Infinite Stratos×For Answer 作:西方有敗
何話かに一度纏めて返信させて頂きたいと思います!
今回は前半は一夏目線です。
「気を付けて一夏!、
多分アイツはさっきの奴とは比べ物にならない!」
「ええ、恐らく凰さんの言うとおりですわ・・・。
私も本気で行かせて頂きますわ!!」
鈴とセシリアがそれぞれ敵の感想を言う。
だけど相手が幾ら強くてもこちらは3機に対して向こうは一機。
数的有利はこちらにある。
さっきの無人機相手にエネルギーを大分使用しているけど、
まだ零落白夜を使用できる分のエネルギーはある。
相手の装備を見た所、
オーソドックスな左腕の銃と右腕のブレードのみ。
2人と連携して左腕の武器を封じて接近戦に持ち込めれば勝機はある!
「セシリア、援護を頼む!
鈴は俺と一緒に奴を攻撃するぞ!!」
「分かりましたわ!」
「分かった!」
俺が2人に言うと、直ぐに返事が返ってきた。
「どうした?、
来ないのであればこちらから行くぞ?」
目の前の敵が退屈だと言わんばかりの態度でこちらに向かって言い放つ。
「行くぞ!!」
俺と鈴は同時に敵へと肉薄し、
その間にセシリアは素早く太陽を背に上昇、
上空からの俯瞰視点で狙撃を行うべく位置についた。
「ハアアアアアア!」
「りゃあああああ!」
こちらが攻撃を行っていると言うのに、相手は一切動かない。
・・・馬鹿にしているのか!!
「狙いが丸分かりだ。」
敵は俺と鈴の一撃を僅かに身を反らすだけで回避する・・・が。
「そこですわ!」
そこで間髪入れずにセシリアの狙撃が敵を狙い撃つ!!
「フッ!」
「なっ!!」
もう一度回避すると思い、
次の行動を起こしていた俺は目の前の光景に唖然とする。
「レーザーを・・・斬った!?」
「言った筈だ、狙いが丸分かりだと。」
「突っ立ってないで攻撃して!!」
「わ、分かってる!!」
鈴の言葉で何とか持ち直し、すぐさま追撃を行う・・・が。
その全てをまるで赤子の手を捻るように全て避けてくる。
「あたらねえ・・・!」
「攻撃が素直すぎる、
それでは百年経っても俺に一撃を当てるなど夢のまた夢だな。」
敵はそう呟くと同時に、
「・・・しかし上のハエが邪魔だな、先に始末するか。」
そう上に居るセシリアに対して言い放った。
「な・・・!、
セシリア逃げろ!!」
「いいえ逃げませんわ!!
行きなさい・・・ブルーティアーズ!!」
敵はセシリアを攻撃する為に上昇するが、
それを迎撃する為にブルーティアーズを射出、
360度全方位から攻撃を行う!
「ほう。」
迫り来る攻撃に対し、
セシリアに接近する事を一先ず止めたのか、
次々と喰らいついている攻撃に対して回避に専念している。
「鈴!」
「分かってる!」
だが、その隙を逃すほど俺は甘くない!
「今度こそ・・・当たれえええええ!」
「ハアアアアアア!!」
敵の動きを予測し、
次に来るであろう地点に先回りし攻撃を仕掛け・・・。
「そう来ると思ったよ。」
「な・・・危ない一夏!!」
「鈴!!」
敵は左腕の銃を俺に対し発砲してくる。
攻撃行動を取っていた為直撃しそうな所、
寸での所で鈴が間に割り込んでその武器で防御をした。
「り・・・鈴!!」
「大丈夫よ!!、これくらいなら・・・!!」
「美しい友情だな?
「な・・・クソ!!」
先ほどの一撃がかなり強烈だったのだろう、
防いだまでは良かったが、鈴は体勢を大きく崩している。
「スマン、持つぞ!」
「キャ、ちょっと一夏!!」
迷っている暇は無い!
俺は鈴を再び抱き抱え素早く離脱する・・・!!
敵のレーザーが掠りはしたが何とか直撃は避けた・・・が。
「な、何だよコレ!!」
「どうしました!!」
か、掠っただけなのにエネルギーが4割持っていかれた!?
何て無茶苦茶な威力だよ!!
「避けられたか・・・運が良かったな?」
しかしそれがさも当然と言わんばかりの態度で敵は言った後。
「・・・成程な、
ビットを使っている間は動けないか・・・ならば好都合だ。」
そう、上空のセシリアへと射撃を行う。
セシリアは防御の体勢を取り耐えようとしているが、
「防ぐだけじゃダメだ、回避するんだ!!」
「!!」
俺の声が届いたのか、
セシリアは防御を放棄し、敵の一撃を回避・・・。
「そうだろうな、そう来ると思ったよ。」
した瞬間、
まるで分かっていたとばかりに既にその先には敵が居る・・・!?
