Infinite Stratos×For Answer   作:西方有敗

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第16話 理由

色々と作戦を練り、後は決行を待つだけとなった翌日。

リリウムの様子がおかしかった為流石に熱を測った結果・・・

 

「・・・40度超え、か。」

 

「も、申し訳ございません・・・。」

 

ベッドに横になり真っ赤な顔で謝罪をしてくる。

 

「まったく、風邪は治りかけが肝心なのに無茶しやがって。

取り敢えず今日は絶対安静だ、良いな?」

 

「で、ですが・・・!」

 

「良・い・な?」

 

反論をしてこようとするリリウムに対し、語尾を強めて言う。

これ以上無理をして更に悪化しては話にならない。

 

「うっ・・・分かりました・・・。」

 

「・・・ったく、大人しくしていろよ?」

 

ため息を吐きつつ、俺は部屋を後にした

・・・帰ったら風邪に効く食い物でも作ってやるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「風邪に効く食べ物?」

 

昼休み、

俺は恥を忍んで一夏達に何か良い物が無いかを聞いた。

色々考えてみた結果、

俺が悩むよりもこいつらに聞いた方が確実だと思ったからだ。

 

「うーん、どうだろ・・・お粥とかか?」

 

「お粥?」

 

一夏は考えながらお粥なるものの説明をしてくれた。

 

「・・・とまあ、こんな所だ。」

 

「なるほど・・・参考になる。」

 

しかしお粥か・・・、

今の一夏の話を聞いた限りそんなに難しい物では無さそうだ。

他の面々にも聞いたところ、

結局お粥が一番良さそうという判断になった。

・・・決めた、リリウムの晩飯はお粥にしよう。

そうと決まれば買い出しだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、ストレイドじゃないか。」

 

学園の授業が終わり放課後となった。

俺は早速買い出しをしていた所シャルロ・・・シャルルと遭遇した。

 

「シャルルか、どうしたんだ?」

 

「ちょっと買い物をしにきたんだけど、君も?」

 

「そうだ・・・ところで先日の事だが。」

 

「先日・・・あ。」

 

俺が言わんとしている事を理解したのか、

シャルルは顔を真っ赤にしてきた。

 

「いきなりすまなかった、やりすぎた。」

 

「い、いやいやいや別に良いよ!。けけけ結局未遂だったし!!」

 

一応頭を下げて謝罪をする。

あの後部屋に戻ってからリリウムにしこたま怒られた。

そしてちゃんとシャルルに謝罪しろと念を押されてしまった。

 

「ありがとう、ところで何の買い出しなんだ?」

 

「え、えっとね。ちょっと日用品を買おうかなぁって思って。」

 

・・・日用品、ね。

一体どちら側のだかな。

 

「そうか、では邪魔しては悪いから俺は行くよ。

・・・あんまりアイツを待たせても悪いしな。」

 

「ウォルコットさんの事?」

 

「ああ。」

 

「今日休みだったけど、調子悪いのかな?」

 

「・・・40度の熱がある、

それでも登校しようとしたから大人しく寝かせている。」

 

「よ、40度!?、大丈夫なの!?」

 

40度の熱と聞いてシャルルは驚愕の声を上げる。

・・・そんなに重病なのだろうか?

 

「40度ってそんなにしんどいのか?」

 

「辛いに決まってるよ!、

心細いだろうから早く戻ってあげて!!」

 

「そ、そうなのか?」

 

「そうに決まってるよ!、ホラ良いから早く!!」

 

「おい、バカ押すな!」

 

シャルルに背中を押され倒れそうになりつつも何とか会計を済ませ寮へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リリウム、戻ったぞ。」

 

「え、ストレイド様!!、少しお待ちください!!」

 

少し駆け足で寮へと戻った俺は、

部屋に入ろうとするがリリウムから静止の声が上がる。

しかし時すでに遅し。

俺はドアを開け、部屋へと入った・・・。

 

「・・・あ。」

 

「・・・ん?」

 

俺とリリウムの視線が合う。

俺は両手に大量の買い物袋を、

リリウムは恐らく体を拭いていたのだろうか、

・・・上半身は何もつけていなかった。

 

「・・・スマン。」

 

