くぅ疲マン   作:宇宙飛行士

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・今回は本編とは関係ない、そして遊戯王とはほとんど関係ない完全オリジナルな話。
・少しリアルが忙しくて宗教編()が纏められていないので、本編更新が遅れそう。
この二点を始めに伝えさせていただきます。ごめんね?(謝罪)



BMGへのテコ入れ回

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1,みんな違ってみんないい。ほんまか工藤(疑いの目線)

 

 

 

『仮面ライダーについて知りたいんですよ』

 

 

デュエルアカデミアから実家に帰省し、「春休みも残り一週間かあ」と俺が呟いた頃、ブラジャー(BMG)がそう進言してきた。

突然なんのこっちゃ\(^o^)/

 

『そのですね?マスターと他の方が会話してる時なんですけど。そのほとんどが仮面ライダーについての話じゃないですか。私よく知らなくてですね、仲間外れになることが多いと思うんですよ』

 

そうブラジャー(精霊)は腕を組み思案顔のまま言葉を続けた。俺は『仲間外れはいつものことじゃねえ?』と思いつつも、「ほーん」と分かったような分からないような曖昧な言葉を彼女に返す。

 

ぶっちゃけどうでもよくね?むしろ女の子でライダーについて知ってる姉御とチビ助が異端だと思うよ?お前は持ち味を生かしていけよ。

逆にブラジャー(笑)はなんだったら話せるんです?俺は彼女に質問する。

 

『え、私ですか。……ぷ、プリキュアだったら大丈夫です!』

 

俺は半透明になって浮かんでいるブラジャー(BMG)以外の精霊(笑)たちに、「プリキュアについて分かる?」と問いかける。

それを聞き姉御は『は?(威圧)』と、チビ助は『知りません(断言)』と、旦那は『おジャ魔女どれみなら……』と答えを返す。

 

おジャ魔女どれみなら俺も知ってるぜ旦那!むしろ詳しいぞ!と俺と旦那は二人でキャッキャッとはしゃぐ。しかしブラジャー(BMG)は『おじゃ魔女どれみ?なんですかそれ?』と困惑した顔を浮かべ言った。

 

━━そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな

俺と旦那は冷ややかな視線をブラジャーに浴びせる。それは駄目だよキミィ。これは人権剥奪ですわ。

 

『それだけで!?』

 

ブラジャー(BMG)は驚愕の声をあげる。そりゃあそうだよお前。パパママ先生ガミガミおじさんに何言われても、お前はうるさい!と怒鳴れないからね?

これは火山が大噴火ですわ、と俺は旦那とアルプス一万尺をしつつ言う。

 

『は、話を戻します。━━それでですね。私も仲間外れにならないために、みなさんがよく話す仮面ライダーについて造詣を深めたいと思ってるんですよ』

 

気を取り直し、ブラジャー(BMG)は俺たちにそう言ってくる。俺たち皆は『ふーん。深めたら?(すっとぼけ)』と同じような反応を返すが、彼女は額に青筋を浮き立たせながらも『じゃあどれが一番オススメとかあります?ちょっと種類多くて分からないんですよね』と笑顔で問いかけてきた。

あー、まあ数多いからね。全部見るのはキツいし。妥当な判断でござる。俺たちは彼女の言い分に納得し、各自オススメの作品を伝える。

姉御は『仮面ライダークウガ』、チビ助は『仮面ライダー電王』、旦那は『仮面ライダー龍騎』、俺は『仮面ライダー剣(ブレイド)』と。

 

俺たちはそれぞれ各自の意見を聞き、顔を見合わす。そして真顔で言った。

 

 

━━は?(半ギレ)

 

 

 

 

2,夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ。せやかて工藤(半目)

 

 

BMGを除いた俺たちの醜い争いから一時間後。「まあ仮面ライダーは人それぞれやろ」という意見で和解することができた。

 

あれですね。見る人によって仮面ライダーは好き嫌い違うんで。BMGさんはパッケージでも見て気に入った奴選べばええんちゃう?と投げやりな結論を彼女に投げ掛ける。

 

『ええ?それで大丈夫ですか?』

 

大丈夫やろ(適当)

 

『……本当に?本当に失敗しません?』

 

……うっせえ!(迫真)

しっかりした答えを貰わないと納得できないのかこのアマァ!と俺は憤る。

大丈夫って言ってんだルォオ?(巻き舌)。お前のはじめてのおつかいには微塵も興味ないんや!こいつめんどくせ!超めんどくせ!

