転生戦争リリカルなのは 夜天の誓い   作:零乃龍夜

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お待たせしました!

今回は・・・・ほぼ、雪下の誓い要素全開だと思います。

あとかなり独特なキャラが登場します・・・・・書いてて面白かった(☝ ˘ω˘)☝

それでは・・・・・どぅぞ・・・・・(寝不足


FATE DAY 掴んで、掴めなくて

「転生・・・戦争・・・?」

 

目の前にいる彩先輩から言われた言葉に思わずたどたどしく復唱してしまう。

 

静寂の夜に告げられた聞きなれない言葉は、何処か自分を、遠衛士道として転生した理由だと言われた感覚がしてしまう。

 

「何を、言って。・・・彩先輩は、一体・・・」

 

そこで言葉を詰まる。

目の前にいる人物が本当に俺の知る彩先輩、荒野 彩なのだろうか。

 

――いや、違う。そうじゃない。

 

今、目の前にいる人物はちゃんと俺の知る荒野 彩・・・彩先輩なのだ。

ただ違うのは、今まで見た事がなかった()()()()()()()()()だという事に、今になって気づいた。

 

「転生戦争。士道君みたいに転生した人達が【特典とサーヴァント】を使って殺しあう・・・

 

 

 

私はね士道君。君を踏み台にしようとした神とは別の神様に、君の事を守る為に・・・この【クラスカード】を渡す為に生まれた【人形】なんだ・・・。これを君に渡したら、私はもう用済みになり、この世界から消える。そういう仕組みなの」

「・・・・・・」

 

俺は、なんて声をかければよいのか、全然わからなかった。

 

――騙してたのか?何故今なんだ?俺に何を要求するんだ?そのクラスカードってのは何だ?人形ってどういう事なんだ?消えるってのはどういうことだ?

 

何で?何故?どうして?

 

 

 

色んな言葉が並び、叫びたくなる位に言いそうになった。言おうとして・・・けど言えない。

 

何せ目の前で言ってきた彼女の目を・・・涙を見るだけで、声にして言うはずの言葉が、全て拒んだ。

 

「・・・何か残念だな。もっと取り乱すかなって思ったんだけどね?」

「取り乱してますよ。ただ・・・なんだろうな・・・・・俺にはどうしようもできないと思ったから」

 

今までのを言われたからといって、俺に何かできるわけがない。

それは一番俺自身がわかっている。

 

「あぁ・・・また失うんだな。俺は・・・」

「ふふっ、うれしいなぁ・・・。人形の私を、失ったって思ってくれるんだね」

「思うさ・・・・・でも、なんだろうな。多分、俺は失いすぎて、失う事に慣れたかもしれないな。今はもう・・・思うことしかできない」

 

俺はそのまま近づいて、裸足のままの彩先輩に靴を渡そうとするが、彼女はそれを拒またように顔を左右に振る。

 

「私ね、本当はもっと君といたかったの。学校に行って、生徒会をして、一緒に帰って、そしてまた明日って・・・・・それが・・・それだけの事が、私にとって宝石だったの。でも・・・・・それももう終わりなの」

「先輩・・・」

 

悲しげに言う。

最後のように、別れのように言う彼女を、俺はただ聞くことしかできない。

 

「転生戦争が始まれば、士道君も・・・はやてちゃんも絶対に巻き込まれてしまう。

特にはやてちゃんは・・・・・って、言えないんだった」

「はやてが、はやてに何かあるのか!?」

「大丈夫。士道君ならすぐに解るよ。・・・だから」

 

彩先輩は俺に向けてクラスカードと言ったカードを俺に渡すように見せる。そのカードには弓を番えている兵士の絵が描かれている。

 

「これは本来、士道君が踏み台として与えられた特典を、カード変換して書き換えたの。これは恐らく、この転生戦争おいて最強のカードになる・・・」

「でも、それを受け取ったら・・・先輩は・・・!」

「・・・わかってるよ。その覚悟もちゃんとできてる」

 

「・・・でもね」っと繋いで、彩先輩は続けて言う。

 