急いで目を背けながら謝罪する。

例え不慮の事故とはいえ、こういう時は謝罪するに限る。

 

「・・・いえ、先に伝えなかったリリウムも悪いのです。

ところでそこで立たれているのでしたら体を拭くのをお手伝い下さい。

どうしても手が届かない所があるんです。」

 

「いや流石にそれは幾らなんでも・・・。」

 

「このままだと更に悪化してしまいますよ?」

 

・・・そう言われてしまっては何も言い返せない。

仕方があるまい。

 

「・・・貸せ。」

 

「お願いします。」

 

タオルを受け取り、直ぐに作業に取り掛かる。

しかし上手く出来るだろうか。

 

「・・・お上手ですね、もっと力強く拭かれると思いました。」

 

「・・・言われているからな、リンクスとはいえ女は女だ。

触れる時は丁重にしろと、間違っても無駄に力を入れるなってな。」

 

俺がまだ小さいころ、セレンの背中を流す時に無駄に力を入れてぶっ飛ばされた。

・・・今となっては良い思い出ではあるが。

 

「言われてる・・・もしや霞様にですか?」

 

「・・・アイツは霞じゃない、セレンだ。」

 

「あ・・・申し訳ございません。」

 

俺とリリウムの間に何とも言えない空気が流れる。

 

「この傷、どうした?」

 

仕方が無いと思い話題を変えるべく、

先ほど見てしまった時に偶然目に入った傷について聞いた。

・・・今思えば軽率な行動だった。

 

「この傷ですか?

これはあるミッションの時に、

あるリンクスによってつけられたものですよ。

この傷を受けた後リリウムは蒸発して死亡しました。」

 

あるミッション、あるリンクス、それに蒸発。

その三つの言葉を聞いて、俺はその傷が何の傷か分かった。

 

「そうか。」

 

それ以上の言葉を続けることが出来ない。

俺には・・・そんな資格は無い。

 

「この傷で何か思っているのでしたらそれは筋違いですよ。」

 

「・・・なに?」

 

「ストレイド様も分かっているハズです。

リリウムはストレイド様達を殺す為にあの場所にお呼びしました。

そして、あの場所で戦い負けました。

勿論殺す以上は殺される覚悟はあります。

その事に対して勝者であるストレイド様が何かを言うのは、

それこそ敗者であるリリウムを侮辱することになります。」

 

・・・まあ、厳密に言えば俺も敗者なんだがな。

しかし・・・ふむ、そうだった。

それぞれの依頼の為、俺達は戦った。

そして俺とリリウムの戦いは俺が勝った。

ただそれだけの事だ。

 

「そうだったな・・・良し、終わったぞ。」

 

手の届かなさそうな所をある程度拭き終わってから、

タオルをリリウムへと手渡した。

 

「特に何も食っていないだろう?

一夏達から風邪の時に良いと聞く物を教わった。

今作ってやるから寝て待ってろ。」

 

「あ、はい。

ですがストレイド様料理お出来になるのですか?」

 

「・・・見ていれば分かる。」

 

それだけ言った後に各部屋に備え付けられている簡易的なキッチンに立つ。

つい勢いで土鍋を買ってしまったが、

此処の部屋はどうやら通常の火を使う物らしい。

安全面的には何とも言えないが、使えないのであれば使わなければいいだけだ。

 

「(…初めて作る物だ、特に変なアレンジはせずにレシピ通りに作るか。)」

 

・・・さて、上手くできるかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出来たぞ。」

 

自分でも軽く味見をして問題無い事を確認してからリリウムに声を掛けた。

 

「・・・寝てるのか?」

 

返答が返ってこない為、

リリウムの様子を見たら寝息を立てて寝ていた。

 

「(・・・っと、寝顔を見るのは失礼だな。)」

 

あまりにも穏やかな顔だった為、

つい見てしまったが直ぐにそう思い直し布団を掛け直した。

 

「・・お許し、下さい。」

 

・・・ん?

