スナエリのナチスゾンビが召還され、床主が地獄化がさらに加速します。
と、言うか・・・敵の図鑑を作らないと駄目だな、うん。
最初はリヒター達と合流した小室一行視点とご都合主義倉庫の登場です。
ここからMenofWarのソ連編主人公達とCoD3のイギリス勢が参戦します。(キャラが多い・・・
今気付いたらハンビィー一両が無くなっていた・・・破壊されてた事にしておこう。
敵の襲撃を受け、ルリが欠けながらも合流地点の公園に辛うじて到着することが出来た小室一行、リヒターが彼等を出迎える。
「遅かったじゃないか。その装甲車を見る限り、なにかあったようだな?」
彼等を出迎えたのは、リヒターとソ連赤軍の将校二名だった。
Zbvの面々がソ連軍の将校に警戒する。
「落ち着け、彼等は敵ではない。たまたまここに着いたら彼等が居たと言うことだ、彼等も同じく我々と同じ転移者だ」
ソ連軍が敵ではないと告げるリヒター、もちろん同じソ連赤軍の者であるゴロドクが居るので、同じように思えば気になることは無かった。
将校達が自己紹介を始める。
「アレクセイ・クズネツェフだ、階級は中佐。ドイツ第三帝国を打ち負かし、祖国への帰り道の途中、霧に呑まれて未来の日本にいつの間にか来ていた。よろしく」
「俺はヴィクトル・スミルノフ。俺も同じく祖国への帰り道で霧に呑まれ、こっちへ来た。階級は少佐だ、よろしく頼むぜ。ドイツ軍人達」
「ソ連軍も同じか・・・ところで、全員の姿が見えないのだが?」
シュタイナーがリヒターに聞いた後、彼は公園の真ん中で歪んでいる部分を指差した。
「あぁ、それはみんなあそこに居るんだ。信じられないと思うがな。是非行ってみてくれ、面白い事が起きる」
リヒターに言われた通り、シュタイナーが歪みに入る。
入った先は深い霧に包まれており、目の前に大きな建造物が見える。
「なんだここは・・・?それにあの建造物、形からすると倉庫だな」
建造物の正体が倉庫と見破ったシュタイナー、隣からアレクセイが現れ、彼に説明する。
「驚いたかドイツ人。僕は神を信じない主義だが、これは神の存在を信じられずには居られなくなった。周囲には歩く死者も居ない、みんなあの中に居る。さぁ、倉庫に自分達の装甲車や車を入れるんだ」
アレクセイに言われたとおり、シュタイナーは自分達が乗ってきたコンドル装甲車、ハンビィー二両、兵員輸送型ハンビィー、軍用バギーを歪みの中に入り込ませ、倉庫の巨大な扉を開けた。
「お、大きい・・・」
「ふわぁ・・・でっかいドア・・・」
ハンビィーに乗り込んでいるシャーロットとフランチェスカが驚きの声を上げる。
「異世界に行ったときは同じデカイ物体があったが、こんな洋風の倉庫は無かったな」
コンドルに乗る色んな物と戦ってきたBJも驚くばかりであった。
同じく歪みに入ったリヒターが、ルリが居ないことに気付いた。
「あの美しい
聞かれた孝は、悔しそうな表情で答えた。
「すみません、僕がもうちょっと頑張っていれば・・・!」
「そう悔やむな、生き残るためには仕方がない。小を捨てなければ大は生き残れないんだ・・・」
「全員は救うことは出来ないんですか・・・?」
「そうなってしまうな。だが、これでは彼女が可哀想だ。私と少数の者で彼女を捜す、ここで待っていてくれ」
悔しがる孝にリヒターが告げた後、彼等は倉庫の中へと入った。
倉庫の中は驚くべき光景が広がっており、大戦時に使われた兵器群や試作段階で終わった兵器等が置かれまるで博物館のようだ。
このミリタリーマニアに取っては興奮せずにはいられない為、コータは異常なほどに叫んでいる。
別れた者達も居り見慣れない者達まで居たが、孝はリヒター達も誰一人欠けることもなくこの倉庫に辿り着いた事に安心感を抱いた。
その頃のルリは、暗闇に包まれた市内で小室一行が向かった方向へと足を進めていた。
「みんなこっちに向かったのかな?」
孝達が向かったとされるタイヤの跡を見ながら、それを頼りにして小室一行の後を追う。
だが、唯一の道標は一行を追う戦車のキャタピラによってタイヤの跡は掻き消されており、手掛かり無しで一行を追うしかない。
「えぇ!?これじゃ見えないよ!」
うっかりと大声を出してしまい、ルリは不安げな表情をして、辺りを見渡す。
ここには奴らが居ないと判断した彼女は周囲に目を配りながら、地図を取り出し、合流地点である公園までの道を確認する。