「もし、私の願いを聞いてくれるなら・・・逃げてほしい。転生戦争のこともはやてちゃんやリニスさんの事も全部忘れて、どこか遠くへ・・・・・・もし、士道君がそれを選ぶのなら、私も()()()()て一緒に!」

 

「だから・・・・・・」と言いながら堪えきれない涙を流し続け、嗚咽混じりに顔を俯いたまま、俺に身を寄せて来る。

 

俺はそれに対して・・・何もしてやれない。彩先輩の願いに答えることもできない。

 

だって俺には・・・・・あの日親父と約束した日の言葉が、俺には残っている。

 

 

「彩先輩、すみません。俺は・・・」

 

ーーはやても、リニスも大事な家族で、彩先輩も、大事なんだ。

 

 

それが、俺にとっての答え、大事なものは例え俺自身を投げ捨てでも守りたい。

 

それが俺、遠衛 士道が望むもの、そしてそれをしっかりと伝えればきっと・・・

 

――またいつもの日常を!

 

 

そう思い叫ぶ、叫ぼうとした・・・・・・だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

ザクッ

 

それは一瞬で、突然の出来事。

まるで何かが刺さる音、いや実際に目の前にいる彩先輩の右肩辺りにナニカが刺さっている。

 

突然の事に、頭が真っ白になる。

 

「え?」

 

呆けた声が聞こえる。

彩先輩も何が起きたか理解出来ていない。

 

「先輩!?」

 

ーー誰が先輩を?何が起きている?

 

「軽いなぁ~」

「ッ、誰だ!?」

 

それは突然に聞こえた声。

ねっとりとした気持ち悪い、不穏な声と共に暗闇から突然一人の人影が現れる。

 

「流石人形ってとこか?中身が無い分軽いなぁ・・・」

 

その人影は高校生位に見える。しかし少し痩せ気味で、全体的に黒い服装と先程の粘りのある声と合わさって、不気味さを漂わせている。

 

――いや、違う。

 

漂わせているのではなく、実際に不気味で、危険なナニカを漂っている。

その証拠に今も尚クルクルと手元で弄っているナイフが証拠だ。

 

「いよぉ~う♪お前さ、俺と同じ転生者だろ?しかもあれだ、見た感じ踏み台っぽいから、お前が神とか名乗ってたおっさんが用意した踏み台だろ?ならさぁ・・・

 

 

 

 

 

そんな踏み台はオリ主の僕が殺さないと(やっつけないと)なぁ~」

「貴方は・・・ッ!」

「お前・・・「うっ・・・」ッ、先輩!?」

 

俺は咄嗟の状況に目の前の男を睨んだが、彩先輩の呻く声に反応して今にも崩れそうな彼女の体を支えながら声をかける。

 

「わ、私は大丈夫・・・それよりも士道君はッ・・・!?」

 

恐らく、逃げてっと言おうとしたであろう彩先輩の口は突如止まった。

 

俺の方を向いて何かを言おうと、口を動かそうとしているが声に出ず、彩先輩が目を見開いて固まる。

 

その反応にわからなかった俺は、()()()()()()()()()にそれを理解した・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん?」

 

後ろから聞こえたのは、俺をお兄ちゃんと言う人物の声。

それは一人しかいなく、そして今・・・

 

 

 

一番いてほしくなかった人物。

 

「はやてっ・・・」

「そんな・・・なんではやてちゃんが此処に・・・・・」

「どうしたん二人共?こんな夜遅いのに外なんて出て?なんかあ・・・たん・・・・・」

 

長年愛用しているからでここまで来れたであろう車いすを、いつものように使って玄関まで来たはやては、彩先輩の肩から流れる血と見知らぬナイフを持った男を視認した。

 

「えっ、な、何?何が起きてるん?彩さんは・・・何で血が・・・っ」

 

――まずい・・・まずい、まずい、まずい!

