艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~ 作:漬けまぐろ
惑星 ーサンヘリオス 近辺宙域ー
アービターは悩まされていた、
人類と一部のコヴナント兵の和解によりコヴナント残党軍を徐々にだが確実に追い詰めている
平和を取り戻す為にアービターが戦うだけで士気も鰻登りだがやはりサンヘリオスの剣とて兵達は疲弊するものだ
戦いの合間に何か、娯楽や欲求を満たせる物を探しアービターは全長5300mにも及ぶ戦艦、アサルトキャリアーのブリッジで地球に向けて旅達ながら頭を悩ませていた。
アービター
「・・・」
サンヘB
「アービターよ、気分でも優れないのか?」
アービター
「いまだに人類への挨拶の言葉が見つからなくてな。」
アービターは今や惑星サンヘリオス、サンヘリオスの剣での優秀な指揮官として戦場に身を置いていた
平和を取り戻したとしても今の惑星サンヘリオスはコヴナントと同盟を組む前と文化が大部変わってしまい人類との交流だけではなく新たな心を晴れやかにする地球の文化を取り入れようとなった。
サンヘA
「私はあれがいい、あの顔が平たい族(日本人)の地にあるショーギ(将棋)なる物、戦略的で手軽に遊べて奥が深い。」
アービター
「将棋の起源は古くから伝わるインドという地のチャトランガがルーツとされている、フッド卿に連絡は予めしておいたがあまり地球でゆっくりできる猶予はないぞ。」
サンヘリオスの部下達は頭を悩ませた、どうにか娯楽のひとつと食文化のひとつでも持ち帰りたい
そこでアービターがひとつ提案を出した
アービター
「先程話に出た将棋の地にはかつて武士道なる精神があったそうだ私は同じ精神がある彼らの地に行く価値があると思う。」
アービターがいつもより落ち着いた口調で言うとサンヘリオスの剣達は頭を縦に振りながら答えた
サンヘB
「私はアービターの案に賛成です。」
サンヘD
「私もだ、その地にはあの"悪魔"の内の一人の故郷だとサンヘリオスへ来たUNSCの兵が言っていた。」
サンヘC
「武士道の精神か、楽しめそうだ。」
サンヘA
「ならば決まりですな。」
アービター
「よし、フッド卿に連絡して武士の地へ行くと伝えろ、舵を取れ!」
こうしてサンヘリオスの剣達はフッド卿のおすすめとして暫しの間フレッド率いる横須賀鎮守府へと転がり込むのだった
フレッド
「あぁん?なんで?」(レ)
2日後・・・
龍驤
「今日の昼ごはんはかき揚げとお蕎麦や!」ザバー!
艦娘一同
「いただきまーす!」
サンヘ一同
「イタダキマース。」
ズルズル モグモグ
アービター
「やはり蕎麦だな。」ズルー
サンヘA
「つゆの濃さがなんとも・・・」トクトク・・・
サンヘD
「同感です、すまん、誰かネギを取ってくれないか。」
比叡
「はい、どうぞ!」ヒョイ
天龍
「なぁなぁ、そこの刻み海苔取ってくれ!」プラプラ
サンヘC
「これだな?そら。」スッ
天龍
「おう、サンキュー!」
サンヘB
「こら、つゆが服に跳ねてるぞ。」フキフキ
朝霜
「うい~」サクサク
金剛
「おじサーン!WASABI取ってほしいネー!」
アービター
「うむ、任せろ。」ヒョイ
ワイワイ ガヤガヤ
龍驤
「・・・なんか違和感無く定着しとるな。」ズルズル
フレッド
「だな・・・にしても、まさかここに来るとはなぁ。」モグモグ
龍驤
「っていうか連中あの口でどうやって啜っとるん?」
フレッド
「や・・・やめとけ龍驤・・・。」
フレッドは2日前にフッド卿からの連絡で「アービターを含めた5人のサンヘリオス族が日本の文化を学びに来る」との連絡があり秘書艦ではないがフレッドの悩みを深く(浅くもある)知り、ある程度遊び心がある"デキるおねぇちゃん"こと、龍驤との打ち合わせがおこなわれた
好物は?そもそもアレルギーはあるのか?将棋がどうとか?まさか戦艦で成層圏に入るつもりか?等々フレッドと龍驤の胃を痛ませたのだが以外と衛生軌道でUNSCのステーションとドッキングし降下挺に移り降りてきた為現状、胃薬は使わずに済んだ
次にステーションが横須賀鎮守府の上を通過するのは4日後だ、フレッドは龍驤にはこの件が済んだら箱根の日帰り温泉でも連れて行ってやろう、勿論請求先はフッド卿だ。
