くぅ疲マン   作:宇宙飛行士

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2話 イービルヒーローはEの力

 

1,前回までのあらすじ!

 

姉御は語った。

 

曰く、タイタンが持つ千年アイテムは偽物だと。

曰く、タイタンはマジシャンで、俺はタイタンの催眠術にかかって今居眠りしてしまってると。

曰く、手足が消えて見えるのはタイタンがマジシャンだからしょうがないのだと。

 

なるほど。

 

姉御━━アンタ何言ってんの?(真顔)

 

ウソダドンドコドーン!

俺は姉御に向かってそう言うが、彼女は何時までも沈黙を保っている。

えぇ(困惑)全部マジシャンで済ませられる問題じゃないでしょ。え、っていうか姉御なんで普通におれと会話してるの?

何?精霊?ふーん。まあ、悪くないかな……(中二感)

頭がおかしくなったみたいなんだ(^o^)!

 

こうなりゃやけだぜ。全部ぶち壊してやる。

 

次回、『ストレスの果てに』

 

デュエルスタンバイ!

 

 

 

 

2,神様は乗り越えられる試練しか与えません(ヤケクソ)

 

 

俺は居眠り状態から姉御のおかげで復帰し、デュエリストの嗜みカード手裏剣でタイタンの持つ偽物の千年パズルを破壊する。

 

そうして気分は毛利小五郎状態で、ちょっと憎しみ(ストレスの八つ当たり)を込めながら姉御の推理を奴に語った。

するとタイタンは「な、なんだお前のその眼は!」と言い、脅えた顔を浮かべ、俺から遠ざかっていく。

え、そんなに俺の顔恐いの?と地味にショックを受けている俺を後目に、しまいには自暴自棄になったのか自分の持っていた偽パズルを地面へと叩きつけた。

お、落ち着けよ?(震え声)と思った俺であったが、突然煙幕が視界に広がったのを見て、タイタンの狙いに気づいた。

 

逃走である。

 

ええ…(呆れ)いや、タイタンのオッサン優勢やん。別にこのままデュエルすればええんちゃう?どうしてそこで諦めるんだよ。

いけるいけるどうして諦めるんだそこで!応援してる人たち(俺)のこと考えてみろって!

 

と場違いな心の声を投げかけた。

 

いや、でも途中でデュエルを放棄したのはアッチなので、僕の完全勝利ですよね(ニッコリ)←完全ではない

ふははは!地獄に行ってもこんなに楽な勝利は見られんぞ。タイタン、闇のデュエルの執行人と、その気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ。この戦い、我々の勝利だ!!(確信)

 

そんなフラグを乱立させたのが悪かったのか、突然俺とタイタンを包み込むように場が闇に包まれる。

 

そして気づいたらよく分からない暗黒空間が周りに広がっていた。

 

 

……フゥ~!(半ギレ)

超展開すぎてまるで意味が分からんぞ。あっ、やべえ胃がキリキリしてきた。ちょっと?勘弁してくださいよ?さっきから展開が可笑しすぎてストレスたまりまくるんですけど。

 

そんな俺の元に、変な泥っぽい物体が意思をもったかのように襲いかかる。しかしそれを姉御は自身の炎の力で打ち払った。

 

ファ!?(驚愕)

なんかヤバそうだったんですけど!姉御サンキュー!と俺はテンション高めに感謝を伝える。

ちっくしょう。どんどん色んなことが起きやがる。こっちはまだハチャメチャが押し寄せてるってのによぉ(胃痛)

 

そういえばタイタンはどうなったんだろう?そう思い彼が居た方向へと俺は目を向けた。

 

 

タイタンは泥っぽい物体に埋まっていた。

 

 

……取り込まれてるゥー!(ボーボボ感)

 

 

そんな俺の驚愕を後に、タイタンはすぐさま元の姿へと戻る。

なんか雰囲気とか変わってる気がするけど良かったぜ。流石に人がグロい結果に終わるのは見てられない。

 

俺はほっと息をつき、タイタンにねぇ?今何処?と聞く。するとタイタンは自分のデッキからカードを引き、デュエルを続行する意思をこちらに伝えた。

 

 

おい、会話しろよ(全ギレ)

 

 

 

 

 

 

「くそっ!なんだこれ!」

 

遊城十代、そしてその仲間達三人は、ドーム上に広がった黒色の物体の前に立ち尽くしていた。

さっきまでデュエルをしていたタイタン、そして彼の友達(と十代は思っている)は、この闇の塊の中へと包み込まれてしまったのだ。さっきまでのイカサマでの闇のデュエルとは違い、今の現状はまるで異質な、暗い雰囲気を漂わせている。

 

「無事でいてくれよ……」

 

そう十代が呟いた時、彼の持っていたデッキが光りだした。それを見て最初は驚愕した十代であったが、すぐにそれを取り出して中を確認する。すると自身の相棒であるハネクリボーが、突然鳴き声をあげながらカードから飛び出した。

 

「は、ハネクリボー!?」

 

驚いた声を上げた十代。しかしそれを気に止めることなく、ハネクリボーはドーム状に広がった闇へ神聖な光を浴びせる。

すると朧気ながらも中の状況、そしてタイタンと自分の友達がデュエルしていることが確認できた。

 

同時に、中にいる自分の友達がカードを引きつつ、心から雄叫びを上げたのを、彼らは聞くことになる。

 

 

それは、新たな彼の異名が生まれた瞬間であった。

 

 

 

 

3,わけがわからないよ()

 

 

暗黒空間でのタイタンとのデュエルは続く。

元からタイタンが優勢だったので、俺はなすすべなく敗北する結果を予知した。

 

いやーそれにしても、なんか痛くね?胃が痛いのは勿論なんだけど、体痛い気がするんですけど。マジで闇のゲームっぽくなってない。マジか。

つうか俺デュエルで勝ったとしても負けたとしてもこの空間から出れるの?どうにもならん気がしてきたのだが?不貞腐れてやる!プンプン!!

