Infinite Stratos×For Answer   作:西方有敗

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今回から本格的にルートに入ります
BルートのBは・・・


○○ルート
第31話(Bルート1話) 決意


4人の相談を受けて数日。

俺の中で色々な考えが巡っている。

それは・・・どうすればこの世界に馴染めるか。

あくまでも俺は異世界の人間(リンクス)

他所の世界の事にまで手を出すべきではないとは判断しているし、

ここにはセレンが居る。

セレンを蔑ろにしてまでこの世界を変えたいとは・・・思わない。

 

「今日はグリントにこれをやってもらうよ!」

 

束さんからの呼び出しを受け、俺は研究所に顔を出している。

顔を合わせるなり開口一番束さんはそう言ってあるデータを表示させた。

 

「これは?」

 

そのデータの中身を確認しながらも束さんに確認する。

 

「ちょっとねー、

どうやらある秘密結社がISを使って悪さしてるみたいだからね。」

 

「それを潰して来い・・・か。」

 

「ピンポンピンポーン!

現地に居る人達は君の一存に全て任せるよ!!」

 

「了解した、元より俺には拒否権は無いしな。」

 

そう言って、

早速現地に向かうべく隠れ家の外へと向かう。

 

「・・・ストレイド、少し良いか?」

 

「セレン?」

 

その途中、突然セレンから声を掛けられた。

その表情は何時になく険しいものだった。

 

「どこに行くんだ?」

 

「束さんの依頼でな、

ISを使って悪事を働いてる奴が居るそうだから殲滅してくる。」

 

「・・・そうか。」

 

・・・なんだろう、セレンがこんな表情を浮かべるなんて珍しい。

 

「どうしたんだ?」

 

その事が心配になり、

普段は此処で直ぐに現地に向かうが一度足を止めた。

 

「・・・嫌な予感がするんだ。」

 

「嫌な予感?」

 

「そうだ・・・お前が帰ってこない、そんな予感がな。」

 

「心配してくれてるのか?」

 

束さんの情報では、敵ISは確認出来ただけで4機。

腕前にもよるが決して遅れを取るレベルの相手ではない。

慢心する訳ではないが、どこをどう見てもこの依頼の達成率は確実な物と言える。

それなのにセレンはハッキリと言った。

俺が帰ってこない・・・と。

 

「・・・スマン、戯言だ。

さっさと行ってさっさと帰って来い。」

 

「あ・・・ああ・・・。」

 

なんだか釈然としない表情をつい浮かべてしまうが、

セレンに対してそう返答をしてから俺は飛び立った・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・酷いな。」

 

現地に到着し上空から視察をする。

概要は殆ど把握出来ないが目に見える範囲だけでも相当荒れていた。

辺り一面が荒野、そこには自然なんてものが存在しない。

その中にある石造りの小屋が異彩を放っている。

これは・・・地下に何かあると判断しても良いな。

 

「敵ISは・・・居ないか。

センサーで捉えているのは通常兵装のみか。」

 

素早くストレイドに表示されている戦力を確認する。

・・・うん。

この程度であればPAが多少削られるにしても致命傷にはならない。

 

「いや、この程度で傷を受けるのも馬鹿らしいか。」

 

何よりも此処で傷を負ったらセレンにドヤされる。

それだけはゴメン被りたい。

そう思いつつも、

可能な限り音を消しつつ表の部隊を殲滅してから中へと入った・・・。

 

「・・・これは。」

 

中に入って目に付いたもの。

それは・・・異常に痩せ細った男だった。

生命反応を示していない所を見ると、既に死亡している。

死因は・・・恐らく栄養失調。

それに目の下の隈も酷い所を見ると過労の線も濃厚。

これが指し示すものは・・・。

 

「奴隷・・・か。」

 

ここで死んでいる男はどこかから拉致されてきたのだろう。

そして食事や休みも無く、使い潰され死んでいった。

 

「・・・安らかに眠れ。」

 

目を開けたまま死んでいる男の瞳を閉じて横にする。

今此処で埋葬しても良いが敵は健在。

そんな事を悠長にしていたら後ろから撃たれるだけだ。

埋葬するのは終わった後でも・・・。

 

「・・・声?」

 

ストレイドのセンサーが反応を示した。

その反応は・・・女の物と思われる音声だった。

距離が遠いのか内容は全ては聞き取れない。

 

