くぅ疲マン 作:宇宙飛行士
1,前回までのあらすじ!
夢の中で行われていた、自分の秘められた力(笑)をコントロールするための修行(謎)を終えた俺。
そして目を覚ますと、なんとそこには前エセマジックを披露して勝手に帰っていったタイタンが。
え、なにその中二病増し増しのフィール。やめろ俺の黒歴史ががが!
俺は一人保健室のベッドで狼狽える。
でもそれだけじゃ何の解決にもならない。自らの手で、誤った過去は修正しなければいけないんだから!!
次回、『立って歩け、前へ進め、あんたには立派な足がついてるじゃないか』
デュエルスタンバイ!
2,ニーサン!
「私は、あの日からお前を倒すことだけを考えていた。私を光の届かない闇の底へ引き摺りこんだお前に、同じ体験をさせてやろうとなあ!」
ドロー!と言うタイタンの声が響き渡る。
廃寮の地下にあるデュエル場。そこでタイタンと彼は闇のデュエルを開始する。
「私は『デーモンの騎兵』を攻撃表示で召喚。そしてカードを一枚伏せる。ターンエンド━━私は変わったんだ……あの地獄で授かった闇の力で、私は更に強くなった!お前などの手の及ばないほどに。お前は私には勝てない、絶対にな」
タイタンは目の前の憎き相手を睨み付けて叫ぶ。自分は闇の力を得るため、セブンスターズの一員となった。苦痛を代償に、自身は強くなったのだと。しかし彼はそれを耳にしても鈍く輝く瞳を揺らすことなく、平然と佇んでいる。タイタンは彼の何の感情も浮かんでいない様子を見て苛立った。
「どうした、お前のターンだ。早くカードを引くがいい。怖じ気づいたか?だが後には引けまい。闇のデュエルは既にはじまっているのだからな。お前は無様に負けて地獄に落ちるんだ!」
タイタンは追い討ちをかけるように彼に告げる。彼はそれを聞き、少し目を細める。そして重々しく口を開き、声を返した。
━━いい台詞だ。感動的だな。
その声と共に、彼の周りの風が荒れる。さらに瞳の鈍い輝きが増す。
━━だが無意味だ。
━━ドロー。俺は『E・HEROバーストレディ』を召喚。そして『Rーライトジャスティス』を発動。お前のリバースカードを破壊する。
タイタンの伏せてあったカードは『聖なるバリア ミラーフォース』。これでタイタンの、彼からの攻撃を阻止する手段は消え去った。
━━そして『ダーク・フュージョン』。場のバーストレディ、手札のフェザーマンを融合。『インフェルノウィング』を融合召喚。バトルだ。
インフェルノウィングの蒼炎がデーモンの騎兵を飲み込む。タイタンのライフは半分を切った。しかし、彼はまだ止まらない。
━━まだだ。速攻魔法『融合解除』を発動。インフェルノウィングの融合を解除し、墓地のフェザーマンとバーストレディを攻撃表示で特殊召喚する。
融合解除。融合使いにとって最強のコンボとも呼ばれる、『バトルフェイズ』での発動。まだ彼の攻撃は続いている。
━━終わりだ。フェザーマンとバーストレディで攻撃。
タイタンは、またしても彼に敗北する。
後攻1ターンキル。
自分の実力を発揮させる間もなく、闇のデュエルの掟による罰を受けることとなった。
3,???
廃寮で行われた闇のデュエル。それを隠れながら見ている人物がいた。
━━やはり、彼の力は……
そう誰にも聞こえない小さな声で呟き、その人物は場を後にする。
抱かれた猫がにゃあと鳴き、場違いながらその場に響いた。
4,トメさん、コスプレ、やはりそういうことか!(早歩きしながら)
コスプレデュエル大会をやるらしい。
突然何の話なの?と混乱するかもしれないが、それはデュエルアカデミアで行う出し物のことである。
なんでも一年に一度、学園祭としてオベリスクブルー、ラーイエロー、オシリスレッドの3つに分かれてそれぞれ催し物を計画するのだが、俺たちレッドはコスプレして行うデュエル大会を毎年恒例として行うようだ。
丸藤君が鼻息荒く俺にそう説明してくれた。ふーん、すごい(小並感)。
ぶっちゃけ俺にはあまり関係ないかなーって、うっうー!(ダミ声)と保健室で彼に返事をする。
そう、ここはデュエルアカデミアにある保健室。俺は何故か退院を許可されていないのであった。
……ウソダドンドコドーン(涙声)!