ふと、そこでフレッドは未だに秘書艦を決めていないのを思い出した
フレッド
「・・・まだ、いいか。」茶ゴクゴク
龍驤
「ん?何の話や?」ズルズル
フレッド
「いや、こっちの話さ。」
アービター
「時にスパルタンよ、将棋はこの娘達が昨日付きっきりで教えてくれたが武士道とはどういった精神を指すのだ?」
フレッド
「あー、そうだな・・・武士道ってのは武士階級の倫理や道徳、価値基準の心、用は体系化された思想であって、さらに砕いて言えば当時における"漢"のルールみたいなもんさ、詳しく知りたきゃウィキぴゃ~デア(ブルート)を見ればいい。」
サンヘB
「ウィキぴゃ~デア(ブルート)は確か地球のネットワーク上の辞書のような物・・・だったな。」
サンヘD
「変わった名だな、もう少しどうにかならなかったのか?」
龍驤
「う~ん・・・ウチらに言われても・・・」
サンヘA
「Wik○pediaとか。」
龍驤
「・・・・・・まぁええわ。」ズルズル
フレッド
「それよりも武士道や食文化以外に何を学ぼうとしてきたんだ?まさかそれだけなんて無いよな。」
フレッドがアービター達に問うと意気消沈しながらため息を吐いた
その様子からしてフレッドの質問は間違いなくアービター達に大ダメージを与えた、だがサンヘリオスの剣として戦う戦士の一人が「・・・写真・・・」と答えた
フレッド
「写真?」
アービター
「・・・まだ話して無かったな、順を追って説明しよう。」
しかしそこで龍驤から「ホラホラ!麺が延びるからはよ食いや!」と、手痛い一撃を貰ったアービター達は叱られた子供のように暗いオーラを醸し出しながら力無く、残りの蕎麦を啜ったのだった
一時間後・・・
~フレッドの自室~
昼食も終わりフレッドの部屋に戻ったアービター達は椅子に座り、フレッドはクレヨンを使った可愛らしい書体で書かれた「楽しい!日本観光!」とフレッドと龍驤、サンヘイリ族のアービター(本名:ゼル・ヴァダム)3人がデフォルメ化したイラストの書かれた龍驤特製のパンフレットをコリコリと頬を人差し指で掻き少し照れながら手に取りページを一枚ペラッと捲った
そこには様々な日本の文化など、アービター達が求めていた過去の日本人が宿していた大和魂や武士道などについての情報などがこと細かく記されていた
フレッド
「猶予は2日間だけだったのに良くここまで細かく纏めたもんだな。」
サンヘC
「仕切っていた・・・というよりも率先して様々な事を自ら行っていたな、小さくわ些細な事であっても真剣に取り組む姿もまた、素晴らしい武士の精神だ。」
フレッドが「龍驤は女の子だから大和撫子だろうな。」と言うとサンヘイリABCDは必死に大和撫子の意味を知ろうと日本の辞書を牽き始めた。
どうやら龍驤はサンヘリオスの民に人気なようだ
フレッドは面倒な書類の仕上げに入るが早朝にパジャマ姿の大鯨が部屋に来ていたのをふと思い出した
大鯨
『例の面倒な書類が届きました・・・その・・・私も手伝いましょうか?』
フレッド
『すまない、有り難い申し出だが今回は気持ちだけでも受け取っとくよ、ありがとな。』
大鯨
『そっ・・・そうですか・・・じゃあ、頑張って下さい!』
というやり取りをフレッドは思い出すと「やっぱり手伝って貰ったほうが良かったな・・・」と頭を掻きむしりながら「あとで何か詫びを入れないとな。」と、乙女の純情いざ知らずだが腐ってもスパルタン2、どんなミスもチャンスに変えるポテンシャルは衰えていない。
フレッド
「~♪」
書類仕事を終えたフレッドは巷で女性に人気のケーキ屋、"飛天堂"からいつの間にやらお取り寄せーー!していた「あまあまショートケーキ」「ぽってりチーズケーキ」「オトナのチョコレートケーキ」「ふわふわモンブラン」「しっとりミルクレープ」「もちもちシフォンケーキ」「きらきらフルーツタルト」「蒸せたビーフン」「松屋の天ぷらのバラけてる身ね味噌タラコサラダでヴィクトリア」などの人気商品が入った"シークレットパックII 売れんかいな?!(疑問系)セット"を手にしていた
占守
「ケーキなのにお取り寄せができるのは未来の技術っしゅ」(解説)
サンヘイリ族は龍驤のパンフレットを見や否や早急に降下挺に乗り込み京都へ「いざ鎌倉、という開放感」と意味のわからない事を言いながら京都に向かっていった