お前の大好きなプリキュアみたいに手からかめはめ波撃つぞ。こう相方と手を組んでやってるやつ。あれなんなんだろうね。親子かめはめ波ぐらい威力あるよね。

 

『やっぱり不安なので、一緒に選んでくださいよぉ。ビデオレンタル店でも行ってですね……』

 

ほ?なに言ってだこいつ?と俺はテレビの電源を点けつつ、彼女の言動を訝しんだ。別にインターネットで見ればいいでしょ。

 

『いやその、春休みに入って一度も自主的に外出しませんよね?ちょうどいい機会だと思って、部屋から出ましょう、ね?』

 

 

━━コイツの魂胆が分かったぜ。

俺は半目でBMG(精霊)を見る。

こいつの言った『俺が春休み中ずっと部屋に引きこもってる』というのは事実だ。俺は我が家に帰ってからゲームとか漫画とかを読みながら毎日だらだら過ごしている。だってよ?ようやく平和になったやんか。俺がデュエルアカデミアでやったこと、もしくはやられたことは、釣りでの自給自足とか、中二病との闘いとか、オベリスクブルーから受けた迫害とかよ?ちょっと辛すぎるかなーって。うっうー!(ダミ声)。学生生活面妖すぎィ!

だが現在、実家に帰省してる春休み中は、そういった俺を追い詰める諸々の事情が存在しないのだ。一時の平穏が訪れているのだ。

俺は静かに過ごしたいんや……。一人自由を満喫したいんや……。

だから自ら外に繰り出すなんてことはしたくない。俺は生きてきた十数年の人生で学習している。俺自身、何か積極的に行動すると━━ロクな事が起きないと!(ほとんど自業自得)

何かの意志が働いていると勘繰るほどだ。俺のリアルラックはゼロよ!もう勝負はついたのよ!と叫んでしまいそうなレベル。絶対に平和な日常は終わりを告げる。

 

なのでこの部屋からは出ません(断言)、絶対にでません(念押し)。俺はBMGにそう言う。

 

 

『でも健康によくないですよ。外の空気を目一杯吸い込んでですね』

 

嫌です。引きこもりのスペシャリストになります。

俺は「勘弁してくれよ……ミカ」といった具合に小さく笑いつつ言葉を返した。

 

『何も誇れないスペシャリストじゃないですか。駄目ですよ、ほらシャキッとしてください』

 

かあ、おめぇしつけェ!オラ最高にイライラしてきたぞ?(訛り)

消えろ、ぶっ飛ばされんうちにな。

 

「━━いいから!外に出掛けますよ!」

 

BMGはその態度を見かねたのか、大声を上げ俺の襟首を掴んで自室の扉を開こうとする。

なに!?精霊(笑)ならば実体化は出来ないのではないのか!?と俺は目を見開き驚愕する。あ、そういえばコイツはアカデミアでも普通に実体化してデュエルしてたでござる。なんてこったい。

 

 

やだ!拙者やだ!と俺はBMGの引っ張る力にじたばたと抵抗する。「小学生ですか!」と怒鳴られてもへっちゃらである。お前が真面目系委員長だったら俺は不真面目系雑用係だわ。やべえ何言ってるのな分からなくなってきた(錯乱)。取り敢えず俺は外に出たくないんや。お外怖いんや!日の光りは俺には眩しすぎる……。

ふんぬらば!しゃーんなろ!離しやがれ☆!と格闘を繰り広げること数分後、「ちょっとうるさいぞ、ゴキ○リでもでたのか?」と俺の父親が俺の部屋の扉を開け抗議してきた。

「Gではないけど迷惑レベルなら同じぐらい。スプレー持ってきて?」と俺は扉を開いた父親に告げる。だが彼は俺とBMGを見ると固まり、交互に見比べて状況を確認すると「りょ、了解です」と言って扉を閉めて去っていった。

 

くっくっく、お前の命はあともう少しだ。俺のゴキジェットが火を吹くぜ、と俺はBMGに言う。だが彼女は「いいんですか?」と俺に対する敵対心を余所に、青い顔で質問してきた。え?なにが(無知)

 

「私今実体化してるので、お父さんにも見えてたと思うんですけど」

 

あっ(察し)

 

 

まあ大丈夫やろ(パリピ感)

 

 

3,俺より強い奴に会いに行く……なんやて工藤!