「ここからずっと真っ直ぐ行けば、公園に着けるのかな」
コンパスの針が指す方向に進むことにしたルリ、向かおうとした瞬間、ヘリのローター音が耳に入った。
直ぐに身を隠して、ヘリが何処へ着陸するのかを確認する。
月の光に照らされて道路にヘリの影が見えた。
影の大きさからして大型の輸送ヘリと判断したルリは、何処かにヘリが着陸したのを確認した後、コンパスが示す方向に向かう。
一方、ルリが居る市内の数ある一つであるビルの屋上へと着陸したワルキューレのCH-47Dは乗せていた兵員を全て下ろした後、元来た道を帰っていった。
来た方向からすると、四国にある駐屯地から援軍に来たのであろう。
「この市内に保護目標である少女が居ると思われる。市内を探査し、見付け次第捕らえよ!」
バレットREC7を背中に掛けた女性士官が整列した五十名のMP5A4~A5、RWS MK107、ベネリM4等を持った軽歩兵に書類を片手に告げる。
その軽歩兵の中にはユリが混じっており、どうやら残っているルリを捕獲する為に応援に来たらしく、市内に居た包囲部隊は全て小室一行の後を追ったようだ。
ルリの目の前からSG551やKBP A-91を持った重装備兵二名が現れ、彼女は慌てて身を隠す。
「(どうしよう。いきなり現代に戻っちゃったよ)」
瀕死状態の暴徒を射殺した重装備兵を見ながらルリは困った表情をした。
辺りを探し回っている戦乙女達を避けつつ、小室一行の後を追う。
そんなルリを遠くから見ている人影があった、その正体はモールを襲撃した白人の美女だ。
何かを口ずさんで、周囲に霧を発生させる。
「なんだ・・・?霧なんてこの国には・・・」
重装備兵が突然の霧の発生に戸惑っている。
ルリも足下が見えなくなるくらいの霧で、少し震え始める。
「(なんだろう・・・?)」
壁に張り付きながらルリは辺りを見渡し、ビルの上に白人の美女が居ることに気付く。
「あの人は・・・!」
ルリが思わず口にした後、建造物の壁に血で描かれた真ん中にハーケンクロイツと謎の魔法陣が浮かび上がり、地面からスコップ、ハンマー、レンチ等の鈍器を持った集団が地面から這い出てくる。
目が黄色く光っていることから学園で襲ってきたゾンビと同じタイプと見えるが、武器を持っている事から違うタイプだと分かる。
這い上がってきたゾンビは近くにいた重装備兵達を見るや否や、鈍器などを持ってフラフラしながら襲い掛かった。
その瞬間、あちらこちらから銃声が響き渡り、悲鳴まで聞こえてくる。
「あのタイプのゾンビじゃない。と、言うことはまた新しいゾンビかな?」
辺りから銃声や女性の悲鳴、ゾンビの呻き声を上がる中、ルリはこれを機に市内から脱出しようとしたが、何処からともなく狙撃され、遮蔽物に慌てて身を隠す。
「(狙撃!?こんな状況で私を狙うなんて・・・)」
スコープの光を探している最中に、電気ノコギリのような銃声が聞こえてきた。
銃声がする方向を見れば、軽歩兵達が銃を撃ちながら逃げており、身体に銃弾を巻き、左腕にナチス親衛隊の腕章を付け、頭にシュタールヘルメットを被り、MG42を持った大柄のゾンビが現れた。
大柄のゾンビはMG42を逃げる彼女達に向けて乱射し、銃弾を物ともせずにひたすら目の前の目標を殺すことに集中している。
ルリを撃ってきた狙撃手も軽歩兵達を狙っており、市内にいるワルキューレが全滅するのも時間の問題だ。
目の前で起こる異常地帯にルリはワルキューレの戦車部隊や航空支援が来て、事態が収拾するまで自分が居る建造物の中に身を隠す事にしたが、ゾンビに見付かってしまい、直ぐにその場から離れた。
「もう追ってこないかな・・・?」
先のゾンビ達が追ってこないかを見て、ルリはホッとする。
このまま夜が明けるのをここで待つことにしたが、寝てる間に見付かったらゾンビのディナーにされてしまうだろう。
覚悟を決めたルリは、SG553の残弾を確認してゾンビに立ち向かった。
一方のユリは足を振るわせ失禁し、泣きじゃくりながら市内に蔓延るゾンビから身を隠していた。
「なに・・・なにこれ・・・どうなってんの・・・!?」
まだ生き残っている味方は居たが、数で勝るゾンビに次々と喰い殺されていく。
やがて悲鳴が聞こえなくなった後、この市内にいるのがルリと自分だけと判断する。
「あれ・・・?銃声がまだ聞こえてくる・・・誰だろう・・・?」
