいつ等の所為で世界は滅茶滅茶だ。そしてこの御時世にアニメを見るためにわざわざ日本に来た訳じゃないって、分かってるだろう?」
この問いにダッチの表情が真剣になる。
「任務は日本のマフィアが占拠した研究所の鎮圧だ。ちなみにこの研究所は俺の職場の物だ」
「そうか。で、相手の装備は?」
「ああ、偵察機の情報によれば、装備は全て中国のコピー製品。だが、油断は禁物だ。対ヘリ用に対戦車ライフルを持った奴が居る。おまけにRPGまで持ってやがる。全く、最近の中国人は卑劣だ」
ジョージから情報を得た後、苦笑いして地図を眺めた。
そしてダッチは、ジョージにメンバーを聞く。
「ヘリで聞いたんだが、メンバーが増えてる。何人だ?」
「お前を含めて今のチームは、6人だったな?俺を含めて6人追加だ」
「お前も参加するのか、後5人は誰だ?」
「そうだ。会えば分かる、来てくれ」
そのまま指揮所から出るジョージについて行くダッチ。
外では、ダッチのメンバーが、他のアーミット社のコントラクターと会話していた。
「戦友ってのは、良い物だよな?」
「ああ、そうかい」
「俺は一番日本に詳しいんだ。当然風俗店だって知ってる」
「おぉ、で、何処なんだ?」
「ここを出て、町の北側にあるんだ。だが、ゾンビ共が出た所為で、営業はないけどな」
コマンドーに出てくるサリーにそっくりなコントラクターが、眼鏡を掛けた白人のコントラクター、リックに自慢話をする。
しかし「店は開店してない」と聞いた後、舌打ちをしてリックの機嫌が悪くなる。
「おいおい、そう怒るなよ。ビールでも飲んでリラックスしな」
サリーは、札束をリックに渡す、それをありがたく彼は頂く。
「おっ、サンキュー・・・」
「まだ、他にもあんだよ。溜まってないかい?」
何か良からぬ事を伝えようとするサリー、そのまま続ける。
「社長がだらしないって言ってる女を知ってるか?」
「ああ、知ってるとも。姿は見たことはある」
「分かってくれて嬉しいぜ。その女がここに来てんだよ」
「そいつはマジか!?」
この話を聞いて大喜びするリック。
「ああ、マジだぜ。あんた等の隊長さんを待ってるって所だ。その間にあそこに居る姉ちゃん達とヤリまくってる」
サリーの視線と指をワルキューレの駐屯地に向けながら言う。
この話に他のコントラクター達が食いつく。
リックを除くダッチのチームメンバーは、苦笑いしている。
「おぉ、マジか!?」
「俺にも聞かせろ!」
「慌てなさんな、隠しカメラの映像はたんまりある。それと面白い女を見つけたんだ」
「どんな女だ?」
「見た目が日本のアニメに出てくる・・・美少女だ。おまけに胸がデカイ、あの女のお気に入りでもある。そいつのシャワーを盗撮してきた。これだ」
懐から、シャワールームで盗撮したと思われる写真を撮りだした。
一気に見ていた男達が騒ぎ出す。
「な、なんだこりゃぁ!?」
「イチモツが生えてるぞ!」
「落ち着けよ、こいつは列記とした女だ。アソコもある」
この答えに一同は、騒然となる。
そんな彼等のほっておいて、ジョージとダッチが、アーミット社に属する韓国人のコントラクターの元へと来る。
「こいつはお前の補充、名前はヨント。元韓国陸軍下士官だ」
大字K2ライフルの銃身を握っていたヨントとダッチが握手する。
そのヨントの目は、ダッチに取っては何処か不快になる目つきであった。
「次に行こう。お次はお嬢さんだ。しかもかなりの美人、お前と同じ社員だ」
「ああ、覚えがある。社長に愚痴を言わせてる女だ。名前はジェイダー、ブラジルの上流階級生まれで元海軍兵、かなりの欲求不満の女。顔は合わせたことは無いが、それなりの実力は持つと聞いている」
ダッチからジェンダーと言う女性の事を聞いていたジョージは、そのまま彼をワルキューレの駐屯地へ案内する。
「噂の悪い戦乙女達か、叩き殺されてないと良いんだが・・・」
笑顔で言うダッチに、ジョージも笑い始める。
「ほら、あそこに居るぞ」
かなり美貌を持つブラジル人の女性が居た。
彼女がジェンダーで、姿を見たダッチは口笛を吹く。
「初めまして、ダッチと呼ばれております」
余りのジェンダーの美しさにダッチは笑顔で挨拶した後、手を出して握手をせがむ。
これに対しジェンダーも手を出して、彼を大きな手を掴む。
「初めまして、私はジェンダーよ。これから貴男のチームの一員だわ、よろしく。あそこでデリケートゾーンを抑えてる可愛い子猫ちゃんは、貴男のメンバーには入らないけど、一応紹介しとくわ」
ジェンダーは股間を抑えてる美少女で巨乳なワルキューレの軽歩兵を見る。
「彼女の名前はユリ、女の子なのに男性器があるの。胸も大きいし、とっても面白い娘よ。さっき彼女と一戦どころか、何十回も交えてきたわ。彼女、私と会うまでに童貞だったのよ」
美しい笑みを浮かべて嬉しそうに話すジェンダー。
ユリと呼ばれる巨乳美少女は「痛い」と連発し、股間を押さえながら他の軽歩兵が集まってる場所へと、恥ずかしそうに向かって行く。
「本当にこの女は飢えてるぞ」
ジョージがダッチに耳打ちする。
そして二人は、タカ達の元へと向かう。