なんだ、寝言か。

 

「・・・お許しください・・・王大人。

リリウムは・・・ご信頼に背きました・・・。」

 

・・・王大人、ね。

理由は分からないがリリウムは陰謀クソジジイを心から信頼していた。

先ほどコイツが言った通り、

リリウムは依頼を受け戦い、そして散った。

それに対しては仕方が無いと割り切ってはいるだろう。

・・・とはいえ、割り切れない部分もあるハズだ。

 

「・・・少し寝かせておいてやるか。」

 

折角眠っているのに、邪魔しちゃ悪い。

門限ギリギリだった為、

俺は寮の中を歩いて回ることにした・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここは、確か。」

 

ある部屋の前で俺の脚が止まる

ここは・・・一夏の部屋だったな。

そういえば、料理について教えて貰った。

その礼を・・・。

 

「う、うわああああ!!」

 

「なに・・・!」

 

そんなことを考えていると、一夏の叫び声が聞こえてきた。

敵襲か・・・!、

他の生徒も居るというのに、大胆な奴だ!!

 

「・・・邪魔するぞ!」

 

時は急を要する。

そう判断した俺は、悪いとは思いつつも鍵を破壊して中に押し込・・・。

 

「・・・へ?」

 

「・・・む?」

 

「・・・あ。」

 

三者三様、様々な反応をする。

一夏は何が起こったのか分からないという反応。

シャルルは何故か一糸纏わぬでこちらを見て。

俺はそれに対してただ唖然としていた。

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

 

 

 

 

 

 

 

「・・・はぁ。」

 

服を着たシャルルはため息をついている。

 

「え・・・と、まさか?」

 

それに対して一夏は状況が読み込めていないらしい。

・・・ふむ、これは俺が仕切った方がよさそうだ。

 

「シャルル・・・いや、こう呼ばせてもらおう。」

 

「?」

「?」

 

俺が一度言葉を切ると、2人は首をかしげている。

 

「シャルロット・デュノア。」

 

「どうして、その名前を・・・!!」

 

俺が言った言葉に対してシャルロットは多いに驚く。

やはりな、楯無の情報は間違っていなかったらしい。

 

「・・・ちょっと待て、シャルロットって・・・それにもしかして。」

 

「いい加減察しろ、こいつは女だよ。

何故性別を偽っているかまでは分からんが・・・その理由は話してもらえるんだろ?」

 

一度シャルロットの方を見る。

 

「・・・分かってる、ちゃんと話す。」

 

いよいよ諦めたのか、

シャルロットはポツポツと理由を語り出した。

 

「・・・ボクの実家の事は知ってるよね?」

 

「フランスのIS関連の開発社と記憶している。」

 

「・・・うん、以前までは経営も順調だったんだけど。

ただ最近はIS開発の遅れで経営危機に陥っているんだ。」

 

・・・何となく読めてはきた。

だがここで口を挟んではいけない。

あくまでもシャルロットの口から言わせるのが重要だ。

 

「最近になって初めて男性のIS適正者が見つかったって報道されてたよね?

それを見て父さんはボクに目を付けたんだ。

・・・性別を偽らせて男性の操縦者としてボクの事を発表して、

世間の注目を集めることで会社をアピール。

更にIS学園へと入学させて一夏に接近して、

彼とそのISである「白式」のデータを盗めむという計画を思いついた。」

 

「何だって・・・!!」

 

流石の内容に一夏は驚愕の声を上げるが、俺は別段何も思わない。

基本的にはIS学園には政治的な思惑を持ち込めない。

・・・という事になっていはいるが、そんなものは形骸化している。

実際には先のラウラのように任務を持ち込むこともある。

 

「・・・ボクには断る事なんて出来なかったんだ、

だから父さんの計画に乗りこの学園に入学、一夏に近づいた。

・・・だけどそれももう終わりになる。」

 

「どういう事だよ?」

 

一夏は分からないと言った様子でシャルロットに聞いた。

 

「少し考えれば分かるだろう?、

シャルロットは決して相手に知られてはいけないのに知られてしまった。

もしこれがこいつの親父さんにバレれば即転校させられるに違いない。

そして任務に失敗した奴が行く先は・・・まあ良くて牢屋だろうが、

コイツの場合は今回の事が露呈したらそれこそ会社は糾弾され、

最悪そのまま潰れてしまうかもしれない。

ならばどうするか?