泣き止んだユリはMP5A5を握りながら、銃声がする方を壁越しから覗いた。
「あれって、保護対象の娘だよね・・・?」
多数のゾンビ相手に奮闘するルリを見ながらユリは驚きの声を上げる。
このゾンビも弱点は頭であり、頭以外でも死ぬが、謎の魔法陣が死体の下に浮かび上がってゾンビが蘇る。
ルリについていけば生き残れると判断したユリは、自分の存在に気付かないゾンビの頭を撃ち抜き、ルリとの接触を試みた。
性格に頭を撃ち抜いて、空になった弾倉を満載の弾倉に取り替え、次の標的の頭を狙い撃つ。
ユリの加勢でここに居るゾンビが全滅したのを確認したルリは、食い散らかされた重装備兵の死体からSG553と同じ弾倉を取って自分のポケットに入れ込む。
その作業をしてる最中、ユリに話し掛けられた。
「あの・・・!別に撃ったりしないから・・・」
一瞬ルリはユリの方に顔を向けたが、作業に戻った。
空かさずユリはルリに声を掛け続ける。
「保護しろって命令されてるけど、今は協力しようね・・・?」
死体から弾倉を抜き終えたルリは、ユリの方に振り返って頷いた。
「(しゃ、写真で見るより可愛い・・・!)で、どっちに向かう?」
「まずは街からでないと。コンパスの指す方向に向かいます」
ユリにコンパスを見せたルリは重装備兵の死体の近くに落ちていた血塗れのSG551を手渡した。
早速SG551を手に取ったユリは構えて、試し撃ちに引き金を引いた。
銃声が鳴り響き、この銃は異常がないと分かる。
「まだ撃てるね。じゃあ、それでお願いします」
MP5を巻き付けて、低倍率スコープ付きSG551を持ったユリ。
そのまま先行くルリについていく。
辺りから霧が異常なほど発生し、呻き声が聞こえてくる。
さっきのエリアに到着した二人は辺りを警戒し、次々と上がってくる呻き声が聞こえる方向へ銃を向ける。
「うわっ!いっぱいきた!!」
目の前からゾンビの群衆が押し寄せてきたが、ルリはここを突破しなければ小室一行に追いつけないと判断して、引き金を引いた。
一番前にいたゾンビの頭に命中して元の死体に戻った後、ユリも銃を撃ち始める。
弾倉の中身が切れたのが分かったルリは近くに落ちていたベネリM3を拾い。
早速、押し寄せてくるゾンビの群衆に向けて試し撃ちをした。
「グレネード!」
M67フラググレネードの安全栓を抜いて、群衆に投げ付けたユリは、軽歩兵の死体からベネリM3の予備弾を取って、ルリのポケットに入れ込んでいく。
全てのシェルを入れ終えたユリは、SG551からMP5に取り替えて近付いて来るゾンビの頭を性格に撃つ抜いて死体に戻す。
暫しゾンビを片付けていく中、MG42を持った大柄のゾンビと体中に爆薬を巻き付け、こちらに向けて走ってくるゾンビが現れた。
「Contact!!」
「なにあれ!?」
額にハーケンクロイツが描かれた鉢巻きを巻き付けて突っ込んでくるゾンビをルリは足を撃ち抜いた。
数秒後には時限式なのか体中に巻いた爆薬が爆発、近くにいた大柄のゾンビが衝撃でバランスを崩し立ち上がろうとしたが、頭を何発も撃たれて死体に戻った。
「勝った・・・!はぁ~」
「眠い・・・でも急がないと」
グッタリと倒れるユリだったが、彼女より小柄なルリは自分一人でも小室一行を追おうとしていた。
「あぁ、待ってよ!」
美少女のような容姿の女性を余所にルリは先を急いだ。
二人の美少女が月の光に照らされる中、生ける屍の狙撃手が彼女等に狙いを定め、撃ってきた。
遮蔽物に身を隠してスコープの光を探し、狙撃手を発見した。
その狙撃手はやや目立つ格好をしており防護服を着込んでガスマスクを被り、左腕にはナチス独特の腕章が付いている。
ユリが狙撃手に向けて撃ったが、ゾンビと同じなのか、諸共せずに次のビルに大ジャンプした。
「あれも能力者!?」
近くのビルまで空中移動をする狙撃手にルリは声を上げた後、ベネリM3で対応しようと考えたが、散弾が届かず、着陸した所をユリに倒して貰った。
もうすぐ市内を出られると思った瞬間、行き先が心臓の部分だけがある骸骨の集団に寄って塞がれた。
「今度は骸骨!?」
「骨になっても襲ってくる!?」
驚きの声を上げる二人であったが、それでも立ち向かうしか無かった。
しかし、良くもまぁ制作スタッフはこんなことを思い付きましたね。
最初は詐欺だと思ったよ。