「行ってみるか。」

 

女の声と言う事は恐らくそこにISが居る可能性が高い。

今回の殲滅目標でもあるから向かうしかないな。

07-MOONLIGHTは目立ちすぎるためKIKUを両手に装備してから、

音を立てない様にゆっくりと行動する。

恐らくこの通路はISを使用しての移動も考慮されているのだろう。

一般的なISに比べ少し大型の為窮屈ではあるが移動する分には問題は無さそうだ。

 

「さて鬼が出るか蛇が出るか・・・。」

 

まあ、どちらにしても殲滅するだけだがな。

そう思いなおして俺は反応がある方角へとゆっくりと進みだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・なんだコレは。」

 

反応の発生源に近付くにつれて異様な光景が目に入る。

通路の端の方に乱雑に捨てられている死体。

それらは最初に見つけた男と殆ど同じだ。

一応中には別の死因の死体もある。

・・・全て銃撃や剣できりつけられたような傷の・・・死体。

 

「流石に1人1人やるわけには行かないな・・・、

後で纏めて焼き払ってやるか。」

 

それが正しい方法かは分からないが、

ここに捨てられたまま忘れ去られるよりかは良いだろう。

そう判断し、更に進む。

 

「(・・・しかし、ここに捨てられている死体は全て男だ。)」

 

・・・引っ掛かるな。

拉致して奴隷にするのであれば男と女が入り混じる可能性が少しでもある。

だがこれを見ているとそんなことはありえないと思う。

 

「ここか・・・。」

 

反応の発生源に到着し静かに中を窺う。

するとそこには・・・多数の男が複数のISに監視されて労働させられていた。

 

「お前等は何をやってもダメな奴等だ!

せめて無償で休みも無く労働して貢献できる事を誇りに思え!!」

 

流石にここまで来ると拾う音声もクリアになる。

 

「誰が休んで良いと言った!

死ぬまで働け! さっさと手を動かせ!!」

 

なるほどな。

この状況を見る限り拉致ってきた奴を強制労働させているという事か。

・・・見るに堪えん。

 

「・・・クズが。」

 

聊か広い室内とはいえOBを使うスペースは無い。

その為連続でQBを行い一番近いISに突撃し・・・。

 

「死ね。」

 

「・・・え?」

 

ズドン、という鈍い音が響き渡る。

背後から超至近距離でKIKUに寄る刺突を敵ISに向けて放つ。

完全に無警戒だった敵は自らの胸から生える鉄杭を見てそのまま絶命した。

 

「な、何者だ!!」

 

突然の襲撃者である俺を見て敵は構えようとしているが・・・全てが遅い。

鉄杭に刺さっていた敵をその場に捨て再びQBを使用する。

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)!? は、早すぎる!!」

 

「そんな児戯と一緒にするな。」

 

QBを前では無く左右に連続で行い敵の照準をブレさせる。

 

「ク、クソオオオオ!!」

 

「叫ぶな、耳障りだ。」

 

埒が明かないと判断したのだろうか。

マシンガンの様な単発では無くグレネードを射出しようとしてきたが、

俺を前に悠長に武器を交換するなんてな。

攻撃してくださいって言っているような物だ。

 

「二つ。」

 

「ガッ!!」

 

勿論その隙は突かせてもらう。

武器を構える前に今度は前にQBを行い、再びKIKUで敵を穿つ。

絶対防御すら貫通する一撃なのは先程ので確認済みだが・・・コイツは直ぐには殺さない。

情報を吐いてもらわなければな。

 

「・・・さて、お前にはいくつか聞きたい事がある。」

 

「ヒィ!!」

 

KIKUを女の胸に当てながら感情を込めないで・・・、

 

「お前等の他に後2機ISが居るはずだ・・・何処にいる?」

 

そう確認をする。

 

「し、知らない!

丁度交代の時間になったから交代したけど何処に居るかなんて知らない!!」

 

「嘘をつくとお前の為にならないぞ?」

 

「ほ、本当に知らない!!

た、多分シャワールームに居ると思うけど分からない!!」

 

・・・シャワールームか。

大方汗をかいたからそれを洗い流す為と言ったところか。

 

「ではもう一つ聞こう。

ここに居るのは何故男だけだ?

それとこの男はどこから手に入れた?