「セ、セシリアアアアアア!!」
何て速度だよ!?
ついさっきまで確かにそこに居ただろ!!
「まだですわ、まだ私にはこの子が残っているのよ!!」
回避を行った直後の為、
直ぐに次の行動に移せないセシリアは実弾を射出し迎撃を・・・。
「・・・遅いな。」
「・・・え?」
「・・・は?」
目の前で起こった光景に思わずそんな間の抜けた声を漏らしてしまう。
セシリアの迎撃のタイミングは完璧だった。
あの距離では避ける事は出来ないと、そう思った。
しかし・・・既に敵はセシリアの後ろに居た。
「一つ。」
敵はそのまま右腕のブレードを一閃。
何が起きたか分からないで固まっていたセシリアは諸にそれを喰らってしまう。
「そ・・・そんな・・・!!」
だが、再びありえない光景が俺の目に飛び込んできた。
先ほどまでセシリアのエネルギーはほぼ満タンだった。
それなのに、
たった一回ブレードで斬られただけで・・・エネルギーが0になっていた。
「さて、ではトドメと行こうか。
お嬢さん、こんな所で朽ち果てる己の不運を呪え。」
しかし敵は待ってくれない。
エネルギーが完全に0になったセシリアにトドメの攻撃を行おうとするが、
そんな事・・・させるわけ無いだろ・・・!!!
「させ・・・るかああああああ!!」
「・・・チッ。」
セシリアに追撃を行うべく、
銃を構えていた敵に対し左側から瞬時加速を行い接近し、
何とか敵の視線をこちらに向けさせることに成功した。
・・・今まであまり成功した事は無いが土壇場で上手くいって良かった!
「中々速いじゃないか・・・だがな。」
「キャアアアアアアアアア!!」
「な、鈴!!」
「俺の狙いは・・・アレではない。」
「テメエエエエエエ!!」
鈴の悲鳴を聞いて、完全に頭に血が昇った。
コイツだけは・・・ゆるさねえ!!!
「そして、一つお前に教授してやろう。」
俺は零落白夜を起動し、ただ真っ直ぐ敵へと突撃を行う。
「・・・戦場ではな、冷静さを欠いた奴から死ぬ。」
再び瞬時加速を使用し瞬きする間に接近するが、
それを敵は待っていましたとばかりに・・・。
「・・・そこまでです。」
「・・・な・・・に?」
俺と敵の間に見た事が無いISが割り込んできた。
「・・・一夏様、時間を稼いでいる間にお2人を連れて撤退してください。」
「なっ・・・その声は・・・!!」
「何分持つか分かりませんから速く撤退してください。」
ま、間違いない・・・!
この声と俺の呼び方・・・このISに乗っているのは・・・!!
「だけど、こいつは2人を・・・!!」
「ならば言い換えます、足手纏いなのでさっさと消えてください。
これ以上無駄な問答を続けると言うのであれば一夏様からお相手致します。」
足手纏い。
その言葉が俺の心に大きく響いてくる。
「一夏様のやるべき事は彼を倒す事ですか?
今一度優先すべき事項を思い出して、それを実行して下さい。」
「無様だな小僧、一方的に叩き潰されて女から邪魔だと言われた気分はどうだ?
今のお前には尻尾を巻いて必死に逃げ纏う姿がお似合いだ。」
「クソ・・・クソオオオオオオ!!!」
敵わない。
ただその純然たる事実のみが俺の心に深く傷をつける。
結局、俺はあのISの言う通りにするしかなかった…。
時は少し遡る。
「・・・ストレイド様は何を?」
ストレイド様がこじ開けた扉へと殺到する生徒達を何とか落ち着かせ、
全ての生徒の避難が終わったのを確認してから、
リリウムはアリーナへと戻りました。
しかし、そこでリリウムが見た光景は異様な物でした。
生身で飛び込んできた篠ノ之様を殴った後、
MOONLIGHTの切っ先を向けています。
生身の人間がアレに突かれれば・・・、
待っているのは骨すら残らない死のみです。
・・・かつてのリリウムがそうでしたから分かります。
しかしそうはさせまいと一夏様が篠ノ之様の前に立ち、
それを援護しようと凰様とセシリアが合流して
ストレイド様を倒さんと戦闘を開始しました。
「・・・無理ですよ、今の一夏様達ではストレイド様には敵わない。」
リリウムは両者の実力を冷静に分析し、そう判断します。
ストレイド様の実力はリリウムが一番承知しています。
ストレイド様はカラードのトップランカー4人相手に、
オールドキングと一緒だったとはいえ互角の戦いを繰り広げたのですから・・・。
そんな方が相手では正直負けるのは仕方がありません。
「・・・しかし気になります、
自分が勝つことが分かりきっているのに何故ストレイド様は一夏様と戦いを・・・?」
分かりきっている戦いの結果にさして興味はありません、
ですが何故ストレイド様が態々受けたのかは気になります。
ネクスト「ストレイド」の突破力があれば、
この場を振り切って離脱する事も容易いのに。
「・・・考えられる可能性は2つですね。」
一つは・・・一夏様を消す為。
そしてもう一つは・・・一夏様を徹底的に叩く為。
リリウムもそうですが、
ストレイド様は依頼の為なら己の手を血で染める事を厭いません。
どこかの組織が一夏様を亡き者とする為に、
依頼をしたという可能性は十分ありえます。
・・・ですが。
何となく違うような気がします。
確かに向こうの世界では1億もの人達をストレイド様は殺しました。
ですがそれは何となくそんな気がするとしか言えませんが。
何か別の目的があったように感じられました。
そんな方がただISを動かせると言う理由だけで、
一般人の殺害依頼を受けて殺したりするでしょうか?