なんでや、俺は特に怪我もしてないし健康やんけ。どうして保健室から出てはいけないんです?と俺は保健の先生である鮎川先生にいう。え、何日間も寝たきりだったから一応安静にしてないと駄目?正論かよ(真顔)
周りではもう学園祭ウキウキムードなんやろなあ。俺はまた遠足よろしくハブられる運命だったんやろなあ。悲しい。しょうがないので大人しくしてますか。
俺は布団を頭まで被り寝に入る。鮎川先生はそんな俺を見て安心したのか、少し時間を置いてから保健室を後にした。
━━かかったなアホが!俺は大人の正論を真に受ける出来た人間じゃないのだ!学園祭を楽しんで来てやるぜ!!
と稲妻十字空烈刃を放つダイアーさんのような勢いで俺は保健室を飛び出した。
ハッハッハッ。ちゃんと替えの服もガッチャマンに運んで貰ってたんだよ。とりあえず女子がいるオベリスクブルーの出し物を見てくるぜ。あばよ。
スキップしながら廊下を進む俺。そういえばオシリスレッドのコスプレデュエルでは、購買部のトメさんがブラックマジシャンガールのコスプレをするのが唯一の見せ場だと聞いた。いくかそんな罰ゲーム。何処に需要があるんだよ(白目)。
そう、トメさんには人の心がわからないと呟いた俺。そんな俺の肩を誰かが後ろから叩く。
なんだ俺は忙しいのだが、と言って振りかえる。そこには明日香っちが。
あっ(察し)
5,諦めない心
明日香っちに保健室に連れ戻された(絶望)
なんでや!なんで俺はんを見逃してくれなかったんや!と俺は明日香っちに抗議する。うん?心配だから?そう真正面から言われると弱いぜ。しょうがない、大人しくしてるよ。
俺はベッドに入り、明日香っちにそう言う。
ほら、なんやかんやで明日香っちの兄貴のジョイン仮面も記憶取り戻したんでしょ?兄妹仲良く学園祭を楽しんできてね。
というかジョイン仮面の妹だったんだね明日香っち。初めて知ったわ。灯台もと暗しかよ。兄妹全然似てなくね?テンションが。
そんな小言と共に、明日香っちに「学園祭であったことまた後で話してね」と言い、布団を頭まで被る。
明日香っちはそんな俺を見てから、保健室を後にした。
……かかったなアホが!!(二度目)
んなわけねぇだろ!俺も学園祭楽しんでくるわ!
イヤッホォオオオ!!と保健室の扉を開く。そこには明日香っちが。
あっ(二度目)
6,火影を超す!!
最終的に、明日香っちは鮎川先生に『コイツ絶対に脱走するからずっと監視な』と告げ、去っていった。
今では保健室に鮎川先生がずっと在中しておられる。
……明日香っち!俺を売ったのか!明日香っちィイイイ!!(血走った目)と、最初はベッドの中で憎しみを爆発させていた俺であったが、ここで我に返って思った。
別に、真正面から逃げ出せばいいんじゃないか?(我に返ってません)
善は急げである。俺は立ち上がり、鮎川先生に向かって「━━ついてこれるか?」と言い走り出す。
40ヤード走4.2秒、光速の世界にパワーなど通用しないのであった。まる。
◇
オベリスクブルー寮の出し物を見にいったら「レッドは来るなバーカ!」と言われ追い出された。
一瞬呆気にとられた俺。今は\(^o^)/と、やっぱりデュエルリストの闇は深いことを再確認していたのであった(震え声)
ま、マジかよ。ダメージ大きいんですけど。ブルーの男子だけからなら「くそが!お呼びじゃないんだよ!うっうー!(ダミ声)」と言い返したけど、ブルー女子からも似たようなこと言われたよ?明日香っちが比較的まともだったから忘れてたけど、ブルーはこんなだったわコレ!そうだここはそういう学校だったわコレ!
