くぅ疲マン   作:宇宙飛行士

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7話 コレクッテモイイカナ

1,前回までのあらすじ!

 

 

 

遠足にハブられながらも平穏な毎日を過ごしていた俺。しかし明日香っちが言うのには、現在このデュエルアカデミアにセブンスターズとかいう奴らが攻めてきてるらしい。

対抗するためにはデュエルするしかない!、という明日香っちの言葉を俺は苦笑い。

いやデュエルって、そこまで万能なものだったっけ?俺はそうは思わないんですけど(名推理)。せめて自販機でジュース奢ってもらうためぐらいには使えるかも知れないっすよ。それだけでも文句言われると思うけどね。

 

まあ明日香っちガンバ(応援)と心の内で他人事のように呟いた俺。だが時を同じくして、レッド寮のガッチャマンの部屋が輝きだした。

まーたガッチャしてんのかと俺と明日香っちはその部屋に侵入。

 

そして気づくと、火口の上に瞬間移動してました。まる。

 

 

 

もうぶっちゃけありえない!

 

次回、『それは不思議な出会いなの?』

 

 

デュエルスタンバイ!

 

 

 

 

2,ダディアナザン!?

 

 

 

 

まず現在の状況を説明しよう。

 

俺とガッチャマンは半透明の膜みたいな奴の上に立ってる。そして下に溶岩がぐつぐつ湧いてる感じだから、ここは火口に位置する場所だと考えられる。いやマジで、なんでこんなところにいるの。超熱いし、汗が止まらないでござるよ。もうチョベリバ(死語)だぜ。

 

次に明日香っちと丸藤君、コアラマンもこの場所にいて、彼らは俺たちよりも下の場所。溶岩により近い所に、そして半透明の球状の膜の中にいる。

なんか別に隔離されてて、嫌な予感がバリバリする。これもチョベリバ(死語)ポイントプラスワン。ヤベーイ!

 

どうやら俺たちはこの場所に強制的に移動させられたみたいだ。

どうやってかは知らない。むしろ教えて?(涙目)。なんで次から次へとハチャメチャが押し寄せてくるの。もうわからへんよこんなん。面妖な。

 

また超常現象かたまげたなあ、と俺はうんざりした心持ち。当のガッチャマンも何故ここにいるのか分からないみたいだ。

おいおい、お前の部屋がどこでもドア状態だったからこうなってんのよ。どうしてくれんの俺のこの空腹は、と軽い冗談を混乱してるガッチャマンに口にしようとした矢先、俺たちの目の前に一つの塊になっている炎が着弾する。

 

いやもう驚かないよ?めっちゃデカイ炎が堕ちてきたぐらいでは。嘘つきました本当はマジびっくりしました(小並感)。ドゴーンって爆音で耳が痛いっす。マリオのファイアボールって規模の話じゃねぇぞ。今のはメラゾーマではない、メラだってぐらいだぞ。これもヤベーイ!!もう完全に殺しにきてるじゃないですか。こんな所にいられるか!俺は帰らせてもら(ry

 

パニクっていた頭を落ち着かせ、痛む耳をおさえつつ俺はその炎の着弾点を見る。するとその燃え盛る火炎の中から人が現れた。

全身を黒に染めた背の高い男。黒の長髪、顔にはカッチョいい(死語)仮面を着けている。

 

その男は不気味に笑い、此方を見て言う。

 

「我が名はダークネス。お前たちの持つ七精門の鍵を頂こうか」

 

 

いやお前ジョイン仮面だろ。俺には分かる(半目)

 

 

 

3,ウソダドンドコドーン!

 

 

 

「遊城十代、今回のデュエルはお前が相手だ」

 

「ああ、そのつもりだ」

 

十代はダークネスの言葉にそう返答する。

これから行うのはダークネスによれば闇のデュエル、そんな危険な行為を一緒にここに飛ばされた自分の友達にはさせられない。

 

しかし、彼は十代のそんな考えなどに構わずに言う。

 

━━いや、アイツの相手は俺がする。

 

そう彼は十代に待ったをかけた。

 

「だけど、これは闇のデュエルなんだ!普通のデュエルじゃない!」

 

十代はそう彼に忠告する。十代はこれまで数多くの実際にダメージを負う、そういったデュエルを体験してきた。生死がかかった命懸けのデュエル、それが闇のデュエルなのだ。そう続けて説明したが、彼はそれを聞いても自分の意見を変えずに言う。

 

━━アイツは俺の友達だ。俺が奴の目を覚まさなくてはいけない。

 

それに、と彼は言葉を続ける。

 

━━俺も一度はアイツと同じ道を辿ったことがある。だから、ここは俺に任せろ。

 

 

十代はそれを聞き驚愕した。

闇のデュエルの執行人、ダークネス。まさか彼がそれと同じ道を、過去にそんな体験をしたことがあるなんて、と明かされた事実に驚いたのだ。

 

 

━━鍵なら持ってる。別に相手は俺でも構わないだろ?