「入るぞ、お前等の隊長さんを連れてきた」
待合室に入ったジョージとダッチ、そして一番最初に希が目に入った。
「どうして子供がこんな所に居る?」
ダッチは直ぐにジョージに問い質した。
「あの小娘は社長夫人のお気に入りだ。実戦もそれなりに経験している」
「いや、そういう事じゃない。俺の隊には女はいけても子供は駄目だ」
この2人のやりとりを見ていた希は不安になる。
暫しジョージによるダッチの説得が続き、なんとか、ジョージはダッチを納得出来た。
丁度タカとミキが寝室から出てきて、ダッチに挨拶する。
「貴男が俺達の隊長ですか?」
「そうだ、日本人。名前は?」
「鷹山勇治っす、あだ名はタカって呼ばれてます。こっちは」
タカがミキの方を振り向いた瞬間、ミキが名乗り出す。
「蓼光稀です。ちなみに、この人の奥さんよ」
この答えを聞いていたジョージとダッチは大笑いする。
これに対し、タカとミキは顔を赤らめる。
最後に希が名乗った。
「風連希です・・・今は社長さんの所に引き取られてますけど・・・よろしくお願いします」
その後、ミーティングルームにメンバーを全員連れて行く。
もちろんタカ達の事を余りよく思わない者達が居た。
「なんでこんな所に餓鬼が居るんだ?」
「あぁ、俺もそう思ったぜ。おまけにあの日本人の男女、ベタついてやがる」
黒人のマックが、白人のブレインにタカ達の悪口を本人達に聞こえないように告げ口していた。
ミーティングルームに付いた後、ジョージがボードの前に立ち、作戦の説明をする。
ダッチは、メンバーではない他のコントラクターが居ることに異議を唱える。
「おい、俺達のチーム以外に何故、他のコントラクターが居る?」
「作戦は2チームで行う。指揮官はこの俺だ、一切の疑問を抱くな」
ジョージの答えにダッチはいらいらしながら席に座る。
それを見ていた他のチームの隊員達は、クスクスと笑う。
「そこ、奴を侮辱はするな。この場で射殺しても良いんだぞ?ではミーティングを始める。スピードが命だ、一日で済ませよう。作戦はブラボー、アルファの2チームで行う。ブラボーはここ」
物指し棒を研究所から離れた場所にアルファを指し、ブラボーを下の方に指す。
「俺達はブラボーか?」
「そうだ。衛星写真によれば、一体のゾンビは居ない」
ダッチの問いに、ジョージは付け足して答えた。
そのまま、続行する。
「研究所内に居るマフィアはみんな殺せ、皆殺しだ。それと住民も、情に流され助けようなんて思うなよ」
睨みをきかせて告げた後、ジョージがボードを叩いた後、ミーティングは終わった。
それぞれが用意されたアーミット社のマークが機体後部に描かれたUH-1のヘリに登場する。
アルファチームは二機でダッチのチームのヘリも二機だ。
希はジェイダーに可愛がられながら、ヘリに乗る。
「どうしたの、希。あの女と面白い事でもあった?」
「いえ、なんだか小動物みたいだから可愛いって言われてました」
「随分とエロい女だ。だが、ミキほどではないけどな!」
タカのその発言にミキは照れながら、タカの肩を叩いた。
それを見ていた希は、「またイチャイチャしてる」と小声で呟く。
UH-1の操縦室で、操縦士がラジオをつけ、音楽を掛けた。
副操縦士が笑みで返す。
「こいつを聞かなきゃ始まらないぜ!」
ノリノリで操縦するパイロット達であった。
一方、タカ達の目標地点に場所で、WWⅡ時代のドイツ軍の混成戦闘団がこの死者で溢れた世界に転移した。
その戦闘団の編成はⅢ号戦車M型十七両(内N型七両)、Ⅲ号突撃砲G型十六両、Ⅳ号戦車J型十三両、パンター戦車G型五両、ティーガーⅠ型重戦車一両、エレファント重突撃砲一両、ヘッツァー二十二両、Ⅳ号駆逐戦車F型五両、ヤークトパンター駆逐戦車三両、ヤークトティーガー重駆逐戦車一両、自走榴弾砲ヴェスペ四両、自走榴弾砲フンメル三両、Ⅳ号対空戦車メーベルワーゲン九両、Ⅳ号対空戦車ヴィルベルヴィント五両、2 cm Flakvierling 38を搭載したSd.Kfz.7/1七両に3.7㎝Flak37搭載のSd.Kfz.7/2五両含めて十二両、SdKfz 251兵員輸送1型六両、24口径7.5㎝砲塔搭載9型三両、三連対空機関砲搭載21型五両、7.5㎝PAK40対戦車砲搭載22型四両を含めて十八両、Sd.Kfz.234装甲車プーマ三両、その他弾薬・兵員・物資輸送用トラック十両合わせたかなりの装甲戦闘部隊だ。
歩兵は擲弾兵・降下猟兵・空軍野戦兵・武装SS・武装SS降下猟兵を合わせて一個大隊ほど、兵員輸送車に乗りきれない分は戦車などに乗っている。
その戦闘団の指揮官であるアルベルト親衛隊中佐は、ティーガーから見慣れない現代日本の景色を眺めていた。
混成駆逐戦車中隊の長で、128㎜長砲身を搭載したヤークトティーガーの車長あるディーターも驚きを隠せないでいた。
その後、彼等は装甲懲罰大隊Zbvと遭遇することになるが、それは日本上空で核爆発が起きた後である。
装甲部隊とは、ドイツ軍で言う機甲部隊です(今更r
後、擲弾兵とはドイツ軍で言う歩兵部隊です。