できることならそのまま惑星サンヘリオスへ帰って欲しい。
フレッド
「ホントはこないだの出撃で頑張った駆逐艦ズにやるつもりだったが・・・」
大鯨の部屋に向かうフレッドの右手には大きめな箱を揺らさないように優しく握られた取手付きの箱と抜き足差し足忍び足と大鯨の部屋に近い艦娘に気取られないよう歩くがもう少しというところで色々と忘れているのに気がついた
フレッド
「あ~・・・比叡に頼んで紅茶貰えばよかったか?」
フレッド
「・・・くそっ、取り皿やフォークも忘れた。」
自身が食べるなら手掴みでも良いがあくまでもこのケーキは大鯨への詫びの品ということもある、女の子が手掴みでケーキを頬張るのは女子会だけで充分なのだ。
フレッドはよくよく考えると比叡に紅茶を淹れて貰ったらその礼もあるがきっと飛天堂のケーキに気がついてしまうだろう
比叡も好物が姉の下着という変わった性癖を拗らしているのはフレッドもご存だが・・・しかしただのコンビニケーキではなく予約必須の有名店のケーキになれば話は別だ、
フレッドとて比叡が指をくわえて残念がる姿を見たくはない、だからと言って比叡にも分けてしまったら直ぐに金剛にも知られてしまう、
「提督!大鯨にだけずるいデース!」そんな台詞を吐き出す金剛が目に浮かぶ。
フレッドは「そうだ、自分で淹るなら気が付かれまい。」と誰でもわかるであろう答えを見出だした
さっそく給湯室へと来た道を戻ろうとした、その時だ
振り返った目の前には横須賀鎮守府における大艦食でフレッドが手にしている食べ物ならなんでも食らい付くお馴染みの食いしん坊加賀の姿があった
フレッド
「ッッ!?・・・加賀?どうしたんだ?」
加賀
「・・・」じ~っ
フレッド
「これ・・・か?」
加賀
「・・・」こくり
フレッド
「これはな、安物のケーキなんだ、大鯨に頼まれて買っ・・・」
加賀
「飛天堂・・・!」ドキャーン‼
フレッド
「うっ・・・そんな女の子の目でみないでくれ・・・」
加賀
「提督・・・嘘・・・良くない。」(正論)
フレッドは壁に追い詰められた!相手は加賀だ、そう簡単に「はい、そうですか」では済まない相手だ
スパルタン2の誇る頭脳をフル回転させついにフレッドは名案を思い付いた、が、それはごく普通の一般人はおろか畳まれた布団に寄りかかる坊主頭の地沼ですらも思い付くその場凌ぎの言葉だった イイゾ~コレ(幻聴)
フレッド
「加賀、明明後日(しあさって)、買い物班だろう?その時になんでも!好きな食べ物を!買ってやるから・・・な?頼む!今回は見逃してくれ!」
加賀はデフォルメ化されたジト目でじわじわと迫りながらフレッドを見つめた後、その案を並の男なら蕩けてしまいそうな声と頬を緩めた表情で条件を飲み踵を返し去っていった
加賀
「なんでも・・・提督、約束・・・」ニコニコ
フレッド
((ある意味キレたケリーよりおっかないな・・・))
暗雲が立ち込めるフレッド
この二人の一時的な和平はあまり長くは続かないのであった・・・
給湯室
フレッド
「あった、茶葉・・・そういや大鯨の好みの茶葉は何だ?甘い物が好きなのは判ってるが紅茶は・・・そうだな、キーマンとディンブラをミックスしよう・・・キーマンよりルフナのがいいか?・・・ディンブラ辞めてシッキムにするか?駄目だ、シッキムとルフナなら結局ディンブラだけでいい・・・迷うな・・・」
茶葉に関する話はサブイボ(鳥肌)が立つほど比叡に聞かされた為かなり詳しくなった、だが個人の好みを見抜くのは流石に厳しい。
フレッドはポケットから端末を取り出し電に教えて貰った「蟹になりたい」というアプリを開く、可愛らしい笑顔をした大鯨のアイコンとタップし通話、チャットなどの項目から通話をタップして迷いなく大鯨に連絡を取る
フレッド
「やっちまった、こうするしか無いとはいえ・・・」
少しすると端末から『もしもし?提督ですか?どうしました?』と大鯨の声がした
フレッド
「今部屋だろ?茶でも飲まないか?」
大鯨
『お・・・お茶ですかぁ!?はっ、はい!勿論です!』
フレッド
「好みの茶葉はあるか?」
大鯨
『はいっ!私はドアーズの茶葉が好みです!』
フレッド
「ケーキもあるんだがドアーズじゃ両方甘くならないか?」
大鯨
『だからこそなんです!』
フレッド
「わかった、ドアーズだな?部屋で待ってろ、もうすぐ行くからな。」ピッ