軍属という嘘なら止めておけ、コイツ等の身なりは確実に一般人の物だ。」

 

「て、適当にその辺りから拉致してきた!

女よりも男の方が労働力になるし、

そもそも男の価値なんてあってないようなものだか・・・ギャアアアアアアアアア!!」

 

女が全てを言い切る前に俺は女の右腕を砕く。

悲鳴を上げながら女は右腕を押さえつつ涙を流している。

 

「痛いか? 怖いか?」

 

俺の問いに対し女は恥も外聞も無く何度も頷いてくる。

 

「そうか・・・助かりたいか?」

 

今俺に右腕を壊されたばかりだというのに、

女は助かると思っているのか、少し明るくなりながら再び頷いてきた。

 

「そうか助かりたいか、では・・・俺が殺すのは止めておこう。」

 

「・・・え?」

 

女の胸からKIKUを引き、

今度は何が起きたのか理解していない男達に視線を向ける。

俺の視線の向きに気が付いた男達は完全に怯むが・・・、

 

「お前等、コイツが憎いか?」

 

そんなのは俺には関係は無い、構わずに男達に問いかけた。

 

「に・・・憎い、

いきなりこんな所に拉致してきて死ぬ迄働けって・・・、

逆らったらその場で殺すって言ってきたコイツ等が憎い!!」

 

「そうか、ではコイツをくれてやるから好きにしろ。」

 

男達の言葉を聞いた俺は足元で倒れている女を壊れないように蹴飛ばす。

さて、これであの女はもう良いだろう。

後はあの男達が勝手に処分してくれる。

 

「や、やだ! やめ・・・助け・・・!!」

 

ざっと見て30人くらいか?

その場に居た男達は1人の女に一斉に群がり思い思いの行動をぶつけている。

 

「ああそうだ、言い忘れていた。」

 

それを見て去ろうとしたが、

この場に居る男達に一つ伝え忘れていた。

 

「今から8時間後にここを完全に破壊する。

それまでに助かりたかったら脱出しろ、その女を連れて行くかどうかはお前等に任せる。」

 

「は、はい!! ありがとうございます!!」

 

女の纏っていたスーツを破きながら男達はそう感謝の言葉を述べてくる。

女は必死に抵抗しているようだが、

ISは完全に破壊したし、一緒に右腕も破壊した。

左腕一本と両足のみで30人の男達から逃げられるわけはない。

直ぐに女は組み敷かれて男達の復讐をその身に受ける事になった。

 

「・・・しまった、あの女にあと一つ聞くのを忘れていた。」

 

・・・まあ良いか、どうせ後2人居るんだ。

その内のどちらかに聞けば良いだろう。

さて・・・どこに居るんだろうな。

背後で行われている惨劇を気にも留めずに俺は残りの2機を探し出すべく歩みを開始した・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、お前に聞きたいことがある。」

 

探し始めてから直ぐに残りの2機は見つかった。

背後から再び1機を串刺しにしてからもう1機を先ほどと同じ状態にする。

 

「ふざけるな、離せ!!」

 

完全に詰んでいる状況だと言うのに女は暴れている。

・・・煩わしいな、このままでは落ち着いて話も出来ない。

女の頭に左のKIKUを当てながら、右のKIKUを女の顔の真横に放つ。

 

「ヒッ!!」

 

「黙れ、自分の置かれている状況を理解しろ。」

 

顔のすぐ横で派手な破壊音を立てながら地面が完全に貫通する。

それを見た女は血の気を引かせながらようやく大人しくなった。

 

「ここに来る前に奴隷を見た、他にもこんな事が行われているのか?」

 

分かりきってはいるが、一応確認する。

何故かって?

この先の俺が取るべき行動に影響するからだ。

 

「さっさと答えて貰おうか、これでも俺は忙しい。」

 

あくまでも静かに、しかし偽りや拒絶を許さない声色で女に聞く。

 

「3秒以内に答えろ、3・・・2・・・1・・・、

「わ、分からないけどどこも同じような状況だと思う!!」

 

・・・やっと答えたか。

 

「あ、ISを扱えない男は労働力にしかならない!