 

「ああ、構わない。遅かれ早かれ、どちらも餌食になるのは変わらないからな」

 

 

ダークネスと彼はお互いにデュエルディスクを展開する。刻一刻と変わっていく状況。十代は、それを固唾をのんで見守るのだった。

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

 

 

 

4,ナズェミテルンディス!!

 

 

ジョイン仮面はガッチャマンをデュエルの相手に指名したが、そうはいかない。お前の相手は俺だ。

 

俺はこれ以上見ていられなかった。かつて親友とまで思ったアイツが、同盟までくんだ奴が、『俺の名はダークネス。フフフ、怖いか?』なんて言う、末期の中二病患者だったなんて……

 

バカめ、と言って差し上げますわ!(真顔)

ジョイン仮面、お前俺と同い年ぐらいだろ?だったらもう卒業しないと。誰しも確かにそういう時がくる。俺だって昔はお前と同じように『もう後もどりはできんぞ、巻き方を忘れちまったからな』なんてことはした。右腕だって疼いた。でも、その時間にはお別れを告げるんだ。

 

俺はこのデュエルを、ジョイン仮面(中二病)の卒業デュエルにするぜ。

 

 

「俺の先行だ。俺はサイレント・マジシャンLV4を守備表示で召喚!」

 

 

目の前に銀髪チビ助が『これより我が剣は貴方と共にあり、貴方の運命は私と共にある』と言い現れる。

 

……なんだコイツぅ!(驚愕)

 

お前魔法使いだよ。でもちょっと面白いわ。あとで飴をやろう。薄荷味だけど。

 

「カードを一枚伏せる。ターンエンドだ」

 

俺は銀髪チビ助の謎発言に和みつつ、『攻撃の無力化』を伏せて自身のターンを終える。

このターンは次に備えての布石とし、まずは相手の出方を窺おう。

 

まったく、ジョイン仮面はどうしてこうなっちゃったのか。

これは俺の推測だが、ジョイン仮面はただの中二病だ。しかし現在俺が直面してる現実、溶岩の上に居て、明日香っち達が人質に捕らえられているということは嘘ではない。つまり、ジョイン仮面以外の奴がこの超☆常☆現☆象を起こしたのだ。

 

ジョイン仮面のいう闇のデュエルというのも、恐らくだがガチだ。俺はタイタン戦でも似たようなことを体験した。瞬間移動までさせて俺たちをデュエルせざるをえない状況に追い込んだのだ。闇のデュエルを行わせるためだと思えば納得できる。だって証拠消すの簡単じゃん。溶岩に落とせば。あれ、これ怖くね?

 

ま、まあいい(よくない)。取り敢えずこれらの推測から察するとこうだ。

ジョイン仮面は中二病であるが故に、なんかスゲー科学技術を持つ奴に騙されて現在の状況に立たされている可能性が高い、ということ。だって「闇のデュエルやってくれない?」って言われたら中二病の奴は嬉々として食いつくでしょ。ジョイン仮面もその口だ。多分闇って部分に反応しちまったんだ。

 

くそう、なんてこった。ジョイン仮面、思い出してくれ。俺たちは(普通の)友達だったじゃないか!

 

俺がそう声をかけてもジョイン仮面は此方を見ながら黙々と自分のターンを進めていく。……ジョイン仮面!?何故見てるんです!オンドゥルルラギッタンディあ、はい、すみませんチビ助に魔力カウンター乗せますね(謝罪)

 

ジョイン仮面はメインフェイズに移行し、手札を一枚こちらにかざして宣言する。

 

「私は『サイクロン』を発動。お前の伏せカードを破壊する」

 

ジョイン仮面の発動した魔法カードにより、俺の『攻撃の無力化』が破壊された。

まじか。これで攻撃を防ぐことは難しくなったわ。チビ助守備力1000しかないし。

 

「そして『黒竜の雛』を召喚。黒竜の雛の効果発動!このカードを墓地に送ることで、手札から『真紅眼の黒竜』一体を特殊召喚!」

 

ジョイン仮面の元に攻撃力2400の大型モンスター、レッドアイズが君臨した。

 

そのモンスターを見て俺は驚愕する。レッドアイズだと?レッドアイズは数十万を超えて取引される激レアモンスター。まさかそんなカードをジョイン仮面が持ってるなんて……ブルジョワかよ(血眼)

 

しかしこれでチビ助が破壊されるのは確定だ。せっかく召喚したのになんか申し訳ない気持ちだぜ。

そんな俺の気持ちを察したのか、銀髪チビ助は涼しげな笑みを浮かべ俺に向かって『ご武運を……』と言ってきた。

 

……なんだコイツぅ!!(困惑)

 

無駄にカッコよくて面白いわ。あとでミント味の飴をやろう。

 