 

不自由な体のはやてに急な動きなどできない。

更に言えばこんな光景を見て、パニックを起こしているであろう。彼女の表情から恐怖が滲み出るほど伝わる。

 

そうわかっている、だが俺はそれでもはやてに叫ぶ。

 

「はやて逃げろ!家の中に隠れるんだ、早く!!」

 

俺は叫んだ、しかしはやては動かない。

当然だ。何せはやては今、震えが止まらない位に怯えているのだ。

その光景に、その不穏に・・・・・その()()に。

 

「み~つ~けた♪」

 

そう男は言った。

 

ニタリッと粘着いた笑み、先程からはやてが怯えている正体。

この男の視線が、発した声が、あきらかにはやてに向けられていた。

 

「ようやく出てきたねはやてちゃ~ん。待ってたよ待ってました待ちわびましたヨォォォ!!この時をさあァ~!!」

「何なんだよお前!?何ではやてを知ってる!?」

「はぁ?そんなもん決まって・・・・・待てよ?お前あれか?原作知識持ってないな~?だから勝手に俺のはやてちゃんを奪ったんだな~?なァ!!?」

 

急に怒気のある声に変り、手に持つナイフを投げてきた。

 

「ッ!?同調、開始(トレース・オン)!!」

 

いきなり投げてきた事によって対応が遅れた俺は、回避する事ができないと悟り、俺は手に持ってた靴を強化してナイフ目掛けて投げた。

 

勢いのあるナイフと靴。本来なら靴に刺さったまま、俺の心臓に刺さるであろうそれは、カンッと甲高い音を鳴らしながら軌道が逸れて、服を掠めた。

 

「くっ!」

「士道君!!」

「っ、お兄ちゃん!?」

 

――危なかった・・・

 

突然の攻撃に俺は驚きと苦悶の声を出す。

しかし、男は俺を見て、更に怒りの形相を露わにする。

 

「・・・はぁ?何だよそれ。おかしいだろぉ?テメェ踏み台だろ?踏み台は大人しく地べたに転がればいいのによぉぉぉ・・・・・どうして防ぐんだよおおオオオォォォォォ!!??」

 

――・・・狂っている

 

目の前の男の行動に、彩やはやてだけでなく、士道すらも動揺してしまう。

 

「どうして!どうして・・・ドウシテ、ドウシテ!ドウシテサァァァ!踏み台如きのお前がさァ!オリ主である僕の攻撃を防ぐんだよォォォォォ!!??」

 

そう叫ぶ男は、懐からナニカを取り出す。

 

それは彩先輩が持っているのと同じカード。違いがあるとするならば、カードに描かれているのは、骸骨のマスクを付けた暗殺者を思わせる人物が描かれていた。

 

 

「あのカードはッ!?」

 

 

 

夢幻召喚(インストール)ウウウゥゥゥゥゥゥゥ!!」

 

そう男が叫んだのと同時カードを地面に置きつける。すると男の周辺を囲むように細い触手が現れる。

 

それらが止むにつれ現れたのは、不気味を身に纏っているかの如く、そんな姿で男が現れた。

 

「あははは、アハハハハハハ!アーハハハハハハハハ!!」

 

右腕はうねうねと縦横無尽に蠢く触手。顔には頭蓋骨の下顎部分のようなマスク。脚には包帯が巻かれ、腰に黒い布を着けているだけで、上半身はかなり痩せ細った悍ましさのある体を晒すように裸の状態である。

 

――逃げろ

 

目の前で起きた変身した男の姿を見た士道は全身に電流が走ったかのような刺激と共に脳内で逃げろという言葉が浮かぶ。

 

気づいていたら俺は、彩先輩の手を引いて家の中に向かって駆け出した。

 

「こっちだ先輩!はやて、しっかり捕まれ!」

「うぇっ!?お兄ちゃん!?」

 

家に入る前に車いすで呆然としているはやての膝裏と背中に手を回して持ち上げる。

 

そのまま家の中に逃げ込み、家の中を走り続けていると、家の電気が一つ、また一つと消えていった。

 

「な、なあ!何やこれ!?何が起こっとるん、お兄ちゃん!?」

「俺にもわかんない。クソっ!リニスにも念話に反応しないし、何なんだよアイツは!?」

 

どうやら男が電球を割っているようで、パリンッパリンッと割られる音が鳴り響く。

俺と彩先輩はそれでも後ろを振り返らずに家の中を走る。

 