……オエ!さらに胃が痛くなってきやがった(抑止力)何故だ!

 

自分のターンを迎えてもカードを引かずにそんなふうに不貞腐れる俺。

だって、どっちにしても、この空間から出られないなら……死ぬしかないじゃない!あなた(タイタン)も!私も!とやってられない態度を傍目からでも理解できるぐらいとっていた。

 

 

 

しかし、そんな俺に姉御は言う。

 

 

 

 

 

 

 

━━なぜ、ベストを尽くさないのか?

 

 

 

 

 

カン☆コーン

俺の脳にそんな音が響き渡る。

俺は姉御のその言葉を受けて、感銘からか

立ち尽くした。姉御は続けて言った。

 

 

━━Why!don't you!do your best!!!

 

 

姉御の言葉が、窮地に陥っていた俺の心を勇気づける。

そうだ、まだ何も成し遂げてはいないじゃないか。

相変わらず、デュエルアカデミアの生徒は俺をくぅ疲で弄ってくるし、クロノス先生は俺がガッチャマンとツートップ扱いされてからドロップアウトボーイ認定してくるし、明日香っちはなんやかんやで捕まったままだし、俺は何も得してないままではないか!

 

 

 

 

━━なぜ!ベストを尽くさないのか!!!!!!

 

 

 

 

姉御の言葉が俺の体を突き動かす。俺はその勢いのままデッキからカードを、引いた。

 

 

 

 

 

 

 

うおおおお!!!ベストだあああ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

後に、俺はくぅ疲マン、もしくはベストマンとみんなから言われるようになる。

 

 

 

もう何も怖くない!(白目)

 

 

 

 

 

 

4,ハルクだ!→ベストマンだ!!

 

 

 

 

 

━━俺はダーク・フュージョンを発動!手札のフェザーマンと場のバーストレディを融合する!来い、インフェルノウイング!

 

大きな翼を持ち、にやりと不気味に嗤うモンスターが召喚される。

E-HEROインフェルノ・ウイング。ヒーローとは名ばかりの悪魔族融合モンスター。その両腕は異形の者が交わりあったことを如実に現していた。

 

 

━━やれ!インフェルノウイング!インフェルノ・ブラスト!!

 

その掛け声と共に、悪魔を使役する少年の両目が金色に輝く。しかしその色から感じられるのは光ではなく、闇そのものを写しているように思えた。

 

 

━━まだだ!!ヘルバック・ファイア!!

 

 

インフェルノウイングの効果による戦闘ダメージがタイタンを襲う。しかしタイタン本人はその痛みを感じることもなく、一瞬でこの場から消え去った。

 

 

 

 

 

残ったのは元居た廃寮の空間と、どんとこい超常現象……と呟きながら立ち尽くす少年だけだった。

 

 

 

 

 

5,そして、伝説に……(黒歴史)

 

 

 

その後の話をしよう。

俺がデュエルを終えた後、無事に明日香っちは救出された。

いや、そんなことはどうでもいいんだ(酷い)。重要なことじゃない。問題は俺があの暗黒空間で叫んだベスト宣言が、十代たちにも聞こえていたらしいということだ。

 

 

 

うぁあああ!!!(赤面)

なんということだ、なんということだ。また俺は自分を追い込んでいくのか。十代から「お前、決め台詞のレパートリー多いな」と笑顔で言われてしまった。くそっ、覚えてろ!元はと言えばお前がガッチャガッチャ連呼したから、決め台詞という概念がデュエルアカデミアでブームとなってしまったのだ。

 

とりあえず、絶対に俺がベストって言ったことを周りに言うなよ。絶対、絶対だかんな!と言って十代たちの元を去る。これ以上はもう何かを言える元気が無い。赤面して力が出なかったんだ……まさかあんな台詞で勝つとは思わなかったぞ(後悔)

 

救出した明日香っちを十代に任せ、俺は帰路へと急ぐ。振りをして、人目のつかない森の中に再度入った。

 

 

 

いや~その、姉御、いつまでいるん?(震え声)

俺はウッソだろお前という表情をしつつ、半透明になって自分の側を浮いている姉御に問いかける。すると「俺もいるぞ!」と言わんばかりの笑顔でフェザーマンの旦那も隣に出現した。

 

 

 

 

つまり、どういうことだってばよ?(白目)

 

 

 

 

 

6,カカシ先生ェ……

 

 

 

 

 

後日、俺にデュエルアカデミアから退学するよう学園側から通達された。

 

 

 

 

 

……くぅ~疲れましたwこれにてデュエル(人生)終了です!(卒倒)

 

 

 




『ボツネタ設定』

・主人公
廃寮でのデュエルはいかん、ということで退学を言い渡された主人公。予定ではここから丸藤君の代わりに十代と組んでデュエルをする構想だった。ダークフュージョンを使って融合召喚した彼であったが、この後の時点でデッキからイービルヒーロー系は消えている。そして主人公の胃がヤバい、もしくは変なテンションの時に出現するという設定。だって、そのほうがカッコいいじゃん?

・天上院明日香
ボツネタでピーチ姫をしていた人。主人公とは小学生時代の知り合い、つまり幼馴染という設定だった。経緯として、明日香が友達にそそのかされて、恋ダンスを踊り始めた時に主人公と偶然会い、彼が「お前はガッキーじゃない」とツッコミを入れるところを回想として書こうと思っていた。えぇ?(困惑)

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