修正:wikiでの年齢確認をしたらかなり間違ってたので年齢を伏せました。
「彼女の親権は私にある筈だ!ならば私があの子を引き取るのが筋ははず!」
そんな怒鳴り声が部屋一体に響き渡る。
ここはとある葬儀場。今日、ここである二人の夫婦がなくなりその葬式が行われた。
一通り終えた後、その関係者達は休憩所にいるのだが先程の怒声はこの部屋で響いていた。
「違う!あの子との繋がりは私の方が多いわ!だからあの子は私が引き取るわ!」
「何を言っている!?それは此方にもあるんだぞ!」
言い争いの原因は聞くからに内容は親権、亡くなった夫婦の子供、まだ幼い少女を誰が引き取るのかと言う話・・・・・に見えるだろう。
だが実際は・・・・・・
「それは単純にあの子を引き取れば財産を全て得られるからだろ!?」
「ええい!こうなればあんなガキなんざどうでもいい!財産だ!あの家の財産を寄越せ!」
「お前汚いぞ!それは俺のだ!」
「彼処の家の奴は相当あるのだ!山分けという手もあるぞ!」
「馬鹿か貴様!そんな事をしなくとも全て私の物なんだよ!」
・・・・・・このような状況である。
端的に言えば、金である。
曰く、あの家の財産は相当あった
曰く、それらは少女の手に渡る
曰く、ならその少女を引き取れば財産は全て手に入れる
例え休憩所であっても死んだ人間の財産をどうするかなど普通はしない。更に少女はどうでもいいので金だけ寄越せという輩も現れる始末で、第三者からしてみればとても醜い光景である。
「どうか皆さん、お静かに」
その声と共に言い争いが一旦止む。
声を発した人物は、和風の葬式には少し似合わない教会の人が着そうな神父服の男性で、ある一枚の紙を周りの人に見せるように向けて告げる。
「私は今一度、娘さんとお話をしてきます。彼らの遺言通り、最も信用出来るものに親権を委託したいと思っているので、当の本人の言葉が無い中で進める訳には行きません。私一人でお話して来ますので、皆さんはどうかここでゆっくり寛いで頂けると幸いです」
その発言を終え、休憩所をあとにするように去る男性がドアを閉めた辺りでまた言い争いが始まった。
「まったく・・・中々に醜い連中だ」
そう、まさに休憩所で再度言い争いが起きているのを聞いた男性はそう呟いた。
「あまりにも醜く、滑稽で、此方としてはとても愉悦なのだが・・・いつまでも見ているわけにはいかんな」
そう言って男性は葬儀場に歩く。休憩所から葬儀場までの距離はそこまでないが言い争いをしている関係者には聞こえないだろう。
葬儀場に着いた男性は亡くなった夫婦が入れられているだろう棺の方に目がいく。
「まだここに居たのかね?・・・八神はやて」
男性は棺の前で今も居続ける人物、車椅子に乗り、目は輝きを失い濁ったような目の幼い茶髪の少女、八神はやてにそう告げる。
「・・・おじさん・・・だれ?」
「む?そう言えば初対面であったな、これは失敬。私は言峰綺礼。海鳴市の教会に属するしがない神父だ」
神父服の男性、言峰綺礼はそう名乗りながら彼女の元に歩みながら話す。
「私がここに来たのは他でもない。八神はやて・・・君のこれからについての話だ」
「これから・・・」
「そうだ。私は君の両親から色々と預かっていてね」
そう言ってはやての近くまで来たところで一枚の紙をはやてに見せる
「これは君の両親がもしもの時に読んでほしいと書いた手紙だ」
「・・・おとうさんとおかあさんが?」
「内容はこうだ・・・・・・
『言峰へ、僕達にもしもの時・・・死んでしまった時にコレを読んでほしい。僕達が死んだ後、はやてをひとりぼっちにさせないよう、君か君の信頼できる人物にはやてを任せたい。最後に・・・・・・はやてに本当にすまないと、どうか長生きするようにと伝えてくれ。』
・・・・・・これが君の両親が私と君宛の手紙の内容だ」
その手紙を聞いたはやては今にも泣き出しそうな顔になる。
それに対して綺礼は肩に手をおくとはやては輝きのない目から潤い輝く涙を流し、年相応の大きな声で泣き出した。
「さて、泣き止んだ所で申し訳ないのだが。はやてには選択してもらわねばならない事がある」
「ぐすっ・・・・・・ふぇっ?」
ようやく落ち着いて、手で涙を拭うはやてに綺礼は淡々と話し始めた。
「今あちらの休憩所で言い争っている関係者が君の親権を・・・いや、君の家の財産を得る為に口論をしている」
「・・・・・・」
「私としては奴らにはやての親権を委託するのは反対だ。奴らは君の家の財産にしか興味がない為、君の両親のためにも任せることはできない。・・・勿論、君がそれでもいいというのなら」
