まだまだ日常回!!
「ふうぅ・・・・・やっぱり屋上は落ち着くなあ・・・」
そう言いながら士道は今日も今日とて学校の屋上でボッチ飯をしている。
そろそろ昼休みが終わるのだが、今回は教室に行かずに此処、屋上にて時間を潰そうと思っている。
普通ならここで一般人なら教室行って勉強しろと言うだろうがこれには原因がある。
原因と言っても深刻な内容ではない。単純にこの後はLHR・・・そうロングホームルームというただ教室で遊んでいるだけの時間である。
そしてそう言った中で俺と言う教室・・・・・どころか学校の嫌われ者とまで言ってもいい位の俺が居たら色々と絡んれるのは容易に想像がつく。
よって・・・・・
「よし、寝るか」
俺は自らそんな冷ややかな視線を受けに行くようなM属性は無いので、屋上で時間を持て余そうと考えた。
そもそも此処には誰かが来ることは今までない。理由は元々此処は本来、封鎖されているのでわざわざ見に来る人間がいないから、更に俺が入る時にまたもう一度怪しまれない用に鍵を掛けているので「あれ?ドアが開いている?」と言う事態にはならない。
「これなら誰にも見つかるわけがn・・・・・」ガチャガチャ・・・
寝っ転がりながらそう思っていた俺は、突然の物音に固まる。そう・・・来るはずのないドアの方から開けようとしているような音が聞こえるからだ。
「・・・・・え!?やっば!?」
隠れる場所がない屋上で開けようとする音が聞こえるので流石にまずいと思った俺はとにかくどうするか迷っていた。
柵の下・・・は下手したら死ぬし、角なんてないからダメだし・・・・・あれ?詰んでね?
そう思っているとガチャン!という鍵の開いた音が聞こえ、ドアが開かれる。
「ふう・・・ようやく開いたな。さて・・・・・本当にいたとはな」
「あ、貴方は・・・・・」
開けた人物は俺と同じく制服を着ている人。
その制服は大体は一緒だがネクタイや上履きといった部分が俺と違う、上級生が着けているものばかりだ。
そしてその人が言った言葉、どうやら俺目当てなのだがこの学校で俺の事を探す理由がここ最近にあるとしたらこの人しかいない。
「・・・た、高町・・・先輩・・・」
「遠衛だな。昨日ぶりらしいな・・・と言ってもお前と話したのは翠屋に来なくなった以来だからな。久しぶりの方が正しいな」
高町先輩呼んだその男・・・高町恭也は俺を見つけるや否やその鋭い視線に冷や汗を掻きながら逃げ場所が無いが反射的に後退してしまう。
この人が俺に来る理由。それは単純に昨日彩先輩の一件で俺が高町家に近づいたからだろう。
そしてこの後起きるであろう最悪な状況を予測した俺は顔を青くしているが恭也さんはそんな事には気づいてないと思われるので口を開く。
「まあ俺が此処に来た理由はお前に会うためなんだが・・・とりあえず俺がお前に話g「す、すみませんでしたあああああぁぁぁぁぁ!!!!」・・・・・は?」
「き、ききき昨日は彩先輩の付き添いと言いますか何と言いますかそう言った理由があって別にそちらに悪意あった、または害を与えようとして近づいたわけじゃないんです!!どうしても時間が時間と言う事も相まってですね!?そもそも何であんな時間にいたかと言いますと生徒会の仕事おわりだったと言う理由がありましてか・・・いやすみません!言い訳で言ったつもりで言ったのではないんです!そう言った学校でのやる事があってその終わりの後に高町先輩の妹さんに返さないといけない物があると彩先輩が言いましてね?返すにしても時間が時間だった為、付き添いしないといけなくなった為に高町先輩の家に近づく形になってしまったので今後一切あの道は通りませんし目も合わせないようにしますのでどうか寛大な処置をお願いして頂けるとありがたいと思っています!いや、こんな事でご迷惑をおかけしまして本当にすみませんでしたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
俺は最大限の誠意を示す為に頭を地面に埋める位に勢いよく下げ、所謂土下座を恭也さんの目の前でしながら、少し言い訳っぽくなっている謝罪をした。
とにかくもうよいと言われるまで地面に額をぶつけ続ければ乗り切れる。そう思っていた俺は、恭也さんが呆れた顔で溜息を吐いている事に気付かず、やれやれと言った感じで恭也さんが口を開く。
「・・・・・本当に誤解されているとは思わなかったが、とりあえず顔を上げろ遠衛」
「は、はい・・・・・それで、処罰の方はいかに・・・」