「レッドアイズで攻撃!ダーク・メガ・フレア!!」

 

チビ助は黒炎に包まれ、場から消え去った。すまんな。デビュー戦で活躍できなくて。次はなんとか頑張ります(島村感)

 

それにしてもモンスターが破壊されてこの衝撃は、やっぱりソリッドビジョン云々だけじゃない。まじで闇のデュエルっぽい。

 

というかジョイン仮面がこの衝撃を見ても微動だにしないところを見ると、中二病以外の可能性、洗脳されてる可能性が高まってきやがったぜ。

いや、本当は最初から分かってたから。むしろ溶岩を前にして平然としてることから洗脳されてるかもってことは考えてたから。今思い付いたとかじゃないから。

でもさ、洗脳も中々超常現象でござるよ。そんなに現代科学発達してたの?マジかよ。

 

 

どうするか……このまま時間がかかりすぎると、人質の明日香っちたちは溶岩にドボンらしいし。かといって俺がデュエルに勝つと、ジョイン仮面は闇のデュエルのルールでカードに封印されて実質死ぬらしいし……

 

 

あれ、これ詰んでね?(手遅れ)

 

 

 

 

5,アンタガナー!アンタガスベテワリインダYo!

 

 

 

 

「お前の負けだ。仲間と共に消え去るがいい」

 

ダークネスは最後の攻撃を彼に仕掛ける。彼が一度は倒した真紅眼の黒竜、それが蘇生され、またしても強大な敵として彼に牙を剥く。

 

━━罠カード『ヒーローバリア』!これで俺の『E・HEROバーストレディ』への攻撃を一度だけ無効にする!!

 

闇のデュエルにより満身創痍になりながらも、彼は抵抗する。

彼は最後まで諦めてはいなかった。傍目から明日香には、彼が酷く苦しんでいることが見てとれた。

自身をダークネスと呼ぶ闇のデュエルリスト、此方から様子を見るに、彼はそのダークネスと知り合いらしい。何度も必死に『正気に戻れ』と声をかけていた。それはデュエルが進んで行くにしたがって叫びに変わり、彼の激情を明日香は感じた。

そして彼が苦しんでいるもう一つの要因として、それは明日香たち自身の現状にあった。

明日香たちは人質として、現在半透明の膜の内に囚われている。しかし時間が進むにつれその膜は溶けていき、このままでは溶岩にのみ込まれてしまうのだ。

 

どちらかしか救えない。そんな現実を、彼は今突きつけられている。

 

 

それを理解し、明日香はぞっとした。そして同時に、自分だったらどのような選択をするか考えた。

 

いや、選べないだろう。

 

そう結論を導く。人の命を天秤にかけ、どちらかを優先するなんてことは出来ない。その先にある重圧に耐えられないのだ。

だからもし自分が彼の立場だったら、何もせずに、自身も破滅する道を辿るだろう。恐怖で足はすくみ、ただ呆然と。

 

 

━━俺のターン……ドロー!!

 

 

彼はまだ諦めていない。ボロボロになりながらも、カードを握る手には力がこもっている。まだいけるぞ、と目は雄弁に語っている。

だが、現実は待ってはくれず。自分たちを守っている膜は溶け続け、遂に危険な域へと達した。

 

「もう猶予はない。人質になっているお前の仲間は死ぬ」

 

そうダークネスが彼に告げる。

彼はそれを聞き、自分たちの方を一瞥した。その目は、どうしようもないのかと必死になっている様相だった。

 

彼はダークネスの方に向き直り、カードを持つ手を力無くだらりと下げる。そして両目をぎゅっと瞑り、静止する。

 

「どうした?遂に諦めたか?」

 

ダークネスのそんな煽りも気にせず、彼は目を閉じたままの姿で立ち尽くす。

 

そして、決意を秘めた声で言った。

 

━━俺はお前を犠牲にする。……お前を救えなかったのは俺の責任だ。

 

そうはっきりと断言し、彼は眉間を寄せる。それは後悔からのものに明日香は見えた。

 

しかし彼の言葉はここで終わらない。彼はだが、と間をおき、次の言葉を紡いだ。

 

 

 

 

 

だが━━俺は謝らない。

 

 

 

 

そう言って、彼は閉じていた瞼を開いた。

その瞳は鈍い金色に染まっていた。

 

 

 

 





『ボツネタ設定』

・主人公
だが私は謝らない。その恐怖心を克服して、必ず戦い(ダンちゃん☆の応援)に戻ってくれると信じているからな、と所長になった。しかしこの判断を下せるのはまだ少年である人にとって異常であり、それが彼の覇王の資質を表している。実際カードに封印されても助けられる可能性はゼロではなく、その手段をこれから探すしかないと彼は腹を括っている。おとなになるってかなしいことなの(サラマンダーよりry

・サイレント・マジシャン
最近、自分は騎士なのか武士なのか分からずに悩んでいる。
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