答えは簡単だ、二度と日の当たる場所に出さなければ良い。」

 

「そ、そんな事って・・・!!」

 

俺の言った言葉に一夏は憤慨している。

しかし怒るだけでは状況は変わらない。

 

「ううん、良いんだ一夏・・・。

ストレイドの言う通りなんだから。」

 

そう呟くシャルロットの顔は諦めの表情ながら、笑っていた。

対する一夏は何とかしないといけないという焦りの表情だ。

・・・しかし、だ。

俺は別だ。

なんていうか・・・そう、怒っている。

そんな命令を出したこいつの親父さんに対して?

いや違う。

シャルロットに対してだ。

 

「・・・シャルル、それなら家に戻らないでここに居るんだ!」

 

どう切り出そうか迷っている時に一夏はその言葉を口にした。

 

「・・・え?」

 

いきなりの言葉にシャルロットは驚きを隠せない。

 

「学園の土地はあらゆる国家機関に属さず、

いかなる国家や組織であろうと・・・、

学園の関係者に対して一切の干渉が許されない!!」

 

一夏は必死に思い出しながらその事を言う。

・・・へえ。

 

「つまりだ!、

シャルルがこの学園に居る間は国からの干渉を受けることは無いんだ!」

 

「・・・それって。」

 

シャルロットの顔が少しだけ明るくなってきたな。

 

「・・・ああ!、

ひとまずこの学園に居ろ!、

そうすれば少なくても3年間は・・・!!」

 

「そうか一夏。

お前はただ時間稼ぎをさせて良い思い出を沢山作り、

時間が来たら無慈悲に帰れ・・・そう言いたいんだな。」

 

最後まで言わさずに途中で口を挟んだ。

こいつの言ってる事は根本的な解決じゃない。

ただの延命の為の策だ。

しかし解決する見込みが薄いという最悪な条件付きの。

 

「なっ・・・!」

 

俺の言ったことを予想していなかったのか、一夏は絶句している。

 

「なんだ気付かなかったのか?

ならば代わりに言ってやる。

今お前が言った方法はな、ただの延命策なんだよ。

シャルロットが抱えている問題の解決策になっていない。

なあ一夏。

シャルロットがこの学園に留まったとして、

その後はどうするつもりだったんだ?」

 

「それは・・・!・・・ッ!!」

 

「何も考えていなかっただろう?

ならこの際だから言っておく。

善意を振りかざすのは結構だ、

だがな・・・善意というのは時として更に人を追い詰める武器にもなるんだよ。

中途半端に解決策を提示するくらいであれば、

さっさと諦めてシャルロットを送り出せ。

それが一番本人の為だ。」

 

「な、なんだと・・・!!」

 

「そうだろう?

もし仮にだ、お前の言うとおりこのまま在籍し卒業を迎えたとしよう。

フランスの代表候補性という立場もあり、

シャルロットはフランスへと呼び戻されるだろうな。

その後待っているのは・・・。」

 

「なら・・・。」

 

足早に次の言葉を言おうとした所でシャルロットは、

 

「なら・・・ボクは一体どうすれば良いんだ・・・。

このままだと確実に一生日の当たる所へ出られない・・・!!」

 

そう顔を覆い隠しながら言ってきた。

同情を誘いたいのか?

なら相手が悪いな。

生憎、同情を示して逃がしたら後ろから撃たれる世界に居たんだ。

容赦はしない。

 

「小学生じゃあるまいし、そんなもの自分で考えろ。」

 

「お前は!!」

 

俺の言葉を聞いた瞬間、

一夏は俺に殴り掛かってこようとする。

 

「ほう?

図星を言い当てられたから暴力でごまかすか?

言っておくが、俺はやられたら徹底的にやりかえすぞ?」

 

「シャルルは・・・シャルルは友達じゃないのかよ!!」

 

「友達?

