突然始まるプロローグ
「あぁ…もうこんな時間か……」
少年はAM3:40と表示された画面を見た後、手元にあるマンガを適当に積み上げた。読んでいたマンガは[炎炎ノ消防隊]。なぜ彼がこのマンガを読んでいたのかというと
「…ありしゃがコスプレしていた作品だったからどんな内容なのか気になってたけど、なかなかに面白い」
(特に主人公の森羅がカースト下位グループでも、物語の最初からチート並みの強さを持ってないってところがポイントが高い。最弱無敗の《没落皇子》も落第騎士の《無冠の剣王》も努力の賜物とはいえ、チカラの成長を見たかった。もちろん、両作品は好きだけれども。それでも青臭い成長があっても良かったと思う。
青臭い、といえばミッドナイトの口癖の一つだったな。ヒロアカって個性の性能と弱点のバランスが絶妙だよな。一番ツボなのはイレイザーヘッド。彼の個性は絶対強個性の部類に入るのに…ドライアイってwネタにしか取れなくなったw。個性の使い方次第で強くなったり、弱くなったり。頭の柔らかさが一番必要な作品だよなヒロアカって。そうなると……)
一人妄想モードに入っていく彼。一人で考えることにおいては緑谷にひけをとらないほど。
すると突然、大音量で元気全開DAYDAYDAYが流れる。
(光って闇に強いってなっているけど、闇も光に強いはずだよな。相互関係になっているゲームがあるわ、うぇあぇ!?…なんだ、
(じゃあ、いつも通り
実を言うと三徹目なのである
「五分ぐらいで片付くし、少しだけ目を閉じてもいいよな。うん、おやすみ。」
そう言っていつも抱き枕にしているMJNNの黒澤ダイヤを抱きしめて目を閉じた
……………
…………
………
……
…
-プツン-
…
……
………
彼の意識がゆっくりと覚醒していく
「…ん。結構寝ちゃったかな…いや、寝てたカナン?」
彼女は寝惚け眼をこすりながら部屋を見渡す。今まさに燃えている部屋を。
「…………つーか、ココドコナノォォォォ‼︎アイェェェエ⁉︎ナンデ、ドウシテ⁈」
(お、おおおおお落ち着けもち着けお餅つけ!……。俺は確か自分の部屋で目を閉じただけだよな?寝てしまったかもしれないけどさ?と、とりあえず今は現状把握だ。一つ、俺は今5歳くらいの女の子になっている。二つ、見知らぬ部屋が燃えている。この二つ。……なんで女の子?いや、それよりここにいる理由と原因!今思いつくものは、
①入れ替わり
②憑依
③転生
④夢
の4つだな。
まず入れ替わり。入れ替わりの対象になるのは大方同じ年齢で深い関係を持った人達に限定されるはず。「君の名は」然り「ココロコネクト」然り。だから入れ替わりである可能性は低い。コンナオンナノコシラナイモン。次、憑依の方だが俺が死ぬのが前提じゃないか?三徹の疲労で死んでしまったのか?そしたらなんで女の子の体?……俺は、ロリコンではない……はず。………じ、じゃあ転生か?…この可能性も低いと思うな。転生モノの話は大体が真っ暗い空間や白い部屋の中から始まると相場が決まっている。その中で前世の記憶を保有して生まれ変わるはず。ならどうしてその前後の記憶がない?となると、
④夢
が一番可能性が高いよなぁ。夢なら燃えている部屋の説明もしやすいし。夢を見る理由は記憶を整理する為だったよな。直前まで炎炎ノ消防隊を読んでたからな、こういうシーンあったし。……眼が覚めるまでどうするか。)
別の場所に移動しようと部屋から出ると階段があった
「…行ってみるか」
(寝る前に読んだ炎炎ノ消防隊の幼少シンラもこんな感じだったのかな?)
階段を一段一段、慎重に降りていく
(不思議と熱くないな。夢だからか?……ん?誰かいるな。)
階段を下りきると火の手ではっきりは見えないがツノのようなものが生えているガタイのいい生物がいた
(………へ?焔ビトじゃね?アレ)
「ここには人はいないな!よーし上の方に行ってみるか!しかし炎が厄介だな。ンーッ、TEXAS SMASH‼︎」brooooow!
(チョットォォォォオ⁉︎火がこっちにくるんですけどぉぉぉお⁈⁈)
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ‼︎」
「ん?しまった!今助けるっ!」ダッ
ガシッ
「ほぇ?」
(なんで、俺は、捕まっている?)
「もう心配ないぞ少女。なんたって…私が来たっ!」
こんな感じで進めていこうと思います。
次回はaqoursを出したいです