Fate/stay night CCC   作:飛耀

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AUOの前に気配遮断など無駄無駄ァ!




第四話 物知りギルガメッシュ

飛んでいる。

 

空を、飛んでいる。

 

……千夜一夜物語という有名な作品がある。

それには空を飛ぶ事が出来る絨毯が登場する。

 

 

そう、まさにそれなのだ、今、自分の乗っているものは……

 

「雑種、理解が追いついていなのはいいが、落ちても知らんぞ」

 

ギルガメッシュが出した、文字通り“空飛ぶ絨毯”である。

 

これも宝具なのか……

こんな物もあるんだな……

 

「我が蔵にはありとあらゆる伝説の原点が収められているのだ、当然であろう?」

 

やはり、このサーヴァントは規格外だと、改めてそう思った。

 

 

……ちなみに、絨毯の乗り心地はよかった。

 

 

-----------

「ついたぞ」

 

絨毯を静止させ、ギルはそのまま下を見下ろす。

「ほう、なかなかよいタイミングだったようだぞ」

 

絨毯から落ちぬよう下を覗いてみると、そこには青きドレスに甲冑を纏った金髪の騎士と青い鎧を身につけ深紅の槍を持つ騎士が向かい合っていた。

 

どうやら二人ともサーヴァントらしい。

 

金髪の騎士の背後にいる人物がマスターだろうか。

槍を持った方のマスターらしき人物は見当たらない。

 

ニ体のサーヴァントは一触即発で今にも戦闘が始まりそうだ。

 

「よく見ておけ、白野。

あちらの犬(ランサー)はどうでもよいが、あの甲冑を纏った騎士がセイバー、伝説の騎士王、アーサー・ペンドラゴンだ。

貴様も聞いたことはあるであろう?」

 

……待て。

ツッコミ所が多い。

 

まさかこんな自然に真名を明かされるとは思わなかった。しかも本人(セイバー)の知らぬ所で意図も簡単に。

 

ん? だがアーサー王は男ではなかっただろうか?

 

「セイバーは女だ。

仕方ないとは言え、書物を鵜呑みにするな、という事だ」

 

…そういえば、月の聖杯戦争でシンジのサーヴァントだったライダー、フランシス・ドレイクも女性だった。

 

そういう事であれば、あのセイバー、もしかしてギルの好みのタイプなのではないだろうか。

 

「ドストライク、だ!」

 

うわぁ…

 

下では既に戦いが始まっていた。

始まっていたが、正直セイバーに同情した。

 

「しかし、あの雑種が……」

 

ギルの視線はセイバーの後方、マスターと思われる男性に向けられている。

物凄い憎そうに見ているが一体何があったんだ。

 

というかそもそも、何故こんなに詳しいんだこのサーヴァント。

 

第四次聖杯戦争に召喚されたとは言っていたが、何故、第五次のサーヴァントとマスターのことを知っているのか。

謎は深まるばかりである。

 

そんな事を考えている間もニ体のサーヴァントの戦闘は続く。

 

ランサーの目にも止まらぬ刺突攻撃をセイバーはすべて剣(見えないが)で反らしている。

 

「余興としては中々のものだ」

 

その攻防戦をそれなりに満足そうに見ている夜の帝王。

 

「だが、犬め、令呪の力で十全の力を発揮できておらぬようだな。

まあ、それはセイバーも同じ事だが……

イマイチ盛り上がりに欠ける」

 

そんな事を言われても、仕方ないのではないだろうか。

 

ギルがそういった瞬間、ランサーがセイバーから距離を取り、槍を深く構えた。

 

あの感じ、どうやら宝具を使用するようだ。

 

「ふむ、どうやら余興は終わりのようだ、そろそろ戻るぞ」

 

え、最後まで見なくていいのか?

 

「見るも何も、アレではどちらとも生き残る、これ以上見る必要はない」

 

そ、そうか。

 

このサーヴァントの事だから、乱入でもするかと思っていたが……

セイバーも好みのタイプど真ん中のようだし。

 

「ふ、セイバーとはいずれ会う。

だが今はその時ではない」

 

……まぁ、そのあたりはギルに任せるよ。

 

「では、戻るぞ。

しっかりと掴まっておけ」

 

戻る祭、ギルは唐突に宝具を何もない場所に一つ発射した。

 

……?

 

「なに、ねずみを駆除しただけだ」

 

……ねずみ?

 

-----------

その後、ホテルへと戻り、休む事にした。

 

今宵、セイバーのサーヴァントが召喚され、第五次聖杯戦争が開始された。

 

だが、同時に一体のサーヴァントが消滅した……。

 

 

 

アサシンのサーヴァント、ハサン・サッバーハ 消滅。

 

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