大鯨
『はい!待ってます!』ピッ
大鯨
「はぁ~提督と二人きりでお茶会!楽しみだなぁ!」ワクワク
フレッドは通話を終え棚を探りドアーズの茶葉を取り出すとポットに網を入れて茶葉と湯を注ぐ
じっくりゆっくりと抽出させるため揺らさないようにトレイに乗せて取り皿、フォーク、ティースプーン、角砂糖、かなり薄くカットした輪切りのレモン数枚とカップのソーサー、替えのカップを2つ、そしてガムシロップをほんの少し加えた牛乳を小さな容器に注ぎこれもトレイへ移す、もちろんカップを湯で暖めるのも忘れない
フレッドは水飴と杏子ジャムを冷蔵庫から取り出し少し混ぜ合わせて小分け用の容器に詰める
おかわり用に魔法瓶にも湯を注いでいざ大鯨の待つ部屋へと向かった
大鯨サイド ~大鯨の部屋~
大鯨
「あぁっ!どうしよう!まだお化粧もしてないしパジャマのままだし!どうしよう!」アタフタ
大鯨はパジャマを脱ぎ捨て部屋着に着替える
白のブラウスに腕を通してグレーと白のチェック柄の胸下切り替えのワンピースを着るとクローゼットからベージュ色のカーディガンを羽織る、化粧は間に合わない、着替えだけでも済ませよう、大鯨はタンスからブラウン色の折り返し型のロークルーの靴下を取り出して履き終えると髪を後ろで纏めて右肩正面から下ろしシュシュで結わいた
即席だがこれでなんとかなるだろうと大鯨が深呼吸すると丁度扉をノックする音が聞こえ呼吸を整えながら扉を開けた
フレッドサイド
フレッドは用意を済ませると急ぎ足だが最小限揺らさないようにスリッパをパカパカ滑らせながら早めに歩いている
フレッド
「さて、なんて言えばいいかね、朝はすまんな。・・・違うな、・・・よう!さっきは悪かったな!・・・印象が悪すぎる・・・」
なんとか謝罪の言葉を見繕うが一向に思い付かない、今まで重要な話はチーフに任せっきりだったせいか思うように纏められないフレッドは焦りながらもついに大鯨の部屋に到着してしまった
フレッド
「あぁ、もうやるっきゃないな。」コンコン
大鯨
『はーい!』
フレッド
「俺だ、入ってもいいか?」
大鯨
『今開けますね。』
ガチャコン
フレッド
「すまん、待たせ・・・」
フレッドはつい大鯨の部屋での出来事に驚愕した
だって・・・
朝霧(私服)
「おう!提督来んの遅いぞ!」
雷(私服)
「待ってましたぁ!提督の用意したケーキ!」
暁(私服)
「さぁ!早く!早く!ハリー!ハリー!!ハリー!!!ハリー!!!!」(吸血鬼並感)
響(スローロリスの着ぐるみ)
「ハラショ」ワクワク
フレッド
「」
大鯨
「丁度今さっき駆逐艦の皆が遊びに来てくれたんです!」パァァ(女神の後光)
電(私服)
「司令官さん!」
フレッド
「よう、電、みんな来てたんだな。」
電
「ご・・・ごめんなさいなのです・・・」
フレッド
「? お前が謝る必用ないだろ?元はというと俺の自業自得みたいなモンだしなぁ。」
電
「で、でも・・・」
フレッド
「でももテロもないだろ、さぁ、早くテーブルに行こう。」
電
「はい・・・なのです!」
大鯨
「♪」ニッコニコー
~ フレッドの日記帳 ~
12月15日(金曜日)
結局俺が心配するほど大鯨も気にしてはいないようだった、少し気落ちしてたのはどうやら大鯨のやつ、低血圧が原因で朝が最近弱いだけだったんだ、食事で上手く改善させられないもんかね、近々詳しい奴に聞いてみるとしよう。
そうそう、飛天堂のケーキも駆逐艦ズに大人気だったよ、最後に金剛が嗅ぎ付けてきたのにはおったまげたな。
リンダ、ケーキの件ホントにサンキューな。
そういや連中が言ってた『写真』って何の話なんだろうか。
サンヘイリ族の行方は途絶えてしまったよ。
彼らは諦める他ない!
という訳でヒロインの癖に進展が無かった大鯨さんの話を盛り込んでみました
ヒロインを増やすかどうか迷うもグダりそうなので明石、長門、金剛、大鯨の四人で貫こう。
そして一番の問題は秘書艦なんだよなぁ・・・秘書艦くらい、ヒロインじゃなくてもかまへんか・・・(チラッチラッ)
そして感想やお気に入りなどなど、見て下さる皆さんのおかげてモチベーションもモリモリです、
え?なんJタイタンフォール?・・・オリジナルストーリーは構築が大変なのでまだ先になりそうです・・・許せカツオ(CCO)