更に、それと同時にリニスに対して念話をしているのだが先程から全く返事が帰ってこない。

通常、念話は離れた所でも繋がる筈なのだが、恐らくあの男が何らかの干渉をして、念話を妨害しているのだろうと俺は考えた。

 

「士道君気を付けて!あの英霊は・・・っ・・・」

「っ!先輩、傷口がっ・・・」

 

っと思考と走るのに必死になっていた俺は廊下辺りで止まってしまった。彩先輩の苦しそうにする声に反応して振り返りながら彼女の肩から流れる血を確認する。

 

激しく動いたせいで出血はまだ続いている。

 

「私は大丈夫だから・・・それよりも・・・」

 

 

 

 

ズルッ

 

「ヒっヒっ♪」

 

 

――ッ!?

 

俺は彩先輩が何かを言う前に動いた。

抱えていたはやてを咄嗟に彩先輩に渡す。その突然の行為に彩先輩は驚きながらも対応してくれた()()()()、次に俺は彩先輩の肩を強く掴んでそのまま体を回転させながら()()()()()()()を無理やり変えた。

 

・・・それが終えると同時に強い衝撃と浮遊感に襲われた。

 

「グアッ!?」

 

「士道君!?」

「お、お兄ちゃん!?」

 

俺は、突然現れた男から彩先輩を守った事で蹴り飛ばされた。

廊下の窓を割りながらも飛ばされた俺は、そのまま地面にダイブするように土煙を出しながら転がる。

 

それに対してはやてを抱えた彩先輩が俺の方に駆け寄ってくる。

 

そして、その後ろには・・・・・

 

 

「こっちはさ、遅れた分を取り返さなきゃいけないんだよねぇ・・・何せ、転生したのに前と同じ体何だぜ?普通オリ主なら原作キャラと同じ位の年齢にするべきなのにさ、あの自称神のおっさんがよぉ・・・・・」

 

そう言いながら現れた男は、俺の方に歩みながら続けて言う。

 

「でもさ、あのおっさんがさ、踏み台の役目を()()()()()()を殺せばボーナスで願いを一つ叶えるって言うじゃん?それにあのおっさん、それ以外の事は特に何も言ってないし、次いでにはやてちゃんも手に入れちゃえば一石二鳥だよね?アハハァァァ!やっぱり僕って天才だよね!?流石オリ主だよねぇ!?」

 

高らかに笑いながら叫ぶ男を前に、俺は地面を這う事しかできなかった。

 

咄嗟の動きに対して、先程の強化魔術のように発動できず直撃を受けてしまっている為、鋭い痛みがまだ残っている。

 

「まっそういう事だからさ。さっきから邪魔なんだよねぇ・・・キミ。人形の後でちゃんと殺すからさぁ~・・・・・順番守れよナァァァァァ!!」

 

男は殺意に満ちた怒声を俺に向けて叫び放つ。

 

俺は未だ消えぬ痛みに耐えながらな立ち上がろうとするが、膝を付いたまま動けない。それを心配そうなはやてと悲しい顔をする彩先輩が俺を見る。

 

「うっ・・・くっ・・・」

「お兄ちゃん大丈夫!?血が・・・」

「俺は・・・大、丈夫だ・・・・」

「士道君・・・私のせいで・・・」

「先輩のせいじゃない。それよりも・・・はやてと一緒に逃げてください・・・」

 

俺は彩先輩に言う。

その言葉に二人は目を見開いた。

 

「な、何言うてるんやお兄ちゃん!?」

「俺がアイツを止めるから・・・二人で、逃げるんだ・・・!彩先輩も、全て捨てて、はやてと一緒に・・・外に出ればリニスもいる・・・教会には言峰やレティシアだって・・・・・俺なんか捨てろ!!」

「お兄ちゃん!!」

 

そう叫んだ・・・

 

二人に叫んだ・・・

 

例え俺が死んで、はやてが悲しんだとしても、それでも・・・・・

 

 

――どうせ■■なら自分が・・・

 

そう思い再び口を開く。

 

「俺なんかに構うな!二人だけでも、逃げて・・・何処かで・・・幸せになれ!」

 

彩先輩の肩を押して逃げるように、拒むように突き放す。

それに対して彩先輩は・・・・・

 

 

 

 

 

何かを覚悟した顔をする。

 

「彩・・・せんぱ「大丈夫だよ」い・・・・・?」

「待っててね、士道君、はやてちゃん。・・・あの転生者は、私が倒すから」

「先輩!?」

「彩さん!?」

 

彩先輩は抱えていたはやてを優しく俺に寄りかかるように降ろさせて、俺達を背にするように立ち上がった。

 

「へぇ~・・・人形風情が立派なこと言うじゃないか。このオリ主に楯突いた上に倒すぅ?そこの踏み台にでもたぶらかされたのか~い?

