リリカルなのはDetonation
とても良かった・・・
はやてが良い(良い)
これで劇場版でストライカーズができるね!(期待の眼差し)
まあそんなことはあとで・・・・・
今回は戦闘がメインの回・・・うん・・・
そんな感じです。(察して・・・)
それでは、セットアップ!
「は?」
男のその腑抜けた声が聞こえる。
俺に襲い掛かってきた男の触手のような右腕は、まるで切り刻まれたように血を流している。
いや違う。切り刻まれたのではなく、切り刻んだのだ。
俺の手に持っている剣。黒の陽剣と白の陰剣、二振りの夫婦剣がそれをやったのだと理解できる。
「う、腕が・・・僕の・・・腕がァァァアアア!!」
男が呻き叫ぶ。
しかしそれよりも、俺は自分自身の変わった姿を再確認する。
白いマントを羽織、その下は右腕は露出した赤い外套に黒いボディアーマー。頭部には赤いバンダナ着けている。
その姿はまるで、夢にでてた人物を思わせる姿で、手に持つ陰陽二振りの短剣『干渉・莫邪』を交差するように構えながら男を見据える。
「グッ・・・」
男は千切れた右腕を抑えながら呻く。
「なッ・・・何なんだよ・・・お前・・・!?」
「・・・・・」
男が俺に向けて言うが、そんなのは無視だ。
俺は次にどうするのか。どう動くか。ただそれを思考し、実行するだけの事だ。
「何なんだよ・・・その目は・・・
何なんだよォォォォォ!?」
男は叫びながらナイフを投げた。
そのナイフは俺に向かって飛んで行き、俺に刺さる直前に体を捻らせ避けることでナイフの刃は羽織のマントに突き刺さるだけで、そのまま俺は男に向かって地を蹴った。
「くっ・・・来るなァッ!!」
男は再度ナイフを投げた。
今度は三本。これをいちいち避けるのは面倒だろう。
・・・よって
――――指定、羽織マント
――――基本骨子、解明
――――構成材質、解明
羽織のマント自分の前に出しながら、瞬時に『強化』を行った。
それにより飛んできたナイフは金属がぶつかり合うような音を出しながら弾く。
「ヒッ・・・!」
距離はもう目の前。
このまま俺が手に持つ剣を振れば、それは男に当たるだろう。
男も小さく悲鳴を上げるように・・・
「・・・ヒヒッ・・・」
「・・・っ・・・!?」
・・・否、それは悲鳴ではなく嘲笑いであり、その顔には薄気味悪い笑みを浮かべている。
その異様に気づくも遅く、自分の腕が
みしっ・・・という音を立てながら、それは両手にそれぞれ持つ剣を拘束しているものが確認できた。
それは先程切り刻んだ男の触手のような右腕だった。
「ヒヒヒッ・・・!甘いんだよォ踏み台!僕の右腕は千切れても働きものなんだよォォォォォ!!」
そう言いながら男は右足を振るいながら、巻かれていた包帯が解ける。
そしてその足には刃が縫い付けられている。
そう思った俺はすぐさま手に持つ剣を・・・・・手放した。
――――
瞬時に撃鉄を起こし、強化の魔術を行った俺は空いた手で握り拳を作って、ただ殴った。
「ぐごッ、ゲギャァ・・・ッ!」
俺の拳は男の顔面に刺さる。
強化も加わった拳で殴ったことによって、男を吹き飛ばした。
「ウグッ・・・きヒっ、聞いてないぞ・・・こんなの・・・!」
外まで吹き飛ばした男が何か言っている。それに対して正直どうでもいいが、それよりも先に確認したいこともある為、俺は男と同じく外に出た。
「人形が持っていたの間違いなく屑カードのはずだ!なのに何で踏み台が
「・・・・・別に、ただの名も無き英霊くずれさ」
俺はそれだけを言って周りを確認する。
正直、もう男はどうでもいい。先程の手応えで、その程度と確認できたのだ。だからまず俺がしないといけないのは妹の安全だ。
――・・・・・いた。
どうやら車いすから転げ落ちたのか、地面を張った状態になっている。
「なんだよそれ・・・ふざけんなよ・・・・・何でテメェみたいな踏み台が、オリ主みたいな真似事をしてんだよ・・・!クソッ、クソクソッ!どいつもこいつもふざけやがって!!」
男が喚き散らしている・・・がそんなのはどうでもいい
「クソっ・・・こうなったら・・・・・来い
――・・・もうこいつの雑音を聞く必要はないな・・・
そう思った俺は、何か言っている男の叫びを無視して、はやての方に駆け寄る。
はやては顔を上げて俺の方を向くと、安心と驚きが混じった顔をしながら俺を見る。
「はやて、大丈夫か?」
「・・・お兄ちゃん?・・・ほんまにお兄ちゃんなの?」
「ああ・・・悪いな、心配かけて」
はやてを抱きかかえ、車いすまで座り直させる。
そしてそっと優しく頭をなでながらはやてに言う。
「あっ・・・」
「はやて。お兄ちゃん用事を済ませるから、少し待ってくれるか?」
――――
俺は少し離れてから投影魔術で刃の幅が太めな剣を複数創り、それをはやてを囲むようにまっすぐ突き刺した。
「っ!お兄ちゃん」