「いや、だからしないから。ただ家の近くにいた位で俺はお前に何かを罰する事はしないからな」
そう言って俺に顔を上げるように言う恭也さんは、その眼光とは裏腹に顔に手を当てながら呆れた感じで俺に言う。
「なあ・・・なんで翠屋に来なくなったんだ?」
「・・・・・え?」
「え?って・・・俺が遠衛に話しかけた後、お前は一切来なくなったじゃないか?何故なんだ?」
そう言って来た恭也さんに俺は首を傾げながら答えた。
「いや・・・だって高町先輩が近づくな的な事言ってましたよね?」
「・・・・・本当に誤解されているようだな」
「え?誤解?」
誤解?誤解してないようなと思いながら、俺はその時の事を思い出そうとする。
あの時、俺は普段と同じように紅茶とシュークリームを食べていた時に恭也さんに声をかけられた。
「毎日来ているな」とか「妹が見ていたからどんな奴なのか話しかけてきた」と言った感じで話かけてきたのだが、問題はあの時の恭也さんの顔は俺からすれば睨み、または警戒の眼差しに見えた。
そこで俺は何故ここまで警戒されるのだろうと思った。何せこっちはただ頼んだ物を飲んで食べて寛いでいただけなのだから。
しかし、そこで恭也さんが言った妹と言う単語に何かしらの違和感を感じ、俺は「何かご迷惑をしたのか?」と訪ねてみた。それで訪ねた時に恭也さんは「妹がお前の髪と目が気になってたから」と言う感じの回答をしたのでそこで俺はこう思った。
「アレって「妹の視界から消えろクソ野郎」って間接的に言ってたんじゃないんですか?」
「どうしてそうなった・・・・・」
いや実際そんな感じだと思いましたよ。言動が一々妹が入るのですぐに「あっ、この人シスコンだ」と思える位に妹が~って言っていた。
それと何よりも・・・・・
「だって高町先輩。あの時かなり俺の事を睨んでいたじゃないですか?」
「・・・・・睨んでいたか?」
「客観的に見るとかなり」
「・・・・・それならすまない。俺はそんなつもりじゃなかったんだが」
「でもまあ、自分の家族を心配するのはわかりますし、俺みたいな奴を警戒するのは当然といえば当然ですよね」
「・・・それでもだ。客に対する態度ではない事は遠衛の発言で明らかだ。できればこれからは気軽に翠屋に来て欲しい。謝罪も兼ねて半額にする」
「別に半額はしなくてもいいですけど・・・・・とりあえず今後暇な時は行こうと思います。あそこのシュークリームはおいしいですし」
とりあえずお互い様と言う形で終わりにしようと思ったのだが、そこでふと気になったことがあったので恭也さんに訪ねてみた。
「そういえば、どうして俺が此処だと思ったんですか?それに、俺に会いに来た理由もいまいちわかりませんし」
「遠衛が此処にいると思ったのは昼休みやこの曜日の時間は屋上辺りに
「・・・え?気配??」
「ああ、こう言っては何だがお前の気配は独特と言うか他の奴に比べてわかりやすいぞ?」
なにそれ?気配で人の場所がわかるとかこの人本当に人間かよ。
「それと会いに来た理由なんだが・・・・・お前が誤解しているかもしれないと美由希に言われてな。それを聞いた母さんからかなり叱られてしまってな。とりあえず会って話すべきだと思ったんだ」
「・・・・・何か、すみません。色々と・・・・・」
「別に大丈夫だ・・・・・ただ、母さんがあれほど恐ろしいとは思わなかった」
そういって恭也さんの足と手が視認できる位に震えているのがわかる。
どんだけ怖いんだよ高町家の母は・・・・・
とりあえず誤解は解けたのは良かったし、これからも翠屋に行けるのはありがたい。
今度、リニスやはやてと行ってみようかなと俺は思いながら今日の学校の間ずっと考えていた。
「そうだ遠衛。何故お前は屋上にいるんだ?授業があるだろう」
「え?・・・・・ああ、そうですね」
「・・・・・さぼりか?」
「それは高町先輩も言える事では?」
「俺達の学年は終わったんだ。でも、お前のクラスを見てみたがLHRをやっていたぞ?いなくていいのか?」
「いや、いない方がクラスの為になるかと」
「・・・・・ボッチか?」
「そうですけどここまでストレートに言わなくても・・・・・」
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学校を終え、家に帰った俺は動きやすい服に着替えて走りに出かける。
時間は夕日が沈み暗くなり始めた頃、周りは余り人気はいない為に静けさのみが流れていく。
「はっ・・・はっ・・・」
いつもと同じ位のペース、リズム、呼吸を取りながらただ走り続ける。