かつてカラード内において何度かそのお姿を拝見しましたが、
リリウムにはそんな依頼を受諾する方には見えませんでした。
ふと、両者の戦いに目をやります。
そこには・・・やはり一方的な展開に陥ってるのが目に入りました。
「・・・仕方がありません。」
理由はどうあれ、このままでは一夏様は確実に死んでしまうでしょう。
向こうであればそれは仕方が無い事ですが、
こちらでは違います。
それに・・・今のストレイド様に殺しをして欲しくない。
まだ言葉を数度しか交わしていませんが、
心の底からリリウムはそう思います。
「…来なさい、アンビエント。」
肌身離さずつけていた指輪に告げた瞬間、
私の体を光が包み込みます。
もう二度とこの子を使う気は無かったのですが・・・。
光が収まった瞬間、
私の体は懐かしいBFF社製最新鋭中量二脚機に成り代わりました。
「駆動系は・・・問題無さそうです。」
体の感触を確かめ、動きに問題が無い事を確認します。
「今一度翔けましょう・・・アンビエント。」
懐かしい感触に包まれながら、
一夏様達を救うべく、勝ち目の無い戦いへと身を投じます・・・!!
「・・・どういう風の吹き回しだ?」
一夏にトドメをさすべく攻撃を加えようとしたが、
突如現れたアンビエントに邪魔をされた。
「・・・ストレイド様の目的はリリウムには分かりません、
ですが・・・やりすぎです。」
「向こうから始めてきたんだ、どちらが倒れるかまでは続けないとな?」
「詭弁ですよ。」
「だろうな・・・しかし、どうしたものか。」
決して隙を見せることはしないが、俺は考え込む。
千冬先生からの依頼は学生の安全の確保と不明ISの破壊。
束さんからの依頼は一夏と箒の護衛と鍛錬。
一度心を折っておこうと思い、一夏を徹底的に追い詰めたが・・・。
ここでリリウムを撃破してしまうと千冬先生からの依頼は失敗になる。
ここの扉をぶっ壊した以上、その修理費は払う必要がある。
一応色々な依頼をこなして資金はそれなりにある・・・が、
やはり節約はしておきたい。
ならば、結論は一つしかない。
「・・・どちらへ行かれるのですか?」
急に反転した俺に対しリリウムは声を掛けてきた。
「
ここでお前を倒すのは可能だが、それをしてしまうと依頼内容に背く。」
「貧乏性なのですね?」
「節約家と言え、金は幾らあっても困らないし・・・。」
何よりも。
「先ほどから依頼主の通信がうるさくて敵わん。」
一度通信を切ったと言うのに、
強制的にもう一度通信を通されてから束さんの怒りの声が鳴り響きっぱなしだ。
「・・・フフ、変わりましたね?」
「元々さ・・・じゃあな。」
一度不明ISの元へ行き、コアを回収。
その後バリアーを07-MOONLIGHTで切り裂いてから俺は飛び立った。
・・・さて、どんなお叱りを受けることやら。
・・・余談だが、
今回の行動の説明を行うべく、俺は一度束さんの所へと戻った。
しかし顔を合わせた瞬間セレンよりも強烈で、
尚且つ正中線への的確かつ容赦の無い連撃が俺を襲い、
箒との仲を取り持つと言う条件で何と許してもらった後、
今度は千冬先生の元に行った俺は再び正中線への容赦の無い連撃を受け、
教師としてそれはどうなんだ?と言ったが今のお前はCOLLAREDだろ?と返され、
罰として報酬を半分減らされた。
・・・仕方が無い。
閑話休題
躊躇無く一夏君の心をバッキバキに折っていったストレイドでしたが、
依頼主2人によるエグイ連撃を受けた後に様々な罰則を喰らうのでした。