「大丈夫だはやて。
・・・すぐ終わらせる」
それだけを告げてから、俺は男がいる方を振り返った。
「・・・・・おい、テメェさっきから何無視してんだよ・・・・・」
男が低い声で俺にそういう。
――・・・まあ、全然怖くもなんともないんだが・・・
「何だよその態度・・・お前まさか・・・まさかまさかマサカ・・・!お前ェ・・・僕より強クなった気デいるノカァ・・・!?」
――・・・うるさい
それがこの男・・・・・新しく
先程まで不気味だの恐怖だのが一切消え、唯々こいつは・・・・・うるさい。
「おまえ・・・さ・・・
「ッ!・・・オマエモ・・・」
男に向けて俺がそういうと、男は千切れ残ってた右腕の触手がウネウネと蠢き始めた。
「オマエモボクヲォォォ・・・・・バカニスルノカアアアアアァァァ!!!!」
そう叫びながら男が、右腕の触手が増殖した。
メキメキと音を立てながら増殖した触手は、全体を覆いながら巨大化し始める。
――もはや暗殺者よりも唯の怪物だな・・・
「ソウヤッテ、ドイツモコイツモ・・・・・ミンナボクヲバカニシヤガッテェェェェェェェ!!!」
暗殺者とは思えないような大袈裟な巨躯になったコイツは、無数の触手を爪のようにしながら俺の方に向かって的確に急所を狙いながら伸ばしていく。
――けれどこんなもの・・・・・脅威ですらない
「――
新しく生まれた『干渉・莫邪』を手に、男の触手達を次々と斬る。
斬る・・・斬る・・・斬る・・・
その一つ一つを切り刻んでいく。
男が触手を束にして巨大な腕にしたり、複数にしたり、細く鋭くしたりと変幻自在に触手を変化させながら俺に攻撃してくる。
それに対し俺はもっと単純で、ただ『干渉・莫邪』を投影する。
複数による射出や直接突き刺したりはたまた投げたりと、そうしていくにつれて奴の体中に俺の剣が至る所に刺さっている。
「ンダヨソレェ・・・カユインダヨォ、ボクハ最強ナンダゾォ・・・!コノテイドデボクガ負ケルワケネエダロォォォォォ!!!」
――・・・最強?
「そんなものが・・・・・最強なわけねえだろ」
俺はそう吐き捨てながら言う。
「コロスゥ!コロシテヤルゥゥゥ!!」
男はさっきよりも速く、鋭く、強く攻めてくる・・・が関係ない。
俺は変わらず剣を奴に突き刺していく。
――皮肉だな・・・
俺は戦いながらそう思った。何せ失ってばかりの俺が、あとほんの少し残っている大切のものの為に戦える。
俺の手からすり抜け、滑り落ち、何も掴めなかった俺が・・・守れなかった俺が、空いた手ができた事で・・・
・・・・・剣を握れた。
「弾けろ」
いったい何本目か、その両手に持つ剣を突き刺した辺りで俺は魔力を回す。
俺の中で巡り回るように流れる魔力が剣に流れていき・・・それは奴に突き刺さっているいくつもの剣にも流れる。
――――
「ギィィィィィガァァア゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!」
突き刺さっていた全ての剣に強化を流すことでその刀身が太く、長く、大きくなる。
それにより、怪物となった男は獣の吠えるように叫ぶ。
「まだ吠えるか・・・元気な奴だ」
――それなら・・・
俺は投影によって弓を生み出し左手に持ち構える。
その後右手に造った捻じれた剣を生み出して矢へと変換する。
・・・普通、剣を矢に変えるなんて芸当はできないはずなのだが、身体が・・・というよりも纏っているこの英霊にはそれができるのだと感覚でそう思ったのだ。
更に俺は矢を射た経験が無い、しかし憑依経験か、またはこの英霊の経験か・・・それは今はいい。
今は・・・・・
「消し飛ばしてやる・・・跡形も無く・・・!」
弓に矢を番え、引き絞る。
狙うは巨躯の怪物。デカい的ではあるがその巨体全てを消し飛ばすにはこの
――これで・・・おわり・・・
《・・・士道君》
聞こえた。
《・・・士道君》
何かが聞こえた。それは知っている声、今は無い・・・亡い声。
《・・・士道君!》
けれど幻聴などではない。はっきりと、しっかりと聞こえたのだ。
「・・・あぁ、忘れてた」
その声を聞こえたからか、いや・・・・・ようやく冷静になれたからか、とにかく俺はその声の主呼び、今まで伝えられなかった事を・・・今・・・。
「彩・・・」
――・・・ありがとう
ザクッ
その突き刺さる音だけが響く。
「ゴ・・・ギッ・・・ナ、ナンで・・・!?ドウして・・・気づいた・・・!?」
俺は、
「お前、自分で言ってただろ?【僕のナイフは千切れても働き者】って・・・途中からあの怪物は、中身のないただの空っぽ。囮だったんだろ?」
「グハッ・・・!」
男は地面に転がる。
今度は男が地を這い、抗おうとする。
「クソっ!クソッ!クソォォォッ!!アーチャーは何やってんだ・・・!?ハヤク助けろォ・・・!」
――・・・アーチャー?