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・ふざけんな人形がアァ!テメェは殺す!コロシテヤルヨォ!!」

 

男に叫びにも臆さずに見据える彩先輩。

 

「っ、ダメだ()!頼むからはやてと逃げてくれ!」

 

俺は焦りながら彩先輩に・・・・・彩に言う。

 

焦りすぎたからか、彼女の事を呼び捨てで、必死に叫んだ。

 

 

「いいんだよ士道君。これは私がしたい事だから・・・それに、士道君には選んで貰えなかったけど、それでも私は・・・・・やっぱり士道君の事が、()()()だから・・・」

「彩・・・・・」

 

それでも・・・目の前に立つ彩は笑いながら涙を流しながら俺に告げた。

 

 

――ああ、間違えたのか・・・

 

「大丈夫・・・必ず勝てるよ。この・・・・・『英雄王ギルガメッシュ』のカードなら!」

 

彩は手に持つカードを前に突き出す。

するとカードが光り輝き、そして彩は告げる。

 

夢幻召喚(インストール)!」

 

あの男が同じ言葉を使い、カードをかざす。

その輝きは更に増していき・・・・・そして。

 

 

 

 

 

・・・何も起きなかった。

 

「・・・え?何で・・・どうして!?」

 

輝きは消え、何も起きらない。

 

それでも彩は何度も夢幻召喚(インストール)と叫んだ。

しかしそれは・・・

 

「クッヒッヒ・・・」

 

その笑い声が、彩を止めた。

 

「クヒッ、クふっふっふ、フゥーハッハッハ!あァァァッはッはッはッハッハッハ!!イヒヒヒ・・・!どうした人形!?もしかしてェェェ・・・夢幻召喚(インストール)できないのかイィ!!??」

「そんな・・・何で・・・」

 

男の嘲笑い声と彩の困惑が入り混じる。

そして彩の疑問に男が答えるかのように告げる。

 

「アハハ!おっさんの話が本当なら・・・そこの踏み台は特典で『王の財宝』だけのはずを、お前がカードにして『ギルガメッシュ』に書き換えて渡す予定だったんだろォ?そんなもん想定済みなんだヨォ!!それはなぁ・・・どの英霊とも繋がっていない・・・正・真・正・銘の屑カードなんだよオオオォォォォォ!!!!」

「屑・・・カード・・・」

「しょうがない人形だなぁ・・・・・このオリ主様がカードの使い方を教えてやるよぉぉぉ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前の命も貰ってなぁ♪」

 

――ッ、助けろ

 

――まだ間に合う、手を伸ばせ

 

俺は無我夢中に手を伸ばす。

届くはずがない・・・・・それでも尚手を伸ばす・・・・・

 

――ああ、まただ・・・・・

 

――また俺は・・・間違えたのか・・・・・

 

 

 

 

「逃げろ!!彩ァァァァァ!!!!」

 

 

 

 

 

「士道君・・・・・ごめんね・・・・・」

 

彩は俺の方を振り返りながらそう告げた。

 

そして・・・・・それを最後に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亡奏心音(ザバーニーヤ)

 

彩の胴体が抉り抜かれたかのように消えた。

 

 

宙に舞う血飛沫と見えてはいけないはずの向こうの景色。

 

 

そのまま彼女は倒れるようにし、それに対して俺は手を伸ばし続け・・・掴んだのは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩が持っていたカードだけだった。





・・・・・どうでしたか?

ようやくここまできました。

次回は・・・・・そろそろ『アレ』が登場できたらいいかと・・・・・





次回も待て、しかして希望せよ
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