いつも「さすが明日香様ですわ!(さすアス)」とかいってる明日香っちの取り巻きでさえやべぇ奴らだったもん。忘れてたわ。
デュエルアカデミアさん、デュエルよりも大事な事があると僕は思うよ?と思いつつ、今度はラーイエローの出し物へと向かう。
ラーイエローは『執事喫茶』的なヤツだった。ええ?(困惑)。男子にとって、それは需要の欠片さえないんですけど。値段も高いし。
……デュエルアカデミア学園祭、最初は面白いかと思ってたけど、なんかだんだん腹立ってきた(真顔)
ちょっと思ってたのと違うんですけど。まさか学園祭で迫害されるとは思いもしなかったんですけど。理想と現実はやっぱ違うんやなって。
そんな答えを得た俺は、レッド寮の方へ向かうことにした。
いやこの際トメさんのコスプレ見てくるわ。むしろそっちの方がマシだわ。なんかごめんなさいねトメさん。あんた立派だよ。すげぇよトメさんは……
心に負ったダメージからか、ブラックマジシャンガール(略してBMG)のコスプレをしたトメさんが、本物のBMGになって俺の隣にいるように見える。……いや、可笑しくね?(突然の疑問)
俺は気づいたら隣にいるBMGコスプレ女を見た。
━━トメさんのコスプレ技術凄い(確信)
もうこれ全身整形したってレベルだろ。皺とかも綺麗さっぱりなくなってるじゃん。
「トメさん凄いっすね。どっかの美容外科に行ったんすか?もしくは人体錬成?」と俺は問いかける。
すると隣のコスプレ女は「い、いや私はトメさんではなく、この学校の生徒でーす!きゃ、キャハッ☆」とウインクしながら俺に返事をした。
ほーん、すっげ。こんなモノホン(死語)に見える生徒いたんだ、と俺は感心してコスプレ女を見る。キャハッ☆てお前何時の時代の人だよ。ちょっと中二とは別の痛さがあるよ。
そんな思考をする俺の背後から、精霊(笑)の銀髪チビ助が『約束された勝利の剣(エクスカリバー)ッ!!!』といいコスプレ女に杖で殴りかかった。ファッ!?
コスプレ女は「ちょ、危ないんですけど!その杖殺意籠ってたんですけど!!」といいチビ助の攻撃をかわす。チビ助はそれを聞き『━━さあどうかな。戦斧かもしれぬし、槍剣かも知れぬ。もしや弓かも知れんぞ、キャスター?』とコスプレ女に声を返す。
うーん、この会話がすれ違ってる感じ。とりあえずお前の持ってるの杖だから。そもそも透明にすらなってなかったから。
俺はチビ助を落ち着かせる。
あれ、というか貴女チビ助見えてません?と俺はコスプレ女に問い掛ける。だって普通の人に精霊(笑)は見えないみたいだし、だとしたらこの女も俺みたいな禁じられた力(中二病)を持っているのだろうか。
コスプレ女は俺の疑問を耳にすると『あ、やっべ』みたいな表情を浮かべ、「もうこんな時間だ。いっけない遅刻遅刻ー(棒読み)」とこの場を去っていく。
なぜドンドコ、どうしてドンドコと再度問い掛ける暇もなく走っていったコスプレ女を見つつ、まあそんな日もあるか(パリピ感)と俺は思い直す。
しかし目の前にいるチビ助は『マスター、指示を』と言い、俺の側に未だに佇んでいた。
え、何の?と俺はチビ助にその『指示』の意味がわからず質問する。するとチビ助は俺をじっと見て、両目を見開いて声を返した。
『━━
今度は忍者か、たまげたなあ(震え声)
『ボツネタ設定』
・タイタン
今回主人公にワンキルされた人。本当はもっと長く書く予定だったが、作者が「タイタンってどんなモンスター出したっけ?なんか儀式使ったのは覚えてる」とワクワクを再度忘れたためワンキルされた。やったぜ。
・???
なんか猫抱いて隠れながら主人公のデュエルを見ていた人物。一体何徳寺先生…どんなアムナエルなんだ…?
・ブラックマジシャンガール
主人公のやべえフィールを感じどんな奴か確かめにいったら殴打されかかった人。主人公のサイマジとは面識がない。つまりDNAレベルで殺りにきてる。
本能ほど怖いものはないね(白目)