 

 

━━ああ分かったよ!連れてってやるよ!どうせ後戻りは出来ねぇんだ、連れてきゃいいんだろ!途中にどんな地獄待っていようとお前を……俺がゲオに連れてってやるよ!(憤怒)とBMGに逆ギレした後、俺は身支度をするため自室を出た。ちょっと怒鳴って疲れたから麦茶でも飲むかと冷蔵庫のある台所へと向かう。すると途中、居間にいる父がそわそわした様子で向きが反対の新聞を読んでいたが、俺は真・スルーを決め込むことにした。どうせ俺には関係ないことやろ(確信)

 

しかしめんどくさいぜあのブラジャー。もっと姉御やチビ助のように静かにはなれないのか、と俺は疲れを隠さずに一つため息をつく。最近の若いもんはエネルギッシュやね。ちょっと生き急ぎすぎんよ。もう少しゆっくりと、薄氷の上を進むがごとしの慎重さをもってもらいたいぜ、なんて考える今日この頃である。うっす。

 

そうして麦茶を飲み終わり、「じゃあ準備始めっか」と俺は気合いを入れ直す。

 

落ち着いて、俺は精霊(笑)とビデオ選びをする際に注意するべきことを考える。

ここで第一に気を付けることは、精霊(笑)は基本俺にしか見えない、ということだ。よってこのまま何の対策もせずビデオを選ぶと、精霊に一々「これはどう?」と俺が問い掛け続ける姿を晒すことになり、傍目から見たら「うわ、あの人一人で喋ってるやべえ奴だ」ということになるだろう。それだけは何としても阻止しなくてはいけない。最近のSNSは怖いからね。仕方ないね(震え声)

だが、今回は精霊(笑)といってもBMGである。彼女だけは唯一実体化できることが先程判明したのだ。実際にそのままサーヴァントのように霊体化せずにいけば解決である。

しかしBMGのあの服装でいくとコスプレヤー認定されてこれもSNS案件なんだよなあ(遠い目)

とりあえず服装を変えて貰わんとな。大丈夫だぜ。その解決法についても当てはあるでござるよ。

 

「姉さんの服って今どこにしまってある?」

 

俺は居間にいる父にそう問い掛ける。我が家は父、母、姉、俺の四人で生活している。いや、正確にいうと姉は突然旅に出たので、現在三人である。

ここは今はいない姉の服を拝借し、BMGに着てもらえば全て丸くおさまるやろなあ、そう俺は考えていたのだ。多分身長同じぐらいだしいけるやろ。

 

父は俺の言葉を聞き「え、多分そのまま押入れにしまってると思いますよ。ど、どうしてですか?」と俺に挙動不審でビビりつつ問い掛けてきた。なんか落ち着かない様子でござるな。尿意でも我慢してるのかな(困惑)

 

「いや、俺の部屋に女の子いたでしょ?そいつが着れる替えの服が欲しくて」

 

「え、替えの服ないの?金髪の子あのコスプレのままこの家に来たの?ご近所さんに噂されない?」

 

「大丈夫だと思うっす。あの格好がデフォルトだし」

 

「年がら年中あのコスプレ!?彼女ヤバい子じゃない」

 

 

まああの子生粋のコスプレイヤーなんで、と俺は適当に父に向かって告げる。すると父は「はえー、すっごい」と感嘆の声を上げ、若いっていいなと新聞に目を戻した。

 

 

 

 

 

そうして俺は姉の服をBMGに渡し、彼女がそれに着替え終わった後、外に出たのである。

よし、なんの問題もなく解決したぜ(やったぜ)

 

 

 

4,ショットガンシャッフルはカードを痛めるぜ……もろたで工藤!

 

 

「そういえばマスターにお姉さんっていたんですね。どんな人なんですか?」

 

BMGは俺の隣で歩きながらそう言った。

お、そうだな。と俺は彼女の言葉に頷きつつ、携帯に保存してあった家族写真を表示し彼女に見せる。

 

「うわそっくり。特に目元が」

 

BMGは写真に映る俺の姉の姿を見て、驚きつつ言葉を返した。

まあその通り目元がそっくりなんだけどさ。それ俺の姉の唯一のコンプレックスだからあんまり触れてやらないでね?(同情)

俺は男だからこんな目付きでも許されるけど、姉はこの眼光のせいで彼氏出来ないらしいから(震え声)

 

春の訪れを感じる暖かい風が吹き、早咲きの花びらが舞っていく。

何はともあれ、今日も平和な一日が来ることを願うばかりである。

 

 

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