一切ぶれず、一つ一つの動作に無駄がなく【理想】と言えるフォームで走り続ける。
「はあ・・・・・はあ・・・・・ふうっ」
走り続け、汗を十分に掻きはじめた辺りで家に大体着く。
いつも無我夢中に走る為、どれ位走ったかはわからないが以前一緒に走ってくれたリニス曰く、最低でも15キロは走っているとの事。
これが終わったら、先に家にある道場に向かう。
中は木刀が並べられ、いつも手入れをしている為かあまり使われてなくても綺麗な此処で俺は時々木刀を振ったりする。
振ると言っても俺は剣道経験もないので一切剣道の構えもできないし、ましてや型というものがない。
「さて、始めるか」
手に持つは小太刀位のサイズの木刀。
それを両手にそれぞれ一つずつ、所謂二刀流や双剣といった構え方である。
普通ならそんな持ち方をして振った所で使いこなせる事は出来ない上に時間の無駄だろう。
だが、俺はそれを敢えてやるには理由がある。
----憑依経験
「・・・・・ハッ!セヤァッ!!」
右上段振り、左下段切り上げ、右斜め振り、右返し斬りからの左刺突。
その動作に一つも間隔がなく、流れる剣跡はまるで一つの演舞のように誰が見ても【素人】が振っているとは思えない動きは俺からして見ればまだまだ物足りなさがある。
「らあぁ!!」
風を斬っているかのような音が聞こえる。
一つ一つの動きはブレがない。まるで理想の動きと言ってもいい動きかもしれない。しかし俺自身はこれで満足できない。
・・・・・これじゃあ守れない。
もっと上がれる
もっと加速できる
そう思い、身体中の魔術回路を起動する。
----
「ぐッ!・・・うおぉぉぉぉぉ!」
身体に撃鉄を起こして、自身を強化する。
俺ができる魔術の一つ『強化』を俺自身にやる事痛みを感じながらも押し殺すかのように咆哮しながら更に動きが加速する。
地面を蹴り、さながら敵を次々と倒しているかの如く、更に・・・更に速く、強く、綺麗な動きになる。
「ハッ!!」
最後の一振りを全力で振り下ろすと、空気が割れるように風を巻き起こす
道場全体が響くように、それでいて一瞬時間が止まったように静かな時が流れる。
「はあぁ・・・・・はあぁ・・・・・」
身体中に熱い感覚と滴る汗。
荒い息遣いを落ち着かせるように大きく呼吸しながら自分の動きを思い出す。
「はあぁ・・・ふうぅ・・・・・まだ、まだだな・・・・」
足りない。
イメージ通りにまだいかない。
もっと・・・・・もっと・・・・・
「イメージしろ・・・・・」
そう俺は呟きながら【アレ】を思い出す。
夢で何度も見て、感じて、言われてきた事を思い出す。
「・・・・・イメージするのは」
--イメージするのは常に最強の自分だ
--現実で敵わない相手なら、勝てるものを幻想しろ
そう言われたような気がした。
俺に言ったかはわからない。いつも俺は夢の中では傍観者で何か出来る力など持ち合わせてはいない。
それでも・・・・・
「イメージ・・・イメージ・・・・・」
こんな俺でもできる事があるのなら・・・・・
「イメージしろ・・・・・」
あの荒野にいた男を・・・・・
剣の墓場と言えるあの荒野で一人歩き続けた男を・・・・・
「体は・・・体はつr「士道。そろそろ終わりにして食事にしましょう」・・・・・ってリニス?」
「ええ、私ですよ。もう結構時間が経っているのにいつまでも来ないので来てしまいました・・・・・って、すごい汗じゃないですか!?早く着替えないと風邪をひいてしまいますよ!?」
俺が集中していると、俺の大量に掻いた汗を見て驚くリニスがそこにいた。
そういえばもう結構時間が経って、そろそろ夜ご飯の支度をしなければならない時間だった事に俺はすっかり忘れていた。
「え?あっああ、そっか・・・・・悪いなリニス、直着替える」
「もう!こうなったら一度シャワーを浴びてください。私が夜ご飯の支度をしますから!」
「え?いやでも流石に「い・い・で・す・ね!!」・・・・・はい」
リニスに圧倒された俺はそのままシャワーを浴びに向かう。
最近、リニスに任せてばっかりだなと思った俺は、明日はリニスより早起きして朝食を作ろうと決意した。
・・・・・あれ?そういえば俺?さっき何を言おうとしてたんだっけ?
----体は、剣で出来ている
作者「あっはやて登場してない・・・・・まっいいか」
んなわけねえだろおぉぉぉぉぉ!!(カシャカシャ)
次回から物語が大きく展開する!(予定)
そろそろいい加減雪下の誓い要素を入れたいのだが・・・・・
次回まで待て、しかして希望せよ