ならせめて有用に使ってやっているの!!」

 

「・・・そうか。」

 

やはりISの所為か。

ISが持つ矛盾の所為で女達は男達を道具以下の存在としか思っていない。

・・・今ハッキリと分かった、俺がこの世界で新たな生を受けた理由が。

 

「は、離して・・・!」

 

女の首を掴み、先ほどの男達の元へと連れて行く。

女は逃げ出そうと暴れてはいるがこちらはNEXTを纏っている。

ISを完全に破壊された生身の女が振りほどける訳がない。

 

「・・・そういう事か。」

 

先程の男達の元へと女を放り投げる。

男達は新しい獲物が来たことに歓喜しながら最初の女と同じようにしている。

無論興味は無い。

一応の目標であった制圧を終えた俺は直ぐにこの場所を離脱し上空に佇む。

 

「破壊者は・・・どこまで行っても破壊者か・・・。」

 

俺がこの世界で生を受けた理由・・・それは。

・・・全てのISを完全に破壊し、二度とISという物が作られない世界にする。

そして・・・ISという言葉自体をこの世界から完全に無くす。

それこそが・・・俺の役目。

それこそが・・・俺の使命。

その為ならば・・・再びセレンが敵対したとしても容赦はしない。

公式で存在するコアの数は400以上。

その全てを破壊するのは少々骨が折れる。

まあ・・・どうでも良いか。

やるべきことは既に見えた。

後は、ただ実行するだけだ。

 

「・・・時間だな。」

 

両腕の装備をKIKUからHLR01-CANOPUSに切り替えエネルギーをチャージする。

前の世界と比べて威力は落ちているにせよ、

全弾纏めてぶち込めばこの程度の施設を破壊するのは容易いことは既に実証済みだ。

 

「さて、狼煙を上げるとしよう。」

 

小さくつぶやいた後にHLR01-CANOPUSを連射する。

コジマキャノンでもあれば文句は無いんだが・・・まあ無い物強請りしてもしょうがないか。

次々と弾を撃ち込みつつ・・・セレンの事を思い出す。

 

「帰ってこない気がする・・・か、

悪いなセレン、君の予感通りになったよ。」

 

全ての弾を撃ち込み終わり、

完全に施設を破壊したのを確認してから当ても無く飛び立つ。

 

「文句は・・・あの世で聞くか、

最も同じ場所に逝けるとは限らないけど・・・な。」

 

()達に繋がる物をある一文のメッセージを送った後に全て破棄する。

さて・・・どこから始めようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・アイツ、遅いな。」

 

セレンは1人出入り口でストレイドの帰りを待つ。

何時もであれば通常業務を行ってはいるが、

セレンがこうしているのは幾つか理由がある。

一つ目は・・・ちゃんと帰ってきたストレイドを一番に労う為。

二つ目は・・・帰ってきたストレイドを見て安心したい為。

 

「セ、セレン様・・・!!」

 

しかし、それはクロエがセレンを呼ぶ声によって砕かれることになる。

 

「そんなに慌てて・・・どうしたクロエ。」

 

「た、束様がセレン様を呼んできて欲しいと・・・!!」

 

「・・・束が? ・・・分かった、直ぐに行く。」

 

この時点でセレンに嫌な予感が走る。

 

「(アイツに限って撃破されたなんてことは無いと思うが・・・まさか!!)」

 

「束!!」

 

セレンは束が待つであろう研究室のドアを乱暴に開けてから束の名を呼ぶ。

 

「・・・待ってたよ。」

 

そこには・・・感情を全て削ぎ落として能面のような表情を浮かべている束が居た。

 

「何があった!!」

 

「・・・アイツからのメッセージ。」

 

セレンの問いに対し束はあるメッセージを見せる。

 

「これ・・・は・・・!!」

 

そこには・・・ある一文が表示されていた。

その一文とは・・・、

 

 

 

 

 

 

送信者

 

決意(ディターミネイション)

 

内容

 

全てのISを破壊する、止められるものなら止めて見せろ。

だが・・・俺の前に立ち塞がるというのであれば容赦はしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイツは・・・アイツはまたこんな馬鹿げた事を仕出かすつもりか!!!」

 

メッセージを確認し終えたセレンは拳をコンソールに叩き付けた。

しかしそうしても状況は変わらない。

今回行った任務で何があったかも分からない。

ただ・・・ハッキリしている事が一つある。

迷った者(ストレイド)決意(ディターミネイション)を固めた。

全てのISを破壊するという・・・狂った決意を・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さあここからBエンドに向けて一直線に進んで行きますよー!
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