男の口からよくわからない単語が出たが、そんなのは関係ない。
俺は一振りの剣を投影し、男に歩み寄る。
「い、嫌だ。嫌ダ・・・死にたくない・・・死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない・・・・・!!」
――何を今更・・・
「それさ、俺も・・・彩も、同じ気持ちだったよ」
「ウルセェ!黙れ踏み台!!俺はこんな所じゃ死なないんダ・・・!!俺はオリ主だ・・・強くて、モテて、なんでも思い通りに・・・なのはやフェイト・・・そしてはやても俺の物ナンダヨォォォ!!」
「・・・・・」
男の喚き散らした発言を唯黙る。
しかし歩みは止めず、その手に持つ剣を手放さずに、男へと向かう。
「俺はオリ主・・・オリ主・・・おり、主・・・あれ?」
「・・・?」
急に男が止まり。
素っ頓狂な声を出し始めた。
「あれ・・・僕は今まで・・・何して・・・っ」
「お前・・・」
「あは、あはは・・・そっか・・・なるほどそっか。また僕は・・・ボクはまた騙されたのか・・・」
突然変わった男の反応に驚く俺だった。
しかし、その変わり方に何となくではあるがわかった気がした。
――ああ、
「何か
「えっ・・・・・あぁ、そうか。ハハハっなるほど。君がボクを終わらせてくれるのかい?」
「・・・そうだ」
「そっか・・・うん、お願い・・・もう疲れたよ。もう十分だ・・・
殺してくれ」
俺は迷わず振り下ろした。
男の左肩から心臓部分まで抉るように。
「ゴプっ・・・ありが、・・・とう・・・」
そう言って男の身体から粒子のようなものが発生し、徐々に光になって消える。
男がいた所にはもう男の姿が存在せず。残っていたのは彼が持っていたカードだけが残っている。
――・・・終わったんだよな?
そう思いながら男が持っていたカード、暗殺者のカードを拾う。
「そうだ!はやて!」
はやてのいた所を確認する。
一応、俺が囲った剣で守られている為問題はなさそうだ。
――よかった・・・これなら後はリニスと念話を・・・・・
そこで俺は、身体の重みと視界が暗くなる症状に見舞われ、意識を手放した。
―――――――――――――――――――――――
「お兄ちゃん!」
八神はやては、士道の元に向かった。
全てが終わった・・・それならいいのだが、男が倒した士道が倒れた後はやてを囲っていた剣は消え、はやてはようやく自由の身になった。
「お兄ちゃん!しっかりしてお兄ちゃん!?」
意識の無い士道を揺さぶるも反応がない。
不安で胸がいっぱいのはやてにとってこの状況はとても辛く、涙が止まらない。
「・・・っ、おにいちゃん!!」
「大丈夫ですよ」
「っ!?」
突如、声をかけられたはやてはその声のする方に振り向く。
そこには二人の人間が姿を現した。その内の一人ははやてもよくわかっている人物だった。
「リニス!」
「はやて!大丈夫ですか!?」
そう言ってはやてと士道に駆け寄るリニスははやてを抱きしめながら、士道を心配する。
「リニス・・・お兄ちゃんが!」
「落ち着いてくださいはやて。
「・・・え?」
リニスの言う彼女のというもう一人の人物に振り返る。
その人物にも見覚えがあるのおだが、明らかに雰囲気や姿が違っていた。
「
「貴方は・・・」
「そうですね。この姿で会ったのは初めてですから驚くでしょう。・・・ですが安心してください」
そう言ってきた彼女は三つ編みの金髪に紫色の瞳、濃紺色のシスター服のようにも見えるも銀色の鎧や胸に巻き付いている鎖が印象強く。また髪飾りも相まってまるで【聖女のようにも騎士のようにも見える】姿をしている。
「私は少なからず味方です。何せ私は・・・・・
・・・サーヴァント、ルーラー。シドウ君の使い魔ですから」
「レティシアさん!」
そう、レティシアと呼ばれた彼女は微笑みながらはやてに告げた。
どうですか?
ようやく彼女が登場!
次回からどう進むか・・・
次回も待て、しかして希望せよ