「いやや」
綺礼が最後までいう前にキッパリと嫌と言われ、意表を突かれた綺礼はほぅっと呟いてから少し骨格が上がる。
「フッ、随分と早い反応で助かる。君はまだ子供なのに思い切りがあって、中々に面白い」
そう言って言峰は後ろを向いて語るように話し始める。
「しかし、私も残念ながら君を・・・子供を預かる事は残念ながらできない。そう言った経験がないのと、教会に属している今。君に時間を費やすことはできないのだ」
「・・・・・・じゃあ、わたしはどうなるん?」
「・・・・・・そこでだ。先程の手紙に書かれていた通り。私は一番信頼できる人物に君を任せたいと思う。」
くるりと再度はやてに向き直る。
「喜べはやて。君には新しい人生が待っている」
やあ、皆お久しぶり。クソ神様に痛々しい姿にされた哀れな子羊だよ。
ん?俺の登場が遅いだって?・・・知らねえよ駄文を書く作者に聞いてくれ。
さて・・・凛によって遠衛 士道として新たに始まった俺の暮らし何だが、はっきり言ってだな、結構・・・キツい・・・・・・
まず初めに、俺は凛に引き取られた数日後に凛が住んでる家に行ったんだけど広すぎるんです。
純和風建築でかなり広大な面積をもつ元武家屋敷で、なんかいわく付きで買い手がいなかったのだと凛が言っていたような気がする。
・・・いや、それでも広すぎる本邸の他に剣道などができる道場に物置として使っている土蔵でそれらを繋げる庭がやばいのなんの。
最初家に着いた時は開いた口が塞がらなくて凛に笑われた位だったし。まあそんなこんなで始まった暮らしなんだが・・・問題はここからだ。
まず、凛は料理ができない。それどころか家事全般ができないらしい。
・・・・・・それでよく買ったなと思ったのだが隣の家の人がよく来てくれて(後で聞いたのだが隣の家はヤクザの家だとか・・・)やってくれてたらしい。でも、流石にそう何回も来てもらうのは色々と申し訳ない為、最近では俺が家事全般をやっている。ん?お前、前回小学生位の姿になったんだから学校とか行ってるんだろ?だから家事なんざ忙しくてできないだろって?
・・・・・・そこです。そこなんです。
ここで一番の問題、それは俺・・・というか俺の容姿だ。
一応今の俺って小学生の容姿なのだが、どう考えてもこの年で銀髪もどきの白髪に金銀もどきの茶灰のオッドアイは周りの視線が痛い。ちょっと外歩いて人にあっただけで気持ち悪いモノを見る目でこっちに向けてくる。マジで神の野郎許さねぇ・・・まあそんなんだから学校なんかに行けばもっと酷くなるわけでして・・・・・・ただいま絶賛不登校中です!
いや、全然行っていない訳ではないですよ?テストがある日とか出されたプリントを出す日だけ、学校に行ってますから。
そもそも小学校の問題とかはっきり言って楽勝。例え、私立の学校でも余裕のよっちゃんよ!まあそういう事で今は家事全般と出された宿題。それと軽く運動と図書館位しか毎日やることはないかな?
やだァ、わたしのやることすくなすぎ?
「はあぁ・・・・・・よしっと!」
よし、溜息混じりだが洗濯物も干し終わったし!そろそろ昼食の準備だな。
昨日、フード被って!マスクを付けて!急いでスーパーで買い溜めた食材を確認~んと・・・・・
「ん~っと今日は軽くスパゲッティにでもしようかな・・・・・・あっ肉の賞味期限がやばいな・・・・・・」
うへぇ、スパゲッティの気分だったのにこれじゃあ生姜焼き決定かな?でもご飯を今から炊くには早炊じゃないとダメだし・・・
「スパゲッティ・・・肉・・・やってみるか」
うわぁ・・・今から作るのは完全に始めてだし。大丈夫かな・・・?
「て言うか凛、遅くないか?確か、あの外道神父の所に行くって言ってたけど・・・・・・」
あの野郎、愉悦に浸るためなら何するか分からんからな・・・・・・ん?
ピロロロロロロ♪ピロロロロロロ♪
あれ?電話?凛かな・・・ってやべ、出ないと
「はい、もしもし。遠衛です」ガチャ
『あっ・・・士道かい?』
「親父か、どうs『今、もうご飯作ってるかい?』た・・・ってえ?ああ、今作っている所」
おお、何だ何だ?やけに今日は食い気味に聞いてくるな。
『そうかい。・・・なら僕と士道の他に後二人分作ってくれるか?』
「え?まあいいけど」
二人?二人・・・一人は外道神父だと思うんだが・・・・・・
『ならよろしくね・・・・・・あっとそうだ・・・』
「?」
『士道・・・・・・今日から君はお兄さんになるから、楽しみに待っててね』
・・・・・・・・・・は?
「・・・・・・・・・は?」
次回まで待て、しかして希望せよ