ならば尚更コイツの家庭の問題に首を突っ込むわけには行くまい。

シャルロットが抱えている問題はな、お前が考えている以上に根が深い。」

 

「・・・どういうことだよ!!」

 

俺の言った言葉が理解出来ない一夏と、

 

「・・・まさか。」

 

俺の言った言葉の真意を理解したシャルロット。

 

「知っている。」

 

それに対して、俺は短く答えた。

 

「そんな・・・嘘・・・どうして・・・?」

 

あまりにも予想外だったのか、

シャルロットの顔は真っ白を通り越して蒼白だ。

 

「お前が男っていうのが怪しかったのでな、悪いが調べさせてもらった。

その時に使った奴が余計な事まで調べてきた。」

 

「・・・そっか。」

 

その事は余程知られたくなかったのだろう、

そんな様子が態度から知れた・・・が。

 

「・・・ええいまどろっこしい、シャルル・デュノア!!」

 

「は、はい!!」

 

大声を出そうとした為、名前をわざわざ言い換える。

 

「お前は良いのか!、

流されるまま親のいう事に従い、

流されるまま学園に入り、

流されるまま学園を去る、

それでお前は本当に良いのか!!」

 

煮え切らない態度のままのシャルロットは言葉を濁すが、

 

「さっさと言え!、

お前はこのままで良いのかと聞いている!!」

 

あまり長い時間待つ気は無い。

 

「・・・嫌・・・だ。」

 

「聞こえん!」

 

「嫌だ・・・そんなの・・・嫌に・・・嫌に決まってる!!」

 

そう、ハッキリと。

シャルロットは確かに自分の言葉で答えた。

なんとも無様で・・・情けない姿だ。

だが・・・まあ、悪くない。

 

「・・・そうか。」

 

その返答を受け、俺は満足した。

 

「ならば、一つだけ提案してやろう。」

 

「て、提案?」

 

と、同時に。

一つの提案を示した。

 

「・・・COLLAREDを知っているか?」

 

「COLLARED・・・確か、束博士が作ったって言う傭兵企業?」

 

「そうだ。」

 

「それで・・・そのCOLLAREDがどうかしたの?」

 

・・・さてどうするか。

今俺が取れる作戦は二つある。

一つ、このまま俺もCOLLAREDという事をバラし依頼を受ける。

二つ、COLLAREDへの連絡方法を教えて依頼を出させる。

どちらが危険が少ないか・・・。

 

「・・・ストレイド?」

 

決めた。

どちらにせよ一夏にはNEXTってバラしてるんだ。

今更1人増えた所で問題にはなるまいし、

コイツは口を決して割らない。

そんな気がする。

 

「COLLAREDへ依頼しろ、

報酬次第にはなると思うが・・・解決への策を授けてくれるかもしれない。」

 

「解決への策・・・それって・・・?」

 

「お前次第だ、徹底的に破壊してくれでも良し。

父親を暗殺してくれでも良し。」

 

「そ、そんなの!!」

 

コイツが出来るわけないか。

 

「言っただろ?

報酬次第だと。」

 

「・・・君は何者なの?

世間に詳細を知られていないCOLLAREDの事をどうして・・・。」

 

「・・・ちょっとした情報通が居るんだ。

いつか使う事があるかもしれないと思って、先に聞いておいた。」

 

・・・結局、バラさ無い事にする。

今はまだ、な。

 

「・・・兎に角どうする。

お前が望むのなら教えてやるのもやぶさかじゃない。」

 

まあ、もし教えたとしても。

セレンが首を縦に振るかまでは分からない。

全てはコイツ次第だ。

 

「・・・考える時間は?」

 

「無い、今すぐ決めろ。」

 

だが、待つ気はない。

簡単な事だ。

親を捨てるか、自分を捨てるか。

これ以上の折衷案が無い以上、取れる道は2つのみ。

 

「・・・教えてほしい。」

 

・・・自分を選んだか。

 

「・・・良いだろう。」

 

俺は携帯端末に必要な情報を入れてシャルロットに送りつけた。

不用心じゃないかって?

この端末は束さん特製だ。

・・・つまりはそういう事だ。

 

「これが?」

 

「そうだ。

連絡を取るとセレン・ヘイズという者が出るハズだ。

その者にそこに書いてある事を言え。

依頼を受けてくれるかはその後のやりとりになる。」

 

「・・・分かった。」

 

「じゃあな。」

 

俺は一通り言い終わった後に部屋を出る。

・・・さて、どんな依頼になるかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回、フランス・シャルロット編!
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